IT講師の業務委託は稼げる?単価相場や契約までの流れを解説
ハイスキルの方向け。週4日~以上、エンド直請、高単価案件を探す人におすすめのフリーランスエージェント。
ITプロパートナーズ(公式:https://itpropartners.com/)
リモートで、週2〜3日稼働OKの直請け案件を探すならここ。業界最多水準の案件数を保有。
テクフリ(公式:https://freelance.techcareer.jp/)
休業補償など手厚い福利厚生あり!上場企業からの高単価案件も多数!
IT講師の業務委託案件を探しているときに、こんな悩みや壁にぶつかったことはありませんか?
結論からいうと、IT講師の業務委託案件は複数の案件サイトに登録して効率よく探すのがオススメです。
案件サイトにはそれぞれ強みがあるので、並行して活用することで自分にぴったりの案件を見つけやすくなります。
今回は、IT講師の業務委託案件を探す人におすすめのサイト3選を紹介します。
目次 (PRも含まれます)
IT講師が業務委託案件を探す基準
IT講師の業務委託案件を選ぶときに注目したいのは、以下3つのポイントです。
- 自分のスキルに合った案件が多いか
- リモート可能な案件があるか
- 高単価な案件が多いか
自分のスキルに合った案件が多いか
「自分のスキルに合った案件の多さ」これは案件サイトを選ぶ際にたいへん重要なポイントです。
大事なのは自分にマッチする(自分に関係する)案件数であり、ただ案件数が多いだけの総合サイトでは妥協して契約することになりかねません。
たとえば案件サイトによって、次のような特徴があります。
- Web系領域に特化しており、デザイナーやディレクターの案件が豊富
- 高いスキルが必要な分単価が高い案件を取り扱っている
「働きたい業界の案件があるか」「自分のスキルを存分に活かせる案件を取り扱っているか」など、多角的に判断することが大切です。
あなたが重視する分野、得意な分野をマークしておき、何件ほど案件がヒットするか確かめたうえで使い始めましょう。
リモート可能な案件があるか
リモート勤務が可能な案件がなくては、そもそも応募できない案件が増えてしまいます。
なぜなら、リモート可能な案件が少ないと、募集地に住んでいるか通えるだけの地の利がある場合しか応募できなくなるためです。
リモート案件のメリットは、住んでいる場所を問わずに自分の得意な分野に従事できること。
また、自宅やカフェなど自分の働きやすい場所からオンラインで作業ができることです。
通勤時間がまったくないため、時間を効率的に使うことができ、仕事や趣味などプライベートにあてる時間を増やせますよ。
高単価な案件が多いか
高単価な案件が多いサイトを選べば、業務委託で稼ぐのも効率よく進めることができます。
業務委託の仕事は、受ければ受けるほど収入がアップしますが、逆に業務に追われて体調管理やワークライフバランスが崩れてしまうこともあるんです。
高単価な仕事であれば、短時間で効率よく稼ぐことができてメリットが多いですよね。
またもちろんですが、単価の高い案件を獲得することで収入が安定します。
高単価な分、高いスキルを求められることもありますが、スキルアップも自分自身でおこなう必要のあるフリーランスにはお得ですよね。
IT講師の業務委託案件を探せるおすすめサイト3選
この章では、DAINOTE編集部が厳選したIT講師の業務委託案件を探せるオススメサイトを3つ紹介します。
- レバテックフリーランス(公式:https://freelance.levtech.jp/)
ハイスキルの方向け。週4日~以上、エンド直請、高単価案件を探す人におすすめのフリーランスエージェント。 - ITプロパートナーズ(公式:https://itpropartners.com/)
リモートで、週2〜3日稼働OKの直請け案件を探すならここ。業界最多水準の案件数を保有。 - テクフリ(公式:https://freelance.techcareer.jp/)
休業補償など手厚い福利厚生あり!上場企業からの高単価案件も多数!
