ITコンサルのフリーランス案件事情!求人の特徴や単価相場・スキルなどを解説
このような疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、ITコンサルの仕事について、以下の内容を中心に解説します。
- フリーランスのITコンサルのメリット・デメリット
- フリーランスのITコンサルの仕事の探し方
またフリーランスのITコンサルが仕事を探すのに、おすすめのサービスもご紹介します。
「自由な生活がしたくて、勢いでフリーランスになってしまった……」
「独立してから稼げない……」
目次
ITコンサルの仕事とは?
ITコンサルはクライアントが抱える課題の設定からプロジェクトに参画したり、企画が固まった状態からソフトウェアやシステムの要件定義をしたりします。
多くの場合、ITコンサルと呼ばれる人たちはコンサルティングファームに属しており、派遣先の企業に常駐してプロジェクトを進行します。
企業にどんな課題があるのかを見極める必要があるので、クライアントのビジネスについても深い理解が求められます。
ITコンサルはフリーランス独立しやすい仕事
ITコンサルはフリーランスとして独立しやすい仕事とも言えます。ある程度の経験こそ必要ですが、ニーズがあるうえに特定の資格も不要だからです。
特にDX(デジタルトランスフォーメーション)に関する支援へのニーズが高まっており、ITコンサルタントの活躍の場が広がっています。
ITコンサルとしてフリーランス独立するメリット3つ
ITコンサルとして、フリーランスになるメリットは、主に以下の3つです。
- さまざまな案件に関われる
- ライフスタイルを自分で決められる
- 得意分野に絞って仕事を獲得できる
それぞれのメリットを解説します。
メリット1:さまざまな案件に関われる
メリットの1つ目は、さまざまな案件に関われる点です。フリーランスは自分で仕事が選べるため、幅広いITコンサルの案件に携われます。
会社員であれば、会社から案件にアサインされることがほとんどです。
しかし、フリーランスになれば、自分で仕事を決められます。会社にいては経験できない案件に取り組むことも可能です。
メリット2:ライフスタイルを自分で決められる
ライフスタイルを自分で決められる点も大きなメリットです。会社員のように決まった時間に決まった場所で働く必要はないからです。
たとえば半年から1年働いた後、数か月の長期休みを取って旅行に行くことも可能です。
自由なライフスタイルで過ごしたい方にとっては、ぴったりの仕事と言えます。
メリット3:得意分野に絞って仕事を獲得できる
仕事を得意分野に絞れる点もメリットです。
自分に不向きな案件を避けられるので、余計なストレスを抱えません。
ITコンサルとしてフリーランス独立するデメリット2つ
フリーランスのITコンサルのデメリットを、以下の2つに絞ってご紹介します。
- 営業コストがかかる
- スキルを伸ばすのが大変になる
それぞれのデメリットを解説します。
デメリット1:営業コストがかかる
フリーランスは、自分で営業をしなければなりません。
会社であれば、取引先からの依頼があったり、営業部が案件を取ってきたりして、コンサルタントが営業をしなくても仕事があります。
しかしフリーランスのITコンサルタントは、最初のうちは取引先がなく、自分の代わりに営業する人もいません。
デメリット2:スキルを伸ばすのが大変になる
フリーランスのITコンサルタントは、スキルを伸ばすのが大変な点もデメリットと言えます。
会社員であれば、会社が研修を用意してくれたり、研修の費用を負担してくれることがあります。
しかし、会社に所属していない以上、スキルアップできる環境はもともと用意されていません。先輩や上司など、自分をフォローしてくれる存在も身近に存在しません。
そのため、フリーランスは自分でスキルを伸ばす必要があります。
ITコンサルの報酬相場
ITコンサルの案件ごとに、おおまかな案件単価を表にまとめました。
仕事内容 | 報酬相場 | |
IT戦略コンサル | IT戦略を立て、経営課題を解決する | 90~200万円/月 |
CRMのコンサル | 顧客管理システム導入において、クライアントを支援する | 70〜100万円/月 |
SCMのコンサル | 製造から販売までの業務を、システム導入によって支援する | 80〜200万円/月 |
SAP(ERP)の コンサル |
ERP製品「SAP」の導入&運用コンサル | 120~200万円/月 |
PMO | プロジェクトマネジメントの効率を上げる | 100〜190万円/月 |
※フリーランススタートの公開案件より算出
フリーランスITコンサルの仕事の探し方3選
フリーランスのITコンサルが仕事を探す方法を、以下の3つに絞ってお伝えします。
- エージェントで探す
- マッチングサービスで探す
- 企業に直接営業する
それぞれの方法について解説します。
エージェントで探す
仕事の探し方として、エージェントを使う方法があります。
