広告運用のフリーランスになるには?必要なスキルや単価相場などを解説
インターネットの市場規模が年々拡大する中、Web系の職種の需要が増えています。
またコロナの影響により、インターネット通販で買い物をする人や、スマートフォンの利用時間が増えたことから、ネット集客に力を入れる企業も増えてきました。
そんな背景から、リスティング広告やディスプレイ広告等の広告運用ができる人材が、ニーズを拡大させています。
広告代理店やWebサービスを提供している企業の広告運用担当者の中には、自身のスキルで独立してフリーランスになりたいと思っている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、そんな広告運用でフリーランスを目指す方に向けて、年収相場や案件の獲得方法、おすすめのフリーランスエージェントまで紹介します。
目次 (PRも含まれます)
広告運用のフリーランス案件を探す基準
広告運用フリーランス案件を探す基準は以下の3つです。
- クラウドソーシングかフリーランスエージェントか
- フルリモート案件があるか
- 高単価な案件が多いか
まずは自分に合った案件を発掘できるように上記3つを確認しましょう。
クラウドソーシングかフリーランスエージェントか
広告運用のフリーランス案件を探す際、利用できるサービスとして「クラウドソーシング」と「フリーランスエージェント」が挙げられます。
それぞれの特徴についてまとめると以下のようになります。
クラウドソーシング | ・「クラウドワークス」や「ランサーズ」が代表的
・掲載されている案件のなかからスキルに合いそうなものを選んで応募する ・依頼への応募から報酬獲得までサービス内で完結する |
フリーランスエージェント | ・「レバテックフリーランス」や「ランサーズエージェント」など多数存在
・エージェントごとに保持している案件を紹介してもらい企業と契約を結ぶ ・専門的な知識を持ったエージェントから履歴書や面接対策を受けられる |
クラウドソーシングは、案件への応募から採用、報酬獲得までサービス内で完結するため、広告運用の担当者として初めて仕事を請け負う人でも安心感があります。
ただし、募集されている案件のなかには相場よりも低い単価を設定している場合がよくあるので注意が必要です。
「まだ自分の会社以外から仕事をもらうことに不安がある」と思っている場合は、最初にクラウドソーシングを利用して、案件をこなすことに慣れたらエージェントを検討してみるのも良いでしょう。
フルリモート案件があるか
近年、オンライン会議ツールの登場や高性能デバイスの普及によって、リモートワークを取り入れている企業が増えています。
広告運用のフリーランスはPCを活用して業務を行うため、比較的リモートワークがしやすいです。
ただし、掲載されている案件のなかには「一部リモート」と書かれており、実際は週に何回か出勤が必要になることもあります。
完全に在宅で働くことを望んでいる場合は「フルリモートOK」と条件に書かれている案件の数が多いエージェントを利用しましょう。
高単価な案件が多いか
広告運用のフリーランスとして働く場合、低単価の仕事ばかりを請け負っていると精神的に疲弊してしまうので、案件の単価も考慮して慎重に選ぶことを推奨します。
高単価の案件を効率的に発掘したい場合はフリーランスエージェントを活用することがおすすめです。
エージェントに相談をすれば現在のスキルや経験に合わせて、好条件の案件を紹介してくれます。
広告運用フリーランスの案件獲得方法
広告運用担当者の中には、今よりもさらに高い年収を狙ったり、仕事の幅を広げるためにフリーランスを目指している方も多いのではないのでしょうか。
そういった方が案件を獲得する方法は、主に以下の3つです。
- 友人・知人の紹介
- クラウドソーシングサイトを利用する
- フリーランスエージェントを利用する
以下で詳しく解説します。
友人・知人の紹介
1つ目の方法は友人・知人の紹介で案件を受注する方法です。
知り合いの会社経営者や、何かしらのコネクションがある人からの紹介で案件を獲得する方もいます。
メリットとしては
- 中抜きされずに100%自身の報酬として受け取れる
- 継続発注されやすい
- 自身で料金設定をしやすい
が挙げられます。
ですが、周りに会社経営者がいなかったり、独立したばかりの方にとっては少々難しい方法かもしれません。
クラウドソーシングサイトを利用する
2つ目の方法はクラウドソーシングサイトを利用する方法です。
クラウドソーシングサイトを利用するメリットとしては
- 案件数が豊富
- 難易度が低い案件もあるため、実務経験が浅い人へのハードルが低い