レバテックフリーランス
公開求人数
(現在募集中の案件)58726件 (2023年12月19日現在) IT講師の
公開求人数121件 (2023年12月19日現在) マージン率 非公開 対応地域 東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・京都・愛知・福岡 強み ・週4日~稼働の案件、リモート案件多数
(週3日以内の案件はハイスキルが必要)
・カウンセラーの専門性が高く、幅広く相談に乗ってくれる
・高単価な案件が多い
レバテックフリーランスの特徴は、以下3ポイントにまとめられます。
- 業界最高水準の案件単価
- キャリアコンサルタントによる手厚いサポート
- 案件数が多い
業界最高水準の案件単価
レバテックフリーランスが売りにしているのが、業界最高水準の案件単価です。数ある案件サイトの中でも高単価な案件を多く扱っています。
その理由は、レバテックフリーランスが扱う案件のほとんどが中間業者を挟まない「直請案件」だからです。
キャリアコンサルタントによる手厚いサポート
※レバテックフリーランス公式サイトより引用(公式:https://freelance.levtech.jp)
レバテックグループはIT人材サービスを手掛ける企業でもあります。スタッフはIT業界に通じており、会員になることでプロのエージェントからの手厚いサポートを受けることができますよ。
案件数が多い
レバテックフリーランスでは、IT講師に関する業務委託案件を数多く扱っています。
レバテックフリーランスの案件例
月額単価 850,000円/月 職務内容 ・法人向けプログラミング研修にて講師として参画頂きます。
・下記の講義に関するメイン講師のアシスタントを行っていただきます。
-マナー研修(社内メール、文書作成 等)
-ITリテラシー(IT業界、IT用語 等)
-Gitについて
-Javaの言語使用について
-Webフロントについて(HTML/CSS/JavaScript)
-DBについて(MySQL)
-DBとJavaとの連携について
-Webフロントの個人開発
-Webシステムのグループ開発求めるスキル ・Javaを用いた保守運用経験1年以上
・コードレビュー経験歓迎スキル・Javaを用いた開発経験
・現場での指導経験
・講師経験案件URL 【Java/IT講師】法人向けプログラミング研修講師の求人・案件
(2024年08月23日 現在)
注意:レバテックフリーランスでは経験者向けの週4日以上稼働案件を多く取り扱っており、週3日以下稼働の副業可能な案件については高いスキルと実務経験が必須です。エンジニア未経験の方や現在会社員の方への副業は紹介できませんのでご注意ください。
ITプロパートナーズ
公開求人数 5505件 (2024年10月25日現在) IT講師の
公開求人数1件 (2024年10月25日現在) マージン率 非公開 対応地域 東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・京都・愛知・福岡 働き方 週2-3案件、リモート案件多数 公式 https://itpropartners.com/
ITプロパートナーズの特徴は、以下の2ポイントにまとめられます。
- 『直請案件』だからこその高単価
- リモート勤務、週1〜2日から稼働OKの案件多数
『直請案件』だからこその高単価
ITプロパートナーズ公式サイトより引用(https://itpropartners.com/)
ITプロパートナーズで取り扱っている案件の単価は、中間業者を挟まない『直請案件』が多いんです。中間マージンを挟まない分、他のエージェントと比較しても収入が高い傾向にあります。
※直請案件とは、他の仲介会社を挟まず、直接クライアントと契約している案件のことを指します。
正直なところ、ほとんどのフリーランスエージェントがマージン率を公開していません。よって、求人を探す側がフリーランスの取り分や、単価がいいのかどうかを事前に知ることが難しいのが現状です。
マージン率が非公開でブラックボックス化しているからこそ、過剰な報酬の中抜きが発生していないと思われるIT プロパートナーズは魅力的です。
リモート、週1〜2日から稼働OKの案件多数
ITプロパートナーズ公式サイトより引用(公式:https://itpropartners.com/)
ITプロパートナーズの大きな魅力は、なんといっても少ない日数からの稼働案件が多いということ。