デメリット1:営業コストがかかるで解説した通り、フリーランスは自分で営業しなければなりません。しかし、エージェントに登録すれば、営業の手間が軽減でき、効率的に案件を探せます。
おすすめのエージェントについては、フリーランスのITコンサルにおすすめのエージェント5選で後述しています。ぜひご覧ください。
マッチングサービスで探す
マッチングサービスで仕事を探すのも一つの方法です。
マッチングサービスとは、仕事を依頼したいクライアントと、仕事を探している受注者をマッチングさせるサービスです。
受けたい案件があれば、受注者から案件に応募するのが基本的なスタイルです。クライアントが仕事を依頼したい受注者に、声をかけることもあります。
ITコンサルタントにおすすめのマッチングサービスは、フリーランスのITコンサルにおすすめのマッチングサービス5選で解説しています。ぜひご覧ください。
企業に直接営業する
企業に直接営業する方法もあります。
企業には問い合わせフォームや、SNS経由で多くの連絡が来ています。その中で、読んでもらえるようなメッセージを送らなければなりません。
フリーランスのITコンサル向け案件例
フリーランスのITコンサル案件にはどんな案件があって、報酬の相場がどれくらいなのかを確認していきます。
実際に案件をいくつかピックアップして紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
※今回紹介する案件は募集を終了している可能性もあります。最新の案件例が見たい人はエージェントに登録したうえで、詳細を確認してみましょう。
案件例①
月額単価 1,150,000円/月 職務内容 ・小売業向けプリペイド決済サービスの導入に携わっていただきます。
・フロントSEとして下記業務をご担当いただきます。
-ドラッグストア等の窓口担当として、プリペイド決済サービスの導入支援(営業担当は別)
-案件調整および社内業務(システム面における仕様調整/社内外の説明用資料作成 など)
-顧客の業務に合わせたシステム運用設計/提案
-社内外の開発部門との業務調整求めるスキル ・小売業/飲食業等の「店舗管理」や「売上管理」システム開発、もしくは運用経験
・基本情報技術者、ITILファンデーションの有資格
・折衝経験
・提案/設計/構築/導入/運用/移行といったシステム導入プロジェクト経験、業界経験
・決済業界/小売業/飲食業のシステム部門での経験
・java/SQL知見
※上記に似た経験やスキルをお持ちであれば申し込み可能なケースもございます!まずはお気軽にご相談ください!案件URL 【コンサル】小売業向けプリペイド決済サービス導入支援の求人・案件
(2023年06月09日 現在)
案件例②
月額単価 950,000円/月 職務内容 ・大手通信キャリアにてメッセージサービスの.運用.改善作業に携わっていただきます。
・主に下記業務をご担当いただきます。
-システムの次期開発に向けた企画/仕様検討
-各種進捗管理(課題/タスク・スケジュール)/各種資料作成 など
-社内関連部との調整業務求めるスキル 下記いずれかの経験
・サービス企画/運用業務に関する経験
・社内外への資料作成経験
・スケジュール管理や進捗管理能力
・スマホアプリで提供するサービスに携わった経験
【歓迎スキル】
・アプリサービスに関するセキュリティ知見
・海外ベンダーとの英語での調整経験
※上記に似た経験やスキルをお持ちであれば申し込み可能なケースもございます!まずはお気軽にご相談ください!案件URL 【コンサル】通信キャリア向けスマホアプリサービス企画/運用の求人・案件
(2023年06月09日 現在)
上記の案件はあくまでも一例なので、自分のスキルに合わせて案件を探してみてください。
フリーランスのITコンサルにおすすめのエージェント5選
フリーランスのITコンサルにおすすめのエージェントを、以下の5つに絞ってご紹介します。
- レバテックフリーランス
- ITプロパートナーズ
- ミッドワークス
- テクフリ
- フォスターフリーランス
それぞれ詳しく解説します。
レバテックフリーランス
公開求人数
(現在募集中の案件)51012件 (2023年06月09日現在) ITコンサルの
公開求人数625件 (2023年06月09日現在) マージン率 非公開 対応地域 東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・京都・愛知・福岡 強み ・週4日~稼働の案件、リモート案件多数
(週3日以内の案件はハイスキルが必要)
・カウンセラーの専門性が高く、幅広く相談に乗ってくれる
・高単価な案件が多い
レバテックフリーランスの主な特徴としては、以下の3つがあります。
- 業界最高水準の案件単価
- キャリアコンサルタントによる手厚いサポート
- 求人数の多さ
業界最高水準の案件単価
レバテックフリーランスは、高単価案件を数多く取り揃えており、フリーランススタートの調査によると、最高単価は145万円という高水準です。
