フリーランスのSEOコンサルになるには?おすすめの案件サイトやエージェントを紹介します


このような悩みを持つフリーランスや、会社員の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、フリーランスのSEOコンサルになるための方法について詳しく解説します。

- フリーランスのSEOのコンサル相場
- フリーランスのSEO案件を獲得するための方法
- フリーランスのSEOコンサルになる方法、収入をアップさせる方法
今後のキャリアアップとして、フリーランスのSEOコンサルタントを目指している方におすすめの内容です。

目次
フリーランスのSEOコンサルの相場
フリーランスのSEOコンサルといっても、業務内容は以下のように多岐に分かれます。
スポットコンサル | 1h程度のコンサルティング:5,000円〜/1回 |
Google Analythics解析 | 現在の顧客の流入経路、使用チャネル、PV推移などの取り纏め:1万円〜/1回 |
WEB診断 | ホームページ全体のSEO対策:5万円〜/1回 |
KW選定、CV設計など全体戦略 | 戦略立案から簡単な実務:10万円〜/1回 |
価格はスキルや経験にもよりますが、クラウドソーシングでは上記のような相場が一般的です。
なお後ほど紹介する、フリーランスエージェントの案件の相場は以下です。
アドアフィリエイト | 広告を活用したアフィリエイトの実務:〜19万円/月 |
SEO対策全般 | ECサイトの内部SEO対策:〜50万円/月 |
WEBサイト運営 | ホームページ全体のSEO対策:〜80万円/月 |
SEO/WEB設計 | 戦略立案から簡単な実務:〜40万円/月 |

フリーランスのSEOコンサルの年収は、500万〜1,000万円程度になると考えておくと良いでしょう。
フリーランスのSEOコンサルの案件例
フリーランスのSEOコンサルは、比較的フレキシブルに働くことができるのが強みです。
たとえばフリーランスエージェントITプロパートナーズでは、 週に2日勤務からの案件が紹介されています。
具体的にどのような案件があるのか、以下の通り解説します。
- 週5日勤務の案件例
- 週2〜3日勤務の案件例
順番に見ていきましょう。
週5日勤務の案件例
大規模サイトマークアップ | 〜90万円/月 |
SEOコンテンツディレクター | 〜90万円/月 |
WEBメディア運営ディレクター | 〜50万円/月 |

年収にすると、おおよそ600万円〜1,100万円ほどと高報酬なプロジェクトが多いです。
週2〜3日勤務の案件例
ECサイトのSEOコンサル | 〜50万円/月 |
広告運用・SEO | 〜30万円/月 |
SEO設計 | 〜40万円/月 |

週に2日勤務であっても、SEOコンサルの案件は高額に設定されています。
SEOと親和性の高い広告運用や単ページのSEOだけでなく、ドメイン全体のSEO対策ができるようになると、単価はアップする傾向があります。
フリーランスのSEOコンサルの案件獲得方法
フリーランスがSEOコンサルの案件を獲得するためには、以下のような手法があります。
- エージェントを使う
- クラウドソーシングを使う
- WantedlyやWorkshipなどのSNSを使う
- 企業に直接営業する
それぞれメリット・デメリットがあるので、ご自身にあった方法を選ぶことをおすすめします。
エージェントを使う
紹介する4つの方法の中で最もおすすめなのが、フリーランスエージェントを活用する方法です。
エージェントには次のようなメリット・デメリットがあります。
- メリット:単価が高く、営業をする必要がない
- デメリット:ある程度の実績が求められる
エージェントに登録することで、担当者が企業に対して代わりに営業をかけ、案件を手配してくれます。
そのため、営業が苦手な方にもおすすめの方法です。
一方で紹介してもらえるまで案件に参画できなかったり、実績がないとマッチする案件に出会えなかったりするデメリットもあります。