週1〜2日から稼働OKの案件が多いという点です。
他のフリーランスエージェントでは、最低稼働日数は週3・4日〜の常駐案件が一般的です。
一方のITプロパートナーズはリモートの案件も多く、自身が探すライフスタイルに合わせた案件探しができるんです。
ITプロパートナーズの案件例
月額単価 〜300,000円(週1日〜4日) 職務内容 国内の大手コンサル企業様向けのインターンシッププロジェクトとして、
自社が展開する障がい者向けインターンシップのIT講師を行っていただきます。
期間は2023年11月中旬から5ヶ月間の想定です。
想定生徒数は約30人です。
お一人だけでご対応いただく訳ではなく、下記の部分を対応して頂きます。
・オンライン授業、質疑応答、受講生の評価、メンター
①初期(2ヶ月):インプット:座学、e-Learning、レベル感のばらつきを補う動き
※月、火、木、金 10:00-16:00の間でITプログラムの時間に出席いただきます
②中期(1.5ヶ月):アウトプット:仮想Pjでワークを行い、アプリケーションを実際に作っていく
※月、火、木、金 10:00-16:00 うち1時間、お昼休憩です
③後期(1.5ヶ月):現場で実務:困った時など、個別フォローなど。必要に応じて。求めるスキル ■必須スキル:
・IT講師経験
・エンジニアとしてのバックボーン
・ビジョンに共感いただける方
■求める人材像
・人の成長に寄り添うことをやりがいに感じること
・高いコミュニケーション能力を持っていること
・相手の意見を尊重しつつ自分の意見も表明し、対話ができること案件URL 【人材開発/人材育成/研修】障がい者向けインターンシップでのIT講師の案件・求人
(2024年10月25日 現在)
注意:ITプロパートナーズは週1日から稼働可能な案件の紹介が可能なものの、会社員の方への副業は紹介できません。
テクフリ
運営会社 | 株式会社アイデンティティ |
公開求人数 | 12,010件 |
マージン率 | 10%〜 |
対応地域 | 全国(主に東京) |
※公式ページ(https://freelance.techcareer.jp/ )より引用/算出
テクフリの最大の魅力は、案件のクオリティが高いという点です。
クオリティの高さには、下記3つの理由があります。
- 運営元である株式会社アイデンティティが、複数のIT人材派遣事業をおこなっている
- ユーザーのスキルとのマッチ度が高い案件を紹介している
- サイバーエージェントをはじめとする多くの上場企業の案件を取り扱っている
さらにテクフリでは、万が一の怪我や病気に備えられる休業補償などの福利厚生が充実していることも嬉しいポイント。
収入が安定しにくい業務委託契約で働くIT講師に対し、安心して稼働できる環境を提供してくれます。
IT講師の業務委託の案件例・単価相場は?
IT講師の業務委託案件にはどんな案件があって、報酬の相場がどれくらいなのかを確認していきます。
実際にIT講師の業務委託案件をいくつかピックアップして紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
※今回紹介する案件は募集を終了している可能性もあります。最新の案件例が見たい人はエージェントに登録したうえで、詳細を確認してみましょう。
案件例①
月額単価 300,000円/月 職務内容 ・エンジニア育成研修のIT講師コーチング案件に携わっていただきます。
・下記を行っていただきます。
-新人コーチの育成
-コーチの管理
-カリキュラムの品質向上
-受講生の離脱を防ぐ管理求めるスキル ・エンジニア人材育成経験(実務経験不要)
・カリキュラム作成経験歓迎スキル・エンジニアスクールにてコーチの管理経験案件URL 【複業/IT講師】エンジニア育成研修IT講師コーチングの求人・案件
(2024年08月23日 現在)
案件例②
月額単価 500,000円/月 職務内容 ・クライアント先でのIT講師として参画いただきます。
・下記を行っていただきます。
‐受講者(中途社員)向けにプログラミング講座
‐受講者への質疑応答
‐研修運営求めるスキル ・オープン言語いずれ、もしくはクラウドの開発経験3年以上
・メンバーに対する技能勉強会の経験
・エンジニア育成の経験歓迎スキル・IT講師としての経験案件URL 【IT講師】社員向け技能研修IT講師の求人・案件
(2024年08月23日 現在)
上記の案件はあくまでも一例なので、自分のスキルに合わせて案件を探してみてください。
