マーケティングとプログラミングだけは今だからこそ早めに学んでおくべき3つの理由

最終更新日:

こんにちは、フリーランスでWebマーケター、WebエンジニアをしているDAIです。

さてさて、2018年11月に独立してそろそろ4カ月ほどになるのですが、学生時代から独学でWebマーケティング、プログラミングを勉強してきた経験が、社会人3年目の今になると非常に役に立っていると思います。

逆に、今でも、「学生時代にもっと本気でマーケティングとプログラミングだけは学んでおいた方がよかったな」と少し後悔するくらいです。

そこで今回は、大学生のうちにマーケティングやプログラミングを学んでおくメリットと、何をするとおススメなのかを綴っていきたいと思います。

社会人3年目でスキルがない人の悩み

僕の周りで社会人3年目くらいの人が、一斉に転職活動を始めているんですよね。で、だいたい転職活動をしている人達はこんな感じで転職活動しています。

  • 入社した会社が合わなかった。転職したい。
  • でも、新卒3年目なんて大したことができないし、スキルもない….から年収なんて現状維持か、もしくは転職後に下がってしまう….
  • やりたいことはやりたいけど、生活が苦しくなるのもなぁ…お金もないしなぁ。
  • もともといた会社が名の通ったところではないから、転職してもたぶん年収下がるだろうなぁ

みたいな感じです。

要は、ノースキルで入社してから、運悪く外れくじを引いて全然力つきませんでした!ってときに、転職活動が結構つらいんですよね。

特に、最初に入った会社の年収が比較的高い場合は、転職後そんなに年収面では困らないんですが、最初から全くスキルがない状態から転職活動すると、「やりがい」と「収入」を天秤にかけることになり、かなり困ります。

あと、仕事によっては、「社内では評価される能力」を必死こいて学んできたとしても、「社外では一切通用しない能力」もしくは、「特定業界でしか通用しないので他の職種の展開がしんどい能力」を身につけてしまっている可能性があります。そうなってしまうと選択肢の幅がかなり狭まります。(実際転職相談受けていても、「う、ここの業界のスキルは、転職市場だと能力がわかりづらく、ポテンシャルでしか評価できないな…. 」「他業種への転職はちょっとしんどいな…」というスキルが多いです。)

学生時代にマーケティング・プログラミングを学ぶメリット

ところで、なんで社会人3年目くらいの悩みどころについて書いたかというと、学生時代にマーケティングやプログラミングを学んでそれなりに実績を出していると、これらの課題が回避できるんですよね。それにはポイントがあります。

マーケティング・プログラミングスキルの評価基準がほかの職種と比べると成果を可視化しやすいので転職しやすい

マーケティングやプログラミングのスキルって、ほかの職種と比べると求められるスキルセットと成果を可視化しやすいと思うんですよね。

例えば、マーケターの中でも、

  • SNSでエンゲージメントが高い投稿、フォロワー数が多いなどの成果
  • SEO(Search Engine Optimization, 検索順位最適化)で検索順位の高い記事を書いている成果
  • アフィリエイトで出せている成果
  • リスティング広告、Facebook広告で投資対効果をどのくらい抑えました!って実績

これらは、即戦力である程度転職市場でも非常に高く評価されます。(新卒でも法人顧客からコンサルを依頼されることがあります。)

雇用者からしたら非常にわかりやすいので、業務委託なり正社員なり、比較的採用しやすいかと思っております。

実際に僕が個人的にマーケターの求人募集要項等を確認しつつ、求められるスキルセットや年収を見ていると、実績があればかなりいい給与が望めるようでした。

≫参考)Webマーケターの年収は?職種別に徹底解説【結論、実はめちゃくちゃおいしい仕事です!】

(ちなみに僕は社会人2年目で2回転職していますが、1回目はSNS運用の力、マーケティング面を評価してもらって入社できました)

また、同様に、プログラミングも成果が非常にわかりやすいです。Web制作であれ、Webアプリ開発であれ、使っている言語や実装実績などがあれば、他の仕事と比べると比較的スキルで転職することが可能です。