が挙げられます。
豊富な案件から自分に合ったものを選ぶことができますが、低単価で既存のライバルも多いため、精神的に消耗してしまうこともあります。
フリーランスエージェントを利用する
最後にご紹介するのは、フリーランスエージェントを利用する方法です。
メリットとしては
- エージェントが代わりに営業、価格交渉をしてくれたり、トラブルにも対応してくれる
- 豊富な案件の中から、自分の希望する働き方を柔軟に選べる(リモート/常駐 フルタイム/週3 など)
が挙げられます。
広告運用フリーランスにおすすめのフリーランスエージェント4選
ここからは広告運用の担当者に、おすすめのフリーランスエージェントを4つご紹介します。
フリーランスエージェントが価格交渉をしてくれることで、報酬額が上がる場合があります。
レバテックフリーランスは、業務が終了するところまで担当者がサポートをしてくれるため、価格交渉により案件単価UPに繋げやすい傾向にあります。
※2022年9月2日。レバテックフリーランス公式サイトから引用(https://freelance.levtech.jp/)
今回ご紹介するフリーランスエージェントは以下です。
- レバテックフリーランス~圧倒的な案件数と心強いサポートが安心〜
- ランサーズエージェント~フレキシブルな働き方を叶えて直請け案件も豊富~
- ハイパフォコンサル~コンサルタントとして100万円/月以上も狙える~
- ITプロパートナーズ~0→1に携わりながらフリーランスで成長できる~
案件数 | 地域 | 特徴 | |
レバテックフリーランス | ◎ | 主に首都圏(一部大阪・名古屋・福岡) | 業界No.1クラスの案件数 手厚いサポート 高単価案件が多数 |
ランサーズエージェント | ◯ | 主に首都圏 | 週3,4日~の案件が多い クラウドソーシングサイト発のエージェント 直請け案件が多い |
ITプロパートナーズ | ◎ | 主に首都圏 | 稼働時間少なめで高単価案件が多い スタートアップやベンチャー企業の案件に挑戦できる リモート案件多数 |
ハイパフォコンサル | ◯ | 主に首都圏(一部大阪・名古屋・福岡) | 上流工程を担当できる案件が多い 高単価案件が多数 報酬の支払いサイクルが早い |
レバテックフリーランス~圧倒的な案件数と心強いサポートが安心~
公式サイト:https://levtech.jp/
まずご紹介するのはレバテックフリーランスです。
公開求人数
(現在募集中の案件)58726件 (2023年12月19日現在) 広告運用の
公開求人数311件 (2023年12月19日現在) マージン率 非公開 対応地域 東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・京都・愛知・福岡 強み ・週4日~稼働の案件、リモート案件多数
(週3日以内の案件はハイスキルが必要)
・カウンセラーの専門性が高く、幅広く相談に乗ってくれる
・高単価な案件が多い
レバテックフリーランスの大きな特徴は以下の2つです。
- 豊富な案件数
- 手厚いサポートでトラブルを防ぐことができる
豊富な案件数
レバテックフリーランスで広告運用の案件を検索したところ、201件がヒットしました。(2022年9月2日現在)
これは、4つのエージェントの中で圧倒的に多い案件数です。
手厚いサポートでトラブルを防ぐことができる
独立したての場合は、契約面でトラブルが発生してもどう対処すればいいのか分からないこともあるでしょう。
そんな場合でもレバテックフリーランスなら業務終了まで担当者がしっかりサポートしてくれるため、契約トラブルへの対応・相談や支払い遅延を防いでくれるなど手厚いサポートの下、安心して業務に集中できます。
また税金周りに自信がない方でも、税理士紹介制度があったり確定申告セミナーがあるため、フリーランスとして経験の浅い方も安心することができます。
レバテックフリーランスの案件例
月額単価 950,000円/月 職務内容 ・SNS運用支援に携わっていただきます。
・主にSNS運用をご担当いただきます。求めるスキル ・マーケターとしての実務経験歓迎スキル・SNS運用におけるマーケティング経験 案件URL 【広告運用】SNS運用支援の求人・案件
(2024年08月23日 現在)
ランサーズエージェント~フレキシブルな働き方を叶えて直請け案件も豊富~
公式サイト:https://lancersagent.com/
2つ目はランサーズエージェントです。
2022年9月2日時点で、39件の広告運用案件を保有しています。
ランサーズエージェントの大きな特徴は以下の2つです。
- 企業との信頼関係が厚く、直請け案件が多い