業務委託契約の主な種類
業務委託契約とは、自社の業務を外注したい企業が、業務の一部を他の企業や個人に委託することです。
報酬や納期、仕事内容、進め方などをお互いに了承したうえで、契約書をおこないます。
アルバイトのような雇用関係ではないため、企業と対等の関係で業務を進めていくことができますよ。
業務委託契約は、主に以下の3種類に分けられます。
- 準委任契約
- 請負契約
- 委任契約
それぞれの契約について詳しく解説していきます。
準委任契約
準委任契約では、成果物の作成や事務作業を外部に委託します。準委任契約では、時給や月給計算で報酬が発生するのが特徴です。
IT講師は準委任契約を交わすことで、時間内に委託された業務をとどこおおりなくこなす義務を負うということですね。
メリット
準委任契約のメリットは、他の業務委託契約の種類よりも収入が安定しやすいという点です。
準委任契約での報酬の条件は、時間内に決められた分量の業務をこなすことです。
ある一定の基準を満たした成果物を納品することが条件ではありません。
成果物の場合、求められるクオリティによってはかなりの時間がかかってしまい、件数をこなせず収入が不安定になることがあるんです。
準委任契約の場合は、成果物の有無にかかわらず稼働した時間分の報酬が発生するため、収入が安定しやすいというメリットがあります。
デメリット
デメリットは、稼働時間や働き方などの自由度があまり高くないという点です。
働く時間は基本的にシフトで決まっているので、早朝や深夜など稼働の時間帯を自由に設定できるかはクライアントによります。自分の好き勝手にできるわけではありません。
業務の進め方についてもある程度クライアントに管理され、業務をスムーズに行えているかどうか定期的に報告する必要もでてきます。
また、働きぶりが企業側に評価されなかった場合、プロジェクトの途中であっても契約を終了されてしまうリスクがあるという点もデメリットとして押さえておきましょう。
請負契約
請負契約は、一定のクオリティに達した成果物を完成させて納品する義務を負う契約を指します。
正社員やアルバイトと違い、成果物に対して報酬が支払われるということですね。
メリット
請負契約のメリットは、働く場所や時間を拘束されにくく、比較的自由度が高いという点です。
請負契約では、成果物を完成させて納品することが条件であり、それ以外は自分の好きにすることができます。
例えば、働く場所・時間なども自由。特に業務の進め方についての報告義務はありません。
よって、IT講師側は仕事する場所や時間をかなり自由に決めることができるんです。
デメリット
デメリットは、納品した成果物のクオリティが不十分であったり、納期に間に合わない場合はだ、報酬がもらえないリスクがあるという点です。
求められたクオリティに達していないと、やり直しや報酬の減額を指示されることがあり、最悪の場合は報酬の支払いを拒否されるリスクもあります。
例えば、IT講師ですと特に、生徒からの評価が低かったり生徒の理解度が低いと「成果物のクオリティが低い」とみなされる可能性があります。
また、工数がどれだけかかっても、もらえる報酬が変わらないという点もデメリットです。
例えばですが、どう見積もっても最大100時間かかる作業でも、報酬が5万円の場合は時給換算すると500円/時になってしまいます。
委任契約
委任契約とは、法律に関する業務を委託する契約のことを指します。
主な例としては、確定申告を税理士に委任したり、弁護士に委任し裁判を起こしたりする事例などがあげられます。
IT講師が業務委託で働くメリット
IT講師が業務委託で働く主なメリットは、以下の4つのポイントにまとめられます。
- 自分の好きな仕事に集中できる
- 努力次第で収入アップが可能
- 自分で業務時間を決められる
- 人間関係のストレスから解放される
自分の好きな仕事に集中できる
最大のメリットは、自分の好きな仕事に集中できるということです。
業務委託契約の場合、さまざまな案件から得意なものや挑戦したいものを選ぶことができます。
一方、会社勤めの場合は、自分がやりたくなくても組織の流れとしておこなわなくてはならない仕事の方が多いでしょう。
組織に属すると自分のやりたくない仕事を振られることもあり、ストレスが溜まる場面も多いのが事実。
しかし、業務委託契約なら自分の好きな仕事に厳選して注力できるので、ストレスをためづらく、長く楽しんで働くことが可能です。
