システムエンジニア(SE)の仕事がきついと言われる5つの理由とは?
システムエンジニアとして働こうと思っているけど、
- 「SEはやめておいたほうがいいよ!」と言われたことがある
- でも一方でホワイトな職場もあるらしく、どっちが本当か分からない
- 未経験からシステムエンジニアの仕事に就くべきなのかどうか…
と悩まれることは多いかと思います。
目次
システムエンジニアの仕事とは?
SEの仕事を大きく分けると、以下の4つになります。
- 要件分析および要件定義:SE
- 基本設計:SE
- 詳細設計:SE
- 実装:PG
- テスト:SE、PG
分業できる場合もありますが、分業できない場合はシステムエンジニアが他の領域を担当することもあります。
要件分析および要件定義
設計は、顧客が作成したいアプリケーションの要件をまとめます。
基本設計
基本設計では、具体的な画面の遷移などを定義します。
詳細設計
詳細設計では、中身のデータの持ち方など、内部の処理を設計します。
実装
実装は、設計をもとにプログラミングでコードを書いていくお仕事となります。
分業が行われている場合、設計はSEが、実装はPGが行うことになっています。
テスト
最終的に実装したアプリケーションに問題がないか確認します。
システムエンジニアの仕事は本当にきついのか?
さて、結論から。システムエンジニアの仕事が本当にきついのか。
答えは「会社による」。
そうなんです、本当に会社によるんですよ。
僕自身、一社目はSEでしたが(正確にはテストエンジニア、QA)、めっちゃくちゃホワイトでした。
- 年収は500万円
- フレックスタイム制度
- 技術に詳しい同僚がたくさんいる
といった、夢のような職場だったと思います。
とはいえ、システムエンジニアの中でも、3Kと呼ばれる過酷な労働をしている方もいらっしゃるんですよね。
そういう職場にいる方は、本当にきついと思います。
システムエンジニアの仕事がきつくなりやすい職場
では、どういうシステムエンジニアの職場は仕事がきつくなりやすいのでしょうか。
現役で働かれている方は、もしかしたら共感されるかもしれません。
設計がいけていないので、納品手前で炎上からのデスマーチ
設計が完成している段階で、開発を担当するシステムエンジニアの場合、納期手前で炎上することも多々あります。
納品するアプリケーションの質は、設計がよくなければいくらコーディングしても期待に逸れた成果物になってしまいます。
納品手前で、期待値が合わず、膨大な修正を任されることもあり、これが「デスマーチ」と呼ばれる、過酷な労働状況にいざないます。
デスマーチとは、「死の行進」という意味の英語表現で、IT業界では過酷な労働環境や極端な過重労働を課されるシステム開発プロジェクトの現場を表す俗語として用いられる。デスマーチ 【death march】 デスマ
営業担当が技術について知識がなく、無理な納期で仕事を取ってくる
よくある例として、営業担当が発注主の要件に応じてとってきた案件が、じつはどう考えてもその納期では完了できない!みたいなパターンです。
営業の方が力を持ってしまっている組織の場合、どうしてもこのようなことが多発し、システムエンジニアが疲弊する傾向にあります。
詳しくは過去記事で解説しているので、ぜひ読んでみてください。
多重請負構造の底辺の場合、どうしても給与が低くなる
システムエンジニアは受託開発を行っている企業に属していることが多く、受託開発の企業では案件を行う際に、中抜きが行われているケースが多いです。
中抜きが1-2社程度ならまだしも、5-6社ほどになると、案件の単価がどんどん低くなります。
単価が低ければ、従業員に払えるお金はどんどん少なくなっていきます。そのため、給与が少なくなりやすい傾向にあります。
詳しくは過去記事で解説しているので、ぜひ読んでみてください。
システムエンジニア業界の構造
システムエンジニア業界の構造としては、以下の通りです。
- 上流工程のSIer
- 下流工程のSIer
- 自社開発のSIer(自社でサービスを持っている会社のSI企業)
上流工程のSIer
アクセンチュア、NRIなどに代表される、上流工程のSIerです。
膨大な金額の単価で案件を受託し、設計やプロジェクトマネジメントを行いつつ、開発は一部外部ベンダーに任せています。
このような企業では、プロジェクト管理の技術と、設計周りの技術が重要になります。
また、給与も非常に高い傾向にあります。
下流工程のSIer
アクセンチュア、NRIなどの上流工程のSIerから、開発を委託されるような受託開発の会社です。
下流工程でも、例えば二次請け、三次請けであれば、まだ単価は高いですが、6-7次請けになってくると、どうしても給与は下がっていきます。
また、上流工程はメインで設計やプロジェクト管理がメインとなりますが、下流工程のSIerの場合は、プログラミングがメインの仕事になります。
自社開発のSIer(自社でサービスを持っている会社のSI企業)
上記2種類と一線を画しているのが、自社開発のSIerです。
グループ会社内に、社内のエンジニアを担当する子会社を作っているパターンになります。
自社開発のSIerの場合、設計から実装まで携われる可能性が高くなります。
また、実質直請けなので、給与も下流工程のSIerと比較すると高くなる傾向にあります。
システムエンジニアを志す方に知ってもらいたいエンジニア業界の種類
エンジニアを目指す場合、大きく分けて3種類のエンジニア界隈があるので、理解しておきましょう。
- 受託開発の会社
- SESの会社
- Web系の自社開発の会社
詳しくは、過去記事で解説しているのでぜひ読んでみてください。
未経験からシステムエンジニアになるには?
未経験からシステムエンジニアになる場合ですが、
- 設計だけやりたい場合
- 設計と実装をやりたい場合
によって、転職活動の方針が変わります。
設計だけやりたい場合
設計だけやりたい場合は、新卒の場合であれば、わりと自頭と学歴がよければ転職できる傾向があります。
設計と実装をやりたい場合
設計、実装の両方をやりたい場合は、ポートフォリオとして開発経験をアピールできるようにしたほうがよいです。
詳しくは過去記事で解説してるので読んでみてください。
未経験からエンジニアになるステップ
未経験からエンジニアになる場合は、一般的に以下のステップで学習していきます。
- プログラミングの基礎を理解する
- プログラミングでコピーアプリを作ってみる
- オリジナルのポートフォリオを作成してみる
- 転職活動の順位をする
プログラミングの基礎を理解する
プログラミングの基礎を理解するなら、Progateなどの学習サービスを利用してしまうのがよいと思います。
独学でおすすめの情報をまとめた記事が過去記事にあるのでぜひ読んでみてください。
プログラミングのコピーアプリを作ってみる
次に、プログラミングのコピーアプリを作ってみましょう。
実際に動作する、使えるアプリを作ることが重要になります。
具体的な方法についてはこちらをごらんください。
オリジナルのアプリを作成する
転職活動で使えるのは、オリジナルで作ったアプリのみです。
コピーのアプリだと評価されないのでご注意ください。
ポートフォリオを作成する
最後に、転職用のポートフォリオを作成します。
ポートフォリオの作成方法についてはこちらの記事にまとめたので、ぜひ読んでみてください。
最後に
ということで、システムエンジニアになるのはきついかというと、そうともかぎりません。
結局、会社によって変わるので、いい会社を見極めて、転職活動を進めてみましょう。
こちらの記事では、具体的にどのような会社が転職する際にいいかまとめておきましたので、ぜひ読んでみてください。