【最新】グラフィックデザイナーが副業で稼ぐには?案件の取り方や注意点も解説

IllustratorやInDesignといったデザインソフトを用いたグラフィックデザインが可能な方は、副業でも簡単にスキルを有効活用できます。
また副業をはじめると、本業では関われないクライアントと出会えたり、収入に余裕が出たりするなど、メリットも豊富です。
今回はグラフィックデザイナーの副業について、メリットや単価相場、案件を探す方法やおすすめのエージェントをご紹介します!
目次
グラフィックデザイナーは副業で稼げる!

グラフィックデザイナーの副業の年収相場や、リモート・在宅案件の数について、次の順にご紹介します。
- グラフィックデザイナーの副業の年収相場
- グラフィックデザイナーのリモート・在宅案件の数
グラフィックデザイナーの副業の年収相場
クラウドソーシングサイトを手がける「ランサーズ」の調査によると、フリー(副業も含む)のグラフィックデザイナーの平均年収は、700万~800万円でした。
一方、転職エージェント「doda」が調査した会社員グラフィックデザイナーの平均年収は、335万円です。
フリーランスと会社員では、年収に約365万~465万円もの違いがあります。
「大きく年収を上げたい」「もう少し経済的に余裕のある生活をしたい」という場合は、副業やフリーランスに挑戦するのがおすすめです。
グラフィックデザイナーのリモート・在宅案件の数
グラフィックデザイナーは、比較的リモートや在宅で仕事を進めやすい職種です。
そのため「今と働き方を変えたい」「地方移住したい」のような希望がある方にも、副業のグラフィックデザイナーはおすすめです。
レバテッククリエイターでグラフィックデザイナーの案件を検索したところ、291件が該当。
そこからリモート可の募集に絞ると、153件がヒットしました。(2022年3月26日現在)
レバテッククリエイター公式サイトより引用:https://creator.levtech.jp/
つまりグラフィックデザイナーの案件のうち、半分以上はリモート案件です。
他のエージェントや案件紹介サイトで検索しても、半数はリモート案件でした。
たとえば下記のような業務内容の場合、在宅OKとしているプロジェクトが多いです。
- ソーシャルゲームのロゴのデザイン制作
- バナー制作
- キャラクタースタンプ制作
- カードデザイン制作
グラフィックデザイナー向け副業案件の例を紹介!
グラフィックデザイナー向けの副業案件を、2つ紹介します。
※レバテッククリエイターより引用。2022年4月時点の案件のため、現在は公開が終了している場合があります。

高単価案件では、IllustratorやPhotoshop以外に、After Effectsなど動画編集ソフトのスキルを求められているものもあります。
※レバテッククリエイターより引用。2022年4月時点の案件のため、現在は公開が終了している場合があります。

まずは、希望に合う案件がないかレバテッククリエイターで探してみるのがおすすめです。
グラフィックデザイナーが副業をするメリット

グラフィックデザイナーが副業をすると、次のようなメリットを得られます。
- 自分が好きな案件に関われる
- スキマ時間でも効率的に稼げる
- 他の業務にも転用できる
自分が好きな案件に関われる
「グラフィックデザインの仕事は好きだけど、本業で携わっている案件が面白くない……。」
このような悩みを抱えている方は、副業に挑戦すると自分の好きな案件を選択することができます。
特に副業案件で多い業界は、以下の通りです。
- ゲーム系
- エンタメ系
- デザインの教育系
好きな案件に関わることでイキイキと仕事ができるようになったり、キャリアチェンジの準備もできたりします。
「スマートフォンゲームのエフェクトデザイン制作に携わってみたい」と思ったら、MayaやAfterEffectsなどを勉強することで、参画できるプロジェクトも増えます。
スキマ時間でも効率的に稼げる
ランサーズやクラウドワークスといった、クラウドソーシングサイトを利用すれば、1~2時間から稼働できる案件に挑戦できます。
たとえば下記のような案件です。
- ロゴ制作
- 名刺制作
- マスコットキャラクター制作
- 漫画やアニメ、ゲームの背景制作
スキマ時間で効率的に稼げるため、本業に余裕がある方やお小遣い稼ぎがしたい方にも副業はぴったりです。
他の業務にも転用できる
副業案件で身につけたデザインスキルはもちろん、マーケティングや他業界の知識を本業に転用することが可能です。
たとえば以下のようなケースがあります。
- 集客するために培ったSNSスキルを使い、本業の会社のSNS運用に挑戦する
- 他業界で取り入れられているデザインスキルを本業に転用し、スキルアップする
1つの会社に勤めながら、さまざまな業界の空気に触れられるのも刺激になります。
副業グラフィックデザイナーの単価相場

