セキュリティエンジニアはやめとけ?理由や向いている人の特徴を解説
セキュリティエンジニアとしての就職を検討するにあたって「やめとけ」「きつい」と聞くことも多いのではないでしょうか?
結論、「セキュリティエンジニアはやめとけ」と言われる理由は、以下の5つです。
・企業によっては残業が長い
・企業によっては客先常駐が多く、人間関係で孤立する
・クライアントに振り回されやすい
・トラブル対応がつらい
「やめとけ」と言われる一方、セキュリティエンジニアは給与の高さや働き方の自由さから、人気な職業であることも間違いありません。
そこで本記事では、セキュリティエンジニアはやめとけと言われる理由や、それでも人気が高い理由、やりがい、年収、将来性などについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
関連記事:セキュリティエンジニアにおすすめの転職エージェント11選
目次 (PRも含まれます)
セキュリティエンジニアはやめとけと言われる理由
ここではセキュリティエンジニアが「やめとけ」「きつい」と言われる理由を解説します。
セキュリティエンジニアが「やめとけ」と言われる理由は、以下のとおりです。
- 給与が低い会社もある
- 企業によっては残業が長い
- 企業によっては客先常駐が多く、人間関係で孤立する
- クライアントに振り回されやすい
- トラブル対応がつらい
以下で詳しく解説します。
給与が低い会社もある
セキュリティエンジニアの年収は全体の平均年収と比べると高いですが、会社によっては相場より低い場合があります。
特に多重請負構造の下層部の開発事業者に勤務すると、給与は減少する可能性が高いです。
請負構造とは、発注者が仕事の一部を下請けに委ねる形式を指すものです。
下請けの企業がさらに他の下請け企業に業務を委託することで、単価が徐々に下降し、最終的には給料が低くなるケースがあります。
三次請け以降の企業に入ってしまうと、セキュリティエンジニアでも年収が低くなるため、やめとけと言われることが多いです。
反面、自社開発企業や元請け企業では、年収が高くなる傾向があります。
企業によっては残業が長い
企業によっては、長時間の残業も「やめとけ」といわれる一因となります。
特に受託会社では残業が長引く傾向があり、その原因は以下の通りです。
- クライアントの求めている期限までに仕上げなければならないから
- 人手不足で、一人が抱える仕事量が多くなりがちだから
特にシステムに精通していないクライアントとの業務では、求められる成果物の納期が短過ぎて、残業が必要になる状況が多いです。 また、自社開発を行っている企業では、比較的残業が少なく、ホワイトな傾向があります。
企業によっては客先常駐が多く、人間関係で孤立する
客先常駐としてクライアントの職場で働くことは、同僚や友人がいないという孤独な環境になる可能性があります。
「遠慮せずにお問い合わせください」と現場の人からアドバイスを受けても、彼らが「お客様」であるという事実を考えると、気軽に質問するのは難しいでしょう。
もしこれがあなたの初めての現場であるなら、何をどう尋ねるべきかすらわからないでしょう。
さらに、プロジェクトの完了や契約期間の満了により、職場が変わる可能性もあるため、必然的に馴染むのが難しいというデメリットが存在します。
客先常駐を必要としない企業では、デメリットにはなりませんので、ご安心を。
クライアントに振り回されやすい
依頼主からの指示により利益を得ている会社の場合、クライアントからの指示に影響される傾向があると言えます。
クライアントからの指示に基づいて作業を行うことは基本的なことですが、納期が考慮されていない状況や、Webの知識が不足しているために過度な要求を受けることがあります。 何回かの修正によって、残業を求められることもあり、クライアントによって仕事の進行が左右される可能性が高いです。
案件によって混乱する事態は、優良な会社でも十分に発生します。
転職後に後悔しないように、このような事態も考慮しておきましょう。
ソフトスキルが身に付きにくい
セキュリティエンジニアは技術的なスキルが重視されるため、ソフトスキルが身につきにくいと言われています。
特に個人での業務が主体の場合、コミュニケーションスキルやリーダーシップを要求されないことが多く、それらを仕事中に自然と獲得するのは困難です。
ただし、上流業務を担当する際には、情報収集能力、対話力、リーダーシップなどのソフトスキルも考慮されます。