- 週3日~の案件も多く、柔軟に案件へ挑戦できる
企業との信頼関係が厚く、直請け案件が多い
ランサーズエージェントはクラウドソーシングサイト「ランサーズ」発のフリーランスエージェントです。
知名度が高く、実績も豊富なことから企業との信頼関係も厚く、直請け案件が多く揃っています。
直請け案件は高単価を狙いやすいため、収入アップを目指している方におすすめです。
週3日~の案件も多く、柔軟に案件へ挑戦できる
他のエージェントでは週5日稼働の案件が多い中、ランサーズエージェントでは週3日~スタートの案件が多数見受けれらました。
フリーランスになっても収入は落とさずに自身の働き方を柔軟に変えることができそうです。
最後に、実際にランサーズエージェントで募集されている広告運用案件を紹介します。
単価 | 220,000〜460,000円/月 |
月想定稼働時間 | 週3日〜/リモート可 |
業務内容 | ・広告運用ディレクターの異動による募集 |
必要スキル | ・SNS広告運用ディレクター経験 ・英語でコミュニケーションできる方 |
歓迎スキル | ・パワーポイントでの資料作成 ・エクセルでの数字シミュレーション ・数字から仮説をたて、施策に落とし込めるスキル |
※ランサーズエージェントより引用。2022年9月2日時点に掲載されていた案件のため、現在は掲載が終了している可能性があります
ITプロパートナーズ~0→1に携わりながらフリーランスで成長できる~
公式サイト:https://itpropartners.com/
公開求人数 5563件 (2024年11月02日現在) 広告運用の
公開求人数364件 (2024年11月02日現在) マージン率 非公開 対応地域 東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・京都・愛知・福岡 働き方 週2-3案件、リモート案件多数 公式 https://itpropartners.com/
ITプロパートナーズの大きな特徴は以下の3つです。
- フリーランスでもスタートアップの案件に挑戦して0→1を経験できる
- FPがお金の生涯設計の相談に乗ってくれる
- リモート、週1~2日から稼働OKの案件多数
フリーランスでもスタートアップの案件に挑戦して0→1を経験できる
ITプロパートナーズでは、フリーランスでありながらも0→1を経験することが可能です。
スタートアップやベンチャー企業の案件が豊富にあるため、0からの立ち上げに携わることによって、フリーランスでありながらも経験値を高めてスキルアップを目指せます。
お金のためだけに仕事をするのではなく、働くことによって新しい経験を味わったり、0からの立ち上げに関わりたい方におすすめです。
FPが生涯設計の相談に乗ってくれる
フリーランスは金銭面の将来設計に不安を抱く方が多いです。
そんなフリーランスのために、ITプロパートナーズにはFPがお金の生涯設計の相談に乗ってくれるサポートがあります。収支プランだけでなく生命保険や損害保険についても相談できます。
もちろん税理士のフォローサービスもあるため、金銭面・会計面の不安を全般的に解消できるのは大きな魅力ですね。
リモート、週1~2日から稼働OKの案件多数
ITプロパートナーズの大きな魅力として、週1~2日から稼働OKの案件が多いという点があります。
他のフリーランスエージェントでは、最低稼働日数は週3・4日〜の案件が一般的で、その多くは常駐案件です。
一方のITプロパートナーズは、リモートの案件も多いので、自身のスタイルに合わせて自由に案件を選べます。
注意:ITプロパートナーズは週1日から稼働可能な案件の紹介が可能なものの、会社員の方への副業は紹介できません。
ITプロパートナーズの案件例
月額単価 〜200,000円(週2日) 職務内容 ■業務内容:
webマーケコンサル事業を展開している当社にて、広告運用者を募集します。
現状、社内の広告運用者のリソースが足りていない状況です。
お得意先のEC小売業のクライアント(2社ほどを想定)に対して、広告運用を行っていただきます。
広告予算としては、月2千万円ほどで
運用媒体は、Google広告/Facebook広告/Twitter広告等です。
プランナーがフロント対応を行うので
それをもとに運用〜レポーティングまでを担っていただける方をお探ししております。求めるスキル ■必須スキル:
・広告運用において、3年以上経験がある方
・D2Cの広告運用を担当したことある方
・月数千万円の広告運用予算で回したことがある方案件URL 【広告運用】webマーケコンサル事業を展開している当社にて、広告運用担当者を募集!