まずはクラウドソーシングやSNSで獲得できるような単発の案件の場合は、以下の通りです。
※ランサーズ公式サイトより引用。2022年3月時点の案件のため、現在は公開が終了している場合があります。
ロゴ制作やチラシデザインなどの簡単なグラフィックデザインでも、単発で5万円以上を狙えます。
工数のかかるebookやパンフレット、ゲーム背景制作になると、10万円を越える案件も多数見つかりました。

次にフリーランスエージェントのレバテッククリエイターで見つけた、週5日稼働の案件をご紹介します。
※全てレバテッククリエイター公式サイトより引用。2022年3月時点の案件のため、現在は公開が終了している場合があります。
副業ではなく、フリーランスでないと参画できない案件がほとんどですが、月50万円以上の案件も多数ありました。
なかには月80万円を超える案件も。
グラフィックデザインの副業案件でスキルや経験を身につけたら、フリーランスに挑戦することも視野に入れてみましょう。
グラフィックデザイナーが副業案件を探す方法
グラフィックデザイナーが副業案件を探す方法は、以下の3通りあります。
- エージェントを使う
- クラウドソーシングを使う
- WantedlyやWorkshipなどSNSを使う
エージェントを使う
「高単価な案件に挑戦したい」「難易度の高い案件で力試ししたい」といった方には、下記のようなエージェントの利用をおすすめします。
これらのエージェントが、あなたに合った案件を提案してくれます。
契約の諸手続きやトラブル対応など、副業を進めるうえでの面倒ごとも代行してもらえます。
またエージェントを利用すれば、求人サイトでは掲載されていないような非公開案件に挑戦できるのも魅力です。
クラウドソーシングを使う
クラウドソーシングを使えば、スキマ時間を有効活用しながら、スキルを活かして誰かの役に立つ仕事ができます。
代表的なクラウドソーシングサービスは、下記の通りです。
案件数はどの媒体よりも多いため、「パッケージデザインの仕事を集中的にこなしたい」のように注力したい分野がある人にもおすすめです。
またグラフィックデザインの経験を活かしたライティングや講師案件に挑戦するなど、新しいキャリアを開拓できます。
WantedlyやWorkshipなどSNSを使う
「企業の空気感や理念を大切にしたい人」「まずはクライアントと会話したい人」は、下記のような副業案件獲得に特化したSNSを利用するのもおすすめです。
このようなSNSはベンチャーやスタートアップがよく利用しているため、副業を通して企業の成長を見届けたい方にも向いています。
また副業獲得だけでなく転職もできるため、「ぜひうちの会社に来て欲しい」と声をかけてもらえる可能性もあります。
副業グラフィックデザイナーにおすすめのエージェント・案件サイト
副業グラフィックデザイナーにおすすめのエージェント・案件サイトは、以下の4つです。
レバテッククリエイター
レバテッククリエイター公式サイトより引用:https://creator.levtech.jp/
レバテッククリエイターは、Web・ゲーム業界に特化したクリエイター専用のフリーランスエージェントです。
レバテッククリエイターの特徴は以下の2点です。
- ゲーム系案件が豊富
- 派遣社員の案件を探せる
ゲーム系案件が豊富
レバテッククリエイターには、ゲーム系の案件が豊富です。
2022年3月26日現在、グラフィックデザイナーの新着案件は全体で263件ありました。
そのなかで「ゲーム好き歓迎」という条件を加えると、157件ヒットしました。
レバテッククリエイター公式サイトより引用:https://creator.levtech.jp/
派遣社員の案件を探せる
フリーランスだけでなく、派遣社員の案件も豊富です。
案件単価も比較的高く、時給2,000円~3,500円の案件が多めでした。
レバテッククリエイターは、クリエイティブ業界とのコネクションが強いため、普通の派遣会社で探すより条件の合う会社に出会いやすいです。
ITプロパートナーズ
公式サイト:https://itpropartners.com/

運営会社 | 株式会社Hajimari |
公開求人数 | 5,036件 |
平均単価 | – |
マージン率 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
働き方 | 週1~2日から稼働OK、リモートワークOKな案件が豊富 |
※2022年4月時点・公式ページより引用/算出(公式:https://itpropartners.com/)
ITプロパートナーズの主な特徴としては、以下の3つがあります。
- 『直請案件』だからこその高単価
- リモート、週1~2日から稼働OKの案件多数
- デザイナー案件多数
『直請案件』だからこその高単価
ITプロパートナーズ公式サイトより引用(https://itpropartners.com/)
ITプロパートナーズで取り扱っている案件の単価は、『直請案件』が多く他のエージェントと比較しても高い傾向にあります。
※直請案件とは、間に仲介会社を挟まず、直接クライアントと契約している案件のことを指します。
正直、ほとんどのフリーランスエージェントがマージン率を公開していないため、フリーランスの取り分や単価がいいのかを事前に知ることが難しいのが現状です。

