VBAのフリーランス案件事情!求人の特徴や単価相場・スキルなどを解説
今回は、バックオフィス業務と相性が良いプログラミング言語「VBA」を扱うフリーランスについて解説をします。
VBA(Visual Basic for Applications)は、ExcelなどのMicrosoft Office製品で使えるプログラミング言語です。
Microsoft Office製品は多くの企業で利用されているため、VBAエンジニアもそれだけ多くの活躍の場があります。
最近ではモダンなプログラミング言語が注目を浴びがちですが、VBAも意外と高単価な案件が多いです。
またエンジニアだけでなく、営業や総務、経理といった非IT部門の人材がVBAを使えると、業務効率の向上が期待できます。
上記のお悩みを抱えている方も、VBAのスキルを身につければ、将来はフリーランスとして活躍するという選択もできます。
「事務職はAIによって代替される」という意見もありますが、今のうちからVBAなどのITスキルを磨いて将来に備えれば安心できるでしょう。
目次
VBAの特徴
- 学習教材が豊富で比較的習得しやすい言語
- 拡張性が高い
- RPAやAIとも相性が良い
- 大規模開発や同時処理には弱い
それぞれ解説していきます。
学習教材が豊富で比較的習得しやすい言語
VBAは学習の難易度が比較的低く、プログラミング初心者でも学びやすいです。
また利用者が多いため、Web上に情報や学習教材などが豊富に掲載されています。
拡張性が高い
VBAは様々な既存システムと親和性が高いのが特徴です。
そのため、ほとんどの既存システムを連携処理できます。
RPAやAIとも相性が良い
VBAは、事務作業の省力化として使われるRPA(Robotic Process Automation)を操作する対象として、VBAが使われる場合があります。
また、AIシステムに使用するデータを加工する際に、VBAで処理する場合もあります。
大規模開発や同時処理には弱い
VBAの複数人での同時更新は、基本的に不可能です。
共有ブックにする方法もありますが、同時使用ユーザー数が多いとトラブルが多くなります。
また複雑な処理の場合、VBAのシステムだけでは補えきれず単純作業ではなくなり、処理が重くなって作業時間がかかる場合があります。
フリーランスのVBAエンジニアの仕事内容
フリーランスのVBAエンジニアの主な仕事内容は、以下の通りです。
- 社内業務効率化
- 業務データベース運用効率化
- 業務システム開発
社内業務効率化
Excelの関数やVBAを用いて事務の定型作業を効率化するツール開発を行います。
事務作業上の問題点を洗い出し、それがVBAで解決できるものか判断し、従業員の意見などを取り入れ、開発を行います。
業務データベース運用効率化
VBAでは、Microsoftのデータベース管理ソフトである「Access」の機能拡張や運用効率化を行うこともできます。
業務システム開発
VBAでのシステム開発の案件もあり、主に要件設定、仕様決定、プログラム開発、動作チェックを行います。
VBAのフリーランス案件を探す基準
- クラウドソーシングかフリーランスエージェントか
- フルリモート案件があるか
- 高単価な案件が多いか
クラウドソーシングかフリーランスエージェントか
前提として、フリーランス案件を受託する場合、大きく分けて準委任契約か請負契約になります。
簡略化した説明にはなりますが、以下のような感じです。
- 請負契約:成果物に応じて対価をもらう。納品型。
- 準委任契約:時間に対して対価をいただく。時給型。
「音楽SNSアプリ開発を作成して納品してください!」みたいなアプリを作って納品型の案件が請負契約です。
クラウドソーシングだと請負契約の案件が多いのですが、
たとええば、
- どう考えても想定工数が100時間以上かかる仕様なのに、単価が5万円(=時給換算500円)
- クライアントが何度も納品前に仕様拡張を依頼してきたり、そもそもの要件が曖昧だと稼働時間がずるずる伸びる
みたいなことがよく起こります。
請負契約だと、働いた時間がどんなに長くても、その分は支払われませんし、成果物が納品されるまではお金をもらえません。
一方で、「1時間働いたら5,000円」のように、稼働時間に対して対価がもらえるのが準委任契約です。
しかし、クラウドソーシングの準委任契約の案件は、あることにはあるのですが、単価が相場よりも低くなりがちです。
フルリモート案件があるか
リモートワークのフリーランス案件を探す場合「リモート可」と記載があっても、実際は一部出社が求められる場合があります。
なので、もしフルリモートをご希望の場合は、フルリモートかどうかしっかりと確認しておきましょう。
今回特におすすめしているITプロパートナーズ・レバテックフリーランス・Midworksは、多くのフルリモート案件を保有していたので、ぜひチェックしてみてください!