(2024年10月31日 現在)
ハイパフォコンサル~コンサルタントとして100万円/月以上も狙える~
公式サイト:https://www.high-performer.jp/consultant/
4つ目はハイパフォコンサルです。
ハイパフォコンサル大きな特徴は以下の2つです。
- 上流工程から携わる案件が多い
- 16年目の老舗エージェントで安心して案件に着手できる
上流工程から携わることができる
広告運用だけでなく、今までに広告運用のためのディレクションやコンサルティングの経験があるプロ人材にはハイパフォコンサルがおすすめです。
マーケティングのPMO案件では100万円/月を超える案件もありました。(2022年9月2日時点)
16年目の老舗エージェントで安心して案件に着手できる
ハイパフォコンサルは、フリーランスという働き方が世間に定着する前から活躍していたフリーランスエージェントです。
また以下の通り、老舗でありながらも成長を続けているため安心して案件に着手できるところも大きな魅力です。
2019年度売上が37.8億円(前年比140%程度)、2018年度売上が27.1億円(前年比140%程度)、2017年度売上19.5億円(前年比165%程度)
ハイパフォコンサル公式サイトより引用(https://www.high-performer.jp/consultant/)
最後に、ハイパフォコンサルに掲載されている広告運用案件の例を紹介します。
※ハイパフォコンサルより引用。2022年9月2日時点に掲載されていた案件のため、現在は掲載が終了している可能性があります
広告運用フリーランス向けフリーランスエージェントの選び方
広告運用フリーランス向けのフリーランスエージェントの選び方は以下5つです。
- 自分のスキル/職種にマッチした案件数が多い
- 単価が高い
- マージン(手数料)の割合は低いか
- 福利厚生サポートの充実度
- リモート勤務・週3稼働など希望する働き方ができるか
それぞれ詳しく解説します。
自分のスキル/職種にマッチした案件数が多い
4つのエージェントの中で案件数が豊富なのは「レバテックフリーランス」と「ITプロパートナーズ」です。
どちらも「広告運用」で案件を検索すると、公開案件だけで100件以上ヒットしました。
単価が高い
広告運用の案件において、単価が高くなる条件として「直請け」が挙げられます。
企業との間に仲介会社を挟むフリーランスエージェントもあるため、そのような場合はフリーランスに渡される報酬も少なくなります。
なるべく高い案件単価を狙いたい場合は、直請け案件が多いエージェントを選ぶと良いでしょう。
ハイパフォコンサルは93%以上が直請け案件で案件単価も高めの傾向にありました。
ハイパフォコンサル公式サイトより引用(https://www.high-performer.jp/consultant/)
更にランサーズエージェントの場合、クラウドソーシングサイト発のエージェントのため、企業との信頼関係が厚く、直請け案件も多いです。
マージン(手数料)の割合は低いか
エージェントによってマージン率が異なるので、事前に確認しておくことが大切です。
設定されているマージン率が低いほど利用者がもらえる報酬は高くなります。
同じ案件でも、他のエージェントから応募した方がマージン率の違いで報酬が高くなる可能性もあるので、各エージェントの特徴について把握して適切なサービスを選べるようにしましょう。
福利厚生サポートの充実度
エージェントによっては福利厚生のサポートが充実しているサービスもあります。
例えばITプロパートナーズでは、案件の紹介の他に損害保険・各種生命保険の相談や弁護士保険などが用意されています。
良質な案件を掲載しているのかだけでなく、福利厚生についても確認しておけば、フリーランスとして働き始めたあとも心配が減るでしょう。
フリーランスは会社員と違って、仕事や生活でのトラブルが自己責任になるので、なるべくサポートが手厚いエージェントを利用することがおすすめです。
各エージェントの福利厚生については以下のようになっています。
公式サイト | 福利厚生サービスの内容 | |
