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  • splitメソッドの基本的な使い方
  • 様々なパターンでの分割方法
  • splitメソッドの応用例

について解説していきたいと思います。

DAI
splitは文字列を配列にするメソッドです。個人的には文字列からCSVファイルを作成する場合や、改行区切りのテキストを配列に変更したりするケースでよく使います。利用頻度もかなり高いので、ぜひ覚えてみてください。

splitメソッドの基礎知識

Rubyにおいて、文字列を手軽に配列に変換する方法の一つがsplitメソッドです。

このメソッドは、指定されたパターンや文字で文字列を分割し、その結果を配列として返します。

最も単純な形のsplitメソッドの使用例は以下の通りです:

sentence = "This is a sample string"
words = sentence.split
p words

 

実行結果:

["This", "is", "a", "sample", "string"]

 

この例では、splitメソッドは引数を与えずに使用されています。

デフォルトでは、空白文字(スペース、タブ、改行など)で文字列を分割します。

結果として、単語ごとに分割された配列が得られます。

Rubyでは、splitメソッドを使って、さまざまな方法で文字列を配列に変換できます。ここではその方法についていくつか紹介します。

デフォルトで分割する

splitメソッドを引数なしで使用すると、デフォルトで空白文字(スペース、タブ、改行)を分割基準とします。これにより、文中の各単語を素早く配列に格納することが可能です。

text = "Ruby programming is fun"
array = text.split
p array

 

実行結果:

["Ruby", "programming", "is", "fun"]

 

この方法は、文章から単語を簡単に分けたい時に役立ちます。

特定の区切り文字で分割する

区切り文字を指定して文字列を分割することもできます。

例えば、カンマ , が区切り文字の場合は、以下のようにsplit関数の引数に追加します。

data = "apple,banana,cherry"
fruits = data.split(",")
p fruits

実行結果:

["apple", "banana", "cherry"]

この方法はCSV形式のデータを扱う場合などに便利です。

正規表現を用いた分割

区切り文字が一定しない、複雑なパターンの場合は正規表現を使って分割することができます。

例えば、スペースまたはカンマで分割したい場合は以下のようにします。

sentence = "Ruby,split method is very useful"
words = sentence.split(/,\s|\s/)
p words

実行結果:

["Ruby", "split", "method", "is", "very", "useful"]

 

この例では、カンマの後にスペースがあるか、スペースのいずれかで分割しています。正規表現を用いることで、より柔軟な分割が可能になります。

正規表現については、こちらのURLをご確認ください。

【Ruby】正規表現完全マニュアル | 置換, 抽出, メタ文字の利用などを解説

文字単位での分割技法

場合によっては、文字列を一文字ずつ分割したいこともあります。

そのような場合は、空文字列を引数として渡します。

word = "Ruby"
chars = word.split("")
p chars

 

実行結果:

["R", "u", "b", "y"]

 

文字列を文字の配列に変換するときに使うと便利なテクニックです。

分割回数の限界設定

Rubyのsplitメソッドでは、分割回数も制御できます。

これは、分割を行なう最大回数を制限するために使われます。指定された回数まで分割が行われたら、残りの部分は一つの要素として配列に追加されます。

分割回数を指定するには、splitメソッドの第二引数に数字を渡します。これにより、分割の限界を設定することが可能です。例えば、スペースで区切られた文字列を最初の2つの空白のみで分割したい場合は以下のようにします。

text = "This is a split method example"
limit_array = text.split(" ", 3)
p limit_array

 

実行結果:

["This", "is", "a split method example"]

 

この例で、splitメソッドに3を渡しています。これは、最大で2回分割を行い(したがって3つの要素に)、それ以降のテキストを全て3つ目の要素として残すことを意味します。

この機能は、大量のデータを扱う際に、最初の数個のデータポイントのみ必要とする場合などに便利です。また、特定のフォーマットのデータから先頭部分のみを素早く抽出したい場合にも活用できます。

splitメソッドの実用例

splitメソッドの応用例としては、ログファイルやCSVデータのパースがあります。ログファイルから特定の部分文字列を抽出したい場合や、CSV形式のデータから特定の列を取り出したい場合に、splitメソッドは非常に有効です。

例えば、単純なCSV形式のデータから各行の最初の列だけを取り出したい場合、以下のようなコードが考えられます。

csv_data = "name,age,location\nJohn,30,New York\nSara,25,Los Angeles"
lines = csv_data.split("\n")
names = lines.map { |line| line.split(",", 2).first }
p names

実行結果:

["name", "John", "Sara"]

 

参考文献