Webエンジニアに向いている人・向いていない人 現役Webエンジニアがズバリ解説

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  • Webエンジニアになるのは自分に合っているか?
  • Webエンジニアに向いている人の特徴は何?
  • Webエンジニアに不向きな人の特徴とは?

という疑問を持っている方向けに、この記事では、

  • Webエンジニアに向いている人の性格や思考、スキルについて
  • Webエンジニアには向いていない人の特徴や傾向
  • Webエンジニアに必要なスキルと学習方法

について解説します。

Webエンジニアは、IT業界で高い需要が続く人気の職種ですが、その一方で向き不向きのある職業でもあります。

この記事では、Webエンジニアとしての適性がある人の特徴や逆に向いていない人の特徴について、現役エンジニアの目線で詳しく解説します。Webエンジニアを目指す際の参考になれば幸いです。

Webエンジニアに向いている人

学習・成長意欲の高い人

Webエンジニアに向いている人の特徴の1つは、学習意欲の高さです。プログラミング言語やフレームワークなど、Webテクノロジーは絶えず進化し続けています。そのため、Webエンジニアには常に新しい技術を習得し続ける必要があります。

また、好奇心が旺盛で、自ら学習に取り組む姿勢も重要です。最新トレンドをキャッチアップし、自らの技術を磨き続けられる人がWebエンジニアとして活躍できます。業界の変化に柔軟に対応し、スキルアップを怠らない人が、長期的に活躍できるでしょう。

未経験からでも、自ら学び続ける姿勢があれば、Webエンジニアとしてのキャリアを築くことができます。

チームでの仕事が好きな人

Webエンジニアには、チームワークを重視できる人材が求められます。Webアプリケーションの開発では、フロントエンド、バックエンド、インフラなど、さまざまな工程が関わるため、チームで協力して作業を進めることが必要です。

個人で黙々と作業するイメージが強いエンジニアですが、実際にはコミュニケーション能力が求められます。ユーザーの要望をくみ取り、チームメンバーと情報共有しながら、スムーズに開発を進める力が必要です。

また、最新の技術トレンドを把握したり、課題解決の糸口を見出すためにも、社内外のエンジニアとの交流は欠かせません。自発的に情報収集し、積極的に意見交換ができる人の方が向いているといえるでしょう。

臨機応変な対応力のある人

Webエンジニアには、柔軟な対応力が求められます。

Webサービスの開発では、予期せぬトラブルに巻き込まれることがよくあります。例えば、システムのエラーが発生した際に原因を特定し、迅速に修正する対応が必要です。同じ問題が繰り返し発生するわけではないため、その都度柔軟に対応する力が重要になります。

また、顧客ニーズの変化にも素早く対応する必要があります。Webサービスは常に進化し続けるため、新しい機能の追加や設計の変更などに、迅速に対応できる力が求められます。

突発的な問題に冷静に対処し、最適な解決策を見出せる判断力がWebエンジニアには欠かせません。計画通りにいかない事態にも動じずに、状況に合わせて臨機応変に行動する力が求められるのです。

ユニークな発想ができる人

Webエンジニアには、ユニークな発想力も求められます。Webサービスの開発では単に既存の機能を実装するだけでなく、ユーザーにとって使いやすく、魅力的なサービスを提案できる力が重要です。

例えば、Eコマースサイトの構築では、商品の魅力を最大限に引き出すためのインターフェイスデザインや、ユーザー体験の向上につながる機能の検討が必要です。そのためには、単なる技術的な実装だけでなく、ユーザーの視点に立った発想力が求められます。

また、サービスの企画段階からユーザーニーズの掘り起こしや競合他社の分析など、幅広い視点からの検討が求められます。的確な現状分析に基づいて、ユニークな機能提案ができる柔軟な思考力が、Webエンジニアには欠かせません。

トレンドを敏感にとらえられる人

Webエンジニアには、ポジティブに新しい技術の動向に追従していく力が求められます。

Web業界はめまぐるしい変化の中にあり、常にトレンドを把握し続ける必要があるためです。最新のプログラミング言語やフレームワークの進化に常に目を向けていること、それらの情報を素早くキャッチアップしていくことが大切です。

さらに、業界全体のニーズの変化も見逃さずに捉えることが重要です。

PDCAサイクルを意識した改善ができる人

Webエンジニアとして長く活躍するためには、PDCAサイクルを身につけることが重要です。

例えば、システムを構築する際は、まずどのようなシステムを作るのかを要件定義し、その計画に基づいて開発を実行します。その後、正常に動作しているかをチェックし、ユーザーからの要望などを取り入れて改善を加えていきます。