高単価な案件が多いか
どのフリーランスエージェントの求人の特性上、単価レンジの差があります。
フレキシブルな環境で働けるスタートアップやベンチャーの場合、企業側が高い報酬を支払うことが難しいため、単価は低くなる傾向があります。
逆に大手企業やメガベンチャーなどの求人が多いフリーランスエージェントでは、採用への投資が盛んなため、平均単価は上がりやすい傾向にあります。
フリーランスVBAエンジニアにおすすめのエージェント
フリーランスVBAエンジニアにおすすめのエージェントは、以下の通りです。
順番にご紹介します。
レバテックフリーランス
公式サイト:https://freelance.levtech.jp/
公開求人数
(現在募集中の案件)51012件 (2023年06月09日現在) VBAの
公開求人数1035件 (2023年06月09日現在) マージン率 非公開 対応地域 東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・京都・愛知・福岡 強み ・週4日~稼働の案件、リモート案件多数
(週3日以内の案件はハイスキルが必要)
・カウンセラーの専門性が高く、幅広く相談に乗ってくれる
・高単価な案件が多い
レバテックフリーランスの主な特徴としては、以下の3つがあります。
- 業界最高水準の案件単価
- キャリアコンサルタントによる手厚いサポート
- 求人数の多さ
業界最高水準の案件単価
レバテックフリーランスは、高単価案件を数多く取り揃えています。
※2022年9月時点 レバテックフリーランス公式サイトより引用(公式:https://freelance.levtech.jp)
レバテックフリーランスは、案件のほとんどが中間業者を挟まない「直請案件」になっています。
キャリアコンサルタントによる手厚いサポート
※2022年9月時点 レバテックフリーランス公式サイトより引用(公式:https://freelance.levtech.jp)
IT人材サービスを多く手掛けるレバテックだからこそ、IT業界に精通したプロのエージェントによるサポートを受けることが可能です。
求人数の多さ
レバテックフリーランスの求人の多さは、業界最多水準で、公開されている案件だけで40,582件あります。
VBAエンジニアの求人数は467件です。
※2022年8月時点 レバテックフリーランス公式サイトより算出(公式:https://freelance.levtech.jp)
またレバテックが保有する案件のほとんどは、エージェントから直接案内されなければ見ることができない、「非公開求人」になっています。
非公開求人は当然、倍率が低くなるため、高確率で自分が希望する案件への参画が可能です。
レバテックフリーランスの案件例
月額単価 450,000円/月 職務内容 ・グループ企業向けに業務効率化に携わっていただきます。 求めるスキル ・ExcelVBAを用いた実務経験 案件URL 【副業/ExcelVBA】業務効率化の求人・案件
(2023年06月09日 現在)
ITプロパートナーズ
公式サイト:https://itpropartners.com/
公開求人数 4625件 (2023年06月09日現在) VBAの
公開求人数12件 (2023年06月09日現在) マージン率 非公開 対応地域 東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・京都・愛知・福岡 働き方 週2-3案件、リモート案件多数 公式 https://itpropartners.com/
ITプロパートナーズの主な特徴としては、以下の2つがあります。
- 『直請案件』だからこその高単価
- リモート、週1~2日から稼働OKの案件多数
『直請案件』だからこその高単価
ITプロパートナーズ公式サイトより引用(https://itpropartners.com/)
ITプロパートナーズで取り扱っている案件は『直請』が多く、他のエージェントと比較しても高い傾向です。
※直請案件とは、間に仲介会社を挟まず、直接クライアントと契約している案件のことを指します。
リモート、週1~2日から稼働OKの案件多数
ITプロパートナーズ公式サイトより引用(公式:https://itpropartners.com/)
ITプロパートナーズの大きな魅力として、週1~2日から稼働OKの案件が多くあるという点があります。
実際、他のフリーランスエージェントの多くは、以下の特徴があります。
- 最低稼働日数は週3、4~からが主流
- 常駐の案件が多く、副業的にフリーランスの仕事を始めづらい
- 週1、2からでもできるエージェントは、案件数が少ない
その点、ITプロパートナーズは週1~2日から稼働OKの案件やリモートの案件が多いです。
そのため、「まずは副業的にフリーランスの仕事を始めてみたい」という方必見のエージェントとなっています。
※ITプロパートナーズでは会社員の方への副業は紹介していないので、ご注意ください。
ITプロパートナーズの案件例
月額単価 〜600,000円 業務内容 ■業務内容:
・ヘルプデスク
・各種IT機器やソフトウェアに関する問い合わせ対応(電話/メール/Teamsなど)
・ソフトウェアやPC等の資産管理
・ユーザー管理
・FAQの作成やデータ提供
・IT機器のキッティング
・Windows Update
・Administrator設定
・ドメイン参加
・BIOSパスワード設定/HDD暗号化設定等
・ウイルス対策ソフトインストール
・管理Agentインストール
・Microsoft365関連設定
・ソフトウエアインストール求めるスキル ■必須スキル:
・サーバーサイドの知識・理解がある
・Office365に強い⇒活用できる方
・運用・業務設計などの経験がある方
・社内外の円滑なコミュニケーションができる方
・シェルスクリプト
・VBAなどのスクリプトが書け、運用改善ができる方案件URL 【VBA】大手代理店におけるSalesforce導入を支えるエンジニア募集!
