テストエンジニアは将来性がないと言われる理由とは?必要なスキルやキャリアパスも紹介

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テストエンジニアについて調べると、「将来性がない」という言葉を見つけたことがあるでしょう。

将来的がないと言われる理由は様々ですが、実は必要なスキルや関連する資格を取得するとキャリアパスに繋がります。

本記事では、テストエンジニアが将来性がないと言われる理由について解説。

その他にも、向いている人や役立つ資格についても紹介します。

これからテストエンジニアを目指そうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次 (PRも含まれます)

テストエンジニアがきつい・やめておけといわれる理由

テストエンジニアの仕事がきつい、またはやめておけと言われる背景には、次のような要素が存在する可能性があります。

  • キャリアアップしづらいから
  • 年収が上がりづらいから
  • 単純作業が多いから
  • エンジニアとコミュニケーションがしんどいから
  • テスト自動化によって手動テストのケースが減っているから
  • テストアプリの発達でテスト自動化エンジニアの需要が減っているから
  • 裁量権がほとんどないから

それぞれの要因について、詳しく解説します。

キャリアアップしづらいから

テストエンジニアがきついとされ、やめておけと言われる理由の一つに、キャリアアップが難しいという課題が挙げられます。

会社によりますが、テストエンジニアの職務の一部で、自社のソフトウェアがない企業のテスターというのは、昇進やキャリアの向上が困難な傾向にあります。

特に、SESでテストエンジニアとして活躍している会社では、この流れがよりはっきりと現れるかもしれません。

なぜかというと、SESなどのフィールドでテストエンジニアとして活動していると、多くの場合、一度きりという状況に陥ることが多いからです。

つまり、特定のソフトウェアのテストケースを実行するのみで、テストが終了すると同時に業務も完了する場合が頻繁にあります。

だからこそ、テストケースを立てたり、より優れたテストやテスト自動化のプロジェクトを進める前に、テストのタスクが完了してしまうケースが多いのです。

ただテストをするだけの業務になり易く、結果的に単価を増やす必要が無くなり、希少価値が高まらないため、キャリアアップが困難という問題が出ていると思われます。

年収が上がりづらいから

テストエンジニアがきつい、またはやめておけと言われる理由の一つは、キャリアアップが難しく、それに伴い年収がなかなか上がらないという点です。

テストエンジニアとしての実務経験から得た感覚として、給与の格差が激しい職種であるということが挙げられます。

通常、テストエンジニアの年収は約300万〜500万と考えられています。

例えば、テスト計画の作成やテストの自動化など、自社での開発におけるテスト体制の整備に関わったキャリアがある場合、フリーランスとして時給6000円や8000円(年収700~800万円)の報酬を得られることもあります。

それに対して、ただテストケースに基づいてテストを行うだけでは、スキルの希少性が高まらないため、年収が上がりにくい事例もあるかもしれません。

全体のテストエンジニアの年収が上がりにくいとは言えず、所属している会社によって大きく変わると思います。

テストエンジニアとしてのスキルを拡大したいと望んでいる会社や、テストエンジニアとしてキャリアを発展させることができる会社に加わると、年収が増える可能性もあると言えます。

テストマネージャー、テストリーダーなどの役割、またはテスト自動化を積極的に取り入れ、ソフトウェアの質を向上させる現場で得た知識は、大いに価値があると言えます。

特に上級のテストエンジニアの人材は、ウェブエンジニアよりも欠けている傾向があり、大きな年収が予想できます。

メルカリやUbieといった大型ベンチャーでは、テストエンジニアという職種のジョブディスクリプションが設けられており、年収が上がる傾向があります。

単純作業が多いから

テストケースに基づいてテストを進行するという、ルーティンワークが多いことも要素の一つとされています。

ネット上でよく冷笑される例ですが、一日中エクセルの項目に「テスト完了しました」と記入していくような仕事を5年、10年と続けているけれども、報酬が全く増えないという状況もかなり頻繁に見受けられます。

