転職市場価値を上げるためにするべきことを、転職エージェントの人に聞いてみた
こんにちは、DAINOTE編集部のDAIです。
どうやったら転職市場価値をあげられるのかについて知りたいと思っている方は多いのではないでしょうか。
そこで、今回は、現役で日本最大手の転職エージェントで勤務されているAさんに、「どうやったら転職市場価値をあげられるのか」というテーマで、インタビューしてみました。
DAI: こんにちは。本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、どうしたら、市場価値が上げられるのかについて教えて頂けないでしょうか。
A:こんにちは。よろしくお願いいたします。わかりました。転職市場価値を上げる方法についてご説明をする前に、とても大切な大前提があるため、そちらを先にお話したいと思います。
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転職市場価値を上げるための「大前提」
A:転職をする前に大切なことがあります。それは、ご自身の転職理由を「感情」と「事実」に分けて整理するということです。
DAI:一体どういうことでしょうか。
A:まず感情についてお話しますね。「転職活動をしよう」と思い立つ場合、大抵感情的な理由である場合がほとんどです。そのため、一度冷静になり、「なぜそう転職しようと思ったのか」「自分は、○○に対して、どういう感情になり、それはなぜなのか」を整理する必要があります。
DAI:「もう職場が嫌だから転職してやる!」という動き方は良くないと。
A: そうですね。感情的な不満をいち早く解消するために転職を焦って決めると、その職場で身につけたことを丁寧に整理しないまま転職活動をすることにもなりかねません。「せっかく面接や職務経歴書でPRできるようなネタだったのに」というような要素を取りこぼしてしまう可能性がありますね。
DAI:なるほど。ちなみに「感情と事実を分けて整理する」の、「事実」とはなんでしょうか。
A:これは、「この会社、この職場、この部署では、こういう力しか身につかない」という置かれている状況=事実を客観的に見つめ直す、ということです。
DAI:詳しく教えてください。
A:例えば、将来はマーケターになりたいと思っているにも関わらず、新卒入社時で営業に配属されたとします。ひとまずは3年間営業として勤務するも、いずれはマーケの部門への部署異動を考えているがその会社では、部署異動はあまり承認されることはない、という環境の会社にいたとします。
このような状況は、「自分の今後のキャリアの幅が限定的になってしまう」という事実があります。そのため、転職活動の動機として面接などでお話しても、その事実がマイナスに捉えられることはありません。その際きちんと、「本当に部署異動は叶わないのか」を確認する必要はありますが。これが、「事実」のことです。
DAI:なるほど。置かれている状況を客観的に振り返り、転職活動の動機として整理をするということですね。上記の整理をした次の段階では、何をするべきでしょうか。
「市場価値」を意識した伝え方(職務経歴書・予想問答)を鍛える。
A:上記のステップを経た後は、いよいよ本題に入っていきますが、「市場価値」を意識した伝え方の練習をしていきます。
DAI:どういうことでしょうか。
A:転職活動の際に書く職務経歴書や面接へ向けた対策は、全て市場価値が高いと思われるように仕上げていくこと大切であり、そのためにあらゆる予想を立てそれに回答を作っていきます。
DAI:なるほど、もっと詳しく教えてください。
市場価値が高い人とは。
A:これについては、市場価値のお話を詳しくお話する必要があります。市場価値の高い人とは、会社全体の目的から、自分の仕事がいかに貢献しているかを語れる人のことをさします。
例えば、新卒求人広告媒体の営業マンがいたとします。彼は福祉業界をメインの顧客としており、社会福祉法人や医療社団法人に対して、求人サイトへの掲載の提案を生業としています。
ここで大切なのは、「彼が所属している会社→事業部→部・課」のスケールで、彼が一体何をするべきなのかを自覚し、日々の仕事に取り組んでいるかということです。
