最終更新日:2021/02/06
DAI
IT業界に転職を検討しているけど、ブラックな噂を聞いて心配

というかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

実際、IT業界の一部の企業は、非常にブラックな労働環境になってしまいがちです。

そこでこの記事では、

  • ブラックなIT企業の特徴とは何か
  • なぜブラック化してしまうのか
  • ホワイトなIT企業の見分け方

について解説していきたいと思います。

ブラックなIT企業の特徴

それでは、さっそくブラックなIT企業の特徴を解説します。

DAI
ブラックなIT企業には、ブラックになってしまう「ビジネスモデルの構造」があります。その構造を理解することが、ブラックなIT企業へ就職しないため、もしくはすぐさま離れるための意思決定ができるようになるヒントとなります。ビジネスモデルとセットで考えていきましょう。
  1. 長時間残業が常態化している
  2. 技術や経験が身につかない
  3. 開発経験を積めない
  4. そのため転職ができず、今の会社にすがるしかなくなる
  5. 昇給が存在しない
  6. 社長が社員に誠実ではない
  7. 社長や営業が力を持っていて、開発者が力を持っていない
  8. 多重請負構造の孫請けで給与が低い
  9. 使い捨てなので入社難易度が非常に低い

長時間残業が常態化している

一つ目が、長時間労働が常態化している会社です。

特に受託開発の会社、SESの会社で、ITの理解がない社長や、ITの理解がない営業が存在することによって起こります。

本来、ITの成果物の納品に関しては、開発の理解がある営業や、ディレクターが要件を理解し、エンジニアに仕事を渡せば、長時間労働が常態化することはありません。

しかし、とにかく売上を伸ばしたい営業や社長が、企業から案件をとってきてしまうと、到底納品可能な時間が確保されていない納期で案件を受注してしまうことがあります。

こうすることで、開発者への長時間労働が強いられるようになってしまうのです。

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ポイントとしては、長時間労働が常態化する原因は、営業が力を持っていて、ITへの理解が乏しいことが原因になっていることが多いです

技術や経験が身につかない

ブラックなIT企業では、技術や経験が身に付きにくいです。

これはSESなどの業態で起こりやすいのですが、自社の社員を派遣さえすれば売上が上がるので、会社として育成するインセンティブがありません。

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SESは、準委任契約でとりあえず人を送っておけば、労働時間分を請求することで、収益を得ることができてしまいます。そのため、技術を身に付けさせるのではなく、エンジニアの経歴を盛ることで、単価を上げて、客先であとは頑張って!といった形で仕事を任せられるので、どうしても技術や経験が身に付きにくいのです。

なぜこういうことになってしまうのかというと、これもビジネスモデル上、営業が経歴を持って、単価を上げて送り出す方が、自社で頑張って育成するよりも短期的に売上が上がるためです。

そのため、エンジニアとして未経験で入社すると、育成する環境もなく、また客先にプロとして派遣されるので、質問もしにくいのです。

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ブラックなIT企業は、そのため技術や経験がどうしても身に付きにくいんですよね。

ブラックなIT企業では開発経験を積めない

また、「未経験でもOK!研修してエンジニアにします!」と書いてあるから入社したのに、入ってみたら開発経験を積めないようなブラックIT企業もあります。

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こういう企業は、求人に「学歴不問!IT未経験でOK!自社で育てます」と書いてありますが、だいたいはExcelで資料をまとめたり、テスターだけやらされることがほとんどです

では、なぜこのような虚偽の求人をブラックなIT企業は作成するのでしょうか?それは、仕事の内容をその通り書いたら誰も応募してこないからです。

例えば、本当に正直に

  • 高卒でも誰でもOK
  • エンジニアとしての研修をするつもりもありません
  • 年収は250万~350万、昇給もありません
  • 仕事は基本的にエクセルで資料作り、あとはテストを永遠にやってもらいます

と書いたら、誰も応募してくれないんですよね。

なので、

  • 開発経験を積みたい人!
  • 研修するよ!

と虚偽の求人を書いてしまうことが多いんです。

こういうIT企業は、そもそも開発の案件はとれません。なので、本当に単価の低い、誰でもできる仕事を、あえて社員を雇ってまで雇用リスクのあることをしたくない発注主から案件を委託され、発注主に人を派遣してしまうのです。

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最悪の場合、「未経験からOK!エンジニア募集」という求人に応募したら、家電量販店の販売員の仕事を任されたという場合もあります

そのため転職ができず、今の会社にすがるしかなくなる

開発経験がつめないと、自分自身の市場価値がどんどん下がっていきます。

そうすると、今の会社にすがるしか方法がなくなります。

それに加齢が加わり、ほぼ業務未経験のような状態で、どんどんと転職がしづらくなります。

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本当にホワイトな会社は、転職したほうがより給与がもらえるようになるような、力がどんどんついていくような会社です