進行中の業務としては、ただチェックを行っているだけなので、非常にシンプルな作業になり得ることも。

結論として、単純な仕事が多くなると同時に収入の増加が難しくなる、またキャリアの向上が困難になるという一つの問題があると思われます。

とはいえ、全てのテストエンジニアが単調な仕事が多いとは言えません。

確かに、単純作業が要求される職場へ行くと、ずっと単純作業を続けなければならない可能性があるというリスクは無視できません。

企業によっては、単純作業とみなされるタスクが少なく、他の業務を担当する場合もあるということです。

DAI
私がかつて就業していた会社では、単純な作業と思われがちなものは少なく、別の仕事に従事することが多かったので、単純だと思ったことはほとんどなかったです。

エンジニアとコミュニケーションがしんどいから

さらに一つの理由として、エンジニアとの対話が困難だという課題があります。

これも本当に職場によります。

過去のエンジニアと対比すると、現在の日本のエンジニアのスキルは著しく上昇しており、コミュニケーションが厳しい状況はあまりありません。

しかし、昔からの企業に所属していると、エンジニアの中には人間関係に問題を持つ人が多く、コミュニケーションを取るのが難しいという事実も否めません。

揚げ足を取るような行動をしたり、自分の業界用語を用いないと適切に伝わらなかったり、自分の信じるエンジニアの正義だけを強調する厄介なエンジニアも少なくありません。

そういった人とのコミュニケーションは、時として心に負担を与えることもあります。

どの仕事場でも、エンジニアとの対話は必須です。

エンジニアとの複雑なコミュニケーションを避けるためには、ソフトウェアの質が優れている会社や、基本的に利益を出している会社を選ぶことをおすすめします。

そうした会社では、エンジニアの品質も優れているため、精神的なストレス問題が解決される可能性があります。

テスト自動化によって手動テストのケースが減っているから

手動テストが必要なくなると、テスターの将来性が無いと考える人もいます。

テストエンジニアは通常、手動でテストを実施しますが、常日頃から繰り返し行うテストは、大抵プログラムを使って自動化します。

自動化テストが増加すると、テスターによる単一のテスト作業がなくなり、テストエンジニアの必要性についての意見が生まれてきます。

[output2]私の個人的な意見では、これは一部正確だと思いますが、一部は間違っていると思います。[/output2]

「部分的に正確」というのは、テストの文書がまとめられ、日々行う簡易なテスト、つまり「実施すれば問題ない」のようなテストだけを行っている人の仕事が無くなるかもしれない、ということです。

ソフトウェアによるテストの自動化が進むにつれて、簡単な作業の職は消えていき、将来の見通しが暗くなってしまいます。

しかし、テストエンジニアが行っているのは、一貫したテストだけではありません。

基本として、新しきバグの検出率を上げる探索テストに時間を割いたり、使いにくい部分へのフィードバックでサービスの改善を目指したり、品質を維持する中心的な仕事を進行させることが必要です。

したがって、テストの自動化がテストエンジニアの作業量を減らすわけではないということです。

結局、優れたテストを作成できなければ、テストの自動化は無意味になります。

つまり、テストに詳しい人がテスト自動化のプログラミングを作成していくというわけです。

テストエンジニアは、RubyやPHP、Pythonなどのサーバーサイド言語を使い、SeleniumというライブラリでE2E(受け入れテスト)を記述します。

プログラムを利用してテストを行うことが、テストエンジニア自身の役割となっています。

だからこそ、テストを自動化することにより、一部の人々が仕事を失うかもしれない一方、一部のテストエンジニアは年収が増えることが予想できます。

QAの職業道路として、自動化テストが作成可能なテストエンジニアという職種が存在します。

テストプログラムを作るテストエンジニアになると、その市場価値は向上し、フリーランスとして年収700万円から1000万円ほどを目指すことが可能になるでしょう。

テストアプリの発達でテスト自動化エンジニアの需要が減っているから

テストアプリの発達は、テスト自動化のためのプログラミングというもう一つの主張として挙げられます。

この結果、テスト自動化エンジニアの必要性が低下しているという主張が存在します。

これまでテストの自動化は、RubyやPython、Javaなどのプログラミング言語を用いて、Seleniumを活用したテストが主流でした。

このトレンドは2010年代の初めまで続いていましたが、最近ではMablなど、コードを打つことなくブラウザでテストを自動化することが可能なサービスが登場しています。

