新卒でメガベンチャーに入るべきか考えてみた
こんにちは、DAIです。
僕自身、新卒でメガベンチャーに入って、それから転職して今独立しているんですが、つい最近後輩でメガベンチャーに入った友達に転職相談を受けたんですよね。
そこで、今回は新卒でメガベンチャーに入るべきか、というトピックでお話したいと思います。
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メガベンチャーとは
メガベンチャーとは、従業員数500人以上の企業とここでは定義します。創業してから普通10年未満くらいかと思うんですが、10年以上たってもメガベンチャーと名乗っている会社もあるので、創業してからの時間は割愛します。
メガベンチャーとして有名なのだと
- メルカリ
- LINE
- DeNA
- サイバーエージェント
などの会社になります。
メガベンチャーの特徴
メガベンチャーに新卒から入る必要はあるのでしょうか。キャリアに正解はないので答えは出しずらいですが、僕個人としては、
- 「現時点で会社で認められるレベルの実績を残している人なのであればいくべき」
- 「そうでないなら行くべきではない」
と考えています。理由について、メガベンチャーの特徴を踏まえて解説します。
①メガベンチャーのほとんどが人事ガチャで決まる
新卒の人からすると、メガベンチャーって「とはいえベンチャーでしょ?」って思うと思うんですよね。だけど正直、そんなに大企業と変わらないです。
メガベンチャーには厳密な定義がなく、ただ「ベンチャーとしてブランディングしている」だけなので、それ以上でもそれ未満でもないんですよね。
なので、ほとんどの場合は配属は大企業と同じ人事ガチャで決まります。
それだけ人数が大きい会社で配属がガチャで決まると、だいたいがオペレーター的な仕事、というか大企業の新卒とあまり変わらない仕事になることが多いです。(※社内で新規事業をやっているような部署は例外)
②花形部署や専門性を持つ部署への配属は、採用の段階で別枠である
採用ブランディングで発信しているような、チャレンジングな仕事がある部署への新卒配属は、ほとんどの場合採用の段階で決まります。
技術者採用とか、新規事業責任者とか、たぶん別枠で入ってきた人を即戦力でいれる形になります。
逆に通常採用で入ってきている場合は、普通に人事ガチャに巻き込まれます。
配属が超ラッキーでない限りは、あんまりおいしくないと思います。
③上司が優秀である保証がない
上司のレベルがずば抜けて高いトッププレイヤーであることも、人事ガチャの結果に左右されます。
花形部署に、新卒採用の段階で別枠で入った場合は、その限りではありません。そこには最も優秀な人間が投入されているので、会社のリソースを有効活用できるかと思います。
が、そうでない場合、必ずしもずば抜けて優秀な人に囲まれる可能性は結構低いです。特に新卒で入った会社の上司のレベルは、キャリア上めちゃくちゃ大事だと思うのですが、それがコントロールできないので痛いです。(※ちなみに僕の場合は奇跡的に部署にも上司にも恵まれました)
特に若い人が多い場合、上司が2年目であまり自分と実力が変わらないなぁ… と思えるような人が上司だったりします。ここはまだ大企業のほうが年次が上の人が付きやすいのでよいです。
新卒でメガベンチャーに行くべきか
上記の特徴から考えて、新卒でメガベンチャーに行くべき人はこういう人です。
- 大学生、大学院生時代にずば抜けた成果を生み出しており、かつそれが一般的な採用ルートと別枠で採用されている
- 通常採用だったとしても、社内政治力に自信があり、また出世までに少なくとも5年くらいの年月は辛抱強く待てる
新卒の即戦力だったら、言うまでもなく素晴らしい社内リソースを利用できます。また、長期的スパンで出世を考えられる人がうまく出世した場合、その辺のベンチャーよりもより大きな仕事ができる可能性が高いです。大きい会社だと提携している会社が大きかったり、自社で持っているデータがよかったり、会社のリソースを使ってやれることが大きいです。
逆に、あまり行かないほうがいい人はこういうタイプです。
- 大学生、大学院生時代に特にずば抜けた成果を生み出していない。だけど急速に成長したい
- 自分の力量が認められて、どこでも通用する力をなるべく早く身につけたい
新卒で今特に成果がない人の場合、特にメガベンチャーって教育体制も整ってなければ、末端だと裁量権のある仕事を任せてもらえることも少ないので、成長を急いでいる場合はあえて新卒からメガベンチャーに行く必要はないかと思います。どちらかというと、ベンチャー企業で経験積んでから中途で行くとか、そっちの方がおすすめです。
今スキルがないけど、将来メガベンチャーに行きたい人におすすめのキャリア
今スキルがないけど、将来メガベンチャーに行きたい!って人にお勧めなのが、「超強い人の付き人をする」キャリアです。
企業規模が小さくて、でも社長や上司が超優秀なのが目に見えてわかり、入社したらその人の下で働けることが確約されているような会社に入社して、スキルをたくさんパクれるみたいな環境において、2-3年修行をする。お金が足りない部分は副業で補う、みたいな働き方ができると、スキルも身に付き経済的にも安定するんじゃないかと思います。
その辺の会社は、なるべく大学生くらいのうちにいろいろとインターンをしてみて決めるのがいいのではないかと思います。特に、社会人になると、自分の会社がすべてみたいに見えてきて、上司のレベルとか、社内の同期のレベルとかが、客観的に測れなくなります。大学生くらいにいろいろな会社で働いてみると、「あぁ、これはヤバイわ。大学生の時で働いていた会社のほうが全然吸収できること多かったわ…」みたいなことに手遅れになる前に気づけるので、お勧めです。