「自分の会社は何を目指していて、それを実現するための具体的な事業内容は何で、そんあ会社のこんな事業部に自分は所属しており、その事業部が目指しているものはまた何で、自分個人に課せられたミッションは何なのか」これをきちんと整理をして仕事に臨むことが大切です。
DAI:なるほど。どうしても仕事をしていると、目の前のやるべきことに追われてしまい、今の自分の会社が何を目指しているのかについてなどは考えないかもしれないですね。
A:それは会社全体でみた自分の仕事という視点になった時に、見つかる(=評価される)ような仕事が一体何なのかを把握していないことであり、「会社に評価されない」と愚痴を言っても、それはあなたが会社が求めていることとずれているを知らないままで過ごしているからなんです。非常に勿体無い時間だけが過ぎていくことになります。ここまでの話を認識し、会社が一体どんな数字を追っているのかをまずはきちんと認識しましょう。
あなたが営業マンならば、会社としてあなたに特に売ってほしい商材は何でしょうか。
そしてそれは月に何件受注すれば良いのでしょうか。
会社が求めている成果をどのような考えで達成してきたのかを職務経歴書や面接で伝えることが大切です。
明日から始められる「市場価値を高めるためのマインドと行動
DAI:「市場価値が高い」ということに関するお話はよくわかりました。それでは、この記事を読んでいる転職を考えている方々が、明日から具体的にどんな風にアクションを起こしていけば良いのか最後に教えてください。
A:大きくマインドと行動の2つがあります。
マインド編
マインドでは2つのことが重要です。それは
- 目標を設定すること
- 転職をしたいと考える理由と動機を見つけること
です。
人間は、目標がないとついだらけてしまいます。転職活動をする際は、「どこの企業に受かるのか」をはっきりさせ、具体的な目標として掲げることが大切です。
そして同時に、②についても掘り下げて考えることが大切です。
- 「もっと収入を上げて親への仕送り額を増やしたい」
- 「彼女と20代のうちに結婚したい」
- 「都心に引っ越したい」
様々な理由や動機があるかと思いますが、それらをはっきりとさせることで、転職活動に熱心に取り組むことができます。転職価値を高めて転職をした「先」にある生活を具体的にイメージをしてみましょう。
DAI:行動編についてはどうでしょうか。
行動編
A:これは先ほども申し上げたように、今の自分の所属している「課→部→事業部→会社」と、それぞれの役割と立場を認識することです。そのためにも明日会社に出社しましたら、会社のコーポレートページを全て読み込んでください。その上で、自分が所属している「課(部)」の目標は何か一言で言えるように社内イントラなども活用し調べてみてください。
DAI:ありがとうございます。今回の記事では、現在転職を考えている方で、どうやったら転職市場価値をあげられるのかについて知りたいと思っている方へ向けた記事でした。「市場価値を上げたい」と思っている方は、「そもそも会社が何を目指しているのか」と、目の前の虫の目の視点から鳥の目の視点にずらすことから始まるのかもしれません。
参考)転職のキャリア相談に使えるサービス
詳しくは関連記事にしっかり書いてあるのですが、キャリアを相談するためにオススメなサービスをご紹介します。
関連記事:第二新卒の転職サイト、転職エージェントオススメは?採用担当者に聞いてみた!
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体験記事:【体験談】そうだんドットミーで、キャリア相談してみた!
選ぶべき求人サイトの条件は「求人数が多い」:リクルートエージェント & DODA
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まとめ
今の仕事を辞めて転職に踏み切るか?それとも「石の上にも三年」ともう少し粘ってみるか?
悩んでいる人がまずすべきことは、デメリット・メリットを早い段階で認識しておくこと。
その後で、自分に背負えるリスクと、どうしても優先したいリターンを整理していくのがセオリーです。
まずはそれらを整理するために、色々な人と話してデメリット・メリットの材料を集めていきましょう。頼りになる第三者に相談を持ちかけ、焦らず考え続けてください。
迷ったら、
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