※2022年8月23日時点 フリーランススタート公式サイトより参照(公式:https://freelancestart.com/agents/42)
またレバテックフリーランスは、案件のほとんどが中間業者を挟まない「直請案件」です。
キャリアコンサルタントによる手厚いサポート
※2022年8月23日時点 レバテックフリーランス公式サイトより引用(公式:https://freelance.levtech.jp)
IT人材サービスを多く手掛けるレバテックだからこそ、IT業界に精通したプロのエージェントによるサポートを受けることができます。
求人数の多さ
レバテックフリーランスの求人の多さは業界最多水準で、公開されている案件だけで2,385件あります。(2022年8月23日時点、レバテックフリーランス)
コンサル案件の公開数は118件です。(2022年8月23日時点、レバテックフリーランス)
以下はコンサル案件の具体例です。
引用:レバテックフリーランス
※案件情報は2022年8月23日時点の内容です。現在は公開終了している場合があります。
またレバテックで保有する案件のほとんどは「非公開求人」です。
非公開求人の中には、機密性の高い大企業の案件や、条件が良く応募が殺到する可能性が高い案件などが多くあります。
そのため、公に公開することはせず、担当者が直接依頼する形をとるために非公開の求人が多くなっています。
レバテックフリーランスの案件例
月額単価 850,000円/月 職務内容 ・介護保険、障害者支援に係る受付/支払等システムの更改対応に携わっていただきます。
・システムをAWSクラウドへ更改するための発注者側システムコンサルとしてご参画いただきます。求めるスキル ・クラウド知見
・大規模システムの更改(データ移行)経験
・ベンダコントロール経験
・システム構成、課題や不具合発生時の詳細資料作成経験
※上記に似た経験やスキルをお持ちであれば申し込み可能なケースもございます!まずはお気軽にご相談ください!案件URL 【AWS/コンサル】公益法人向けシステム更改支援の求人・案件
(2023年06月09日 現在)
ITプロパートナーズ
公開求人数 4625件 (2023年06月09日現在) itコンサルの
公開求人数37件 (2023年06月09日現在) マージン率 非公開 対応地域 東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・京都・愛知・福岡 働き方 週2-3案件、リモート案件多数 公式 https://itpropartners.com/
ITプロパートナーズの主な特徴としては、以下の3つがあります。
- 『直請案件』だからこその高単価
- リモート、週1~2日から稼働OKの案件多数
- ITコンサルの案件多数
『直請案件』だからこその高単価
ITプロパートナーズ公式サイトより引用(https://itpropartners.com/)
ITプロパートナーズで取り扱っている案件の単価は、『直請案件』が多く他のエージェントと比較しても高い傾向にあります。
※直請案件とは、間に仲介会社を挟まず、直接クライアントと契約している案件のことを指します。
正直、ほとんどのフリーランスエージェントがマージン率を公開していないため、フリーランスの取り分や単価がいいのかを事前に知ることが難しいのが現状です。
マージン率が非公開でブラックボックス化しているからこそ、過剰な報酬の中抜きが発生していないIT プロパートナーズは魅力的です。
リモート、週1~2日から稼働OKの案件多数
ITプロパートナーズ公式サイトより引用(公式:https://itpropartners.com/)
ITプロパートナーズの大きな魅力として、週1~2日から稼働OKの案件が多くあるという点があります。
実際、他のフリーランスエージェントでは、最低稼働日数は週3・4日〜の案件が一般的で、多くは常駐案件です。
その点、ITプロパートナーズは週1~2日〜稼働OKの案件やリモートの案件が多いです。
そのため、「まずは副業的にフリーランスの仕事を始めてみたい」という方必見のエージェントとなっています。
ITプロパートナーズの案件例
月額単価 〜700,000円 職務内容 ■業務内容:
現在、大手自動車系列企業様がエンドの案件にて、
JIRA/Confluenceの運用を支援いただける方を募集しております。
平均30歳のチームにご参画いただき、一人称で業務を進めていただける方のご応募をお待ちしております。
具体的な主な業務は、
・ライセンスの発行/使われていないライセンスの管理
・Q&A対応
・新規機能の追加開発
を実施いただく予定でございます。求めるスキル ■必須スキル
・クラウドサービス運用、ヘルプデスク業務経験
■尚可スキル
・Microsoft365の利用経験
・運用メンバーの対応状況・進捗を的確に管理できる
・JIRA/Confluence/Miroの利用経験・知見
・クラウドサービス全般への強い興味・関心案件URL 【PL】ITコンサル企業にて、大手企業のクラウドサービス運用支援のPLを募集!