クライアントとの対話が必要な場合もあるので、実際には、仕事を通じてソフトスキルを習得することが多いです。
トラブル対応がつらい
トラブル対応が大変な点も、「やめとけ」とアドバイスされる理由です。
あなたが担当する業務で問題が起きたとき、場合によっては場所や時間に関係なく対応する必要があります。
- 帰宅後や休日でも出社する
- 夜間にリモートで復旧作業を行う
自分の記述したコードがエラーを生んでトラブルの原因になったときは、精神的にも苦しい状況になります。
セキュリティエンジニアがそれでも人気な理由は?メリットを紹介
ここではセキュリティエンジニアとして働くメリットを紹介します。
以下のメリットがあるため、セキュリティエンジニアは人気な職業です。
- 未経験でも歓迎している職場がある
- 他の職種より平均年収が高い
- リモートで働ける職場が多い
- さまざまなキャリアパスがある
- 自分の働き方に合う会社を見つけやすい
- 転職がしやすい
以下で詳しく説明します。
未経験でも歓迎している職場がある
セキュリティエンジニアはスキルや知識が必要とされる仕事ですが、実務未経験を募集している会社もあります。
もちろん開発実績は必要になりますが、セキュリティエンジニアとして働いたことがなくても、転職が可能です。
全体的に業界は労力不足に苦しんでおり、未経験者でも迎え入れる場合が多く存在します。
ただし、一切のスキルや知識がないと、転職は困難です。
転職を行う前に、まずは知識や技術を習得したり、資格を得たりすることをおすすめします。
特に、次の2つの資格は職種を問わず、Web業界全体で有効なため、取得をおすすめします。
- ITパスポート
- 基本情報技術者
ITパスポートは、全ての社会人が理解しておきたい基本的な知識が学べる、比較的簡単な国家資格です。
他の職種より平均年収が高い
セキュリティエンジニアは他の職種と比較して平均年収が高いです。
求人ボックス給料ナビによると、Webエンジニアの平均年収は536万円でした。
一方で令和4年分民間給与実態統計調査によると、全体の平均年収は458万円となっています。
Webエンジニアの平均的な年収は、おおよそ78万円高いです。 必要な技術のレベルは高いですが、それに応じた給料も高いのが魅力です。
リモートで働ける職場が多い
パソコンがあると作業ができるため、リモートワークを取り入れている企業は多いです。
そのため、「週に3日は自宅で作業し、週に2日は職場に出る」のように、比較的フレキシブルな労働が可能です。
通勤せずに働ける企業が多いのが、セキュリティエンジニアの人気のポイントです。
さまざまなキャリアパスがある
セキュリティエンジニアには、以下のようにさまざまなキャリアパスがあります。
- ITコンサルタントになる
- PM(プロジェクトマネージャー、プロダクトマネージャー)になる
- 違う職種のエンジニアになる
- 上流工程を担当するエンジニアになる
- フリーランスになる
専門技術を一層高めて年収を増えさせたり、マネジメントのスキルを活かして年収を増大させたり、自分に合致したキャリアパスを選べます。 未来を考えた際に数多くの選択肢があることが、人気の理由です。
自分の働き方に合う会社を見つけやすい
セキュリティエンジニアになると、自分の働き方に合った企業を探すことができます。
エンジニアの採用を促進するために、福利厚生や働き方を充実させている企業が多いことが要因です。 現在、エンジニアの市場価値が高いことから、企業はエンジニアを雇うために待遇を良くしている傾向にあります。
例えば、以下に示すように、職業とプライベート生活を両立できる環境が多くなってきています。
- ノー残業デーを取り入れている
- 残業時間を月20時間以内に抑えている
- フレックス勤務を導入している
- リモート勤務を許可している
そのためワークライフバランスを重視したい人は、セキュリティエンジニアへの転職がおすすめです。
転職がしやすい
エンジニアの市場価値が高いことは、転職がスムーズに進むという利点も生み出します。 現在、エンジニアの需要が供給を上回っており、多くの企業が彼らを探しているため、転職に困難を感じることは少ないです。 人によっては、会社に在籍中にもかかわらず、定期的にスカウトが訪れることがあります。
ライフステージの変わった際に、仕事のスタイルを改めるために転職することもできます。
セキュリティエンジニアのやりがいは?
