Webマーケターの年収やキャリアパスは?【業界人が徹底解説】
《DAINOTE編集部推薦、おすすめの転職エージェント》
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・DODA:リクルートエージェントに次ぐ求人数。
・ワークポート:IT系の求人を多く持つエージェント。Webマーケター志望なら登録しておいて損はないと思います。

- 「Webマーケターの転職を検討しているんだけど、年収はいいのだろうか」
- 「Webマーケターのキャリアパスってどうなっているんだろう?」
と疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。この記事では、Webマーケターの年収について、徹底解説していきたいと思います。
目次
Webマーケターの年収は?
Webマーケターの年収は、いくらでしょうか。
転職エージェントであるdoda社が行った調査によると、マーケターの平均年収は541万円のようです。
年収の高い職種は?同職種の人と比べて、自分の年収は多い?少ない?2014年9月~2015年8月の1年間に、dodaエージェントサービスに登録した約22万人のデータを元に、正社員として就業している20~59歳までのビジネスパーソンの平均年収と生涯賃金を、89職種ごとの総計と男女別にまとめました。
とはいえ、あくまでも平均です。年収はピンキリです。年収300万~1000万台まであります。
また、Webマーケターと言っても、
- どのポジションで働くのか
- どの会社で働くのか
- 副業で稼ぎやすいか
によって大きく年収が変化します。この記事では、Webマーケターの業界図と、それぞれのポジションの年収について解説していきたいと思います。
僕のWebマーケター時代の年収は?
ちなみに僕の前職はマーケターだったのですが、年収は500万円ほどでした。
ただし、Webマーケターは副業や社外活動が非常にしやすい仕事なので、会社員時代は、Webマーケティングの副業で500万円くらい稼いでいたので、年収だいたい1000万円くらいでした。
Webマーケターの種類は?
さてさて、詳しく解説していきましょう。Webマーケターとして働きたい場合、考慮しておきたいのは2点です。
- Webマーケティングの手法
- 働く会社の業態
です。
Webマーケティングの手法
Webマーケティングは基本的に、広告予算を与えられていて、その予算から収益を出していくお仕事になります。その際、Webマーケティングではさまざまな役割があるので、こちらについて解説します。
ちなみに、
- Webディレクター
- リスティング/ディスプレイ広告運用マーケター
- SNS広告運用マーケター
- SEOマーケター
として紹介しますが、どの職能も独立したものではなく、一部重複しているようなスキルセットのことも多いです。
Webディレクター
会社の役割分担によって異なるのですが、Webディレクターは予算から、広告費の調整を行い、実際に広告から収益を回収できるように、エンジニアやマーケター、デザイナーをディレクションするお仕事になります。また、簡単なUIのデザインや、広告クリエイティブの作成なども担当することがあります。
僕がWebディレクターをしていた時には、
- マーケティング施策の選定(SEO/リスティング広告/Facebook広告etc)
- CPA/CPOの計算
- エンジニア、マーケター、デザイナーリソースの配分/ タスク管理
- ランディングページの最適化(Landing Page Optimization)
- Adobe XDを利用してデザイナーとプロトタイプの作成
など、ビジネスの成果に直結する意思決定から、、エンジニア、デザイナーを巻き込みながらディレクション、さらに簡単なWebデザインについてもやる、オールラウンダーのような仕事です。
リスティング・ディスプレイ広告運用マーケター
リスティング広告運用マーケターとは、Google/ Yahoo / Bingなどの有料検索枠にキーワードを設定して、リード獲得や申し込み獲得を行うマーケターです。
Googleでいうと、この枠がリスティング広告枠になっておりまして、一クリックあたりに課金される仕組みになっているんですね。
そのキーワードを最適化したり、どのキーワードが成果を生み出せるのかをデータを分析しながら調整するお仕事となります。
ワークポートの求人を例としてみてみましょう。
SEOマーケター
SEOマーケターは、自社の記事を検索最適化(Search Engine Optimization)することで、集客するマーケターとなります。オウンドメディアを運営している企業で、SEOの効果測定等を行うことになります。
必要とされるスキルセットは、
- Google Search Console/Google Analyticsなどを利用したデータ分析スキル
- Googleリスティング広告の運用
- Google Keyword Plannerなどを利用した市場調査
- SEOを意識したライティング、またライターのマネジメント
などがあります。
SNS広告運用マーケター
SNS運用マーケターとは、Facebook, Instagram, Twitterなどのアカウントを運用して、新規フォロワー獲得や、会社のブランディングを行うマーケターです。具体的なスキルセットとしては、
- プロモーション戦略の立案
- 広告出稿
- SNS広告効果の効果測定
- 改善レポートの作成
などにあたります。
Webマーケターとしての働き方
Webマーケターとして働く場合、いくつかの選択肢があります。
事業会社のマーケター
事業会社のマーケターでは、事業会社のマーケターとしての働くことになります。メリットとしては、
- 自社の経営を見つつマーケティングを担当できる点
- 広告効果の数値目標から逆算して広告運用が可能な点
となります。一方デメリットとしては、
- 複数の企業のデータを見ることができないので、広告運用のスキルセットがたまりにくい点