努力次第で収入アップが可能
2つめのメリットは、個人の努力次第で大幅な収入アップが可能という点です。
会社員だと、どれだけ仕事をこなしても給与に直結することはあまりありません。年功序列制度が残る会社では、勤続年数を稼がなければ年収が上がらない場合もあるでしょう。
一方の業務委託では、成果を出し続ければ契約の継続につながり、報酬アップの可能性も十分にあります。
クライアント企業や仕事仲間とのつながりを通して、高待遇の仕事を見つけることもあるかもしれません。
自分で業務時間を決められる
3つ目のメリットは、自分で業務時間を決められるという点です。
請負契約であれば、働く場所や時間を決めるのは自分。できるという確信さえあれば、いつどこで取り組んでもOKなんです。
準委任契約の場合でも、稼働のシフトは会社員よりも比較的柔軟に調整ができるのがうれしいですね。
納期に間に合うように自分で業務時間を決められるため、好きな時間に好きな場所で働けるのがメリットです。
人間関係のストレスから解放される
メリット4つ目は、人間関係のストレスから解放されるという点です。
会社に勤めていると、一緒に働く上司や同僚たちとの人間関係に悩まされたり、煩わしい思いをすることがあります。
しかし業務委託は雇用関係とは異なり、クライアント企業と対等な立場で業務をおこなうことができます。
常にだれかと隣り合わせて働く必要はなく、もし自分と合わない場合は担当やクライアントそのものを変えることも可能です。
IT講師が業務委託で働くデメリット
ここまで業務委託のメリットをご紹介してきました。
かなり良さそうに見える業務委託ですが、業務委託には、デメリットも存在します。
- 労働基準法が適用されなくなる
- 福利厚生が受けられない
- 仕事のトラブルはすべて自己責任
労働基準法が適用されなくなる
1つめのデメリットは、労働基準法が適用されなくなるという点です。
業務委託契約では、正社員やアルバイトのような雇用関係がありません。
雇用関係がないということは、報酬の条件や労働量に関して、法律の保護を受けにくくなってしまう状態です。
例えば、アルバイトや正社員、契約社員のように最低賃金が法律で定められているわけではありません。法的に不当な価格で働かされる可能性がでてきてしまうのです。
福利厚生が受けられない
デメリットの2つめは、福利厚生が受けられないという点です。
業務委託契約では、会社員のような雇用保険や労災保険などの社会保険が適用されません。
つまり、万が一事故や怪我が発生しても、必要な手当てを受けにくい、または多額の費用がかかってしまうというデメリットがあります。
そのためフリーランス用の保険に加入するなど、自分で自分の身を守る備えをしておきましょう。
仕事のトラブルはすべて自己責任
3つ目のデメリットは、仕事のトラブルが全て自己責任になるという点です。
会社では従業員が起こしたトラブルについてある程度責任をとってくれますが、業務委託ではそこまでの手厚いフォローはないと考えましょう。
業務委託契約で万が一仕事上のトラブルが起きた場合、すべて自己責任になります。
契約を切られることはもちろん、最悪の場合、企業が受けた損害分の賠償責任を負わされることもあるのです。
企業が求めるスキルを提供できなかったり、納期を守らなかったりすると、簡単に契約を切られてしまう弱い立場でもあるということを押さえておきましょう。
業務委託契約を結ぶには業務委託契約書が必要
業務委託契約を結ぶとき、必要不可欠なのが業務委託契約書の取り交わしです。
法律上必要なものというだけでなく、後からトラブルが発生しないよう、お互いの約束事を守る大切なものでもあります。
業務委託契約書が必要な理由
業務委託契約書が必要な理由は、以下の2ポイントにまとめられます。
- 契約上のトラブルが起きにくくなる
- 万が一のときに証拠として使える
業務委託契約書には、仕事内容や報酬について詳細に明記されています。
もし十分な取り決めがなければ、採用時に聞いていた以上のスキルを求められてこちらの負担になってしまったり、話していた賃金とはかけ離れた低賃金で働かされる可能性があります。
トラブルに発展しないよう、前もって業務委託契約書を取り交わしておくことが重要だといえますね。
また、業務委託契約書は万が一のトラブルのときに証拠として使うことも可能です。
あまり考えたくはないですが、もし裁判をおこなうことになった場合は業務委託契約書を提出する必要があります。
業務委託契約で起きやすいトラブルとは?