レバテックフリーランス | https://levtech.jp/ | ・案件探しのサポート ・税理士による確定申告代行 ・会計ソフトの割引 ・セミナーの開催 ・人間ドックなどのヘルスケア |
ランサーズエージェント | https://lancersagent.com/ | ・案件参加までの流れをサポート ・参画後のコンサルタントによる支援 ・業務報酬の早期受け取り |
ITプロパートナーズ | https://itpropartners.com/ | ・確定申告の代行 ・英語のコーチング ・ファイナンシャルプランナーへの相談 ・オフィス探しのサポート ・弁護士保険の適用 |
ハイパフォコンサル | https://www.high-performer.jp/consultant/ | ・税理士の紹介 ・フリーランス所得保障保険の加入 ・ファイナンシャルプランナーの相談サービス ・「日産レンタカー」や「RIZAP」などの利用 |
(サービス内容は2022年9月2日時点の各社公式サイトより引用。)
(サービス利用には各種条件が設定されていることがあります。詳しくは各社にご確認ください。)
リモート勤務・週3稼働など希望する働き方ができるか
広告運用の案件にはリモート案件が多いですが、なかには常駐案件もあるので、自分のライフスタイルにあった働き方を選ぶことが大切です。
また常駐案件はリモート案件に比べて信頼関係を構築しやすいため、継続的な案件受注につながりやすいです。
首都圏に集中しやすい常駐案件ですが、ハイパフォコンサルには地方の案件をまとめた特集がありました。
ハイパフォコンサル公式サイトより引用(https://www.high-performer.jp/consultant/)
広告運用フリーランスの働き方
まずは広告運用のフリーランスの働き方をご紹介します。
広告運用でフリーランスになりたい方が押さえておくべきポイントは以下の3つです。
- 主な案件はリスティング広告・ディスプレイ広告・SNS広告の運用
- 場所を問わずどこでも働けられる
- 複数の会社の案件に挑戦できる
主な案件はリスティング広告・ディスプレイ広告・SNS広告の運用
インターネット広告と一口に言っても、いくつかの種類があります。
代表的な案件は以下の3つです。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- SNS広告
すでに業務を担当されている方はご存知かもしれませんが、主な広告の種類について簡単に解説します。
リスティング広告
リスティング広告とは、検索エンジンで検索をかけた時に上部や下部に表示される広告のことです。
検索エンジンの検索結果に、ユーザーが検索したキーワードに連動して広告が掲載されるため、「検索連動型広告」とも呼ばれています。
リスティング広告はテキストがメインになるので、人を惹きつける文章スキルが必要になります。
ディスプレイ広告
Webサイトやアプリの広告枠に表示される画像、動画、テキスト広告のことです。
主にバナーで表示されることが多いため、「バナー広告」とも呼ばれています。
画像や動画を用いた広告はクリエイティブの知識がより必要になりますが、テキストのみの広告よりも提供できる情報量が多くなるので効果的な訴求ができます。
SNS広告
Twitter・Instagram・Facebook等のSNSで表示される広告のことです。
SNS広告の場合は、ターゲットを絞りやすかったり「いいね」などのアクションによって拡散されやすいなどのメリットもあります。
媒体ごとにユーザー層や利用者数などの特徴が異なるので、事前にターゲット層を策定して適切な媒体を選べるようにすることが大切です。
場所を問わずどこでも働ける
現在正社員として働く方には、こんなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
- 毎日満員電車に乗るのが辛い
- 嫌いな同僚や上司と毎日顔を合わせるのが辛い
- 家族の都合で地方へ移住したいのにできない
以上のお悩みを解決するためにおすすめなのが、広告運用フリーランスという働き方です。