そのため、LayerXやnoteなどの有名なソフトウェア開発会社でも、自動テストをプログラミングのコードで書く代わりに、ブラウザ上で操作してWebアプリからテストコードを増やしている状況にです。

そのため、テスト自動化エンジニアの将来展望が低いとの見解も出現しています。

私の個人的な考えとしては、自動化が進行してもテスターの存在が不要になるとは思いません。

テスターやテストエンジニアが真になすべき事とは、顧客が利用する前に可能な限り多くの新規のバグを排除し、使いにくさを改良して不満を少なくすることです。

自動テストの作成は、新しいバグを修正するのではなく、既に存在するバグが再び出現しないように同一のテストを速めるだけで、実際にはそれほど優先度は高くないです。

探索的テスト等を活用して、バグの発見数を増やしたり、新たなテストケースを作成したり、UXの改良提案を提出することは、テストエンジニアの価値を大きく発揮すると考えられます。

さらに、MablのようなWebアプリを活用してテスト自動化を実施する場合でも、テスト設計の知識が欠けていると高品質なテスト自動化が実現できません。

結果的には、ソフトウェアテスティングの職はなくならないと思います。

DAI
実際に、私の知人の中には、自動テストを自動化する人がいて、彼は現在、コードを書かないでmablを使用してテストエンジニアとしてフリーランスで仕事をしています。しかしながら、そのツールを活用できるのは、彼が元からテストエンジニアとして自動テストを作ってきたからです。テスト自動化を実施する上でも、テスト設計についての知識は必須です。将来の見通しを考えても、テストエンジニアの仕事は希望に満ちていると思います。

裁量権がほとんどないから

テストエンジニアがやめとけ・辛いと言われる理由の1つが、裁量権がほとんどないという観点です。

これは一人のテストエンジニアとして、エンジニアとの対話を通じてシステムのリリースを遅らせる、または自分のテスト範囲を超えてもっと多くのことをやりたいと思っても、それはなかなか難しいということです。

それゆえ、やめておいた方がいいと述べる人もいると考えられます。

とはいえ、働く方法や職場の風通し、個人への評価によって、これは異なります。

通常、裁量権がほとんどないのは、SESから派遣されたテストエンジニアや、派遣で働くテストエンジニアの方々です。

このようなエンジニアの業務範囲は、主に発注者によって決定されており、指示に沿って作業を進めることが大部分を占めます。

それ以上のタスクは発注元の社員が行うため、裁量の範囲がほとんどない状態になります。

ただし、テストエンジニアであるからといって裁量権がないわけではなく、労働環境によって裁量権を得るのが難しいだけです。

また、テストエンジニアとしての経験が増えたり、昇進すしたりすると、テストエンジニア内でのリーダーや部署間の連携を担うマネージャーになることもあります。

リーダーやマネージャーのポジションになると、自由に決定できる範囲も広がります。

したがって、テストエンジニアがほとんど裁量権を持っていないというのは、その人の地位によるもので、テストエンジニアの裁量権がほとんどないという認識は誤解と言えます。

テストエンジニアとは

テストエンジニアは、Webアプリケーションを作った時に、「この製品がお客さんに出しても本当に問題ないか」をチェックする仕事になります。

テストエンジニアは別名「QAエンジニア」と呼ばれていますが、これはQuality Assurance、つまり品質保証エンジニアの略称です。

つまり、「製品の品質を保証するエンジニア」が主な役割となります。

テストエンジニアに求められるスキル

テストエンジニアとして働くためには、以下のようなスキルが求められます。

  • 報告のスキル
  • 正確にテストを実施する能力
  • サービスを利用する人への知識や想像力
  • 学習意欲
  • セキュリティスキル
  • オフィスソフトの知識
  • マネジメントスキル