(2023年06月09日 現在)
Midworks
公式サイト:https://mid-works.com/
Midworksは、IT系のフリーランス向けの案件紹介サービスです。
Midworksの大きな特徴は以下の2点になります。
- 豊富な案件数
- フリーランスでも正社員並みの保証
特徴①:豊富な案件数
2022年9月現在の求人数は8,065件で、エンジニアの案件が多めです。
またVBAの求人数は65件でした。(2022年9月時点)
※公式サイト(https://mid-works.com/)より
具体的なVBAの案件例は以下です。
※2022年9月時点 Midworks公式サイトより引用(公式:https://mid-works.com/)
特徴②:フリーランスでも正社員並みの保証
Midworksは、自分に合ったスキルや要望に関連した仕事を紹介してもらうだけではなく、以下のような保証もあります。
- フリーランス向けの賠償責任補償
- 健康診断優待のある「フリーランス協会」
- freeeの無料利用や弁護士の無料紹介などの「税務保障」や「保険補助」
- 交通費や書籍代を支援する「経費補助」
- 映画やレストランが割引される「リロクラブ」への加入
- 案件が途切れても給与を保障する「報酬保障サービス(審査あり)」
Midworksの登録方法
登録&相談は無料です。フリーランスを目指すのであれば登録は必須だと思います。
Midworksに無料登録する手順(簡単・30秒ほど)
- 「Midworks」の公式ページにアクセスして無料登録ボタンをクリックする
- 登録情報を入力して完了
VBAエンジニアにおすすめのフリーランスエージェントの選び方
フリーランスエージェントを選ぶときは、以下のポイントに注目しましょう。
- 自分のスキル/職種にマッチした案件数が多い
- 単価が高い
- マージン(手数料)の割合
- 福利厚生サポートの充実度
- リモート勤務・週3稼働など希望する働き方ができるか
自分のスキル/職種にマッチした案件数が多い
フリーランスエージェントを選ぶときは、まず自分のスキル・職種に合う案件を多く保有しているかをチェックしましょう。
案件数が多ければ、それだけ色々な案件を比較してより良い仕事を選ぶ余裕ができます。
また、取り扱っている案件数が多いということは、「1つの案件が終了しても、次の案件を紹介してもらえる」ということです。
継続して案件を受け続けるためにも、案件数の多さは重要です。
単価が高い
仕事の単価を決める要素は複数ありますが、主なものは次の4点です。
- クライアント企業の資金規模(大企業・メガベンチャーは資金が豊富なため、単価が高い傾向)
- 発注元からの直請案件か(間に2次請け、3次請けを挟む案件は手取りが少ない傾向にある)
- 求められる役割・担当工程(企画や要件定義などを行う上流工程の案件は報酬は高め)
- マージン(手数料)の比率が低い(手数料の割合が低いほど手取りは高くなる)
高単価案件の多いおすすめエージェント
公式サイト | 単価目安 | 特徴 | |
レバテックフリーランス | https://freelance.levtech.jp/ | 目安 60万~80万円 | 個人では参画が難しい大企業の案件実績多数。 直請案件も豊富! |
ITプロパートナーズ | https://itpropartners.com/ | 目安60万〜80万円 | 直請案件が多く、高単価な案件が多い。 |
(単価目安:各社の公開案件数(2022年7月4日時点)のうち、募集の多かった単価帯を抽出/DAINOTE編集部調べ)
マージン(手数料)の割合
フリーランスエージェント経由で受注する案件は、報酬からマージン(手数料)が差し引かれています。
マージンの割合が低いほど、フリーランスの手取り報酬額は多くなります。
多くのエージェントではマージン率は非公開となっていますが、フリーランスエージェントの案件で表示されている単価はマージンを引いた後の金額です。
案件に表示されている単価から下がるわけではないので、気にしなくても良いでしょう。
福利厚生サポートの充実度
フリーランスエージェントでは案件の紹介以外に、書類作成の代行や保険の紹介・確定申告サポートなどのサービスを実施してくれるところがあります。
面倒な契約まわりの手続きや確定申告も、プロのサポートがあれば大幅に時間を短縮できます。
結果として自由な時間が増えるので、スキルアップや本業により力を入れて取り組めるでしょう。
福利厚生サービスが充実しているおすすめエージェント
