Pythonエンジニアに未経験から転職する方法を現役エンジニアが解説します
「未経験からPythonエンジニアに転職したい。」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
Googleで検索すると、
- python 未経験 40代
- python やめとけ
- python 求人 少ない
- python 未経験 在宅
などのキーワードがよく調べられているようです。
そこでこの記事では、
- Python未経験から就職・転職するために必要な経験やスキルは何か
- 未経験からどのように仕事を取ればよいか
などについて、現役エンジニアであるDAIが解説します。
目次 (PRも含まれます)
Pythonエンジニアに転職するために、必要な経験やスキルは何?
未経験からPythonエンジニアになるためには、以下の2つを行うことが重要です。
- 【エンジニア未経験の場合】Pythonで業務を行う上で必要な専門知識を獲得する
- 【エンジニア未経験の場合】Pythonを利用してWebアプリケーションをゼロから作れる
- 【エンジニア経験者の場合】エンジニアとしての実務経験2-3年
【エンジニア未経験の場合】Pythonで業務を行う上で必要な専門知識を獲得する
まず、Pythonエンジニアとして活躍するために、必要な知識の全体像を理解しておきましょう。
Pythonエンジニアとして業務を行う範囲としては、以下のジャンルがあります。
- フロントエンド開発: HTML/CSS/JavaScript (余裕があればReact / Vueなど)
- バックエンド開発: Python + Pythonのフレームワーク(Django, Flask)
- データ分析/人工知能開発: Numpy, Pandas,
このうち、未経験からエンジニアになる場合、まずフロントエンド開発・バックエンド開発ができるようにしておきましょう。
データ分析や人工知能開発の場合、基本的にエンジニア初心者向きの仕事はありません。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
エンジニア未経験者の場合:Pythonを利用してWebアプリケーションをゼロから作れる
エンジニア未経験者の場合、Pythonを利用して、Webアプリケーションを1つ自力で作れるほどの実力があれば、転職のスタートラインに立つことは可能です。
具体的にいうと、以下のようなPythonのサーバーサイドのWebフレームワークを使えるようになっておいてください。
- Django
- Flask
- Fast API
このサーバーサイドフレームワークで、
- ログイン
- 新規登録
- 投稿追加
- メッセージ送信機能
など、一般的なWebアプリケーションを持っているようなオリジナルアプリを1つ作成できることが必要となります。
また、余裕があれば、以下のようなフロントエンドのフレームワークも利用できるようにしておきましょう。
- jQuery
- React
- Vue
【エンジニア経験者の場合】エンジニアとしての実務経験2-3年
エンジニア経験者の方が、今からPython言語未経験から転職を行う場合、エンジニアとしての実務経験が2-3年は必須となります。
2-3年程度での求人では、必須要件が以下のような形になります。
- 何かしらのプログラミング言語での実務経年2-3年
- 何かしらのWebフレームワークの実装経験
- APIの実装経験
- 要件定義の経験
上記のような能力が身に付くまでの、だいたい2-3年ほどは必要なため、2-3年という実務経験を求めているケースが多いです。
未経験からPythonを学習して就職・転職したい人は何をしたらいいか
未経験からPythonを学ぶ場合、以下の選択肢があります。
- オンラインのPython学習サイトで学ぶ
- プログラミングスクールで学ぶ
- Pythonで作成したオリジナルアプリのポートフォリオを作る
- 転職エージェントで未経験転職する
- 転職が難しかったら、エンジニア向けの派遣会社を利用する
オンラインのPython学習サイトで学ぶ
Pythonをインターネットで手軽に学ぶのであれば、オンラインで学べるPython学習サイトを利用するのがよいでしょう。書籍での学習もよいのですが、書籍の内容が現状の仕様と異なるケースも存在するので、できればオンラインの学習サイトを利用するのがよいでしょう。 Python学習サイトは基本的には無料から始められます。最初は無料で学び、徐々に有料の学習サイトを利用するとよいです。 期間を区切って利用するのがおすすめです。こちらの関連記事を参考に、ぜひ一度Pythonの学習を進めてみてください。
個人的は初心者にはProgateがおすすめです。
具体的に学ぶ内容としては、以下のものを中心に学びましょう。
- Pythonの基本的な文法(変数 / 関数 / クラス / if文 / for文 / while文)