それぞれのポイントについて、詳しく解説します。

報告のスキル

テストエンジニアとして実務につく場合は、報告が非常に重要です。

特に、バグを報告する際の事実と解釈を明確に分けることがポイントです。

例えば、実際にバグを再現する時に、行動の結果に対してUIがどのように変化し、どういったエラーが発生したのかを具体的に説明する必要があります。

また、問題がバグなのか仕様なのかを判断することも重要です。

事実に解釈が混ざってしまうと、バグと仕様の区別がつかなくなり、エンジニアとの議論が難しくなることもあります。

そのため、事実と解釈を明確に分ける報告・連絡・相談の能力は非常に重要です。

DAI
ちなみにエンジニアに仕様であるものをバグと報告すると非常に怒られます。

正確にテストを実施する能力

テストエンジニアには、正確性も求められます。

テストを実行する際は、作成済みのテストドキュメントをもとに、いかに正確に実施できるかが問われるからです。

テストエンジニアは、今まで作成してきたテストケースに対して、見逃しなく一つ一つ丁寧にテストを実行し、その結果を報告しなければなりません。

注意散漫でテストの過程を手順通りに進められなければ、テスト自体の正確性を問われてしまい、結果的にプロダクトの品質維持ができなくなるケースもあります。

テストドキュメントに書かれたことを正確に実行する能力は、端じゅうなようで非常に重要なスキルです。

エンドユーザーに対する理解力

テストエンジニアは、実際にサービスを使うエンドユーザーに対する理解力も求められます。

例えば、ユーザーがシステムへログインをケースで考えてみましょう。

一口にログインといっても、その処理にはさまざまなケースが考えられます。

  • IDとパスワードを正しく入力したケース
  • IDだけを入力してパスワードは入力しないケース
  • IIDを入力せずにパスワードだけを入力したケース
  • IDは合っているけどパスワードが間違っているケース
  • ログインボタンを連打するケース

など、このほかにもさまざまなパターンが考えられます。

このパターンを考えることこそ、テストエンジニアにとっての重要なスキルの1つです。

パターンを考えることで、さまざまなケースを想定したテストを実行できるようになり、よりプロダクトの信頼性を高められるでしょう。

エンドユーザーの理解を高めることは、後天的に身につけられるスキルです。

ユーザーインタビューをしたり、商談に参加してみたりすることで、ユーザーが困っているポイントを見抜くことで身につきます。

学習意欲

テストエンジニアは、ただテストドキュメントに沿ってテストを実行しているだけであれば、さほど難しいスキルは求められません。

しかし。自分でテストケースを作成していく場合は、幅広い分野の知識が求められます。

特に、ソフトウェアテスティングは深く学習することが難しい領域です。

テストに対する興味がある人でないと、継続的な学習が続かず、テストエンジニアとして生き残ることは難しいケースもあります。

セキュリティスキル

テストエンジニアに必要なスキルとして、セキュリティに関するスキルが必要です。

一般的にテストエンジニアは、ユーザーが使うことを想定して、バグを見つけ出すことが主な仕事となります。

一方で、不正にデータの情報を抜こうとしたり、サービスを落とそうとしたりするハッカーに対して、しっかりと対策ができているかを確認することも必要です。

そのため、テストエンジニアの中でも特にセキュリティに特化した人をセキュリティテストエンジニアと呼び、専門的なキャリアを歩むケースもあります。

セキュリティテストエンジニアは、セキュリティに関するテストを設計する能力が求められます。

例えば、ログインのフォームに対する総当たり攻撃を行い、IDとパスワードを不正に入手することができるかどうかをテストすることなどです。

そのほかにも、ハッカーがデータベースから他人のクレジットカード情報を抜き取るために、スクリプト(SQLインジェクション)を入れられるかどうかのテストも実施します。