ここでは、セキュリティエンジニアのやりがいを紹介します。
セキュリティエンジニアには以下のやりがいがあるため、楽しく仕事を続けやすいです。
- 頑張りが給与に反映されやすい
- 学習したことが成果に反映されやすい
- ものづくりができるので楽しい
以下で詳しく解説します。
頑張りが給与に反映されやすい
セキュリティエンジニアは、頑張って成果を上げると、その分給料も上がりやすいです。
IT企業の多くでは、成果主義の風土が確立しており、業績や貢献度に連動して給与が増えることが多いです。
昇給の進行が速いため、3年間で年収が300万円から500万円まで拡大することも頻繁にあります。
努力が報酬に反映されるため、達成感を得やすいでしょう。
学習したことが成果に反映されやすい
セキュリティエンジニアのやりがいは、学んだことを成果に反映させられることです。
学習により業務の効率化が可能になり、業務進行のスピードが上がったり、企画提案ができるようになることがあります。 成果を出せば年収も上がり、スキルアップによって自己の生活を豊かにすることが可能です。
ものづくりができるので楽しい
セキュリティエンジニアは誰かのためになるサービスを作ることができるので、やりがいを感じられます。
自分が開発したサービスのフィードバックを受け取ることで、社会貢献しているという実感を持ちながら働けるのが魅力です。 「自分が何のためにこの仕事を行っているのかわからない」という状況が存在しないため、意欲を保ちながら仕事が可能となります。
セキュリティエンジニアはやりがいを感じながら働ける人気の仕事なので、気になった人はぜひ転職を検討しましょう。
エンジニアの平均年収は?
エンジニアの平均年収と月収は、下記のとおりです。
正社員 | |
平均年収 | 536万円 |
平均月収 | 45万円 |
引用:求人ボックス「Webエンジニアの年収・時給・給料(求人統計データ)」
エンジニアには、多種多様な知識や能力が頻繁に求められます。求められる技術的な能力が高まるにつれて、平均的な年収も上がります。
年代別の平均年収は、以下のとおりです。
平均年収 | 月収 | 賞与 | |
20〜24歳 | 339万円 | 25.4万円 | 35.1万円 |
25〜29歳 | 445万円 | 30.6万円 | 77.2万円 |
30〜34歳 | 533万円 | 35.8万円 | 103.0万円 |
35〜39歳 | 573万円 | 38.7万円 | 108.0万円 |
40〜44歳 | 621万円 | 42.1万円 | 115.3万円 |
45〜49歳 | 651万円 | 43.4万円 | 130.3万円 |
50〜54歳 | 666万円 | 44.5万円 | 131.5万円 |
55〜59歳 | 652万円 | 44.4万円 | 119.4万円 |
引用:求人ボックス「Webエンジニアの年収・時給・給料(求人統計データ)」
エンジニアの平均年収は20代でも高く、300万円以上となっています。
また、40代になるとマネジメントやその他の業務に関与する機会が増え、それが年収を上げるチャンスになります。
しかし、専門的な知識や技能を修得している人と、そうではない人とでは、年収に大きな差が開きます。
セキュリティエンジニアの将来性は?