クラウドソーシングを使う
クラウドソーシングとは、特定の業務ができる人を探している依頼主と、仕事したい個人をマッチングさせるサービスのこと。
クラウドソーシングには、以下のような特徴があります。
- メリット:個人で実績を作れる
- デメリット:競合が多い
クラウドソーシングでは、クライアントの評価が見えるようになっているので、実績として提示しやすいというメリットがあります。
その一方で、フリーランスのSEOコンサルは競合が多いのがデメリットです。
クラウドソーシングを利用すると中抜きの手数料がかかってしまうのも、フリーランスとしては痛手になります。
実績を積むまでは単価が安くなることが多いため、実績をコツコツと積み上げるのが好きな方におすすめです。
WantedlyやWorkshipなどのSNSを使う
直接営業をかけるにも、「自分でメールを送るなどの営業方法は苦手」という方も多いでしょう。
そこで活用できるのが、WantedlyをはじめとするSNSです。
上記のようなビジネスSNSには、次のようなメリット・デメリットがあります。
- メリット:企業との直案件につながる可能性がある
- デメリット:採用が前提になる企業が多い
すでに企業の課題が記載されているWantedlyでは、必要とされる人材が明記されていることがほとんどです。
どんな実績や能力をアピールすればよいかがわかるので、案件への提案文が書きやすくなります。
また手数料は企業負担になることが多いため、フリーランス側の収入が減らないのもメリットです。
その一方で、企業側は採用・広報の一環としてSNSを使うことがほとんど。
募集されている案件が「その後入社したい方向け」になっていることもよくあります。

企業に直接営業する
誰もが簡単に想像できるものの、実際にはなかなかできない案件の取り方として、企業への直接営業が挙げられます。
下記のような点が特徴です。
- メリット:相手の課題に刺さる提案ができる
- デメリット:メールの返信すらこないことも多い
クラウドソーシングや各種SNSを利用すると、手数料がかかってしまうもの。
そのため、人材募集を自社のホームページやオウンドメディア上で行っている企業は、多数存在します。
顧客の見えていない課題(インサイト)にまで踏み込んだ提案をすることで、こちらの提示する金額で企業側に提案できるのがメリットです。
しかし、その後のメールの返信がこないケースも多々あります。
企業に直接提案する以上、相応の実績が求められます。
まずは実績を作り、その後に企業に直接提案という形にするのがおすすめです。

フリーランスのSEOコンサルにおすすめのエージェント
案件の獲得方法の中で、最もおすすめなのがエージェントの利用です。
エージェントを利用することで、今まで営業にかかっていた時間を短縮できます。
さらに高単価な案件を獲得することも可能です。

- ITプロパートナーズ
- レバテックフリーランス
- クラウドテック
それぞれのエージェントについて、詳しく解説します。
ITプロパートナーズ
「週に2日からでも働ける案件」。自由に働きたいフリーランスに最もおすすめなのがITプロパートナーズです。
ITプロパートナーズには以下3つの特徴があります。
- 週に2日〜3日で働ける案件が多数
- リモートワーク案件も多いから場所を選ばない
- 経験者向けのサービスだから単価も高い
フリーランスにとって、場所と時間を縛られてしまうのは会社員と変わりません。この点、ITプロパートナーズであれば、制約のない仕事に就くことができます。
経験者向きのプロフェッショナルな案件が多いのが特徴で、SEOで実績を積んできた方にとっては利用しやすいエージェントといえるでしょう。
ただし、サイト全体のSEO構築案件やSEOと販促までを絡めた集客など、複合的でレベルの高いプロジェクトが多いため、初心者向きではありません。

レバテックフリーランス
ITエンジニア案件が多いフリーランスエージェントといえば「レバテックフリーランス」が有名です。
フリーランスエージェントの登録者数トップクラスのレバテックフリーランスにも登録をしておくと、案件が途切れる心配が軽減します。
レバテックフリーランスの特徴は、以下の3点です。
- 利用者の平均年収が高い
- 経験者向きの高単価案件が多い
- サイト内の案件が見やすい
レバテックフリーランスは、サイト内検索が充実しているため、案件を探す手間がなくなります。
ITプロパートナーズ同様に高単価の案件が多いため、収入アップを図るのであれば、適任のエージェントです。
一方、取り扱っている案件はすべて経験者向けで、未経験者が利用できないのがデメリットです。
すでにSEOコンサルタントとして活躍している方は、ぜひ登録してみてください。