ブラックIT企業は、給与も低く、また成長環境も用意されていないので、転職が非常に難しくなる傾向にあります。

昇給が存在しない

ブラックIT企業の大きな特徴として、そもそも儲かっていないということがあります。

儲かっていない企業がいくら頑張ろうが、一人ひとりの給与を上げることはできません。

また同時に、このようなブラックIT企業は、社員を使い捨てにすることが多いので、残ってもらうために昇給させるインセンティブもありません。

そのため、どれだけ時間を使おうが、給与が上がることはありません。

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勤続10年たっても新卒のころと給与が変わっていない…という場合は、ブラックIT企業でしょう

社長が社員に誠実ではない

社長が社員に誠実ではないことが多いです。

たとえば、

  • 不当に給与が低くなる
  • 頑張りや成果に応じて給与UPに応じない
  • 重労働になってしまうようなビジネス構造に注意を向けない

などなど。社長自身が従業員のことをあまり考えていない職場は、ブラックなIT企業なのではないかなと思います。

社長や営業が力を持っていて、開発者が力を持っていない

社長、営業がITが分からず、とりあえず営業だけやってます!みたいな会社はほぼ間違いなくブラック化します。

基本的にシステム開発って、ITが理解できなければ工数の計算もできなければ、どんな人をアサインすれば納期に間に合うのか、また、クライアントが求める質の成果物を出せるか理解できないはずなんです。

それなのに、ITが分からない社長や営業が力を持っていると、しわ寄せがくるのは開発者です。

なので、ITが分からない社長や営業担当が力を持っている会社は、間違いなくブラックになりやすいです。

多重請負構造の孫請けで給与が低い

多重請負構造の孫請けになっている会社は、受託する案件の価格自体が低いので、給与が低くなりやすい傾向にあります。

使い捨てなので入社難易度が非常に低い

ブラックなIT企業は、誰でも簡単に入れます。なぜなら、難しいことを任せようとしないからです。

しかし、難しいことを任せないと、自身の市場価値はどんどん下がっていきます。

そのため、働けば働くほど損するブラックな働き方になってしまいます。

ブラックではないホワイトIT企業の特徴

では、どういう企業がホワイト企業の特徴なのでしょうか。

DAI
シンプルに、儲かること、そして人材育成や採用に投資している会社です

条件にすると、以下のとおりです。

  1. 直請けの企業
  2. 社長や営業がITへの造詣が深い
  3. 営業が消耗する案件を取ってこない
  4. 人材育成を前提にしている
  5. 退職理由も、市場価値が上がってより待遇のよい企業へ転職することがほとんど

直請けの企業

直請けであれば、よけいな中抜きがかからないので、案件の単価は上がります。

よって、社員の給与も上がりやすくなります。

社長や営業がITへの造詣が深い

社長や営業がITの理解がある場合は、エンジニアからするとホワイトな会社になりやすいです。

なぜかというと、どういう案件をとってくれれば、エンジニアはより会社にいてくれるかや、炎上させないために注意することを社長や営業側が理解していれば、無理な長時間労働を求められることもないからです。

営業が消耗する案件を取ってこない

上に関係しますが、営業があまりにも炎上する可能性が高い案件を取ってきたり、納期が間に合わないような案件をとってきたりしないので、長時間労働が常態化しなくなります。

人材育成を前提にしている

単価の高い案件をしっかりとこなすために人材育成を前提にしています。

また、そのため開発マシンへの投資をしたり、技術書を福利厚生で配布したりすることが多いです。

退職理由も、市場価値が上がってより待遇のよい企業へ転職することがほとんど

ブラックなIT企業は、スキルが身につかず、体調不良で退職することがほとんどですが、ホワイトの会社は、しっかりとスキルが身につき、より大きなチャレンジをするためにポジティブな理由で転職を行うことがほとんどです。

ホワイトなIT企業の見分け方

では、ホワイトなIT企業はどのように見分ければよいのでしょうか。

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求人情報と、コーポレイトサイトからある程度確認することができます。
  • 社長のバックグラウンドを調べる
  • 取引先を確認する
  • 業務提携先を確認する

社長のバックグラウンドを調べる

まず、企業サイトにいって、役員陣の経歴を確認しましょう。

代表取締役社長のキャリアを確認してみましょう。もともと営業上がりだったり、まったく開発を理解していないような経歴の場合アウトです。

そのような会社は、ただ「SESが儲かるからやっている」だけなので、エンジニアリングを理解していることは稀です。

顧客(クライアント)を確認する

直請けなのか、孫請けなのか確認するために、取引先を確認しましょう。

取引先の会社がSESばかりであれば、孫請けです。ブラックなIT企業になりやすい状態ですのでやめましょう。

一方で、発注主に近い立場の場合は、給与が高くなる傾向にあるのでおすすめです。

業務提携先を確認する

かりに業務的系先にSESが多い場合は、上と同じように孫請けの可能性があり、ブラック化しやすいでしょう。

最後に

このように、ブラックなIT企業には、

  • ビジネス的に儲からない構造
  • 社長や営業がエンジニアリングを理解していない
  • 社員の育成をしなくても利益が上がる

という構造によって、ブラック化することが多いです。なので、就職先を検討する場合は、企業がどのようなビジネスモデルで収益を立てているのかをよく理解しておく必要があります。

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