広告運用で行う出稿や入札調整等は全てパソコン1台あればどこでも仕事ができるため、スキルさえあれば、場所を問わず働くことができます。
複数の会社の案件に挑戦できる
フリーランスなら、複数の会社の案件を同時進行で請け負うことができます。
日々の業務がルーティン化している方や、今までとは違う業界の広告運用に挑戦していきたい方にもフリーランスという働き方がおすすめです。
広告運用のフリーラス案件例
広告運用のフリーランス案件にはどんな案件があって、報酬の相場がどれくらいなのかを確認していきます。
実際に広告運用のフリーランス案件をいくつかピックアップして紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
※今回紹介する案件は募集を終了している可能性もあります。最新の案件例が見たい人はエージェントに登録したうえで、詳細を確認してみましょう。
案件例①
月額単価 750,000円/月 職務内容 ・スマートホームアプリマーケティングに携わっていただきます。
・主に下記作業をご担当いただきます。
-広告および追加機能の戦略策定
-Web広告の企画運用
-YoutubeやTVer等動画配信サービスの広告運用
-Googleアナリティクスを用いた分析求めるスキル ・Web広告に関する業務経験
・広告出向に関する業務経験
・Googleアナリティクス等を用いた開発経験案件URL 【広告運用】スマートホームアプリマーケティングの求人・案件
(2024年08月23日 現在)
案件例②
月額単価 650,000円/月 職務内容 自動車販売業者向け広告運用に携わっていただきます。
主に下記作業をご担当いただきます。
- レポートの精査
- Google広告の運用
- 顧客折衝
‐社員へのレクチャー求めるスキル ・Google Analyticsを用いた実務経験
・キーワードプランナーを用いた実務経験案件URL 【広告運用】自動車販売業者向け広告運用の求人・案件
(2024年08月23日 現在)
上記の案件はあくまでも一例なので、自分のスキルに合わせて案件を探してみてください。
広告運用は副業案件が多い
フリーランスエージェントで広告運用の案件を検索してみると、フルタイムの案件はさほど多くありませんが、週1〜週4など、副業案件が多いことに気づくでしょう。
引用:ITプロパートナーズ
(2022年9月2日時点の公開案件です)
引用:ITプロパートナーズ
(2022年9月2日時点の公開案件です)
引用:ITプロパートナーズ
(2022年9月2日時点の公開案件です)
ITプロパートナーズで取り扱いのあるデザイナーやエンジニア向けの案件は、どちらかと言えば、フルタイムの募集が多いですが、広告運用は副業の割合が多いです。
広告運用フリーランスの年収や案件単価相場
広告運用はやることが多く、求められるスキルも高いため、担当者の収入は高い傾向にあります。
そんな広告運用の仕事ですが、実際どのくらいの金額を稼ぐことができるのでしょうか。
以下の2点から広告運用担当者の収入を解説します。
- 広告運用の正社員の年収
- 広告運用フリーランスの案件単価相場
正社員の広告運用担当者の年収
正社員として勤務する広告運用担当者の場合、平均的な年収は約526万円でした。(2022年9月2日現在)
Indeed公式サイトより引用(https://jp.indeed.com/career/salaries)
広告運用の仕事をしている正社員の年収は、おおむね日本のサラリーマンの平均年収と同程度と言えるでしょう。
広告運用フリーランスの案件単価相場
それでは次にフリーランスの案件単価を見てみましょう。
広告運用を行うフリーランスの場合、客先常駐やリモートなどによっても単価は異なります。
各エージェントの掲載案件をまとめている「フリーランススタート」の情報によると、広告運用フリーランスの報酬単価は58.8万円です。
引用:9月2日時点・フリーランススタート(https://freelance-start.com/jobs/industry-4)
月間報酬単価を元に計算した場合、年収は700万円程度になります。