- インハウスだと社内にマーケターリソースが少ない場合があり、スキルが身につきにくいこともある(特にベンチャー界隈)
です。僕自身は自社開発システムを運営している会社で働いていたので、
- 広告回収するための予算たて
- 広告効果シミュレーションの作成
- Webサイトのデータを分析して、マーケティング施策を立案
等を行うことができました。一方デメリットとしては、広告ノウハウを地道に自分で調べることになるので、ちょっと大変でした。
広告代理店のマーケター
もう1つが、広告代理店のマーケターとしての働く方法です。広告運用を委託する会社から受託し、広告運用フィーをもらうことになります。
メリットとしては、
- 複数の会社のデータを運用できるので、知見が溜まりやすい
- 広告運用のプロフェッショナルと一緒に働くことになるので、スキルの共有がしやすい
という点です。一方デメリットとしては、
- 自社サービスの戦略から逆算して広告予算の策定をすることができないので、どうしても広告運用のオペレーターになりがち
という点になります。特に広告予算だてや、ユーザー獲得後に関しては責任を負わないので、マーケティングの獲得フェーズしか対応できないという点があります。
Webマーケターに就職するメリット
いろいろな職種がありますが、Webマーケターとして働くメリットについて解説します。大きく分けるといか4つ
①未経験でも就職しやすい
まず、ほかの専門職と比べてWebマーケターは未経験でも就職しやすいです。例えば、フリーランスとして独立しやすく年収も高いエンジニアを目指す場合、未経験から転職するのは相当難しいですが、マーケターの場合だと未経験でも参加しやすくなります。
一度マーケターとしての実務経験をつむと、転職が非常に簡単になります。
ニーズが高い
Webマーケターのお仕事は、足りないことが多いです。特にベンチャー界隈では。一度広告運用やWebディレクターの経験があると、転職しやすいです。
在宅フリーランスとして働きやすい
さらに、Webマーケターのお仕事は基本的にネット完結可能であるため、非常に独立しやすいです。
実際にレバテック・フリーランスの求人をみてみましょう。
このように、週3からの高単価な案件があります。さらに完全リモートでも済みます。
マーケティングは副業がしやすい
Webマーケティングの素養を持つと、自分で副業でビジネスすることができます。というのも、Webマーケティングのお仕事をしていると、SEOだったらアフィリエイトで成約するキーワードが分かったりするなど、Webマーケティングの知見がどんどんたまっていくんですよね。
実際、ASP(アフィリエイトを提供している会社)で勤務されている方は、アフィリエイトなどで収益を出しやすいようです。彼は芝さんはASPの会社で働かれていますが、かなりの成果を出しているようです。
2月末まで3日残して、100万の壁をついに突破しました。
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油断せずにこれからも積み上げます。 pic.twitter.com/LVZX36o3AJ
— 芝|フレスコボール日本代表 (@t_shiba) February 25, 2019
それはそのはずで、広告運用の会社だったり、マーケティング専門の会社にいると、普通の人が知らないような知見とかをいっぱい触れることができるんですよね。
ちなみに、僕自身もWebマーケティングの知見を活かして、副業で稼いでいました。独立してからも前の会社で身に着けたマーケティングの知見を活かして、収益化することができるようになっています。
これがほぼ固定収入として毎月入るようになりますので、クライアントワークを入れなくても一応は生きていけます。
WEBマーケティングの手法は様々ですが、基本的な発想方法やユーザー理解は共通しています。1つのWebマーケティングの分野で実績を出せるようにると、ほかの分野でもできるようになります。
だからキャリアとしてマーケティング職につくのは、今後レバレッジがかなり効く選択肢かと思います。
Webマーケターのキャリアパスと年収
ここからは僕の体験談になりますが、Webマーケターのキャリアのイメージについて。
- 代理店の広告運用担当からインハウスマーケターに転職しつつ副業している友人
- インハウスマーケターでマーケティング以外の領域まで広げてCMOになる
まず、広告運用担当として代理店に入るパターンです。
このパターンだと、運用系の広告をある程度マスターしていきながら、より幅広い業務をできるように転職するパターンが多いです。
広告運用だけだと、だいたい300-400万円なんですが、運用を副業で委託したい会社さんなんかもあったりします。
その場合、広告費の20%が相場で手数料として支払われるので、例えば100万の予算なら副業で20万稼いだりすることもできます。実際に僕の友達は運用担当をしながら社外で副業をしていますね。
また、転職すると年収が上がるので、副業と本業込みで500-600万円くらいは狙えると思います。(独立して個人でやって、クライアントが大きければ、700-1000万くらいも行けるかもしれません。)
また、事業会社のインハウスマーケターで、マーケティングを担当しつつ、経営レベルのことまでできるようになると、CMO(Chief Marketing Officer)と呼ばれる職種につくこともあります。これだと、だいたい年収が1000万を超えてくることもあります。
Webマーケターのなり方
Webマーケターになるには、上の職種についていくことになるのですが、年収だけみるのであれば、最初は代理店で広告運用の担当をするのがおすすめです。最初は少し過酷ですが、スキルがついたら事業会社に転職するのが一般的ですね。
Webマーケターに未経験からなれるの?
Webマーケターには未経験からなれるのでしょうか。
職種にはよりますが、可能です。特に、前職の経験が異業種でも活かせることがあります。
僕はもともとSEでしたが、マーケティング職に転職できました。
Webマーケターになるために登録しておくとよい転職エージェント