近年、企業においてもセキュリティに関する意識の高まりがあり、対策は必須事項ともいえます。

セキュリティ関連の知識を身につけることで。より活躍できるテストエンジニアになれるでしょう。

オフィスソフトの知識

基本的な知識ではありますが、オフィスソフトの知識も必ず必要です。

テストエンジニアは、基本的にドキュメントを作っていくことが仕事になります。

たいていの場合、ドキュメントはエクセルやワードのようなオフィスソフトでまとめるケースが多く、それぞれの使い方は最低限必要です。

特にテストケースを作る場合、エクセルの操作スキル絶対に必要になります。

DAI
テストエンジニアを目指す場合は、表計算ソフトの使い方がある程度理解できている状態になるべきだと思います。

マネジメントスキル

将来的にテストリーダーのキャリアパスを目指すのであれば、マネジメントスキルを身につけることは必須です。

テストリーダーとしてチームを持ち、テスターの人に具体的な計画をアサインするなど、進捗管理のスキルも必要となります。

しかし、未経験からテストエンジニアになる場合は、すぐには必要ないかもしれません。

DAI
マネジメントスキルは、あれば嬉しいというような感じです。

テストエンジニアに向いている人

ここでは、テストエンジニアに向いている人について説明します。

具体的には、以下のようなポイントに当てはまるか人は、テストエンジニア向いていると考えられます。

  • バグ探しが好きな人
  • 細かいチェックが得意な人
  • ドキュメンテーションの能力がある人
  • 同じことの繰り返しをできる人
  • ITの知識がある人
  • コミュニケーション能力がある人

それぞれの要点を、詳細に解説します。

バグ探しが好きな人

テストエンジニアに向いている人として、バグを見つけるのが上手な人は特に適しています。

特に、ゲーム等でバグを発見したり、裏技を探索したりする人はかなり得意だと感じます。

バグを見つけることは、探索テストを進行する際の重要なスキルです。

「ここにはおそらく脆弱性があるな」、「このUIの動作を見ると、こう操作するとバグが出るな」という感じ方を自然にする人も一定の割合でいます。

DAI
実は、前の仕事場で、ただ普通に操作しているだけでバグを見つけ出す、まるで神様のような上司がいたんです。

細かいチェックが得意な人

テストエンジニアに向いている人の特徴の一つは、細かな検証に長けていることです。

テストドキュメントを閲覧し、テストケースを個々に確認し、仕様書やテストに書かれている期待値や手順、結果を確認しなければならない場合に役立つと言えます。

特にUIの検査をする際に、微細な部分まできちんと検証できるかどうかがとても重要です。

DAI
正直に言うと、私はテストエンジニアとしてはあまり適性がありませんでした。UIの微細な差分やその確認が抜けてしまうことが多く、時折上司から叱責を受けることもありました…。

ドキュメンテーションの能力がある人

次に、ドキュメンテーション能力です。

文章を作り出す才能と、理解しやすい文章を作り出す才能を持つ人は、テストエンジニアに向いていると言えます。

たとえば、何らかのエラーが生じた場合、提出したドキュメンテーションだけでエンジニアがその不具合を再現できるか否かが大変重要です。

一方、伝わらない文章を作成してしまうと、相手はその内容を把握できず、問い合わせを行うための余計な手間が生じます。

テスターとしての任務はバグを報告することなので、それが不可能だと業務としては困難です。

指示書の作成やマニュアルの作り方が得意な人は、テスターの役割にとても向いていると思います。

同じことの繰り返しをできる人

一貫した作業を繰り返し、精度高く完遂できる人はテストエンジニアに向いていると思われます。

テストエンジニアの役割には、製品を公開する前にスモークテストという検証を施すことが必要です。

スモークテストは、製品の各リリース時に実行される試験で、テスターが手作業で行います。

スモークテストなどのルーチンワークに対する抵抗がなく、日常の同じ仕事でも集中力を保ち正確に行える人は、テストエンジニアにとって理想的な存在です。

逆に、同じ作業を何度も行うのが得意でない人は、テストエンジニアの職務をこなすのが難しいかもしれません。

DAI
自分自身、このルーチンワークがとても得意ではありませんでした。同じスモークテストを繰り返すと、文章が頭に入らなくなり、ぼーっとしてしまい、その結果、仕事が遅れたことが鮮明に記憶に残っています。