 

マーケティング・プログラミングは市場ニーズが高く、副業しやすい

さらに、マーケティング・プログラミングは非常に市場ニーズが高いです。特に小規模のスタートアップや、中小企業だと、広告代理店に頼んでも予算が少ないのでそこまで本格的に力を入れてくれないといった事情があるため、インハウス(その会社専属)でマーケティングの知見を欲している企業が多いです。

そのため、実績と営業力さえあれば、Webマーケティングの運用コンサルティングを土日に入るなどして、月10万円みたいな副業の仕方もしやすいです。なので、もし新卒で全く別の業種に入ったとしても、土日にWebマーケティングの副業できるので、さほどお金に困るようなことは少ないはずです。

同様に、エンジニアも単価5-10万くらいの副業可能な案件は、クラウドソーシングなどのWebサイトから受託することができます。

≫参考 エンジニア向け!副業で週3からできる仕事を探す方法【おすすめの求人サイトも紹介!! 】

副業である程度豊かであれば、就職の意思決定に妥協なくできる

一番大きいのはここかな。僕自身が強く経験したことなんですけど、お金に余裕があると転職の意思決定を妥協しなくていいんです。お金って、思ったよりも切実に自分の理想をゆがめるんですよね。仮に他業種に転職したいと思ったら、結局ほとんど新卒と変わらないわけです。だから、

  • 転職したら、もっと大きなチャレンジができるかもしれない…けどお金がなかったら、今後結婚で大変かもしれない
  • 転職したら、もっと大きなチャレンジができるかもしれない…けど年収が減ったら、今の生活を維持できなくなるかもしれない

こんな感じの不安を抱くことになるんですよね。つまり、自分のやりたいことの制約条件になることが多かったんですよね。

ただ、僕はそういう思考になるのが嫌だったので、大学4年からマーケティングやプログラミングを必死こいて勉強してきたんですよね。それで新卒1年目、マーケティングとプログラミングの副業で月30万円を超えたぐらいから

  • 年収が減ってもいいから、転職して新しいチャレンジをしよう。お金は気にしなくて大丈夫!

と正しい意思決定ができるようになりました。

https://twitter.com/never_be_a_pm/status/986943868137385984

 

その結果かなり転職先にも恵まれて、本当にいい経験になりました。(マーケティング職で一番責任があるところで仕事をさせてもらえました)

そう考えても、ある程度豊かさを担保するために、副業で稼げる力を学生のうちからつけておけるのは非常に大きいんじゃないかなぁと思います。

独立も比較的しやすい

もし、何らかの事情でフリーランスになりたい場合も、マーケティングやプログラミングができると、場所を選ばないので生きていけます。基本的にマーケティング、プログラミングのお仕事は、オンライン上で完結することが多いです。特に将来、

  • 在宅で暮らせるようになりたい
  • 海外に移住してノマドワーカーとして働きたい

みたいな人も、変な資格とるよりはマーケティングとプログラミングの実績を作っておいたほうがレバレッジが効くかと思います。

マーケティング・プログラミングをどこで学べばいいか

さて、マーケティングやプログラミングを学ぶメリットを上げましたが、どこで学べばいいのか?という話です。結論から言うと、実績を作ったうえでインターンにいきましょう。

https://twitter.com/never_be_a_pm/status/995643677878796288

インターンの選び方って難しい!と思われる方も多いと思いますが、個人的には一つです。それは、

  • 身近に超絶優秀な人が上司にいるか

どれだけ若いうちに、優秀な上司に出会えるか。これでたぶん人生大きく変わるんじゃないかなって思っています。僕自身大学生の時3年間インターンをしていたのですが、直属の上司が、某外資系メーカー、外資戦略コンサル出身の経営者、日経UXリサーチ企業の元役員など、非常に恵まれた環境にたまたまインターンをしていました。

そこで身に着けたソフトスキルは、大学を卒業してから多分新卒で入社して以降よりもかなりの財産になっています。また、マーケティングリサーチ、ヒアリング等、多くのことを学べたかと思います。