というのも、転職エージェントの人に、以下のことをヒアリングできるからです。
- どういう人が未経験からWebマーケターとして転職できているか
- 自分の経歴・スキル感だったらどのような職種に紹介可能か

転職エージェントに登録する場合、未経験の場合は、マーケティング専門の転職サイトに登録しても意味がないので、求人が多いエージェントに登録しておきましょう。
おすすめの優良な転職エージェント
- リクルートエージェント:求人数が業界最多。迷ったらここに登録しておけば十分です。
- DODA:リクルートエージェントに次ぐ求人数。
- ワークポート:IT系の求人を多く持つエージェント。Webマーケター志望なら登録しておいて損はないと思います。

それぞれの特徴を解説しますね。
リクルートエージェント&DODA:求人数が豊富な転職エージェント

第二新卒の転職に関しては、求人数が多い転職エージェントだけで十分。
理由は、求人数の少ない業界特化型や年収特化型の転職は第二新卒だとあまり関係なく、また求人数が少ない中から無理やりキャリアを決められるので不本意な選択肢を提供されることが多いからです。 pic.twitter.com/TeKVtp6PCm
— DAI (@never_be_a_pm) September 23, 2019
なので、転職を考えている人は、以下2つだけ登録してください。
- リクルートエージェント:求人数150,000件(業界最多!)
- DODA:求人数100,000件(リクルートに次ぐ求人数)
以上に登録しておけば十分です。
リクルートエージェント・DODAどちらにも共通するのは、求人数が豊富なことと、転職に強いアドバイザーが多いこと。

ワークポート:IT系の求人に強い転職エージェント

メリット
- とにかくIT・Web業界の求人に強いので未経験からIT業界を検討している人にはおすすめです。
デメリット
- IT業界以外の求人が少ないので、エンジニアなどのIT職種以外を検討する場合はあまりおすすめできません。
- とにかく求人数を、一人一人に対するスキルの棚卸しはなどは弱いです。

まとめ
マーケターの年収は、ピンキリですが、
- 転職のしやすさ(転職市場価値の高さ)
- フリーランスとして在宅で働けたり、独立のしやすさ
- 年収の高さ(副業込み)
など、年収を上げやすい仕事です。また、マーケターにもいろいろな職種があります。
転職の活動の第一歩は、まず業界理解です。
解説した内容をもとに、実際に転職エージェントに登録して案件を確認してみましょう。
複数のエージェントに登録して、キャリアカウンセリングを使い倒しつつ、情報を集めてみるのがおすすめです。
《DAINOTE編集部推薦、おすすめの転職エージェント》
・リクルートエージェント:求人数が業界最多。迷ったらここに登録しておけば十分です。
・DODA:リクルートエージェントに次ぐ求人数。
・ワークポート:IT系の求人を多く持つエージェント。Webマーケター志望なら登録しておいて損はないと思います。