クラウドテック
クラウドテックは、クラウドソーシングで有名な「株式会社クラウドワークス」が運営するフリーランスエージェントです。
常駐型の案件が他のエージェントと比較すると多いのが特徴ですが、ほかにも以下のような特徴があります。
- 案件のジャンルが広い
- リモート案件多数
- サポートが手厚い
- 支払サイトが短い
ほかのエージェントと比較すると、SEOのコンテンツ作成に近い「ライティング」や「ディレクション」の仕事も多いのでコンテンツディレクターの案件探しにもおすすめです。
SEOコンサルタントとして本格的に活動する前の、下準備としても利用しやすいエージェントといえるでしょう。
クラウドテックのリモート案件数は、他の10以上のエージェントと比較してトップクラス。
フリーランスエージェントの案件は常駐案件も多いので、リモート案件に絞って探したい人にもおすすめのエージェントです。
クラウドテックのサイト上で公開されている求人は876件ですが、これは案件のほんの一部です。比率で言うと、8~9割が非公開求人です。

またフリーランスエージェントというと、単価感や仕事のジャンルにのみ焦点が当てられがちですが、クラウドテックはフリーランスへのサポートが手厚いことが有名です。

サポートの例としては、以下のようなものがあります。
- ベビーシッターサービス
- 家事代行サービス
- 健康診断をはじめとする各種健康サポートのサービス

未経験からフリーランスのSEOコンサルになるのは難しい
ここまでフリーランスのSEOコンサルとして、仕事を獲得する方法を説明してきました。
しかし、未経験からすぐにフリーランスのSEOコンサルになるのは難しいのが現状です。
その理由は以下の3点です。
- 記事単位SEOの場合、上位記事の獲得実績が必要
- サイト設計の場合も、SEOコンサルとして活躍した実績が必要
- サイト構築になると、プログラミング言語の理解が必要
ブログで相当な実績があるか、本業がSEOコンサルやマーケター以外の場合、案件獲得はほぼ不可能でしょう。
クラウドソーシングで案件を獲得するのも難しいはずなので、まずはSEOをやっているWebマーケティング会社に入ることを目指してはいかがでしょうか。

エンジニアなどと比較すると、Webマーケターは未経験でも転職できる可能性が高い職種です。

ワークポートはIT/Web系の企業に特化した転職エージェントで、未経験者にもおすすめの企業を紹介してくれます。
ただし完全な実務未経験者の場合、なにかしらのポートフォリオが必要です。

フリーランスのSEOコンサルはリモート勤務が可能
フリーランスのSEOコンサル案件には、リモート勤務が可能なものも多数揃っています。
以下は具体的なリモート案件の例です。
※引用:https://crowdtech.jp/(2022年4月時点の案件です。現在は募集を終了している可能性があります。)

SEOの案件はリモート案件のみならず、副業案件も多いので、会社員として働きながら副業するのも選択肢に入るでしょう。
いずれにせよ希望する条件を伝えれば、あとはエージェントが条件に合致した案件を紹介してくれます。

フリーランスSEOコンサルに求められるスキル
フリーランスのSEOコンサルに求められるスキルは、以下の4つです。
- SEO対策の実務経験
- 分析ツールを使いこなせること
- サイト設計・記事コンテンツの知見
- webメディアのディレクション経験があるとさらに有利

SEO対策の実務経験
SEOの知識はもちろんですが、SEO対策の実務経験が求められる場合が多いです。
クライアントの目標を正しく把握することが出来なければ、結果を出し、満足してもらうことが出来ません。
例えば、”費用対効果と成約率ならどちらを上げたいのか”や”どれくらいの期間で結果を出したいのか”など、目標までの過程についてもきちんとヒアリングを行うようにしましょう。
また、実務経験を積むとコミュニケーション能力も身につきます。
クライアントのサイトを伸ばすためには、密にコミュニケーションを取る必要があります。

自分のSEOに関する知識を正しく伝えるためにも、コミュニケーション能力は重要です。
実務経験を積み、これらの能力を身に付けていきましょう。
分析ツールを使いこなせること
分析ツールを使いこなせることは、SEOコンサルタントにとって必須スキルです。