このPDCAサイクルを繰り返しながら常に最適な状態を維持し続けることが、Webエンジニアに求められる重要なスキルです。

PDCAサイクルを意識できる人は、システム開発の全工程を俯瞰的に捉え、プロジェクトを確実に推進できるでしょう。PDCAは事後でも学べるスキルなので、Webエンジニアを目指す人は、PDCAを意識しながら仕事に鳥居組むと良いでしょう。

Webエンジニアに向いていない人

ここからはWebエンジニアに向いていない人について紹介します。

とはいえ、ここで紹介するスキルの一部は、事後に習得ができるケースもあります。

現在は向いていない人に当てはまっていても、改善ができる場合もあるということです。

Webエンジニアを目指す人は、ここで紹介しいる傾向を避けるように務めましょう。

IT技術やWebテクノロジーに興味がない人

IT技術やWebテクノロジーに全く興味がない人は、Webエンジニアとしては向いていません。

Webエンジニアに必要な知識は日々進化し続けており、常に新しい技術に触れ、学習し続けることが不可欠です。しかし、そのような変化に乗り越えられず、新しいことに興味を示さない人では、Webエンジニアとしてゆくゆく置いていかれてしまうでしょう。

Webテクノロジーの進化に興味を持ち、主体的に学習を続けられる人がWebエンジニアに向いています。

細かいことにこだわれない人

Webエンジニアの業務では、細部にわたる仕様の確認やバグの発見と修正など、細かい作業が多く発生します。そのため、細かいことにこだわって、丁寧に作業を進めることができない人は向いていません。

Webサイトやアプリケーションの開発では、ユーザー体験の向上やセキュリティの確保など、見落としてはいけない部分が多数あります。そういった細かい点にも気を配れず、ずさんな仕事をしてしまうと、品質の低い製品を世に出してしまう可能性があります。

積極的に行動できない人

Webエンジニアの仕事では、自ら問題解決に取り組んだり、新しい提案をしたりと積極的に行動することが求められます。

例えば、システムの不具合が発生した際、上司や同僚に頼るのではなく、自分で原因を特定し迅速に修正する必要があります。また、ユーザーニーズの変化に合わせて、自らアイデアを出し、新しいサービス提案をすることも重要です。

一方で、消極的な性格の人では、そのような主体的な行動ができないケースがあります。Webエンジニアに求められるのは、自ら考え、行動する力です。そのため、消極的な人は Webエンジニアとしては不向きだと言えるでしょう。

トレンドに興味がない人

Webテクノロジーは日々進化を遂げており、最新のトレンドを把握し続けることが Webエンジニアには求められます。新しい言語やフレームワークの登場、ユーザー行動の変化など、常に最新の情報を収集し、自身のスキルアップにつなげていくこととが必要です。

しかし、そのようなWebをめぐる絶え間ない変化に全く興味を持てない人は、Webエンジニアとして長く活躍することは難しいでしょう。最新技術の導入を渋ったり、ユーザーニーズの変化に気づかないなど、時代に取り残されてしまうリスクがあります。

Webエンジニアには好奇心と探究心が不可欠です。常に最新の動向に注目し、自発的に学習を重ねていく姿勢を持っている人こそ、Webエンジニアとして最適な人材といえます。

課題解決意識の低い人

Webエンジニアには、高い問題解決能力が求められます。

システムの開発や運用の過程では、様々な課題や障害に直面するのが一般的です。そのような問題を論理的に分析し、適切な解決策を見出していく力が不可欠です。

一方で、課題解決に対する意識が低い人では、Webエンジニアとして十分な活躍が期待できません。問題に直面してもそのままにしていたり、上司に任せきりになってしまったり、主体的な問題解決行動が取れない可能性があります。

課題解決に積極的に取り組む意識の高い人こそ、Webエンジニアに向いているといえるでしょう。

需要の高いWebエンジニアになるには

Webエンジニアとして長期的に活躍するには、市場における需要の高い存在になることが重要です。そのためには、以下のような取り組みが効果的です。

  • 需要の高いWebエンジニアになるには
  • Web業界のトレンドに敏感になる
  • 自走力を身に着けておく
  • 需要の高い言語やスキル習得する
  • ほかのエンジニアと差別化できる強みを作る
  • 英語が読める/書けるようになる
  • 技術の発信をする