業務委託契約で起きやすいトラブルとして、主に挙げられるのが以下の2ポイントです。
- 成果物に対する度重なる修正を求められたが報酬が変わらず、その分時給が低くなってしまった
- 契約内容に無い業務についても求められたが、報酬の支払いがなかった
業務委託契約書の中で業務内容を詳しく決めておくことで、こうしたトラブルを防ぎながらお互い納得した状態で業務を進めやすくなります。
秘密保持契約を結ぶ場合は秘密保持契約書を取り交わす
また、案件によっては業務委託契約書とは別に秘密保持契約書を取り交わすこともありえます。
秘密保持契約とは、契約中に知り得た機密情報や個人情報を、業務遂行以外の用途で第三者に開示しないという契約です。
企業内部でしか共有されていない事項を外部に流出させないためには必要な書類ですね。
企業と秘密保持契約を結ぶ場合は、秘密保持契約書を取り交わす必要があります。
業務委託契約締結の主な流れ
業務委託契約は、以下のような4工程を経て契約します。
- 契約内容の詳細について話し合う
- 業務委託契約書を作成する
- 契約書の内容を共有し、認識の相違を確認し合う
- 業務委託契約書を取り交わし、契約完了
①契約内容の詳細について話し合う
まず初めに、契約内容の詳細について話し合っていきます。
- 報酬額
- 契約期間
- 業務の範囲
これらの項目について、ある程度明確に決めておくことで以降の工程をスムーズに進めることができるんです。
②業務委託契約書を作成する
話し合った内容をもとに、業務委託契約書を作成します。
作成するのはあなたではなく、業務を委託する側の企業です。
最近の場合は、必要事項を企業に伝えたうえで、メールを介して電子契約書を送付することが多いです。
③契約書の内容を共有し、認識の相違がないか確認し合う
企業が作った業務委託契約書をチェックし、自分と企業側に認識の相違がないか確認します。
この工程において、疑問や採用時の説明と異なる部分を見つけて指摘しておかないと後々トラブルにつながってしまいます。念入りに確認するようにしてください。
④業務委託契約書を取り交わし、契約完了
お互いに納得できる契約内容を記載した業務委託契約書を取り交わし、契約完了です。
本来であれば記名捺印が必要ですが、最近はクラウド上での電子契約が多くなっているため、電子捺印で対応できるケースもあります。
特に必要なソフトなどはなく、指定のサービスにアカウントを作るだけ、名前と住所を入れるだけというものが多いですよ。
業務委託契約の締結前に確認すべき条件
業務委託契約を締結する際は、契約内容について企業と十分話し合っておくようにしてください。
契約時に慌てないよう、あらかじめ確認しておくべき主な条件について解説します。
契約形態は何か
業務委託契約の中でも、契約形態が準委任契約か請負契約かをまずは確認しておきましょう。
契約形態によって働き方や収入の安定性に差が出るので、必ずチェックしておきましょう。
業務内容は何か
業務内容は特に詳しく確認してください。具体的にどんな業務を委託されるのかを確認しておきましょう。
ここを確認しておくことで「想定の範囲を超えた業務を任されて、報酬に見合わない仕事量をこなす羽目になった」というトラブルを未然に防ぐことができますよ。
報酬についての記載はあるか
業務委託契約書の中に、報酬についての具体的な記載があるかは必ず確認しましょう。
- 報酬額
- 支払い方法
また報酬については以下の2点も確認しておきましょう。
- 時間単価か、プロジェクト単位での支払いか
- 報酬の計算方法
ここを確認しておかないと、想定より支払いが少なかったり支払日が先になったりすることがあります。
支払日が先になるということは、手元に入る現金が変わるということです。あなたの生活や日々の支払いに直接かかわってくることです。
認識の相違がないか、慎重に確認しておきましょう。
報酬以外に経費の支払いはあるか
報酬以外に経費の支払いがあるかも重要なポイントです。