「やめとけ」「ブラック」「きつい」と言われることもあるセキュリティエンジニアですが、将来性があります。
セキュリティエンジニアに将来性があると言える理由は、2つあります。
- セキュリティエンジニアの需要は今後も伸びるから
- セキュリティエンジニアの人材は足りていないから
以下で詳しく解説します。
セキュリティエンジニアの需要は今後も伸びる
IT業界の職は将来的に消滅することはなく、その需要は絶えず増大しています。
DX化を推進する人材が求められているため、セキュリティエンジニアの需要は今後も伸びていくでしょう。
「AIが私たちの仕事を取り上げるのではないか」という不安が最近出てきていますが、全ての業務が消滅するわけではありません。 これからAIを用いて業務を行うことが増え、AIを利用して効率よく仕事を進める能力を持つ人材が求められます。
セキュリティエンジニアの人材は足りていない
IT業界の需要が増大しているものの、人材の欠如という課題が存在しています。
経済産業省の予測によると、2030年には約45万人のIT人材が足りなくなるとされています。
このデータを分析すると、IT業界には可能性があることが明らかです。
セキュリティエンジニアも需要に対して足りていないため、将来性が高い職業といえます。
セキュリティエンジニアに向いている人の特徴
ここでは、セキュリティエンジニアに向いている人の特徴を解説します。
以下のような人は、セキュリティエンジニアに向いています。
- リモートで勤務したい人
- 自発的に学習を続けられる人
- 論理的思考力がある人
- 自分で考えて行動できる人
- 柔軟性がある人
- 細かな作業が苦にならない人
- チームワークを大事にできる人
以下で詳しく解説します。
リモートで勤務したい人
リモートで勤務したい人は、セキュリティエンジニアになるのがおすすめです。
一人で対応可能な業務が多いことから、リモートを取り入れている会社が盛んです。
オンラインでの勤務には、以下のような優位性があります。
- 通勤に時間がかからないので、趣味や勉強に時間を費やせる
- 好きな場所で仕事ができる
- 突然人に話しかけられることがないので、集中して働ける
ワークライフバランスを重視する人に、セキュリティエンジニアはおすすめです。
自発的に学習を続けられる人
セキュリティエンジニアとして稼ぎ続けるためには、常に学び続ける姿勢が大切です。
例えば、開発に必要なプログラミング言語にはトレンドが存在し、新たに学習する必要が出てくることもあります。
新規に学ぶことは難しいですが、必ず必要な労力です。
そのため、自発的に学習を続けられる人はセキュリティエンジニアに向いています。
論理的思考力がある人
セキュリティエンジニアとして活躍するためには、論理的思考力(ロジカルシンキング)も欠かせません。
業務では、物事を筋道立てて考え、結果に至る方法を考える能力が必要です。 システムの設計や開発スケジュールの管理など、多様な側面で論理的思考力が求められることがあります。
論理的思考力は様々な業界で効果的なスキルなので、常に意識することをおすすめします。
自分で考えて行動できる人
指示待ちではなく、自ら行動できる力のある人もセキュリティエンジニアに向いています。
セキュリティエンジニアは指示された通りにプログラミングをしているイメージがありますが、実は率先して考え、行動する力が必要です。
例えば、企業の問題に対してどう対処するかを提案したり、行動を促される場合があります。
何が求められていて、それに対してどのような行動や提案ができるのかを考えられる人は、セキュリティエンジニアに向いています。
柔軟性がある人
さまざまな問題に対して、柔軟に対応できる力も大切です。
セキュリティエンジニアとして働いていると、突発的なトラブルに巻き込まれることがあります。
例えば、開発されたシステムがエラーを引き起こすなど、大小様々な困難が発生する可能性があります。 このような問題に対して、柔軟に対応できる能力は、働く上で重要な力となります。
細かな作業が苦にならない人
細かな作業が苦にならない人も、セキュリティエンジニアに向いています。