それぞれについて詳しく解説します。

Web業界のトレンドに敏感になる

Webエンジニアとして需要の高い存在になるには、Web業界のトレンドに敏感になることが重要です。

WebをはじめとするIT業界は、新しい言語やフレームワーク、開発手法が次々と登場し、日々めまぐるしい変化を遂げています。そのため、エンジニアとしては最新の技術動向をいつも意識し、学び続けることが必要です。

例えば、最新のツールやアプリケーションの使い方を身につけ、顧客のニーズにも敏感に反応できる人材が求められています。定期的にオンラインのコミュニティやブログを読み、業界紙をチェックするなど、自発的に情報収集をしましょう。

自走力を身に着けておく

Webエンジニアとしてキャリアを長期的に続けていくには、自走力を身につけておくことが欠かせません。

自走力とは、自ら学び、考え、行動できる力のことを指します。エンジニアには、プログラミングのバグを自分で発見・解決したり、新しい技術を自学自習して習得したりするなど、問題に直面したときに自力で解決策を見出し、実行に移す力が求められます。

ドキュメントを読み解きながら課題に取り組み、同僚とコミュニケーションを取って情報を得るなど、自ら学習する習慣を身につけることが重要です。また、プロジェクトの進捗管理やタスクの優先順位付けなども自律的に行えるようになることが望ましいでしょう。

需要の高い言語やスキル習得する

Webエンジニアとして需要の高い存在となるには、最新の言語やスキルを習得し続ける必要があります。

たとえば、Pythonやjavascriptなど、長年使われ続けている主要な言語の習得はマストです。また、React、Angularなどの人気フレームワークを使いこなせるようになるのもおすすめです。

さらに、クラウド技術やAI、IoTなど、近年注目の高まる分野のスキルを身につけると、より付加価値の高いエンジニアとして評価されます。

IT技術は日々進化しているため、定期的なアップデートが必要です。オンラインコースの受講やオープンソースコミュニティへの参加など、自発的に学習を続けましょう。

需要の高い言語やスキルを持つエンジニアは、より高い単価での仕事の受注や、キャリアアップのチャンスにつながります。自身のスキルセットを常に磨き続けることが、Webエンジニアとして活躍し続けるための近道といえるでしょう。

ほかのエンジニアと差別化できる強みを作る

Webエンジニアとして需要の高い存在になるには、他のエンジニアと差別化できる自身の強みを持つことも重要です。

具体的には、以下のような方法が考えられます。

  • 複数のスキルを磨く:フロントエンドとバックエンドの両方の知識を持つなど、幅広いスキルセットを身につける。
  • 専門性を高める:特定の技術分野に特化し、深い知見を持つエキスパートを目指す。
  • マネジメントやコンサルティングのスキルを習得する:エンジニアリングだけでなく、企画立案やプロジェクト管理の能力も獲得する。

こうした差別化された強みがあれば、企業から高い評価を得やすくなります。自身のキャリアビジョンに応じて、どのような強みを持つべきか考え、着実に実力をつけていくことが重要です。

英語が読める/書けるようになる

Webエンジニアとして需要の高い存在になるためには、英語の読み書き能力を習得することも重要です。

なぜなら、最新のプログラミング言語やWebテクノロジーに関する情報は、ほとんどが英語で発信されているからです。最新のドキュメントやチュートリアル、オンラインコミュニティの投稿などを理解できるようになれば、技術的な最前線の情報を素早くキャッチできるようになります。

また、海外のクライアントやチームメンバーとコミュニケーションを取る機会も増えてくるでしょう。英語でスムーズにコミュニケーションがとれれば、グローバルに活躍の場を広げられる可能性があります。

英語で情報収集し発信できるWebエンジニアは、高い付加価値を持てるでしょう。

技術の発信をする

Webエンジニアとして需要の高い存在になるには、自らの技術力を積極的に発信することも重要です。

個人ブログやQiita、Zennなどの技術情報共有プラットフォームを活用し、自身が直面した課題とその解決方法を詳しく説明した記事を投稿するのがおすすめです。

記事を書くことで、自分の知識を整理・可視化でき、さらに深く学習できるというメリットがあります。また、アウトプットすることで、自身の理解度を確認することもできるでしょう。

さらに、記事を通して自分の存在感を示すことができ、潜在的な読者や企業からスカウトされるチャンスにもつながります。技術的な課題に悩む人々の役に立つ情報を提供できれば、評価も高まるでしょう。