(2023年06月09日 現在)
Midworks
公式サイト:https://mid-works.com/
Midworksは、IT系のフリーランス向けの案件紹介サービスです。
運営会社 | 株式会社 Branding Engineer |
公開求人数 | 7,911件 |
マージン率 | 非公開 |
対応地域 | 東京、大阪 |
働き方 | 週3日から稼働OK、常駐型の案件も豊富 |
※2022年8月23日時点・公式ページより引用/算出(公式:https://mid-works.com/)
Midworksの大きな特徴は以下の2点です。
- 豊富な案件数
- フリーランスでも正社員並みの保証
特徴①:豊富な案件数
2022年8月23日時点では、ITコンサルの案件を多数取り扱っていました。
以下が案件例です。
※公式サイト(https://mid-works.com/)より引用
※案件情報は2022年8月23日時点の内容です。現在は公開終了している場合があります。
特徴②:フリーランスでも正社員並みの保証
Midworksは、自分に合ったスキルや要望に関連した仕事を紹介してもらうだけではなく、以下のような保証もあります。
- freeeの無料利用や弁護士の無料紹介などの「税務保障」
- 「保険補助」
- 交通費や書籍代を支援する「経費補助」
- ご参画中に案件と案件の間でブランクがあっても給与を保障する「給与保障制度(審査あり)」
フリーランスになりたい人の一番の不安は「収入が途切れてしまうこと」だと思います。
Midworksの登録方法
登録&相談は無料です。フリーランスを目指すのであれば登録は必須だと思います。
ミッドワークスに無料登録する手順(簡単・30秒ほど)
- 「Midworks」の公式ページにアクセスして無料登録ボタンをクリックする
- 登録情報を入力して完了
テクフリ
公開求人数 826件 (2023年06月09日現在) itコンサルの
公開求人数5件 (2023年06月09日現在) マージン率 非公開 対応地域 東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、京都、兵庫、奈良
フルリモート案件も取扱あり。特徴 週1〜3日で稼働できる案件を多く保有。リモート可案件も多数。 公式 https://freelance.techcareer.jp/
テクフリの特徴としては、何と言っても案件の質の高さです。
- 高単価案件が豊富
- サイバーエージェントを始めとする多くの上場企業の案件取り扱いあり
運営元である株式会社アイデンティティは、テクフリ外にも複数のIT人材派遣事業を行っていることから高品質な案件が多いのが特徴です。
実際、コンサル案件は327件ありました。(2022年8月23日、テクフリ)
テクフリの案件例
月額単価 1,160,000円/月 業務内容 ・基幹システム刷新プロジェクトとしてSAP ERPシステムを導入済(2019/4本番稼働済)
・ロジ(MM/SD)を担当(MMがメイン)
・2022年度にS/4 HANAコンバージョン対応を行う予定
・主な作業内容は、現行ERPシステム(MM/SD)のシステム化業務フローとSAPテンプレートとのFit&Gap分析、
資料作成 保守支援(問合せ、改良対応など)基本スキル ・SAP MM/SDジュニアコンサルもしくはミドル~シニアSE 尚可スキル
・SAP MM/SDのカスタマイズ経験案件URL FI/外資系保険のSAP導入プロジェクト/リモート可の案件・求人
(2023年02月09日 現在)
フォスターフリーランス
運営会社 | 株式会社フォスターネット |
公開求人数 | 2,410件 |
マージン率 | 非公開 |
対応地域 | 東京・神奈川・埼玉・千葉 |
働き方 | 週5、常駐型が多い |
公式ページ:https://freelance.fosternet.jp/
※2022年8月23日時点・公式ページより算出
フォスターフリーランスの主な特徴としては、以下の2つがあります。
- 2~3年の実務経験者向けの高単価案件
- 案件獲得後の高いサポートの質
2~3年の実務経験者向けの高単価案件
フォスターフリーランスの大きな魅力は、経験者向けエージェントだからこその高単価です。