広告運用で手を動かすだけでなく、運用コンサルティング等の上流工程にも関わる案件の場合は、100万円/月以上を狙える案件もあります。
また、なかには運用費の何%という形でマージンモデルをとる案件もあります。
例えば100万円/月の出稿費用の20%のマージンを受け取れるとすれば、20万円/月をクライアントから報酬として渡されるイメージです。
固定給や時給制の案件もあるため、自身でクライアントを開拓する場合は、柔軟に料金設定をすることも可能です。
広告運用フリーランスになるメリット
広告運用フリーランスになるメリットは以下の3つです。
- 在宅案件が豊富にある
- 収入面にゆとりが生まれる
- 案件を獲得しやすい
それぞれのメリットについて解説します。
在宅案件が豊富にある
広告運用フリーランスは、PCと通信環境があれば業務を請け負えるため、在宅案件が多くあることが特徴になります。
近年ではZoomやGoogle Meetなどのオンライン会議ツールも普及していることから、クライアントやチーム内でのコミュニケーションが図りやすいです。
家庭を優先しながら働きたい人や、出勤時間を削減したい方にとっては在宅案件が豊富にあることは大きなメリットでしょう。
収入面にゆとりが生まれる
会社員として働いていると、収入面は企業の裁量によって決定します。
一方で、フリーランスの場合は自分のスキル次第で報酬額が変わるため、収入は青天井で増やすことができます。
スキルと経験を着実に積み、クライアントにアピールできれば会社員のときよりも収入面にゆとりが生まれるでしょう。
案件を獲得しやすい
経済産業省が発表しているデータでは、2030年までにIT人材が最大で79万人不足するとされています。
日本全体の労働人口の減少やITの急速な発展によって、特に先端技術を扱える専門家は常に求められている状況です。
Web広告を通した数値の分析や売り上げUPの提案などができれば、クライアントからは貴重な人材として重宝され案件を獲得しやすくなるでしょう。
広告運用フリーランスになるデメリット
広告運用フリーランスになるデメリットとして以下2つが挙げられます。
- 案件・収入が安定しない
- 社会的信用が低くなる
2つのデメリットについても解説するので、これからフリーランスになることを検討している方は注意点として理解を深めておきましょう。
案件・収入が安定しない
広告運用は、リスティング広告やSNS広告などを通して企業の売り上げを伸ばすことが目的であるため、実績を提示できれば案件を獲得しやすいです。
しかし、フリーランスとして働いていると、企業側の都合で突然契約を切られたり、依頼が一時的にストップすることがあります。
会社員と違い、毎月の報酬が確定されているわけではないので、独立することで精神的な負担は大きくなるでしょう。
社会的信用が低くなる
フリーランスは会社員と比べると社会的信用が低くなるため、以下のような弊害が発生する可能性があります。
- 住宅ローンを組めない
- 賃貸を契約できない
- クレジットカードを作れない
また人によっては結婚をする際にフリーランスとして働いていることを告げると、相手の親からよくない印象を持たれることもあるようです。
ランサーズが行った調査では、日本のフリーランス人口は2021年の時点で1670万人おり、労働人口の24%程度を占めるといわれています。
徐々に浸透してきているフリーランスという働き方ですが、まだまだ国内での認知度や信用度は低いので、これから新生活を始める方は注意が必要です。
広告運用フリーランスで求められるスキル
広告運用フリーランスとして働く場合、以下5つのスキルが求められます。
- マネジメントスキル
- データ分析スキル
- クリエイティブ作成スキル
- コミュニケーションスキル
- Webマーケティングスキル
それぞれのスキルを確認し、自分が独立するために十分な能力があるの確認してみましょう。
マネジメントスキル
広告運用フリーランスとして働く場合、マネジメントスキルがあると有利です。
特に、高い報酬を目指して独立するのであれば、広告を運用して成果を出す能力だけでなく、予算やチームをまとめて管理するスキルが必要になります。