最新のトピックについて深掘りした記事を書いたり、分かりやすい解説動画を投稿したりするなど、積極的な情報発信を心がけましょう。

Webエンジニアに求められるスキル

ここでは、Webエンジニアに求められるスキルについて紹介します。

具体的には、以下のような知識が求められることが一般的です。

  • プログラミングスキル
  • Webエンジニアが学んでおきたい言語
  • Webに関する知識
  • データベースに関する知識
  • ソフトウェアに関する知識
  • セキュリティスキル
  • プログラミングスキル

それぞれのスキルについて、詳しく解説します。

プログラミングスキル

Webエンジニアにとって、プログラミング言語の知識は必須スキルです。特に、フロントエンドでは HTML、CSS、JavaScript、バックエンドではPHP、Ruby、Pythonなどの言語を使いこなす力が重要になります。

Webエンジニアは、これらの言語を使ってWebアプリケーションやWebサイトの構築・実装を行います。つまり、プログラミングスキルの習得はWebエンジニアの基本であり、スキルアップを心がける必要がある要素といえます。

また、言語やフレームワークの最新トレンドも意識し、開発環境で求められているスキルを身につけることが重要です。

Webエンジニアが学んでおきたい言語

Webエンジニアは、フロントエンドやサーバーサイドなど、職種ごとに利用する言語が異なります。

例えば、フロントエンドの開発においては、HTML、CSS、JavaScriptといった言語が用いられます。一方のサーバーサイドでは、PHP、Ruby、Pythonなどの言語を用いることが一般的です。

特に近年は、JavaScriptを利用した開発が一般的です。また、Node.jsやReactなどのフレームワークを習得することで、より高度な機能実装が可能になります。

Webエンジニアは、これらの言語の特徴や使い分けを理解し、状況に応じて使い分けられる能力が求められます。

Webに関する知識

Webエンジニアには、Webに関する基本的な知識も必要とされます。

具体的には、ブラウザからWebサーバーへのリクエストの仕組み、サーバーからデータベースへの問い合わせ方法、データがクライアントに返却されるまでのプロセスなどを理解しておく必要があります。

これらの知識がなければ、Webアプリケーションの設計や開発を適切に行うことは難しくなります。Webエンジニアに求められるこれらの知識は、実際のWebサービスの構築を通して体系的に学習していくことが重要です。

データベースに関する知識

Webアプリケーションを開発する上で、データベースの知識も不可欠です。

多くのWebサービスではデータの格納や検索にリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)が使用されています。Webエンジニアには、SQLを使ったデータの操作や、データベース設計の基本を理解しておくことが必要です。

また、NoSQLなどの新しいデータベース技術にも目を向ける必要があります。適切なデータベース設計とデータ操作ができる能力は、Webエンジニアとして必要不可欠なスキルといえます。

ソフトウェアに関する知識

Webエンジニアには、ソフトウェア全般に関する知識も必要です。

例えば、アルゴリズムやOSの仕組み、ネットワークの基本など、Webアプリケーションの根幹を支える技術的知識を備える必要があります。これらの知識がなければ、アプリケーションの設計や実装に支障をきたすことになります。

セキュリティスキル

近年のWebアプリケーションにおいては、セキュリティ対策も重要な要素です。

Webエンジニアには、サイバー攻撃への対策やデータ保護の知識が求められます。具体的には、SQLインジェクション対策やクロスサイトスクリプティング対策、適切なユーザー認証の実装など、Webアプリケーションの脆弱性を把握し、対策を施すスキルが必要とされます。

Webサービスの安全性を確保するためには、セキュリティ意識を高く保ち、最新の攻撃手法にも常に目を向ける必要があるでしょう。

常にスキルを磨いてトレンドを学ぶことが大事

今回は、Webエンジニアに向いている人の特徴や、逆に向いていない人の特徴について解説しました。

Webエンジニアには、絶えず進化する技術に追いつき続ける学習意欲、チームメンバーとの協調性、柔軟な問題解決力、ユニークな発想力などが求められます。

一方で、ITやWebにあまり興味がない人、細かいことにこだわれない人、積極性の低い人などは、Webエンジニアとしては向いていないとされています。

Webエンジニアとして長期的に活躍するには、最新のトレンドをいつも意識し、自走力を身につけ、需要の高い言語やスキルを習得し続けることが重要です。また、他のエンジニアと差別化できる強みを持つこと、英語力の向上、技術の発信なども有効な取り組みといえるでしょう。

求められるスキルは多岐にわたりますが、自己研鑽を怠らずに着実に実力をつけていけば、Webエンジニアとしての魅力的なキャリアを築くことができるでしょう。