ITの知識がある人

テストエンジニアとしての活躍を目指すなら、ITに詳しい人や、ソフトウェア業界の経験者が向いています。

テストエンジニアの業務はソフトウェアを扱うので、ソフトウェアの基本的な知識が求められます。

例えば、ログインのやり方やファイルの扱い方、エクセルやGoogleドキュメント、ワードなどのオフィスツールの使用は前提条件です。

その上、テストの内容によりプログラミングの知識も必要とされることがあります。

たとえば、認証機能などのセキュリティ関連のテストを実施する際には、その機能の操作方法を把握していないと、テストの実施が困難になります。

また、プログラミングの知識が過剰にある場合、ユーザー視点のテストが困難になることがあるかもしれません。

エンジニアの都合を無視し、ユーザー視点を維持するためには、知識制限の一部が必要です。

試験の内容に応じてケースバイケースで判断し、ITの知識は適度に持っておくと良いと思います。

コミュニケーション能力がある人

テストエンジニアには優れた対話能力が必要とされます。

自分の意見を他人に理解してもらうため、また他人の言葉を理解するための双方向的なコミュニケーションスキルが重要です。

テストエンジニアにとって、コミュニケーション能力は極めて重要で、多数の状況で必要とされます。

例えば、バグを検出した時に、エンジニアやカスタマーサポートに伝える事例があります。

バグの報告を行う際には、バグの再現プロセスや、お客さんがバグと指摘している事象についての分析結果を、エンジニアやカスタマーサポートが理解可能な形で伝えることが必要です。

ちなみに、ここで言及しているコミュニケーションスキルは、対話だけでなく、チャットコミュニケーションも含んでいます。

テストエンジニアのキャリアパス

次に、テストエンジニアのキャリアパスを説明します。

テストエンジニアのキャリアは、基本的に次の2つに区分されます。

  1. テストエンジニアとして昇格していく
  2. テストエンジニアと別領域の能力を広げていく

ここで、それぞれのキャリアパスについて、具体的に解説をします。

テスター

テストエンジニアは、一般的にテスターという仕事からキャリアが始まります。

テスターは、テスト仕様書やテストケースを基に指定されたテストを行い、その結果を伝えるのが主な仕事です。 テストエンジニアになると、新卒・中途・未経験の場合、最初にこの業務を遂行することになります。

さらに、SES等で成長が特段に要求されていない職業の場合、この仕事を継続するよう求められる場合が多くあります。

したがってこの職種では、テストケース通りにテストを実施しすることやエビデンスを残すこと、報告ができることがまず求められます。

テストエンジニア

テスターが自分でテストを遂行できるようになると、徐々に任される業務が増えてくるでしょう。 単にテストケースを実施するだけではなく、業務範囲が増えると、徐々にテストエンジニアになっていきます。