本番作業では、特に設計書や手順書に従い、開発を進めることが必須です。 些細なミスが原因でトラブルが生じたり、正常な動作が停止したりするので、細かなタスクを一つ一つ丁寧にこなすことが不可欠です。 大まかに物事を進める傾向がある人は、問題を引き起こす可能性があるので、適していないかもしれません。
チームワークを大事にできる人
チームワークを大事にできる人も、セキュリティエンジニアに向いています。
一人で黙々と作業していると思われがちなセキュリティエンジニアですが、実際はチームワークが欠かせない職業です。
基本的に、プロジェクトは複数人でチームを組んで進行するため、進捗状況を報告することや、不明点があればすぐに問い合わせることなど、円滑なコミュニケーションが必要です。 たとえば、何かトラブルが起こったときは、仲間たちと情報を共有しながら、関係者に対して状況を理解しやすく説明するスキルが必要となります。
セキュリティエンジニアに向いていると思った人は、ぜひ転職を検討してみてください。
以下の記事でセキュリティエンジニアにおすすめの転職エージェントを紹介しています。
関連記事:セキュリティエンジニアにおすすめの転職エージェント11選
セキュリティエンジニアに向いていない人の特徴
ここでは、セキュリティエンジニアに向いていない人の特徴を解説します。
以下の人は、セキュリティエンジニアに不向きでしょう。
- コミュニケーション能力が低い人
- マルチタスクが苦手な人
- 学習するのが好きではない人
以下で詳しく解説します。
コミュニケーション能力が低い人
エンジニアのタスクは個々で終わるものではなく、顧客やプロジェクトメンバーと協調しながら作業を進める必要があります。
コミュニケーションスキルが低い場合、作業の進行が遅くなり、キャリアの発展も難しくなります。
日常的にコミュニケーションを取ることは、仕事のミスを防ぐために重要なスキルです。
マルチタスクが苦手な人
セキュリティエンジニアとして働いていると、仕事の同時並行が求められるシーンが多くあります。
それ故に、一つのタスクにしか専念できないと、仕事のパフォーマンスが落ちることになります。
ある程度マルチタスクができる力は、セキュリティエンジニアに必要です。
学習するのが好きではない人
セキュリティエンジニアは新しい技術を覚えれば覚えるほどスキルアップしていきます。
新たなプログラミング言語の知識を身につける必要があるので、インプットが得意でないと、仕事が困難になる可能性があります。 業務内容によっては、自分の知識やスキルだけでは対応できない場合もあるので、学習が好きでない人には不向きかもしれません。
セキュリティエンジニアが避けた方がいい会社の特徴
ここでは、セキュリティエンジニアが避けた方が良い会社の特徴を解説します。
以下のような会社は避けた方がよいでしょう。
- 孫請けになっていて給与が低い職場
- 営業力は強いが技術的な視点を持っていない会社
- 教育体制が整っていない会社
- 「誰でもOK!」という求人を出している会社
- 20〜30代が極端に少ない会社
以下で詳しく解説します。
孫請けになっていて給与が低い職場
多重請負体制の最下層の開発受託企業に勤めると、給料が低くなる傾向があります。
請負構造とは、発注者が仕事の一部を下請けに委ねる形式を指すものです。
上流工程は元請けが担当し、それ以外の下流工程は下請けが担当するため、下請けの役割が増えるほど、給与は低下します。
年収は250万~350万程度で止まり、多くの案件が中抜きで、結果的に売上も少ないです。
そのため、どれだけ年数を重ねて働いても昇給ができない可能性があります。
受託開発企業で問題を回避するためには、直接取引を行っている企業に転職することが必要です。 転職や就職を検討しているなら、入社を考えている会社が元請けか下請けかを確かめることが必要です。
ただし、元請けなのか下請けなのかは求人の詳細にはっきりと示されていないことがよくあります。そのため、企業の位置を確認するためには、取引先をチェックしましょう。取引先がSESのみであれば、それは孫請けの証拠です。
一方、発注主と近い立場にある場合は、より高い給与を得る可能性があるので、おすすめです。
営業力は強いが技術的な視点を持っていない会社
「とりあえず営業だけやってます!」と言う、社長や営業担当者がITに詳しくない会社は、ブラック企業になり得ます。 システム開発においては、ITの知識が欠かすことのできない要素です。