マージン率が非公開でブラックボックス化しているからこそ、過剰な報酬の中抜きが発生していないIT プロパートナーズは魅力的です。
リモート、週1~2日から稼働OKの案件多数
ITプロパートナーズ公式サイトより引用(公式:https://itpropartners.com/)
ITプロパートナーズの大きな魅力として、週1~2日から稼働OKの案件が多くあるという点があります。
実際、他のフリーランスエージェントでは、最低稼働日数は週3・4日〜の案件が一般的で、多くは常駐案件です。
その点、ITプロパートナーズは週1~2日〜稼働OKの案件やリモートの案件が多いです。
そのため、「まずは副業的にフリーランスの仕事を始めてみたい」という方必見のエージェントとなっています。

デザイナー案件多数
ITプロパートナーズは公開求人数で比較すると、デザイナー職種で業界最多水準の案件数になっています。
他のエージェントの場合、以下のような特徴があり、デザイナーが仕事を取りにくい状況があります。
- エンジニアだけに特化していて、そもそもデザイン関連の仕事を扱っていない
- 扱っていたとしても、案件数が少なかったりサービス利用可能地域が都市部だけに限定されている
ですが、ITプロパートナーズでは、エンジニア以外の職種でも案件数が豊富なため、より自分に合ったデザイナー案件を選べる可能性が高いです。

注意:ITプロパートナーズは週1日から稼働可能な案件の紹介が可能なものの、会社員をされている方の副業は紹介できません。
クラウドテック
クラウドテック公式サイトより引用:https://crowdtech.jp/
クラウドテックはIT系スキルを持ったフリーランス専門のエージェントです。
クラウドテックの特徴は以下の2点です。
- 週2日~稼働で柔軟に働ける
- 88%がリモートワーク中
週2日~稼働で柔軟に働ける
クラウドテックでグラフィックデザイナーの案件を探したところ、週2日~稼働の案件もありました。
※クラウドテック公式サイトより引用。2022年3月時点の案件のため、現在は公開が終了している場合があります。
クラウドテックの案件は単価が高めなので、働くペースを落としてもしっかり収入を確保できるのも嬉しいですね。
起業準備をしたり、家事・育児と両立したりしながらグラフィックデザインに携わることもできそうです。
88%がリモートワーク中
クラウドテック公式サイトより引用:https://crowdtech.jp/
クラウドテックで案件を受注している方の88%が、リモートで仕事をしています。
- U・Iターンしたい
- 家庭や健康上の理由で外出できない
- 通勤電車に乗りたくない
このような方には、リモート案件が豊富なクラウドテックをおすすめします。
Workship
workship公式サイトより引用:https://goworkship.com/
Workshipは副業・フリーランス向けの案件獲得サイトです。
Workshipの特徴は、以下の2点があります。
- 週1~3日で副業できる
- 金額よりも、やりたいことや社会貢献、自由な働き方を優先できる
週1~3日で副業できる

Workshipならまずは週1日から稼働することも可能です。
単発で稼働する案件もあるため、「今日1日だけ働く」というのもOK。
リモートOK案件も多いため、本業のスキマ時間でサッと副業ができるのも嬉しいですね。
金額よりも、やりたいことや社会貢献、自由な働き方を優先できる
副業に対して以下を求める方は、Workshipでの案件獲得をおすすめします。
- やりたいことを叶えたい
- 社会貢献度を重視する
- ルールに縛られずに、自由に働きたい
また企業とのマッチング後は、面談日時の調整や条件のすり合わせ、案件内容の確認を自分で進められるので安心です。
副業グラフィックデザイナーに求められるスキル
グラフィックデザイナーが副業する際に求められるスキルは、以下の3つです。
- デザインの知識と実務経験
- グラフィックツールの使用経験
- UI/UXデザインの知見
デザインの知識と実務経験
デザインの知識や実務経験は重要です。
以下の3点についてデザインの知識を身につけましょう。
- フォント
- 構図・レイアウト
- 色彩
デザインの基礎や理論を学ぶことで、センスを伸ばすことができるため、積極的に学習を進めましょう。
効率よく学習し、能力の証明にもなるため、資格の取得もおすすめです。
- DTPエキスパート
印刷物制作全般に関する知識を問われる - 色彩検定
色に関する知識や技能を問う、メジャーで転職でも役立つ資格 - Illustratorクリエイター能力認定試験
Illustratorを使って問題の指示に従い作品を作り上げる技術と表現力が求められる。 - Photoshopクリエイター能力認定試験
Photoshopを利用して目的に応じた機能を使い、創造性の高いコンテンツ制作ができるかを問われる。
実務経験やポートフォリオなどの方が、面接官に重要視される傾向にあります。
しかし、資格を取ることで知識を身につけ、積極性のアピールにも繋がるためおすすめです。
グラフィックツールの使用経験
グラフィックデザイナーとして活動する場合、IllustratorやPhotoshopなどのグラフィックツールを実務レベルで使いこなす必要があります。