公式サイト | 福利厚生サービスの内容 | |
Midworks | https://mid-works.com/ | ・報酬補償サービス(審査あり) ・会計ソフトを無料で貸与 ・賠償責任補償つき保険の紹介 ・フリーランス協会のベネフィットプランを無償提供 |
レバテックフリーランス | https://freelance.levtech.jp/ | ・会員価格での確定申告代行 ・人間ドック・スポーツジムの優待 ・交流会・オンライン学習サービス ・ライフイベントお祝い ・娯楽・レジャー優待 |
(サービス内容は2022年9月時点の各社公式サイトより引用。)
(サービス利用には各種条件が設定されていることがあります。詳しくは各社にご確認ください。)
リモート勤務・週3稼働など希望する働き方ができるか
フリーランスエージェントによって、「週5稼働の案件をメインで扱っている」「リモート案件が多い」などの特徴があります。
「在宅で働きたい」「週3日など、短い稼働日数の案件がいい」といった希望がある場合は、条件に合う内容の仕事を多く保有しているエージェントを利用しましょう。
最近はどこのエージェントでもリモート可能案件を多く保有していますが、週3日以内の案件はまだまだ希少です。
VBAのフリーランスの案件例と単価相場は?
VBAのフリーランス案件にはどんな案件があって、報酬の相場がどれくらいなのかを確認していきます。
実際にVBAのフリーランス案件をいくつかピックアップして紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
※今回紹介する案件は募集を終了している可能性もあります。最新の案件例が見たい人はエージェントに登録したうえで、詳細を確認してみましょう。
案件例①
案件名 | 【VBA/SQL】 社内システム分析支援の求人・案件 |
---|---|
月額単価 | 650,000円/月 |
職務内容 | 下記を行っていただきます。 ・法人営業関連データマート設計、加工支援業務 ・各種システム間のデータ連携支援業務 ・分析用データ作成支援業務、 データ運用支援業務 ・データ可視化支援業務 |
求めるスキル | ・ Officeソフト(Excel or Powerpoint)を使って、プレゼンやミーティングのための資料作成経験 ・VBA経験、またはDBを利用した開発経験 ・ SQL(Oracle、Access等)の使用経験 【歓迎スキル】 ・ETLツールの使用経験 ・SAS、Tableau、Salesforce、snowflake、Power BIの何れかの経験 ・CRMやSFAの開発/保守/運用いずれかの経験 |
案件URL | 【VBA/SQL】 社内システム分析支援の求人・案件 (2023年06月09日 現在) |
案件例②
案件名 | 【VBA/一部リモート】某ガス会社向けRPA導入支援の求人・案件 |
---|---|
月額単価 | 650,000円/月 |
職務内容 | ・SE:仕様調整、要件定義をメインでご担当いただきまして設計~開発~テスト等も携わっていただきます。 ・PG:設計~開発~テスト等をご担当いただきます。 |
求めるスキル | ・Excel VBA開発経験 ・.NET(VB 又は C#)開発経験 【歓迎スキル】 ・RPA(UiPath)経験 ・リーダー経験 ※上記に似た経験やスキルをお持ちであれば申し込み可能なケースもございます!まずはお気軽にご相談ください! |
案件URL | 【VBA/一部リモート】某ガス会社向けRPA導入支援の求人・案件 (2023年06月09日 現在) |
上記の案件はあくまでも一例なので、自分のスキルに合わせて案件を探してみてください。
VBAエンジニアがフリーランスになるメリット
VBAエンジニアがフリーランスになるメリットについて解説します。
- 案件数が多い
- 時間の有効活用ができる
- 好きな条件で案件を選ぶことができる
1.案件単価が高い
フリーランスになると、案件単価が上がり、正社員の頃よりも収入がアップします。
そのため、生活が豊かになり、収入面の心配が無くなります、
2.時間の有効活用ができる
フリーランスは働く時間の自由度が高いため、時間の有効活用がしやすいというメリットがあります。
フリーランスであれば、平日の昼間に空き時間を作ることや働く日にちを変えることができるので、空いた時間をうまく活用できます。
3.好きな条件で案件を選ぶことができる
数ある求人の中から、自分にあった案件を選ぶことができます。
そのため、以下のような方におすすめできます。