工程の算出や納期の設定、適切な人材の配置、クライアントが要求する品質のアウトプットなど、どのシーンでもITの知識が必須です。
それにもかかわらず、ITを理解していない社長や営業が指導を行う企業では、システム開発者にストレスがかかります。 例えば、営業でトラブルが起こりやすい案件や、納期を守るのが難しい案件を手に入れた場合、その修正には多くの時間が必要となります。その結果、働く時間が長くなることも考えられます。 営業と開発担当者が同調できない状況下では、就労が過酷になるため、警戒が必要です。
教育体制が整っていない会社
教育体制が未整備な会社の場合、全てを自分で学び取る必要があり、その結果、入社直後から苦労が増えます。
以下のような困難に遭遇する可能性が高いので、教育制度がきちんとしているかを事前にチェックしましょう。
- 社内のシステムを理解するのに時間がかかり、長期間働いてもパフォーマンスが出せない
- 何を勉強すればいいかわからない
- 横のつながりが薄いので、相談や質問がしにくい
未経験から職を変える場合、特に教育体制が整った会社への転職がおすすめです。
「誰でもOK!」という求人を出している会社
誰でも可能!と宣言している会社は回避した方が賢明です。 なぜ誰でも受け入れるのか、それは困難な任務を課さないからです。
誰でも行えるような易しい仕事ばかりをこなしていると、以下のようになる可能性があります。
- 安い給料のまま働かされる
- 簡単な作業を繰り返し任されるので、スキルが身につかない
- 同じ作業を続けていてもキャリアアップができないので、将来に繋がらない
このような状況だと、低い報酬のままではスキルアップが難しくなります。
このタイプの会社は、雇用の難易度が非常に低いため、即座に内定が出ることもあります。
しかし、内定が出たとしても、直ちに入社するのではなく、本当にそこでスキルを高められるのか、深く考えることが求められます。
20〜30代が極端に少ない会社
20〜30代の従業員が極端に少ない会社は、おすすめとは言えません。 若い層が非常に少ない場合、そのような企業は以下の特徴を示す可能性があります。
- 年功序列になっていて、20〜30代は年収が上がりにくい
- 役職が詰まっていて、キャリアアップができない
- 教育体制が整っていない
あなたが志望する会社の年齢構成は、事前に確認しておくことが重要です。
セキュリティエンジニアにおすすめの後悔しない会社の特徴
ここでは、セキュリティエンジニアにおすすめする会社の特徴を紹介します。
次のような会社は、優良企業である可能性が高いと言えます。
- 直請けの会社
- 自社のサービスを持っている会社
- スキルアップできる機会を設けている会社
以下で詳しく解説します。
直請けの会社
受託開発企業においては、直接契約の場合、不必要なマージンがないので、給与が比較的高くなります。
三次請け以降の企業にいると、案件の単価が低いことから給料が下がります。
直契約か、最低でも二次契約の企業を選択するのがおすすめです。
自社のサービスを持っている会社
自社開発型の企業は、中間マージンが発生しないため、給与が高い傾向にあります。 自社開発企業では、利用者からのサービスのフィードバックを頻繁に得られ、それが働くモチベーションを保つ力になります。 困難な納期で開発することが少なく、時間に追い詰められることが比較的少ないため、働くスタイルはホワイトになりやすいです。 ただし、自社開発企業は人気があり、要求されるレベルも高いため、SESや受託会社と比べると入社の難しさは高いです。
そのため、受託会社での経験を活かして自社開発企業に転職することもおすすめします。
スキルアップできる機会を設けている会社
スキルを向上させる機会がある企業もおすすめです。
能力を向上させることができる会社に入社すると、次のようなプラス点があります。
- 自分のやりたいこと、学びたいスキルの習得ができる
- 実績を自分で作ることができる
- 裁量のある立場を任せられる
- 優秀な上司や同僚がいる
他にも、研修費や書籍の購入コストを負担してくれる企業もいるということです。
サポートがしっかりしている会社を選択すれば、スキルを高める機会も生まれ、成長が容易になります。
未経験でもセキュリティエンジニアになれる?
