エンジニアでの起業に向いている人の特徴と失敗を避けるには
フリーランスとの違いは?
しかし、慎重になるべき点があります。
今回は、エンジニア職からの起業に向いている人や必要なスキル、フリーランスエンジニアとの比較をしていきます。
この記事でわかること
- エンジニアでの起業はありか
- 環境を変えるならフリーランスもあり
- 起業、フリーランスの実情
このサイトは6分で読めますので、ぜひ最後までお付き合いください。
目次
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エンジニアでの起業に向いている人と失敗例
会社員として働く場合と、起業では求められる能力が大きく変わってくるため、自分が向いているのかを見極める必要があります。
起業といえば、「自由」「収入が増える」など、多くのメリットがありますが、良いイメージだけでなく、デメリットや良くある失敗を知っておくべきです。
そして、起業したてで起こりやすい失敗を把握し、早めに対策しましょう!
エンジニアで起業するメリット・デメリット
まず初めに、起業のメリットとデメリットを正しく把握することが重要です。
エンジニアで起業するメリット
エンジニアで起業するメリットは以下の3点です。
- 収益性が高い
- 自由度が高い
- 将来性が高く、能力を生かせる
収益性が高い
アプリ開発やプログラム、web制作などは高単価で受注できます。
そして、流通コストがかからず在庫を抱えるリスクもないため、他の業界より収益性が高いというメリットがあります。
エンジニアとしての技術次第では、少ない人数でも高い収益を上げられます。
自由度が高い
なんと言っても、勤務時間を自分で決められるなど、自由度が高い点が魅力です。
起業すれば、クライアントと約束した日までに納品できれば良いため、エンジニアは元々会社員の中でも自由度が高い職種ですが、時間や場所の制限がなくなり、自分で決められるようになります。
将来性が高く、能力を生かせる
起業に挑戦することで得られることは多く、同世代と差をつけられるでしょう。
そして、エンジニアは他の業界よりも、起業してすぐに自分の持っている能力を生かせる職種です。
また、スマホやネットの普及によって、Webやアプリ開発の需要は高まっています。
エンジニアの供給が追いついていない現状ですが、将来的にエンジニアが増えると受注できる単価が低くなってしまいます。
エンジニアで起業するデメリット
エンジニアで起業するデメリットは以下の2点です。
- 初期投資、手続きの面倒
- 収入が安定しない
初期投資、手続きの面倒
税金の計算、開業届の提出、健康保険の加入など自分でやらなくてはいけない事が増えますし、資金など事前準備の手間もあります。
余談ですが、カードの発行や家を借りるなど、正社員のうちにやっておかないと手間が増える問題もあるので、確認しておきましょう。
収入が安定しない
収入が保証されないということは、起業したてで案件が得られない場合などで、不安要素になるでしょう。
人を雇った場合は、他の人の人生にも影響が出るので、収入が安定しないことは大きな問題です。
エンジニアでの起業に向いている人・向いていない人
どんな人がエンジニアでの起業に向いているのでしょうか。
エンジニアでの起業に向いている人
続いて、エンジニアで起業すべき人の特徴を紹介します。
- メンタルが強い・目的が明確
- 柔軟な対応ができる
メンタルが強い・目的が明確
後述するように、エンジニアとして起業する際には様々な課題があります。
一人でそれらを解決する為には、メンタルの強さが重要です。
また、先程書いたように、雑務やトラブルの対応など、本業以外にやることが多く挫折しやすいため、起業の目的が明確でないと続かないでしょう。
そして、起業時に立てた計画は、上手く行かないことの方が多く、自信を失うかもしれません。
しかし、先に進むためにはすぐに気持ちを切り替える事が重要です。
柔軟な対応ができる
こだわりを持ってじっくりと取り組む事も重要です。
しかし、起業するとたくさんの業務をこなさなくてはいけないので、柔軟な対応が求められるようになります。
エンジニアでの起業に向いていない人
そして、エンジニアでの起業に向いていない人の特徴を紹介します。
- 自己管理ができない
- コミュニケーション力がない
自己管理ができない
勤務時間からクライアントやプロジェクトの調整、全てを自分で行う必要があります。
自己管理が出来ていないと、信頼を失い、仕事や収入に支障が出てしまいます。
また、自分に出来る仕事量を把握しておかないと、過労など、起業のメリットである自由度を失うことにつながります。
コミュニケーション力がない
会社で働いていた時とは違い、クライアントとのコミュニケーションが取れないと仕事が獲得できない為、高いコミュケーション能力が求められます。
そして、少人数の職場ほど、忙しくてコミュニケーションが取れなくなりがちです。
しかし、生産性や効率を上げるためにも、目的を共有し、良い関係を作っていくことが重要です。
エンジニアで起業するための必要スキルとは?