大手企業のSI案件や、大手企業からの直請け案件が多いことも高い単価水準につながっています。
※SI案件とは、顧客が使うシステムを設計から開発、保守、運用まで行う案件のことを指し、SIを中心に業務を行う業態はSIerと呼ばれます。
またITコンサルタントの案件においても、高単価でリモート可能なものが多いです。
※公式サイト(https://freelance.fosternet.jp/)より引用
※案件情報は2022年8月23日時点の内容です。現在は公開終了している場合があります。
案件獲得後も質の高いサポートが得られる
また、フォスターフリーランスはサポートの質の面でも高い評価を得ています。
フォスターフリーランスのサポートの特徴は、次の2点です。
- エンジニアに特化しているエージェントだからこそ、業界知識が豊富
- 案件獲得後のフォローも充実
エンジニアに特化しているエージェントなので業界理解が深く、案件のミスマッチが起きづらいという点が大きな魅力です。
希望者にはきめ細かなキャリアカウンセリングも実施してくれるほか、定期的に悩みごとがないか確認してくれます。
未経験からフリーランスITコンサルになるには
未経験からフリーランスのITコンサルになる方法を、以下の項目に沿って解説します。
- Slerかコンサルファームで実務経験を積む
- 自分の強みを見つけて伸ばす
- 資格を取る
それぞれ解説します。
1. Slerかコンサルファームで実務経験を積む
ITコンサルの仕事をするには、まずはSIerやコンサルティングファームで働きましょう。
資格が不要とはいえ、未経験でITコンサルの仕事をこなすのは困難なためです。仕事ではもちろん専門的な知識も求められます。
コンサルファームでコンサルタントや、SIerでSEとして、経験を積んでいきましょう。
2. 自分の強みを見つけて伸ばす
コンサルファームやSIerで働く中で、自分の強みを見つけましょう。
たとえば一通りの業務を経験すると、以下のように自分の得意な分野がわかってきます。
3. 資格を取る
フリーランス独立に備えて、資格を取っておくのもおすすめです。
ITコンサルで持っておくと良い資格は、以下が挙げられます。
- 基本情報技術者試験
- 中小企業診断士
- ITストラテジスト
- ITコーディネータ
特定の企業に在職中であれば、会社が資格の取得にかかる費用を負担してくれることもあります。
ITコンサルに資格は必須ではありませんが、クライアントにスキルを把握してもらいやすく、信頼度も増すでしょう。
フリーランスITコンサルに求められるスキル
フリーランスITコンサルに求められるスキルは以下の4つです。
- 課題解決の実績
- IT技術の専門知識
- 顧客の業界に関する知識
- コミュニケーション能力
フリーランスITコンサルになるために必要なスキルについて、順番に解説していきます。
課題解決の実績
そもそもコンサルティングは、専門的な知識を用いて企業の課題を解決し、業績や業務改善を施す職業です。
したがって、課題解決の実績が大前提として必要になります。
ITコンサルティングを実行して経営を改善する際には、部門ごとに状況を聞く場合もあるため、解決して欲しい要望が社内で異なることもあります。
意見をまとめて最適な結論が出せることをアピールするには、実績を提示することが最も効果的です。
IT技術の専門知識
フリーランスのITコンサルタントして働く場合、IT技術の専門知識も必須スキルのひとつです。
ITコンサルタントして従事すると、解決すべき課題を発見してからIT技術を用いて改善を施していく必要があります。
現場で働いているエンジニア達よりも上流工程として仕事をするため、専門的で広範囲に渡るIT技術が求められるでしょう。
顧客の業界に関する知識
ITコンサルタントとして経営戦略を練るには、顧客の業界に関する知識も必要になります。
業界における最新のトレンドやニュースだけでなく、競合他者がどんなIT戦略を実行しているのかを理解していることが大切です。
過去の仕事で関わってきた中で、知見が深い業界があれば積極的に知識をアピールした方が良いでしょう。
コミュニケーション能力
昨今、コミュニケーション能力はビジネスにおいて重要な能力のひとつとされていますが、ITコンサルタントには特に大切なスキルです。