セキュリティエンジニアに未経験からなることは可能です。
ただし、開発実績がない完全未経験からセキュリティエンジニアになることはできません。
プログラミングスクールに参加して技術や知識を得て、自分で開発を行いポートフォリオを作ることで、未経験だとしても採用されるチャンスが生まれます。 全くの未経験者は、プログラミングスクールや自己学習によりポートフォリオを構築した後、転職を追求しましょう。
セキュリティエンジニアにおすすめの転職エージェント・サイト3選
IT/Webエンジニア転職に強い総合型転職エージェント。
経験が浅い人や第二新卒向けの求人あり。
【第2位】Green(公式:https://www.green-japan.com/)
IT・Web系のスタートアップ企業が多い転職サイト。
職種未経験OKの求人あり。
【第3位】レバテックキャリア(公式:https://career.levtech.jp/)
業界トップクラスのIT業界特化の転職エージェント。
経験者向け。今より年収を上げたい人におすすめ。
関連記事:セキュリティエンジニアにおすすめの転職エージェント11選
以下で、エージェントごとの特徴を詳しく解説します。
ワークポート
ワークポート公式サイト:https://www.workport.co.jp/
拠点 | 東京 / 札幌 / 仙台 / 郡山 / 宇都宮/ 高崎 / 埼玉 / 横浜 / 千葉 / 新潟 / 静岡 / 名古屋 / 金沢 / 岐阜 / 滋賀 / 大阪 / 京都 / 神戸 / 姫路 / 岡山 / 広島 / 高松 / 小倉 / 福岡 / 長崎 / 熊本 / 鹿児島 / 沖縄 /ソウル(韓国) |
強み | ・元IT専門・転職エージェントの豊富な知見 ・専門性の高いキャリアカウンセリング ・経験年数の浅い人・第二新卒向け求人あり |
おすすめな人 | ・経験年数が短いが、転職したい人 ・IT業界の求人を幅広く知りたい人 ・IT業界全般に強いアドバイザーを求めている人 |
公式URL | https://www.workport.co.jp/ |
ワークポートは、IT業界の求人に特化した評判の高い総合転職エージェントです。
ワークポートの大きな魅力は、以下の2点です。
- キャリアアドバイザーのIT領域に対する専門性が高い
- 経験年数が浅くても応募できる求人がある
ワークポートは、「ITビジネス領域に特化したエージェント」から「総合的なエージェント」へとサービスを進化させた過程で、特にIT領域における豊富な実績と知見を蓄積しています。 そのため、IT業界の求人に精通しているだけでなく、キャリアカウンセリングの専門知識も高いと評価されています。
Green
公式サイトより引用:https://www.green-japan.com/
Greenは、IT・Web系スタートアップ企業にて働きたいと考えている人々に適した転職サイトです。
運営会社 | 株式会社アトラエ |
対応地域 | 日本全国 |
強み | ・IT・Web系スタートアップや外資系企業の求人が豊富。 ・フルリモートの求人多数 |
公式URL | https://www.green-japan.com/ |
Greenは、IT・Web業界特化型の転職サイトです。
Greenには、以下のような特徴があります。
- 豊富な職種の求人を掲載
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- 応募したい企業の雰囲気がつかみやすい
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公式サイトより引用:https://www.green-japan.com/
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レバテックキャリア公式サイト(https://career.levtech.jp/)より引用
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公式URL | https://career.levtech.jp/ |
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ただし、初心者向けの求人は対応していないため、経験者におすすめの転職エージェントとなります。
まとめ
本記事では、「セキュリティエンジニアはやめとけ」と言われる理由について解説しました。
就職先を選ぶときは、会社によっては残業が多かったり、給料が相場よりも少なかったりすることがあるので、慎重さが必要です。
ですが、以下のメリットからすると、確かに人気の職業であることは間違いありません。
・他の職種より平均年収が高い
・リモートで働ける職場が多い
・さまざまなキャリアパスがある
・自分の働き方に合う会社を見つけやすい
・転職がしやすい
セキュリティエンジニアになって自分に合った働き方ができるかは、会社選びで決まります。
就職するか悩んでいる人は、まず転職サイトに登録して、憧れの働き方ができる企業があるか見てみましょう。おすすめの転職エージェントは以下で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。