続いて、起業する際に必要なスキルを紹介します。
- 雑務
- 技術的なスキル
雑務
今までは、会社内で営業や事務、経理を分担して行っていたと思います。
しかし、起業するとなると、これらを基本的に自分だけでやらなくてはいけません。
経理や営業にはある程度の知識や技術が必要になります。
技術的なスキル
起業のビジネスモデルとして、Web・システムサービスの受託開発事業、など様々な職種があります。
しかしサービスが飽和しているので、今までに無い斬新で需要のあるサービスや、社会の求めるニーズをいち早くキャッチし、開発する能力も必要になってきます。
エンジニアで起業した場合の仕事内容
まず、新しい技術、アイディアを元に事業計画をたて、売上や経費、利益など事業の見通しを立てます。
そして、出資やクラウドファンディング、融資などで資金を調達し、結果を出すために、仕事をひたすら確保し続ける必要があります。
エンジニアとしての仕事以外にやる事が増える中で、常に新しい情報をキャッチし、改善し続ける事は、かなり大変と言えるでしょう。
法的リスク
許認可申請をしていない場合など、損害賠償がかかるケースもあるので、しっかりと調べる事が重要です。
自分の知識が不十分な場合、お金はかかりますが、弁護士に相談しましょう。
要注意!エンジニアでの起業は厳しい
エンジニアで実際に起業するとなると、課題は山積みです。
年収が安定しない
デメリットでも書いたように、安定した収入を得られない点が問題になってくるかと思います。
常に先を見通して仕事を受注しないと、収入の無い期間ができてしまいますし、トラブルで報酬が支払われないこともあります。
対応に時間がかかってしまったり、起業仕立てで案件を受注できない事で挫折にも繋がりますので、しっかりと認識しておく必要があります。
エンジニアで起業する時によくある失敗
エンジニアで起業する時によくある失敗について、3つ紹介します。
- 人脈
- トラブル
- 自己管理
人脈
前の会社の辞め方次第では、同じ業界で起業した際に良い関係を築けずに苦労する場合があります。
会社の経営において、特に初期は人脈で仕事をもらうこともあります。
起業してからも関係を繋いでおくために、退職によって信頼関係を失わないようにしましょう。
トラブル
いつ自分の会社でトラブルが起きてもおかしくありません。
よくあるトラブルに、相場がわからない、顔馴染みで口約束での発注を受け、クライアントからの支払いが行われないなどの問題があります。
自己管理
体調はもちろんのこと、自分にできる仕事や仕事内容を把握していないと、能力以上の仕事を受注し、起業のメリットである自由度が損なわれることになります。
起業した後に仕事を投げ出すことはできないので、責任を考えると、ある程度管理された体制で仕事を受けた方がいいかもしれません。
フリーランスエンジニアの案件はエージェントの利用がおすすめ
そこで、エージェントを利用するメリットとデメリットを解説していきます。
エージェントのメリット
エージェントを利用するメリットは、主に次の3点です。
- 事務手続きを任せられる
- 営業・交渉の代行
- 安定した仕事の受注
事務手続きを任せられる
契約の資料作成、報酬の入金、トラブルの対応などを任せられるのは大きな魅力です。
確定申告の手続きなどを任せられるエージェントもあります。
営業・交渉の代行
デメリットでも紹介した通り、営業には経験や技術が必要です。
相場感がわからない状態での受注、営業に時間を取られ、仕事の時間が無くなるなどの問題を避けるため、相場感がないうちはエージェントに代行してもらうことをオススメします。
安定した仕事の受注
起業したての実績がない状態で仕事を受注するのはかなりの労力が必要です。
初めは、エージェントを利用して実績を作っていく事で、安定して仕事を受注でき、収入の安定にも繋がります。
エージェントのデメリット
エージェントを利用するデメリットは、主に次の2点です。
- 手数料が発生する
- 受注できる案件がエージェントに依存する
手数料(マージン)が発生する
エージェントの利用には、仲介手数料がかかります。
利用するエージェントによりますが、相場は20〜30%ほどです。
受注できる案件がエージェントに依存する
職種、働き方などに強いエージェントなど、受注できる案件がエージェントによって異なります。
直請け案件が多いかどうかは、エージェントに依存しやすいポイントです。
