Webエンジニアが楽しいというのは本当?現職のWebエンジニアが実態を紹介

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「Webエンジニア楽しいといわれているけど本当?」
「エンジニアはきついイメージがあるけど、なぜ楽しいといわれているのか」

Webエンジニアという職業の評判を調べていると、「楽しい」といった意見がみられます。

もちろん、仕事が楽しいと感じるのは、働いている企業の環境や仕事の内容など、人によって変わる部分があります。

とはいえ、Webエンジニアが楽しいと感じるのには、理由があるようです。

そこで本記事では「Webエンジニアが楽しいといわれる理由について、現職のWebエンジニアの視点から解説しています。

この記事を読んでわかること
・Webエンジニアが楽しいといわれる理由
・Webエンジニアが楽しいと感じる人
・Webエンジニアを楽しめるように持っておくべき知識
DAI
現職のWebエンジニアとして働いている立場から、実際に楽しいと感じた瞬間についても解説しています。Webエンジニアという職業が気ななる方は、ぜひチェックしてみてください。

Webエンジニアが楽しいと感じる瞬間

Webエンジニアが楽しいと感じる瞬間

さっそく、Webエンジニアが楽しいと感じる瞬間について解説します。

DAI
現職のWebエンジニアからすると、以下のような点がWebエンジニアとして楽しいと感じられます。
  • 自分が作っているものが人に評価されると楽しい
  • 新しい技術を学ぶのが楽しい
  • リモートワークや週1-2出社など私生活での楽しみも保てる
  • 働き方の選択肢が多くライフイベントにあわせやすい

ここでは、実体験も踏まえて、Webエンジニアで楽しいと感じる部分を紹介します。

自分が作っているものが人に評価されると楽しい

自分が開発したプロダクトがユーザーに評価され、喜ばれることは大きなやりがいにつながります。

エンジニアにとって、技術力を磨くことと同じくらい大切なのが、その技術を使って人々の役に立つものを生み出すことだと言えるでしょう。

例えば、自分が開発したWebサービスをリリースし、それがユーザーからの高評価を獲得したときの喜びは格別です。

特に、ユーザーから直接フィードバックをもらえれば、自分の仕事が誰かの問題解決や生活の質の向上に貢献できたことを実感できます。

また、サービス利用者が増えていく過程を見守ることで、自分の成長を感じられるでしょう。

顧客向けの開発以外にも、社内ツールの開発においても同様の喜びを味わえます。

自分が開発したツールによって同僚の業務効率が上がったり、煩雑な作業から解放できたりといった経験は、大きな達成感を得られるでしょう。

「このツールのおかげで助かった」という感謝の言葉は、エンジニアの心に深く響くはずです。

新しい技術を学ぶのが楽しい

Webエンジニアを目指す目的の一つとして、新しい技術を学ぶ楽しさもあります。

プログラミング言語は日々進化しており、定期的にアップデートが行われています。

日々のアップデートによって、言語の機能が拡張され、より便利で効率的なコーディングが可能です。

最新の技術動向をフォローアップし、アップデートされた機能を実際に試してみるプロセスは、多くのエンジニアにとってある種の楽しみでもあります。

また、近年では人工知能(AI)の発展により、ソフトウェア開発の可能性が大きく広がっています。

AIを活用することで、これまでは実現が難しかった高度な機能を持つアプリケーションの開発ができるようになってきています。

AIの最新技術を駆使して、革新的なプロダクトを生み出す挑戦は、エンジニアにとってとても魅力的です。

未知の技術に挑戦し、自らの手で新たな価値を創造する喜びは、エンジニアとしてのやりがいに直結するでしょう。

リモートワークや週1-2出社など私生活での楽しみも保てる

近年、エンジニア不足を背景に、働きやすさを改善することによりエンジニア採用を強化している会社が増えています。

これにより、エンジニアは自身のライフスタイルに合わせて働き方を選択できるようになってきました。

例えば多くのIT企業がリモートワークを導入しており、住む場所を問わずに仕事ができる環境が整ってきています。

海外や地方に在住しながら、都心の企業のプロジェクトに参画することも珍しくありません。

自宅やコワーキングスペースなどで働くことで、通勤時間を削減し、プライベートな時間を確保しやすくなります。

また、出社頻度を週1〜2回に限定している企業も増えていて、必要な打ち合わせや対面でのコミュニケーションは出社日に集中させ、それ以外の日はリモートで集中して作業ができます。