マネジメントを適切に行うにはリーダーシップが不可欠なので本人の気質や適性が問われますが、日々の業務のなかで積み重ねれば徐々に身につけることができるでしょう。
データ分析スキル
広告運用では、実際に出稿した後の状況を鑑みて、新たな施策を導き出す能力が求められます。
広告のクリック数やクリエイティブごとの成果などを確認して、企業の売り上げを伸ばすためのデータ分析スキルが必要になるでしょう。
データー分析を行う際はツールを活用することが多いため、Googleアナリティクスやヒートマップツールなどを用いて、多角的な目線で情報収集ができると有利です。
クリエイティブ作成スキル
広告運用を行う際は、文章の変更や画像の差し替えなどを行います。
ユーザーの視覚に訴えるデザイン・文言への知識がないと、効果的なクリエイティブを作成したり、作成担当者に的確な指示を出したりすることは困難です。
色が人に与えるイメージを理解した適切なデザイン制作や「ハロー効果」などの心理を活用した文言の導入ができると、広告運用の担当者として重宝されやすくなります。
コミュニケーションスキル
広告運用のフリーランスに関わらず、独立したあとに仕事を継続して獲得するにはクライアントと適切なコミュニケーションを取らなければいけません。
日頃の進捗を報告するテキストコミュニケーション能力や、成果を元に新しい施策を打診する提案力などが必要です。
特に、広告運用では「なぜその施策を行うのか」について論理的に話し、クライアントを納得させることが求められます。
分析力が十分にあっても説明するスキルがなければ意図が伝わらないので、独立する前に意識してコミュニケーション能力を高めいくことがおすすめです。
Webマーケティングスキル
Web広告を出稿して運用を行うのはWebマーケティングの施策のひとつです。
広告の配信は商品やサービスの認知度を高め、企業の利益を上げる際に効果的ですが、条件や目標によっては他のWebマーケティング手法の方が向いていることもあります。
例えば、短期よりも中長期的な目線で売り上げを確保したい場合は、広告運用よりもSEOの方が向いているといえます。
Webマーケティング全般のスキルを持っていると、広い視野を持って他の施策の提案ができるようになるので、他の手法の効果やメリットについても確認しておきましょう。
未経験からフリーランスの広告運用はできる?
結論からいうと、完全に未経験で知識がない状態からフリーランスとして広告運用を請け負うのは難しいです。
広告運用では、細かい数値の分析や論理的な提案など、高いスキルが求められます。
一度もツールを使ったことがない場合や、用語について理解が乏しい状況だと、実際の運用やクライアントとのコミュニケーションに障害が発生するでしょう。
事務や営業など、他の仕事から広告運用に挑戦したい場合、まずは広告プランナーやオペレーターとして勤務することがおすすめです。
広告運用フリーランスの将来性
インターネット広告の需要が高いため、広告運用フリーランスの将来性は高いです。
実際、電通が発表しているデータによると、2021年の日本全体の広告費のうち、インターネット広告費は2兆7,052億円で、4大マスメディアよりも多いことがわかっています。
通信環境やデバイスが普及したことにより、近年では動画広告を中心としてWeb広告の需要が高まっているため、運用を行えるスキルがあれば将来的に安定して仕事を獲得できる可能性が高いでしょう。
まとめ
ここまで広告運用でフリーランスとして独立したい方へ、年収相場や案件の獲得方法、おすすめのフリーランスエージェントについて解説しました。
コロナによってインターネット通販で買い物をする人が増えたり、ネットの世界が成長し続けていることから、広告運用ができる人材の需要が高まり続けています。
フリーランスとして独立すれば、広告運用の専門的なスキルを活かしながら今までと異なる働き方も叶えることができます。
今回ご紹介した4つのエージェントは全て1分ほどで簡単に無料登録できるので、広告運用のフリーランスに興味がある方は是非登録してみてください。