- 相性のいい人と働きたい
- リモートで好きな場所で働きたい
- 自分の強みを活かしたい
- 複数の案件に参画したい
VBAエンジニアがフリーランスになるデメリット
VBAエンジニアがフリーランスになるデメリットについて解説します。
- 生活リズムが乱れる
- 福利厚生が手薄い
1.生活リズムが乱れる
自分のペースで案件を取れるため、案件を取りすぎるとキャパオーバーになるケースがあります。
そのため、案件の管理をしっかり行う必要があります。
2.福利厚生が手薄い
フリーランスになると厚生年金から国民年金になり、貰える金額が減ってしまいます。
正社員の時は、企業側が保険料を負担します。しかしフリーランスの場合は全て自己負担になり、健康保険料が上がります。
また、傷病手当金や出産手当金がなくなってしまいます。
フリーランスVBAエンジニアが身につけておきたいスキル
フリーランスVBAエンジニアが身につけておきたいスキルには、下記があります。
- 開発〜保守までの業務経験
- Excel・Accessのスキル
- SQLのスキル
- 他部署との連携・ヒアリング経験
1つずつ見ていきましょう。
開発〜保守までの業務経験
募集されている案件の多くは新規システム開発や既存システムの改修・保守が多いです。
開発〜保守までの業務経験があれば、募集されている仕事の多くをこなすことができます。
Excel・Accessのスキル
VBAフリーランスエンジニアの仕事は、ExcelやAccessを使った業務効率化・自動化がメインです。
たとえばExcelやAccessを活用し、以下のような業務を行います。
- 請求書自動作成
- メール一括送信
- 簡易データベースの開発
- 検索機能を伴うシステムの構築(在庫管理、発注予約)
そのため、VBAエンジニアとして高単価を目指すなら、高いレベルでExcelやAccessを扱える必要があります。
VBAエンジニアとしてスキルを磨きたい方は、「VBAエキスパート」の取得を目標に学習されると良いです。
上記の資格を取得すると、マクロやVBAにおいてハイレベルなスキルを持っていることを証明できます。
下記のような種類がありますので、ぜひ「ベーシック」から挑戦してみてください。
- Excel VBAベーシック
- Excel VBAスタンダード
- Access VBAベーシック
- Access VBAスタンダード
資格対策をしているパソコンスクールのカリキュラムを参考にすると、最低限必要な勉強時間は、ベーシックで12時間、スタンダードで20時間が目安です。
自主学習も考慮に入れると、合計で50時間以上の学習は想定しておくことをおすすめします。
SQLのスキル
業務系のシステム開発をするには、「SQL(データベースを操作する言語)」の知識が必須です。
データベース周りの知識に乏しいと、業務システム開発の多いVBAエンジニアとして活躍できません。
SQLには以下の3種類があるので、まずは大まかな分類から理解していきましょう。
- データを操作する言語(データ操作言語:DML)
- データを定義する言語(データ定義言語:DDL)
- データベースへのアクセス権の制御や管理をする言語(データ制御言語:DCL)
DML・DDL・DCLのなかでも、下記のSQLはよく利用するので重点的に学ぶのが良いです。
分類 | 主なSQL文 | 処理 |
データ定義言語:DDL | CREATE | 新しいテーブルやビューなどのデータベースオブジェクトを作成 |
ALTER | 既存のテーブルベースオブジェクトを変更 | |
DROP | 既存のデータベースオブジェクトを削除 | |
データ操作言語:DML | SELECT | テーブルからレコードを抽出 |
INSERT | テーブルにレコードを新規登録 | |
UPDATE | テーブルのレコードを更新 | |
DELETE | テーブルのレコードを削除 | |
データ制御言語:DCL | GRANT | ユーザーまたはユーザーグループに対して権限(アクセス権)の付与を行う |
REVOKE | ユーザーまたはユーザーグループに対して権限(アクセス権)の剥奪を行う |
他部署との連携・ヒアリング経験
クライアントの意見や考えを正しく聞き出すヒアリング力があれば、よりクライアントに合ったシステムを開発ができます。
もしヒアリングが足りなければ、業務の途中で修正や方向性の転換を求められることも起こりやすくなるため、お互いにデメリットになります。
未経験からフリーランスのVBAエンジニアになれる?