このような柔軟な働き方は、育児や介護との両立や自己啓発の時間の確保など、プライベートな時間を確保したい人にもおすすめです。

働き方の選択肢が多くライフイベントにあわせやすい

Webエンジニアとして働く場合は、会社員として働く以外にもさまざまな働き方ができます。

例えば、代表的な働き方としてはフリーランスとして働く方法があります。

そのほかにも、副業をしながら収入を増やしたり、独立して起業をする方法などキャリアパスはさまざまです。

エンジニア不足を背景に、副業やフリーランスでの採用を検討する企業も増加傾向にあります。

この傾向は、Webエンジニアとして自由な働き方を実現するチャンスです。

また、結婚や出産などのライフイベントに合わせて、働き方を柔軟に変えられます。

さらに、フリーランスとして独立することで、年収アップを目指すエンジニアも少なくありません。

自分のライフスタイルにあわせやすい点も、Webエンジニアがやりがいを保てる秘訣といえるでしょう。

Webエンジニアとして楽しく活躍できる人の特徴

実際にWebエンジニアとして働いると、Webエンジニアとして楽しく仕事ができる人には、ある種の共通点があるように感じます。

まとめてみると、Webエンジニアとして楽しんで活躍できる人には、以下のような共通点あります。

  • 学習・成長意欲の高い人
  • チームでの仕事が好きな人
  • 臨機応変な対応力のある人
  • ユニークな発想ができる人
  • ものづくりが好きな人
  • 新しいことを学ぶのが好きな人
  • PDCAサイクルを意識した改善ができる人
DAI
ここでは、Webエンジニアという仕事が楽しめる人について紹介します。

学習・成長意欲の高い人

エンジニアとして長く働くためには、常に新しい知識を吸収し、成長していく力が重要です。

プログラミング言語は日々新しい変化を遂げ、定期的にアップデートが実施されています。

以前はトレンドであったプログラミング言語も、時間が経つにつれて異なる言語に置き換わることもよくあることです。

例えばAIの発達は、Webエンジニアにも大きな変化をもたらしました。

Webエンジニアのキャリアを歩むうえでは、日々進化する技術の動向をキャッチし、技術を学ぶことが必要です。

新しいことを自分で学習していき、仕事や生活に活かしていくことが好きな人は、Webエンジニアという職業を楽しめるでしょう。

DAI
逆に、ずっと同じ技術を使って長年働いていくのは難しいと感じる部分もあります。どんどん新しい技術を使ってみたい!くらいのモチベーションがあれば、Webエンジニアはとても楽しめる仕事です。

チームでの仕事が好きな人

チームでの作業が得意な人は、Webエンジニアとして楽しく働けます。

エンジニアは1人で黙々と作業していると思われがちですが、Webエンジニアはチームで協力しなければならない仕事です。

プロジェクトを進行する際は数名でのチームで動くことが多く、進捗や課題の共有など、円滑なコミュニケーションが不可欠です。

そのため、多くの人とかかわることが苦ではないという人の方が、Webエンジニアとして成功しやすいです。

システムを構築する際には、社内的なコミュニケーション以外にも、ユーザーからのフィードバックを取り入れる必要があります。

ユーザーが求める機能を正確にくみ取り、システムに反映していくためには、コミュニケーションを重ねていくことが必要となります。

人との関りを大切にする方や、人の意見をまとめることが好きな人は、かなり充実した仕事ができるでしょう。

ユニークな発想ができる人

Webエンジニアには、独創的なアイディアを求められる場面もあります。

例えば、ECサイトを開発する際には、商品の魅力をより伝えるサイトを構築することが大切です。

もちろん、ユーザーにとって利用しやすいという前提条件はあるものの、自分の発想を活かせることが楽しいと感じる人も多いです。

特にフロントエンジニアは、Webデザイナーとしての役割も併せ持つことができ、クリエイティブな仕事をしたい人に向いています。

ものづくりが好きな人

ものづくりを楽しめる人は、Webエンジニアの仕事を楽しいと感じることが多いです。

自分の作ったWebサイトやアプリケーションが人々に使われ、結果的にユーザーの業務効率化や満足度につながることを目の当たりにするのは、Webエンジニアの大きな魅力です。

実際に手で触れられるモノを作る仕事ではありませんが、パソコンやスマートフォンを通して目に見えるモノを作る仕事といった点では、モノ作りが好きな人に向いている職業といえるでしょう。