直請け案件の他に2次受け、3次受け案件など、下請けになるほど間に入る会社が増え、手数料が多く引かれるため、しっかりと確認する必要があります。
おすすめのフリーランスエンジニア向けエージェント
itプロパートナーズ
レバテックフリーランス
画像はレバテックフリーランス公式サイトより引用:https://freelance.levtech.jp/
案件数 | 42,906件 |
稼働日数 | 週4日〜 |
主な求人職種 | エンジニア |
公式サイト | https://freelance.levtech.jp/ |
※2022年10月23日時点 レバテックフリーランス公式サイトより算出(公式:https://freelance.levtech.jp)
レバテックフリーランスは、レバテック株式会社が運営しているフリーランスエンジニア向けのエージェントです。
案件の数も豊富で、無料登録すると見られる非公開案件の中には魅力的な穴場案件が数多く眠っています。
レバテックフリーランスの大きな魅力は、以下の3つです。
- 業界最高水準の案件単価
- キャリアコンサルタントの質が高い
- 案件数が多い
①業界最高水準の案件単価
レバテックフリーランスでは、業界最高水準の高単価案件を多数取り扱っています。
※2023年5月2日時点。公式サイトより引用:https://freelance.levtech.jp/
②キャリアコンサルタントの質が高い
レバレジーズ株式会社のノウハウが共有されているので、エンジニア業界に精通したエージェントがサポートしてくれます。
また、誰がどの案件をサポートしたかも一目瞭然なので、安心して相談することができます。
③求人数が多い
2022年10月7日現在の求人数では、エンジニアの案件が比較的多めになっています。
エンジニア | 31,323件 |
インフラエンジニア | 6,779件 |
プロジェクトマネージャー | 2,753件 |
PMO | 1,965件 |
ネットワークエンジニア | 1,579件 |
フロントエンドエンジニア | 1,578件 |
注意:レバテックフリーランスでは経験者向けの週4日以上稼働案件を多く取り扱っており、週3日以下稼働の副業可能な案件については高いスキルと実務経験が必須です。エンジニア未経験の方や現在会社員の方への副業は紹介できませんのでご注意ください。
ミッドワークス
画像はMidworks公式サイトより引用(2023年5月18日時点):https://mid-works.com/
運営会社 | 株式会社Branding Engineer |
公開案件数 | 9,344件 (※_2023年5月18日時点) |
対応地域 | 関東圏(東京、千葉、神奈川、埼玉) 関西圏(大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山、三重県) (フルリモート勤務の場合は全国対象) |
特徴 | 大企業からの高単価案件が募集されていることがある 週3〜稼働できる案件あり(※ 会社員向けの副業案件は紹介不可) |
Midworksは、フリーランスで活躍したいエンジニアにおすすめのエージェントで、次のような特徴があります。
- 報酬補償を含む手厚い福利厚生
- エンジニア案件の分野が幅広い
報酬補償を含む手厚い福利厚生
Midworksの魅力は、協業補償を含めた手厚い福利厚生が用意されている点です。
- freeeの無料利用や弁護士の無料紹介などの「税務補助」
- 保険の紹介
- 交通費や書籍代を支援する「経費補助」
- 休業中も給与を補償する「報酬補償制度(審査あり)」
フリーランスになりたい人の一番の不安は「収入が途切れてしまうこと」です。
ですがMidworksなら仮に案件が途切れても、次の案件獲得までの間の収入を保証してくれます(報酬補償の適用には審査があります)。
エンジニア案件の分野が幅広い
Midworksで取り扱っている案件の多くは、エンジニア向けの案件です。
また、クライアントの種類が幅広いので、選択肢が多いのも魅力です。
- 大手上場企業〜スタートアップベンチャーまで会社規模が多様
- SIerも自社サービス企業案件もあり
週3日から入れる案件や、しっかり週5日で稼働できる案件もあるので、自分の働き方に合った案件を探せます。
登録&相談は無料です。
「フリーランスを目指したいけど不安…」という人は、まず登録して、相談だけでもしてみることをおすすめします!