結論から言うと、未経験からフリーランスVBAエンジニアになるのは、難易度が高いです。
理由としては、フリーランスエージェントを利用する際には、実務経験が2~3年必要な案件が多いためです。
クラウドソーシングを利用すれば、簡単な案件を受注することは可能です。
しかし、単価が安くなってしまうため、生活が安定しづらいです。
そのため、一度フリーランスとして働きたい場合は、一度企業に就職・転職して、VBAの実務経験を積むのがおすすめです。
になります。
また、他部署との連携があれば、業務の改善などもしやすくなり、コミュニケーションが円滑になります。
フリーランスVBAエンジニアの将来性
結論として、VBAエンジニアは将来性が期待できるといえます。
その理由は以下の通りです。
- Microsoft Office製品のシェアが大きい
- 初心者でも学習しやすいプログラミング言語
- RPAと組み合わせることが可能
特にMicrosoft Office製品のシェアが大きいことが、VBAエンジニアの需要にも影響を与えています。
しかし、見方を変えると「Microsoft Office製品のシェアに依存している」とも考えられるので安心はできません。
フリーランスVBAエンジニアには、以下のような懸念点もあることを頭に入れておくと良いです。
- Googleなど競合の台頭によるOfficeのシェア低下
- ビッグデータ活用に不向き
- PythonライブラリにExcel操作を代替される可能性
Office製品は多くの企業で使われているため、VBAの需要は急には無くならないと考えられます。
とはいえ、競合の台頭・時代の変化・代替ツールの出現など、シェアが下がる可能性はいくらでもあります。
だからこそ、常にVBAの市場動向を考慮する必要があることは頭に入れておきましょう。
仮にシェアがなくなっても、VBAエンジニアとしての業務経験が無駄になるわけではありません。
エンジニアの問題解決能力は、たとえ言語やフレームワーク、ツールなどが変わっても応用が効きます。
業務自動化・効率化の経験は、必ず別の技術分野でも活きるのです。
VBAのフリーランスに関するよくある質問
VBAのフリーランスについてよくある質問をまとめました。
VBA未経験でもフリーランスになれる?
VBA未経験の場合は必要な知識を身につけたうえで企業に入社し、実務経験を積みましょう。
VBA案件の単価は?
VBA案件の平均単価は59万円です!
他の言語やフレームワークと比較したい方は、以下の表を参照してください。
言語 | 平均単価 |
Python | 76万円 |
Java | 68万円 |
PHP | 72万円 |
Ruby | 80万円 |
Swift | 79万円 |
JavaScript | 71万円 |
C++ | 70万円 |
Kotlin | 81万円 |
Go | 81万円 |
VBA | 59万円 |
COBOL | 60万円 |
引用:レバテックフリーランス(2022年9月4日時点の情報です)
フレームワーク | 平均単価 |
React | 77万円 |
Laravel | 72万円 |
Django | 80万円 |
引用:レバテックフリーランス(2022年9月4日時点の情報です)
クラウド | 平均単価 |
AWS | 76万円 |
Salesforce | 80万円 |
引用:レバテックフリーランス(2022年9月4日時点の情報です)
まとめ
VBAでできることは多岐に渡ります。
規模の小さい案件から大きい案件までさまざまなので、フリーランスや副業として携わりやすい言語であるといえます。
営業や総務、経理といった非IT部門の人材がVBAを学ぶことで、VBAエンジニアへの転職も可能です。
フリーランスであれば、高単価な案件だと月単価60万円ほどになるので、時間はかかりますが、フリーランスを目指してみる価値はあるでしょう。
まずは「VBAエキスパート」の資格取得から目指してみてください。
すでにVBAに関連する業務経験がある方は、フリーランスエージェントを活用し、案件を探してみることをおすすめします。
自分では大したことないと思っていても、あなたのスキルを必要としている企業は思った以上に多くあります。