新しい技術トレンドを取り入れるのが好きな人

新しい技術や知識を学ぶことが好きな人も、Webエンジニアの仕事を楽しめるでしょう。

Web領域におけるテクノロジーは絶えず進化していて、新しいプログラミング言語やフレームワーク、ツールが常に登場します。

例えば、ChatGPTをはじめとするAIの登場で、Webエンジニアの仕事は大きな変化を迎えています。

この変化に対応し、最新のトレンドを追いかけることが好きな人は、Webエンジニアとして日々楽しく成長していけます。

Webエンジニアとして楽しく働くために習得すべきスキル

Webエンジニアとして楽しく働くために習得すべきスキル

ここまでは、Webエンジニアの仕事が楽しめる人の傾向について紹介してきました。

楽しく働くことはもちろん大事なことですが、スキルを使ってより活躍できるWebエンジニアになることも欠かせません。

筆者が実際に働いているなかでは、以下のスキルが特に必要だと感じています。

  • プログラミングスキル
  • Webに関する知識
  • データベースに関する知識
  • ソフトウェアに関する知識
  • セキュリティスキル
  • IT系職種に共通して求められるスキル

どのスキルも、Webエンジニアとして技術的な必要なスキルになります。

一方で、IT系職種に共通して求められるスキルで、以下のようなスキルを意味しています。

  • コミュニケーションスキル
  • ロジカルシンキング
  • 効率的な学習スキル
  • 集中力
  • 課題解決スキル

Webエンジニア未経験者であれば、最低でもこのスキルは身につけておきましょう。

ポテンシャル採用を受ける場合は、Webエンジニアとして働くためにIT系職種に共通して求められるスキルが必要です。

Webエンジニアに求められるスキルは?需要の高い人材を目指す秘訣を現職エンジニアが解説では、Webエンジニアに求められるスキルについて、分かりやすく解説しています。

Webエンジニアとして、楽しく働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

Webエンジニアは楽しいだけではなく将来性も高い

Webエンジニアの将来性

Webエンジニアとして楽しく働けることは重要なことですが、仕事に将来性があるのかも気になるところです。

結論から言えば、Webの将来性は高いといえます。

その理由としては、以下のようなものが挙げられます。

  • Webサービスが増え続けているから
  • 世間的にDXの対応が急務だから
  • IT人材が不足しているから

一方で、以下のような理由から、将来性が低いと感じる人もいるようです。

  • AIに仕事を奪われる可能性があるから
  • Webエンジニアの人口が増えているから

正直、Webエンジニアの将来性が低いといわれる理由についても、正しい意見といえます。

まとめると、スキルの高いWebエンジニアの将来性は高いといえますが、一方でスキルがない人材の将来性は低くなる傾向にあります。

Webエンジニアとして楽しく働き続けたい場合は、市場で求められるスキルを持った人材になることが重要です。

DAI
Webエンジニア自体の将来性は高いですが、Webエンジニアとして生き残れるかは、いかにスキルを磨けるかにかかっているといえます。

楽しいといわれる一方でWebエンジニアは増えすぎ?

Webエンジニアは増えすぎ?

ここまで紹介してきたように、Webエンジニアは楽しいと感じる人が多い職業です。

その一方で、エンジニアになる人が増えたことによって、Webエンジニアが増えすぎという意見もあります。

実際にWebエンジニアの人口は増えている状況にありますが、その要因としては以下のようなものが考えられます。

  • Webエンジニアの給与水準・職場環境が改善したから
  • プログラミングスクールバブルが起こったから
  • ソフトウェアの需要が高まっているから

この人口が増えすぎたという問題は、少なからずWebエンジニアの将来性が低いといわれる原因になっているようです。

とはいえ、インターネットやWebの発達により、Webエンジニアの需要は伸び続けている状況にあります。

なぜWebエンジニアの人口が増えているのに、人材の需要がまかなえないのかというと、スキルを持ったWebエンジニアが少ないからです。

DAI
実際に現場で働いていると、未経験からの採用もかなり多い印象です。

そのため、未経験者にとってはかなりチャンスのある職業ではあるものの、現場で活躍できる人材になるためには、かなりスキルアップが必要です。

ただ楽しいという言葉に惑わされずに、しっかりと求められる人材に成長する考え方が欠かせません。

Webエンジニアのキャリアパス

Webエンジニアとしてて活躍していくのであれば、楽しく働く以外にも将来のキャリアを考えておくことが重要です。

例えば、Webエンジニアのキャリアパスとしては、以下のようなものがあります。

  • 特化型のスペシャリストを目指す
  • 幅広い業務に携わるフルスタックエンジニアを目指す
  • マネジメント・ディレクターやVPoE・CTOなどの上流工程を目指す
  • コンサルタントを目指す