これはエンジニア、マーケティング問わずどこでもそうだと思いますが、ベンチャーがいいか、大企業がいいかとかどうでもいいと思うので、確実に優秀な人が上司につく可能性が高いところで働くのがおすすめです(ベンチャーだろうが大企業だろうが外れくじを引く場合もあります。)

さらに、そこで学んだ知見を利用して自分のビジネスをやってみるのがおすすめです。初期費用がほとんどかからないアフィリエイトを始めてみるのもいいもしれないですね。エンジニアだったら、クラウドソーシングで受託開発してみたりとか。

 

マーケティングで大学生のうちに学んでおくこと

マーケティングのスキルセットとして、大学生のうちに学んでおいた方がよいことを学んでおきます。これはSNSでもアフィリエイトでもなんでもできるので、とりあえず自分で手を動かしながらやってみるのがおすすめです。

Lv1: 市場調査能力

まず顧客やマーケットを分析して、市場調査等を行う訓練をしておくのがよいと思います。最初は営業とか、リサーチ職がいいのかなぁ。これはすごく力になります。特に、お客さんととにかく話す。痛みがどこか、どういうことに悩んでいるのかとか、多く経験を積むのが大事です。

特にこの記事を読んでいる方は相当意識が高い層だとは思うので、いろいろな人と話すことで「いかに自分の周りの人と考えていることが違うのか」をこのくらいの時に実感しておくとすごくよいと思います。

はあちゅうさんが以下のツイートをして、賛否両論がありましたが、いわゆる「一般人理解力」みたいなものを理解しておくと、今後マーケティングで何をしても困らないでしょう。

https://twitter.com/ha_chu/status/825955207485874176

(マーケティングの起点はユーザー理解がすべてで、ユーザー理解をしていない最適化をしても何も意味がありません。)

参考)仮にSNSをやるなら

  • どういうアカウントがフォロワーが多いのかを分析する
  • 似たようなアカウントと、そのアカウントの決定的な違いを調べる
  • そのアカウントのフォロワー層を分析する

みたいなことやってみたら面白いと思います。

≫参考 【Twitterのフォロワーの増やし方を徹底図解】フォロワーを1万人にするためにやったこと

参考)仮にSEOをやるなら

  • どういうWebページが検索上位で表示されているのか調べる
  • 似たようなWebページがなぜそのWebページを追い越せないのか調べる
  • そのWebページのペルソナを考える

がいいと思います。

Lv1: データによる仮説構築能力

定性的なドキュメントレビュー、インタビューや、定量的なデータをみつつ、「もしかして顧客はここに困っているかも」「こういう風に伝えたら喜ぶかも」など、いろいろと仮説を構築する力を身につけましょう。

参考)SNSだったら、

  • こういうアカウントだったらこういうツイートをするとエンゲージメントが高い
  • こういうアカウントをフォローしている人はこういう悩みを抱えているだろう

参考)SEOだったら、

  • 検索上位表示される記事の特性はこれだろう
  • ユーザーが求めている情報はこれだろう

Lv1: データによる仮説検証能力

その仮説をデータをもとに検証できるようにしましょう。ただし、データによる仮説検証に関しては、仮説を立てた段階で検証方法を考えておくことが重要です。というのも、検証段階になって検証する方法が分からないという状況になるからですね。

参考)SNSだった場合

  • このようなツイートをしたら、このくらいのエンゲージメントが来るだろうから、いいねとRTでエンゲージを検証する

参考)SEOだった場合

  • キーワード数を20個以上入れると、3位以内に入るだろう → 2週間後の検索順位を確認する

Lv1: データによる改善能力

検証したうえで、改善しましょう。

ちなみに僕の直属のデータサイエンティストの上司からは、データを収集する時点で仮説構築、仮説検証、改善まで行うことを予測して仮説を立てたうえでデータを収集しろ!とよくおっしゃっていました。ただやみくもにデータを収集するのではなく、アクションにつながる仮説、またその仮説がうまく以下なった時のリカバリープランまで考えて、データを収集しつつ改善することが大事です。