- Linuxコマンドの知識(cd / pwd / ls / mkdir / touch)
- HTML / CSSの知識
- JavaScriptの知識
プログラミングスクールで学ぶ
お金に余裕があるのであれば、Pythonに特化したプログラミングスクールで学ぶのがおすすめ。 上記のプログラミング学習サイトで十分に学んだ後に、スクールを活用すると最大限有効活用できるでしょう。 Python特化のプログラミングスクールであれば、個人的にはAidemyやキカガクがおすすめです。
Pythonで作成したオリジナルアプリのポートフォリオを作る
Pythonのプログラミングスクールで一通り学習が進んだら、今度は就職用に使うオリジナルアプリを作ります。未経験での能力をはかるためには、必ず必須となります。 エンジニア採用で未経験ではコードを書くことへの熱意が求められます。その熱意を証明できるのがオリジナルアプリです。 就職の状況で、オリジナルアプリを持っていれば就職に成功する可能性(特にいい会社に就職する可能性)は大きく上がります。
転職エージェントで未経験転職する
ある程度勉強が終わったら、未経験からエンジニアとして転職活動してみるとよいでしょう。
企業に直接応募するのでもよいですが、まずは客観的に自分の経歴やポートフォリオなどからどういう会社に就職できるか立ち位置を確認する上でも、転職エージェントなどを利用するのがおすすめです。
個人的にはIT業界の転職に強いワークポートがおすすめです。
転職が難しかったら、エンジニア向けの派遣会社を利用する
ただし上記のようなエンジニアへの未経験転職は非常に難易度が高いです。 エンジニアの就業経験をえない限りエンジニアになるのは難しいため、どうしても正社員として転職活動がうまくいかない場合は、未経験OKのエンジニアの派遣社員として働くという方法もあります。
IT求人に強い厳選転職エージェント
求人を見ていくときは、複数のエージェントを見る必要があります。
その理由は、以下の通りです。
- エージェントごとに独占求人などがあり、一つのエージェントだけに登録しても網羅的に求人を比較することができない
- 相談したエージェントの担当者によって得られる情報が異なる
- エージェントによって、案件数が多い、IT領域が強いなど特徴がある
例えば、未経験からでもOKなエンジニア求人を複数のエージェントで見てみると、求められるレベル感やスキルへの理解をより深めることが可能になります。
※現在、コロナの影響で未経験からのエンジニア求人が減っていたり、求められるレベル上がってきている傾向もあり、転職市場の変化が激しくなっています。
なので、未経験からのエンジニア転職で失敗しないためには、ネット上の情報だけに頼らず、今の転職市場に沿った一次情報を自分の足でとってくることが必要です。
ここでは、IT領域に強い転職エージェントのキャリアアドバイザーが比較的多くいる転職エージェントを厳選してご紹介します。
- ワークポート(公式:https://www.workport.co.jp/)
IT転職に強い。IT未経験求人が多く、もともとIT系特化の転職エージェントなので、キャリアアドバイザーがIT業界にかなり詳しいです。 - リクルートエージェント(公式:https://www.r-agent.com/)
エンジニアの未経験求人数No1。未経験向け求人が圧倒的に多いので、IT業界全体の動向を理解するうえで無料登録しておきましょう。 - doda(公式:https://doda.jp/)
リクルートエージェントに次いでエンジニアの未経験求人数No.2。ワークポートやリクルートエージェントにない求人を探すのにおすすめ。 - マイナビエージェント(公式:https://mynavi-agent.jp//)
サポートが丁寧で、20代に信頼されている転職エージェント
ワークポート
ワークポート公式サイト:
https://www.workport.co.jp/
ワークポートは、IT業界の求人に強いことで評判の総合型エージェントです。
ワークポートの大きな魅力は、未経験でも応募できる求人が多い点と、キャリアアドバイザーがIT領域に詳しい点です。
実際に過去にワークポートを利用しましたが、キャリアアドバイザーの方がかなり領域に詳しい印象でした。
一般的な転職エージェントのIT系求人の多くは、経験者を対象とした求人が多く、未経験者でも応募できる求人はあまり多くありません。
そのため、ワークポートは未経験からIT業界へ転職を目指す方でも使い勝手の良い転職エージェントだと感じました。
他にも、ワークポートの魅力は無料サポートや転職サービスが充実している点です。
ワークポートの無料転職サービス
- オンライン履歴書・職務経歴書の作成ツールが使える
- 応募やスケジュール管理、担当転職コンシェルジュへの相談ができるマイページ
- 転職講座の受講
- 未経験からエンジニアを目指す人のためのスクール
登録すると、上記のサービスを受けることができるので、ぜひ登録してみましょう。