- Illustrator
ロゴデザインやチラシ・イラスト作成など0から1を生み出すのに使用する - Photoshop
写真やイラストの編集、バナー作成など元々ある素材を発展させる

実際の案件では、これらのツールを使えることが前提となっている場合がほとんどですので、必ずマスターしましょう。
これら2つのソフトに加えて、パンフレットや書籍のレイアウトを行う際にInDesign (インデザイン) というツールを使うこともあります。
UI/UXデザインの知見
ユーザーにとって良いデザインには、優れたUI/UXが必要です。

UIとは「サービス・プロダクトとユーザーの接点」、UXとは「サービス・プロダクトを通してユーザーが得る体験」のことです。
見た目のデザイン性がどんなに優れていても、使いやすさや配置の見やすさなどの UXが優れていないとユーザーは満足しません。
「優れたUI = 優れたUX」では無いため、UXまで考えられるデザイナーは重宝されます。
UI/UXの意味や目的を知った上でターゲットを分析し、ユーザーが求めている機能や情報を意識してデザインしましょう。
未経験でもグラフィックデザイナーとして副業できる?

実務未経験からいきなり副業を始めるのは難しいです。
副業案件では即戦力を求められているため、最低1~2年の経験が求められることが多いです。

おすすめの転職サイトをこちらの記事でまとめていますので、参考にしてみてください。
グラフィックデザイナーが副業する際の注意点
グラフィックデザイナーが副業をする際は、以下の注意点について把握しておく必要があります。
- 本業とのバランスに注意する
- 報酬が20万円を超えたら確定申告する
- 本業の競合企業とは取引しない
本業とのバランスに注意する
副業はあくまでもサブ、本業が疎かにならないペースで進めましょう。
「案件を受注しすぎて、本業の納期に間に合わない!」のように支障をきたしては、結果的に自分のためになりません。
副業を始める前に、下記を洗い出しておくことをおすすめします。
- 本業にどれくらいの時間を割く必要があるか
- 自由時間がどれくらいできるか
報酬が20万円を超えたら確定申告する
本業以外の報酬が年間20万円を超えた場合、確定申告が必要になります。
確定申告とは、1年間の所得を取りまとめて、支払うべき税額を計算し、国(国税庁)に報告する一連の申告のこと。
慣れるまではわからないことだらけで不安かもしれませんが、エージェントを利用すればアドバイスや税理士紹介を受けられるので安心です。
本業の競合企業とは取引しない
たとえ副業でも、本業の競合企業と取引をするのはNGです。
たとえば本業でゲーム制作会社に勤めていながら、他のゲーム系制作会社の案件に取り組むと、本業の会社への背信行為にあたります。
最悪の場合は本業の会社から懲罰を与えらえる可能性もあるので、注意しなければなりません。
副業グラフィックデザイナーの将来性

以下の2点を押さえておけば、副業グラフィックデザイナーの将来性を担保することができます。
- マーケティングでの活躍領域が拡大している
- 付加価値をつけることで単価が上がる
マーケティングでの活躍領域が拡大している
グラフィックデザイナーにも、下記のようなケースでマーケティング能力が問われます。
- SNSで集客をするとき
- 案件の要件を策定するとき
- クリエイターとしてブランディングするとき
マーケティングでの活動領域が拡大しているため、デザインスキルだけでなく、マーケティングについても知識を身につけることをおすすめします。

付加価値をつけることで単価が上がる
グラフィックデザインだけでなく、Webデザインや3Dアニメーション制作といった別スキルも身につけて付加価値をつけることで、単価が上がりやすくなります。
ゲームのグラフィックデザイン案件の場合、UIデザインもできると、ゲーム進行画面やアプリ画面のデザインも任されるようになります。
クリエイターとしての付加価値をつけることで、幅広い案件に挑戦できるようになり、案件単価向上に繋げることが可能です。
まとめ
今回はグラフィックデザイナーの副業について、詳しく解説しました。
グラフィックデザイナーの案件は、単価も高めでリモート勤務のような柔軟な働き方も実現できます。
クラウドソーシングサイトやエージェントを利用する際は、今回紹介したサイトの利用を検討してみてください。