≫参考 Pythonでデータ分析する方法を初心者向けに解説してみた

Lv2: ステークホールダーへの営業能力

マーケティングででかいことをしようとすると、どうしても顧客やステークホールだーを書き込んでいくことになります。なので、WINWINな提案をしつつ、巻き込んでいく力が必要になるかと思います。

SNSだったら、

  • フォロワー数が多いアカウントと一緒に企画をやる

SEOだったら

  • 法人営業してみる

などですね。

Lv3: ROIを意識した広告投資経験

大学生でここまでできたらガチですごいと思うんですが、広告費をかけて、ROI(Return of Investment)に合うような広告投資を経験できると強いでしょう。

ちなみに僕は趣味で新卒1年目の3カ月目で、Facebook広告をぶん回す遊びをしましたが、一度お金を払ってお金を増やす経験をしておくのはすごく大きいと思います。

≫Facebook広告効果を数字で検証してみた

また、後述しますが、広告費をかけてリターンを生んで倍にする力を持っていると、Web制作との兼ね合わせですごい効果がでます。

プログラミングで大学生のうちに学んでおくこと

大学生のうちにプログラミングでここまで出来たらいいな!ってところです。

Web制作

簡単なHTMLとCSS、JavaScriptを使って、Web制作してみるのがよいかなぁと思います。特に企業のホームページを一個納品できるくらいのスキルがあるといいと思います。

≫大学生でもプログラミングで月30万円稼げるようになるための、最短ステップの学習方法をまとめてみた

Web制作でクラウドソーシングで案件を受注する実績

さらにいうと、そのスキルセットを使ってクラウドソーシングで受注できるくらいの力があると最高です。企業の簡単なホームページなら、だいたい5万円くらいにはなります。このぐらいのスキルセットを持っていると、とりあえずフリーランスとして生きていけることになりますし、技術レベルとしても1年あればできるようになります。

≫【副業したいプログラマーへ!】未経験から在宅副業プログラミングで月10万円稼ぐ方法をまとめてみた 【どのくらいの収入がもらえるかもデータにしてみたよ!】

Webアプリ開発

欲を言えば、サーバーサイドを理解したWebアプリを一個創れるくらいになるといいと思います。これは、今後Webエンジニアとして転職したり、Webディレクターとして活躍したりしやすいです。

≫独学でエンジニアになる勉強法のコツ!必要な学習法を分かりやすくまとめてみた

サーバーサイドエンジニア、フロントエンドエンジニアとしての就業経験

大学生のうちにここまで出来たら、たぶんここ数年はくいっぱぐれることはないと思います。サーバーサイドエンジニア、もしくはフロントエンドエンジニアとしての就業経験があれば、新卒で500万くらいはいくんじゃないかな。もちろん実績やポートフォリオ、コミュニケーション能力、ポテンシャル等複合的な要因になるとは思いますが。

≫エンジニアに未経験から転職するために、絶対に最初に知っておくべきこと【PR】

マーケティングとプログラミングができるメリット

マーケティング、プログラミング、どちらか一つできるだけでも強いのですが、両方ある程度できるとさらに強いです。その理由としては様々ですが、

  • 一人で広告運用 X Web制作を請け負うことができる
  • Webディレクターとして、Web制作から広告運用までディレクションすることができる
  • Webディレクターとしてアプリ開発を外注することができる。
  • Webディレクターとして、広告運用を外注することができる

など、非常に広範囲のことができるようになります。特にビジネスとプログラミングが両方できる人は少ないので、そこがわかるとチームを率いて改善を行うようなことがとてもしやすいです。また、

  • 個人でWeb制作と広告運用までできるので、フリーランスとしてできることが多く、単価が上がる

といったメリットもあります。

まとめ

ということで、プログラミングとマーケティングを大学生のうちにしっかり学んでおくと、かなり保険になるのではないでしょうか。

関連記事