- Google Search Console
- Googleアナリティクス
- GRC
- Rank Tracker
- ahrefs
PDCAサイクルを回し結果を出すために、分析ツールを使いこなせるようになる必要があります。
クライアント企業によっても使用しているツールは違うため、メジャーなツールについては使えるようにしておきましょう。
サイト設計・記事コンテンツの知見

効果的なSEO対策の情報を入手しても、使えないと意味がありません。
そのため、HTML/CSSや階層構造などの簡単なサイト設計の知識は身に付けておきましょう。

また、各メディアによって扱っている内容も異なるため、記事コンテンツの知見も必要です。
さまざまな依頼で結果を出すためには、業界知識を身に付けアップデートし続けることが重要です。

webメディアのディレクション経験があるとさらに有利
SEOコンサルタントでは、クライアントの他に下のような職種と関わる案件もあります。
- エンジニア
- コーダー
- ライター
- ディレクター
ディレクション業務では、チームでのサイト修正やライターの進捗管理などを行うことがあります。
ディレクション経験やチームの進行管理経験が有利に働く案件もありますので、積極的に参画しましょう。
フリーランスのSEOコンサルが収入を上げる方法
大前提として、SEOコンサルタントはそのスキルを証明しにくい職種です。
以上を踏まえたうえで、フリーランスのSEOコンサルが収入を上げるのにおすすめの方法は以下です。
- ブログを成果を出す
- SNSで情報発信する
- リスティング広告の知識を身につける
それぞれについて、以下でわかりやすく解説します。
ブログで成果を出す
フリーランスのSEOコンサルを目指すのであれば、SEOの実績が必要です。
仮に会社員としてSEOコンサルの経験があり、クライアントの売上に貢献したとしても、実績として公開できるものは多くはありません。
ただ自身のブログであれば、その実績を公開できるので、クライアントにも信用してもらえます。
SNSで情報発信する
SNSで情報を発信する能力も、SEOコンサルには求められます。
SEOはその施策が複雑化しており、SNSの記事拡散により記事への流入を増やす施策を取ることもあります。

現在ではSNS経由でSEOコンサルティング案件を取ることも、一般的になっています。
案件取得と自分のプレゼンス向上という2つの観点から、SNSで情報を発信することも大切です。
リスティング広告の知識を身につける
リスティング広告とは、特定の検索語でネット検索をした際に現れる広告のことです。
一見SEOとは関係がないように見えますが、リスティング広告について知識を身につけることで役立つことも多いです。
特にリスティング広告のGoogleなどの検索語句レポートを見ることで、KW選定の参考になります。
CVR(コンバージョン率)の高いLPのKWを洗い出し、同じKWで記事を作成したり、既存の記事のKWを調整したりもできるでしょう。

フリーランスのSEOコンサルの将来性
2022年現在、SEOコンサルタントの市場価値は非常に高いです。
本当に成果を出せるコンサルタントであれば、企業はその能力を欲しがります。
現在はSNSなどのメディアが台頭してきましたが、Googleをはじめとした検索エンジンの影響力も大きいままです。
今後も十分な需要が見込める職種なので、フリーランスとして独立しても案件に困ることはないでしょう。
ただそれは、スキルがあることが前提の話です。

SEO担当者のポジションはWebマーケターとして募集されることも多く、集客全般のスキルが求められます。
もともとSEOは、売上を上げるために手段のひとつでしかありません。

まとめ
フリーランスのSEOコンサルタントを目指すのであれば、まずはフリーランスエージェントに登録するのがおすすめです。
国がデジタル人材を求めている背景を考えてみても、今後SEOコンサルタントの需要は高まることが予測されます。
さらにSEOコンサルタントは企業の売上に貢献しやすい職業なので、高単価の案件を獲得することが可能です。
正社員として働いていた方も、フリーランスとして案件を受けることで大幅な収入アップも見込めます。
最初の数年は案件が途切れないか不安かもしれませんが、慣れてくればその不安も徐々に薄れてきます。