ITの技術や業界の専門的な知識を活用するITコンサルタントは、現場で働く社員や経営層との間を取り持ち、最適な解決策を見出していきます。
プロジェクトを成功に導くためには、傾聴する能力だけでなく、質問事項や懸念点にも適切に答えられるコミュニケーション能力が必要です。
稼げるフリーランスITコンサルになるために意識するべきこと2つ
フリーランスのITコンサルが稼げるようになるためには、以下2つを意識する必要があります。
- 自分の強みを明確にする
- ITの知識を身につける
それぞれ解説します。
自分の強みを明確にする
意識すべきことの一つ目は、自分の強みを明確にすることです。
自分の強みを明らかにして専門性を示せば、それだけ案件の単価は高くなる傾向にあります。
また、クライアントとしては、ITコンサルタントが専門にしている案件が不明だと、仕事を依頼しにくくなります。
幅広く案件を受ける手もありますが、クライアントの業界もIT技術も日々変化しています。最新の動向を追いかけるためには、情報のキャッチが欠かせません。
幅広い案件を受けるということは、膨大な情報を常に追いかけることになります。
オールラウンダーを目指すのではなく、専門性を持ったITコンサルタントを目指しましょう。
ITの知識を身につける
稼ぐためにもう一つ意識すべきことは、IT知識を身につけることです。なぜなら、IT知識に乏しければ、クライアントへ最適な提案ができないからです。
ITコンサルタントは、クライアントの課題をITで解決する仕事です。最良の解決策が示せなければ、クライアントに満足してもらえません。
たとえば、クライアントが持つ悩みを解決するのに最新の技術を使う必要があるかもしれません。
しかし、ITコンサルタントの知識不足であれば、最新の技術を使うという提案が難しくなってしまいます。
フリーランスITコンサルの将来性
フリーランスのITコンサルタントは将来性があると言えます。その理由を以下2つの観点からご紹介します。
- 企業のDX化が進んでいる
- コロナによる労働環境の変化
それぞれ解説します。
企業のDX化が進んでいる
1つ目に企業のDX化が今後進んでいくことが挙げられます。DXとは、Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略です。
企業が提供するサービスと、企業の内部で使うシステム両方で、DX化が進んでいます。理由の一つとして、経済産業省が発表した「2025年の崖」があります。
「2025年の崖」とは「企業がDX化を進めなければ、2025年までに最大12兆円の損失が生じる恐れがある」とした発表です。
企業サービスのDX化の例としては、Netflixやメルカリの事例が挙げられます。
郵送サービスで蓄積したユーザーのデータをもとに、おすすめ機能を搭載。さらにデータ分析をすることで、成果を上げていきました。
さらに、決済サービス・メルペイを開発することで、売上金の使い道を広げました。
他にも、サービスをDX化した例として、トライグループの「家庭教師のトライ」、日本交通のAI配車が挙げられます。
こうしたサービスのDX化にあたり、各企業がDXに長けた人材を確保しているとは限りません。企業内に人材がいない場合は、ITコンサルタントに依頼をすることになります。
コロナによる労働環境の変化
2020年から流行した新型コロナウイルスによって、働く環境が大きく変化しました。このことも、ITコンサルの将来性・必要性を確かなものにしています。
理由として、テレワークを推進する企業が増加した背景があります。(参考:総務省|令和3年版 情報通信白書|テレワークの実施状況)
以下は働く環境が変わった一例です。
- テレワーク
- 社内手続きの電子化
- 会議・営業・採用選考のオンライン化
しかし、上記の体制やシステムを整えるのは、容易ではありません。
まとめ
この記事でお伝えしたこと
- フリーランスは仕事を選べるけれど、営業コストがかかるうえ・スキルを伸ばすのが大変
- フリーランスのITコンサルにはエージェントの利用がおすすめ
- DX化・ワークスタイルの変化で、ITコンサルは今後も需要あり
ITコンサルの案件を探すなら、エージェントを使うのがおすすめです。
自分で営業する手間がないため、仕事やスキルアップに注力できます。どんな案件があるのか見てみたい方は、ぜひ以下のエージェントから探してみましょう。