たとえば業務に必要な消耗品やPCの回線費用、電気代などの経費が報酬に含まれているか、もしくは別支払いかを確認します。
純粋な労力にのみ対価が支払われる場合、納品物を仕上げるために必要な経費代を差し引いて暮らしていけるかどうかを考える必要がありますよね。
この部分が決められていないと後で揉めることになるので、見逃さないようにしましょう。
稼働時間はどのくらいか
稼働時間についても確認しておきましょう。
案件によっては「最低週2日稼働」など働く際の最低勤務時間が定められている場合があります。
契約によっては精算幅(例:100時間を基準に、90〜110時間の精算幅で◯万円)が定められていることがあるので、併せてチェックしましょう。
あなた個人のスケジュール管理のために必要となる項目なので、確認しておきましょう。
稼働時間精算幅外の控除・超過支払いについての記載はあるか
稼働時間の精算幅が設けられているときは、報酬の控除もしくは超過支払いがあるのかをチェックしておいてください。
実際の稼働時間が精算幅より少なかった場合は報酬がその分差し引かれ、多かった場合は加算される仕組みです。
正社員で言うと残業代のような部分です。この部分を確認しておかないと、永遠にサービス残業する羽目になる可能性があります。
「業務時間外も働いたのに、その分の報酬がもらえなかった」というトラブルを防ぐため、入念に確認しましょう。
報酬の支払日はいつか
報酬の支払日は、クライアント企業によって規定が異なります。
業務委託契約において、報酬の支払日がいつなのか確認しておきましょう。
また、請負契約の場合は納品してから検収が完了するまで報酬が支払われない場合があります。
報酬が支払われることになる基準は納品日なのか、先方が了承する検収日なのかを確認しておいてください。
また、検収日が締め日を過ぎてしまうと、報酬の支払いが翌月になってしまうこともあります。
納品から検収までにかかる期間や、検収に必要な手続きについても、あわせてチェックしておきましょう。
契約期間、更新の有無について
業務委託契約の契約期間や、契約終了後の更新可否を確認しておきましょう。
更新する期間が明確にされていないと、突然契約を終了されて大幅な収入減になってしまうリスクがあります。
また、更新する際の条件が何なのかについてのチェックも重要ですね。
損害賠償の記載はあるか
業務委託契約を結ぶうえで避けて通れないのが、損害賠償問題です。
もし情報漏洩や著作権の侵害、秘密保持契約違反などで企業に損害を与えてしまった場合、企業から損害賠償を請求されることがあります。
軽い気持ちで書いたTwitterなどでも十分に対象となる可能性があります。
企業に損害を与えないように仕事をすることは当たり前なのですが、損害賠償についての記載がある場合は「どんな行為が損害賠償につながるのか」を念入りにチェックしておきましょう。
特に損害賠償が及ぶ期間や請求される条件については、漏れがないように確認をおこないましょう。
不利な内容は記載されていないか
ときどき、業務委託エンジニアに対して明らかに不利な内容が記載されていることがあります。
「報酬の振込手数料を負担させられる」「契約終了後に発生した損害を全額賠償する」などの記載があった場合、契約締結後に気づいてもどうしようもありません。
あなたにとって不利な契約は、一度飲んでしまえばいずれあなた自身を苦しめることになります。
このような記載があったときは、先方に修正をお願いしましょう。
どうしても双方納得のいく形で契約できない場合は、契約自体をお断りすることも検討しましょう。
まとめ
今回は、IT講師におすすめの案件サイトと、業務委託契約を結ぶ流れや注意事項について解説しました。
IT講師の業務委託案件を受注し、今よりもさらに活躍の幅を広げたい人は、この記事を参考にして取り組んでみてください。
ハイスキルの方向け。週4日~以上、エンド直請、高単価案件を探す人におすすめのフリーランスエージェント。
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