ワークポート公式サイト:
https://www.workport.co.jp/
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、多くの求職者が利用している大手総合型転職エージェントです。
IT企業の取り扱いも多く、転職するならまずはリクルートエージェントへの登録がおすすめです。
求人数 | 公開求人 403,308件 非公開求人 298,131件 |
エンジニア | 96,523件 |
マーケティング | 7,360件 |
セールス | 86,453件 |
Webデザイナー | 3,698件 |
ライター | 139件 |
Webディレクター | 285件 |
IT系の求人数(2023年6月現在、各職種の該当検索数)
登録すれば非公開案件も見られるようになるため、自分にあった企業を紹介してもらいやすいです。
現在は電話面談やオンライン面談も可能なほか、IT未経験の求人もあります。
アドバイザーの質にばらつきがあるというデメリットもありますが、申し出れば担当アドバイザーの変更も可能です。
登録すると
- より詳細な求人が見られるように
- エンジニアでどんな求人があるのかを見て、何が求められているのかを把握する
- 実際にエージェントに相談しつつ、現状のレベルで未経験から転職できるか相談する
- 就活・転職対策をしてもらう
など、自分の状況に合ったサポートを受けることが可能です。
3分ほどで無料登録することができるので、ぜひ一度相談してみましょう!
リクルートエージェント公式: https://www.r-agent.com/
doda
画像は公式サイトより引用:https://doda.jp/
dodaは、パーソルキャリアが運営している大手転職サービスです。
転職サイトと転職エージェントの両方を持っているので、求人検索から応募まで一つのサービスで行うことが可能です。
常に豊富な求人数を取り扱っており、自分にあった転職先の候補を増やすことができます。
利用者満足度も高く、サポートの質が良いエージェントです。
マイナビエージェント
※マイナビのプロモーションを含みます
『マイナビエージェント』は、特に20代の利用者から支持されている転職エージェントです。
中小企業やベンチャー企業など、リクルートエージェントではみられないような穴場求人が多いです。
中小企業やベンチャーなどの中規模以下の会社に興味がある方なら、マイナビエージェントはおすすめです。
Pythonを使った仕事の例
Pythonエンジニアの仕事内容は、具体的にどのようなものか気になる人もいるでしょう。
Pythonは汎用性の高い言語のため、データ処理から機械学習の開発などさまざまな仕事があります。
Pythonを使用する主な仕事4つを、以下でご紹介します。
AI開発
Pythonは、AI開発の現場で使用される場面の多い言語です。
データの収集・加工・モデル構築や評価などを行う際に使用されるため、AI開発に携わるエンジニアには必須の言語といえます。
AI開発に特化したライブラリもあるため、必要に応じて習得しましょう。
Webアプリケーション開発
AI開発だけでなくWeb上で動作をするアプリケーション開発でも、Pythonは使用されています。
従来ではJavaやPHPといった言語での開発がほとんどでしたが、徐々にPythonによる開発も増えています。
アプリケーション開発の場合はDjangoや、Flaskといったフレームワークを使用する機会が多いです。
Pythonを使用してデータベースとの連携や、Webサイトから情報を抽出するWebスクレイピングの技術も必要になります。
また、ビッグデータをPythonで解析し、Pythonを使用したAIで自動的に最適な情報を掲示させるといった組み合わせもできるようになります。
データ処理・分析・解析
Pythonにはデータの処理や、分析時に必要なライブラリがいくつもあります。
データの処理・分析・解析の業務には、以下のライブラリのスキルが必要です。
- Pandas
- NumPy
- Matplotlib
- Scilit-learn
ライブラリを使用するとデータの集計や、可視化、効率的なデータ処理が可能となります。
データの解析などはITに直接関係のない分野でも必要となるため、活躍できる環境は広がる可能性があるでしょう。
まとめ
記事の内容をまとめます。
- いきなり未経験からPythonエンジニアを採用することは少ない
- 一度バックエンドエンジニアとしてエンジニアとしての実務経験を積む
- その後、Python系の業務に仕事の幅を広げていくのが一般的である
そのため、未経験からPythonエンジニアを目指している方は、第一関門であるバックエンドエンジニアになるためにも、
- エンジニアの業界知識をしっかりと身につける
- 実際の求人に基づいて、求められているスキルを把握する
上記2ステップが重要です。まずはワークポートなどの転職エージェントに登録して、IT業界の情報収集から始めましょう!