※Midworksは週3日程度〜参画できる案件がありますが、会社員の方への副業は紹介していません。
HiPro Tech
画像はHiPro Tech 公式サイトより引用(_2022年11月12日時点):https://tech.hipro-job.jp/
HiPro Techは、週3日から・リモートで働きたいエンジニア必見のIT・テクノロジー領域に特化したエージェントです。
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
公開求人数 | 531件 |
マージン率 | 非公開 |
対応地域 | 首都圏中心 |
働き方 | 週3日から稼働OK、リモートOK案件多数 |
公式:https://tech.hipro-job.jp/
※2022年10月8日時点・公式ページより引用/算出
HiPro Techの主な特徴としては、以下の3つがあります。
- リモート案件・週3日からOK案件多数、柔軟な働き方を実現できる
- 高単価な大企業案件・直請案件が多い
- 上流から関われる案件が豊富
リモート案件多数・週3日〜可能で柔軟な働き方ができる
HiPro Techでは、フルリモートでの稼働ができる案件、週3日〜稼働できる案件が多数あります。
エンジニア求人の稼働条件は、「週5日~・常駐勤務」がほとんどなので、時間や場所にとらわれず仕事をしたいと思っても難しいのが現状です。
高単価な大企業の案件・直請け案件が多い
HiPro Techでは、大企業やメガベンチャーなど、個人では参入が難しい会社からの案件が見つかることもあります。
HiPro Techの運営元は、大手転職エージェント『doda』などを運営する「パーソルキャリア」で、運営元が多数の企業とのパイプを持っています。
人材業界大手のポジションを生かして、幅広い業界の企業の案件を扱っています。
また、HiPro Techの案件はクライアント(受注元)からエージェント以外の仲介会社を挟まずに案件受注できる「直請け案件」が多いです。
直請け案件には、中間マージンを最小限に抑えられる分、より高単価の案件を受注できるメリットがあります。
上流から関われる案件が多い
HiPro Techの案件は、下記のように上流工程に関われる案件が多いです。
- 企画
- 開発
- ディレクション
- チームのマネジメント
上流工程の案件は求められるスキル水準が高いぶん、単価も高めです。
収入重視の人、これまでの経験を活かした挑戦がしたい人は、ぜひHiPro Techに相談してみましょう。
事前面談では、IT・テクノロジー領域に特化したエージェントということもあり、専門性の高いものを受けることができます。
フリーランスエンジニアの年商と単価相場の傾向
フリーランスエンジニアの平均的な年商
平均的な年商として、次の5つの職種について見てみましょう。
- フロントエンジニア
- アプリエンジニア
- インフラエンジニア
- iosエンジニア
- バックエンドエンジニア
職種 | 年商 |
フロントエンジニア | 400~840万 |
アプリエンジニア | 380~800万 |
インフラエンジニア | 450~900万 |
iosエンジニア | 540~840万 |
バックエンドエンジニア | 500~840万 |
※参考 : https://freelance-start.com/jobs? (2021年9月27日現在)
エージェント経由の案件単価
エージェント経由の案件単価として、下の3つの職種について記載します。
- フロントエンジニア
- アプリエンジニア
- インフラエンジニア
職種 | 単価(月) |
フロントエンジニア | 71万 |
アプリエンジニア | 76万 |
インフラエンジニア | 65万 |
※参考 : レバテックフリーランス単価相場比較(2021年9月27日現在)
フリーランスエンジニアの今後の需要
確かに、フリーランスに限らず、AIの普及でプログラマの需要は減るという予想もあります。
しかし、まだまだエンジニアの需要に供給が追いついていない現状です。
- エンジニアの不足
- 4、50代になっても働き続けやすい
- 正社員よりもフリーランスは即戦力である
上のような理由からも、フリーランスエンジニアの需要は、今後も継続して高いと言えます。
まとめ
いかがだったでしょうか!
起業とフリーランスを比較した際に、起業することで改善したい点がフリーランスで実現できるか考えてみる必要がありそうです。
フリーランスとしてエージェントに登録する場合、自分の目的にあったエージェントを選ぶようにしましょう。
今回紹介したエージェント一覧