ここでは、各キャリアパスについて詳しく解説します。

より楽しいWebエンジニアライフを送るために、しっかりとキャリアについても検討しておきましょう。

特化型のスペシャリストを目指す

Webエンジニアとして長く働きたいのであれば、プロフェッショナルを目指すことがおすすめです。

Webエンジニアは、担当する領域に応じてフロントエンドエンジニアやバックエンドエンジニア、インフラエンジニアの3つの職種に分類されます。

ぞれぞれの領域のなかで専門性を高めていくことで、特化型のエンジニアとしてのキャリアが手に入ります。

特定の職種に特化したWebエンジニアは、分業の体制が整っている大企業での需要が高いです。

また、専門性の高いエンジニアになれることから、スキルを持った人材になれる可能性もあります。

幅広い業務に携わる万能型のWebエンジニアを目指す

同じくWebエンジニアとしてのキャリアを続けていきたい方は、設計や開発から保守・運用までの工程を1人でできる万能型のエンジニアを目指すキャリアもあります。

Webエンジニアであれば、フロントエンドとバックエンドのスキルを持っていて、なおかつインフラエンジニアとしての環境構築までこなせる人材です。

多岐にわたる分野での活躍ができるため、特に人手が不足しがちな小規模企業やベンチャー企業で真価を発揮します。

裁量の広い環境で働くことが楽しいと難じる方は、幅広い領域で活躍できるフルスタックエンジニアを目指すことがおすすめです。

DAI
幅広い知識が必要になるので、かなり大変な道のりでもあります。ただし、1人でWeb開発を進められるため、需要としては抜群の人材といえます。

マネジメント・ディレクターやVPoE・CTOなどの上流工程を目指す

キャリアパスとしては、マネジメントなどの上流工程へキャリアアップしていく方法もあります。

特に1社で長くは足りていくうえでは、チームのリーダーとして多くのエンジニアを統括し、メンバーを導くマネージャーを目指すのが一般的です。

マネージャー職より上のキャリアパスとしては、現場の開発業務を離れ、エンジニアチームを指揮するVPoEやCTOのようなポジションなどがあります。

VPoEとCTOは、組織の経営層に近い存在として、開発の方向性や人材の採用に関する決定を行う責任があります。

そのため、開発の現場で得た知識を駆使して、企業の収益を高めるための経営者的な視点が求められます。

チームワークを重視して仕事をしたいと考えている人は、将来的にマネジメントポジションを目指すのも1つの方法です。

コンサルタントを目指す

現場のエンジニアとして活躍するキャリアのほかにも、ITコンサルタントとして活躍するキャリアパスもあります。

ITコンサルタントは、クライアント経営戦略や課題のヒアリングを行い、それに沿ったI計画の策定や必要なツールの導入、実行支援を行います。

また、費用対効果やスケジュールを考慮し、システムの分析・選定を行うのもITコンサルタントの仕事です。

また、Webエンジニアの専門知識を駆使して、現場で遭遇する課題の克服やチームの育成に取り組むことも可能です。

つまり、内部に所属するのではなく、外部の立場からエンジニアをサポートすることがコンサルタントの職務です。

コンサルタントの仕事では、経営者の視点からの判断力など、エンジニア以外のスキルや知識も必要とされます。

特に、経営の課題をしっかりと把握し、エンジニアの経験を生かして正確な解決法を見つけ出すスキルが必須です。

他人の課題を解決することにやりがいを感じあれる人におすすめのキャリアです。

結論:Webエンジニアは楽しいが、スキルが需要

今回は、Webエンジニアが楽しいといわれる理由などについて、現役のWebエンジニアの目線で解説しました。

私を含め、Webエンジニアを楽しいと感じている人は多くいます。

とはいえ、楽しいという気持ちだけでは働けないのも事実です。

Webエンジニアとして、需要のある人材になるためには、しっかりとスキルをもった需要のある人材になることが欠かせません。

将来のキャリアパスを見据えつつ、必要な知識を習得して、楽しいWebエンジニアライフを送りましょう。