具体的には、テストケースの生成やテスト計画の立案を任されます。

テストリーダー・テストマネージャー

テスターとして一人で業務を遂行できるまで成長したら、次の段階としてテストリーダーやテストマネージャーになる道があります。

テストリーダーは、新製品のローンチ時期を決定し、機能のリリース時にはテスト期間とテスト範囲を設定する役割を担当します。

加えて、テストの設計や戦略の考案、そして必要なテストプランを作り上げることもテストリーダーのタスクです。

例えば、リグレッションテストをどの程度行うのか、探索テストをどれぐらいやるのかなど、テストのスケジュールを立てていくのが彼らの役割です。

テストの設計も手がけますが、定められた期間でテストの計画を立案し、ガントチャート等でスケジュールを引き、管理するのもタスクの一部です。

また、チーム別にどの程度の工数を持っていて、そのコースに合うように開発やテストを進めていくという役割もあります。

さらに、新人エンジニアの教育もテストリーダーやテストマネージャーの業務となります。

自分自身でテストを行うこともあるのですが、主にチーム全員でテストを運用できるようにすることがメインの業務です。

テスト自動化エンジニア

次に、テスト自動化エンジニアについて詳しく説明します。

これは純粋にテストエンジニアの延長線上というよりは、特にプログラミングスキルを掛け合わせてバリューを出していくような職種です。

テスト自動化エンジニアの主な業務は、多くのテストの中でも、特に反復して行われるテストを自動化することです。

これはリグレッションテスト(回帰テスト)と言い、新たな機能の追加後に、不具合が生じないかを確認する試験です。

理想は、新機能が実装された時点で直ちにテストを行うことですが、テストエンジニアも人間であるため、テストの実行回数や速度には制約があります。

したがって、テストを一定レベルまで自動化することで、テストケースをプログラムにより動かすのがテスト自動化エンジニアの役目です。

基本的には、テストエンジニアが構築したテストケースをプログラムに落とし込むのが主なタスクです。

テスト自動化エンジニアは需要が高まっており、フリーランスとして働きやすく、高い報酬が期待できる職業です。

プログラマー

次にテストエンジニアとは全く異なる職業なのですが、プログラマーに転向するケースもあります。

事実、プログラマーもテストを行うことがあります。

テストの範囲は、単体テスト、結合テスト、E2Eテストが挙げられます。

この点について、プログラマーは単体テストや結合テスト、すなわちコードレベルのテストを直接行います。

ただし、ユーザーが実際に触った際の反応のテスト(E2Eテスト)は、基本的にテストエンジニアが担当することになります。

そのため、テストエンジニアとして一定の経験を積んだ人が、ソフトウェアエンジニアに転職する事例も存在します。

テストエンジニアからプログラマーへの道は、テストエンジニアのキャリアの延長にはないことを理解していただきたいです。

テストエンジニアからプログラマーに転身できるという話を受けて、プログラマーになるためにテストエンジニアの道を選ぶケースをよく聞かれます。

とはいえ、テストエンジニアからプログラマーに転職するのはほんの少数です。 プログラマーの職務は、基本的には経験者が直接業務に就くか、未経験者をプログラマーとして養成する場合が多くなっています。 テストエンジニアがプログラマーになる例もありますが、それは極めて珍しいケースと考えられます。

そのため、初めからプログラマーになると決めているなら、未経験からプログラマーへの転職活動を行うのが良策だと思います。

DAI
私自身、テストエンジニアからプログラマーへの道を歩んだ経験があります。しかし、それはテストエンジニアを辞めた後、自力でプログラミングを学び、自社でエンジニアを採用して教えてもらったという珍しいケースです。そのため、テストエンジニアからプログラマーになるという人事戦略を取る会社は少ないと思います。

テストエンジニアの仕事に役立つ資格

テストエンジニアとして活躍するには、次のような資格を取得することをおすすすめします。

  • 基本情報技術者試験
  • JSTQB認定テスト技術者資格
  • IT検証技術者認定試験(IVEC)
  • ソフトウェア品質技術者資格

それぞれの資格について、詳しく解説します。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、独立行政法人IPAが運営する国家試験です。

ITエンジニアの基本知識を証明する資格で、IT業界に進出を考えている方には欠かせないものです。

基本情報技術者試験に合格することで、IT分野の基本的な知識や技術を習得していることが証明されます。

さらに、IT分野での就労に必要な資格取得の基礎を築くことができるため、キャリアアップにもおすすめです。

試験は科目Aと科目Bの2つのセクションに分けられており、科目Aは90分、科目Bは100分の時間枠が設定されています。

どちらも1,000点満点となり、どちらも600点以上の獲得で合格となります。

合格率は約40%とそれほど高いわけではないですが、IT業界でのキャリアを目指す方にはおすすめです。

JSTQB認定テスト技術者資格

JSTQB認定テスト技術者の資格は、多くの国々のテスト技術者認定団体が加盟しているISTQB(International Software Testing Qualifications Board)の日本の組織であるJSTQBが管理しています。

この認定制度は、ソフトウェア技術者がテスト技術を進化させる触媒として始まり、ソフトウェアの品質、信頼性、安全性を維持するための基本的な技術を学習できます。

さらに、JSTQBの認定資格は全世界で認められる国際資格となっています。

テストエンジニアにとっては、ソフトウェアテストに密接に関連する資格であるため、最適な資格と言えるでしょう。

IT検証技術者認定試験(IVEC)

IT検証技術者認定試験(IVEC)は、一般社団法人IT検証産業協会(IVIA)によって認められる資格です。

テストエンジニアに特化した資格試験であり、ソフトウェア開発におけるテスト・検証の能力を証明できるものです。

特に、実際の業務を優先したテストが特徴となっています。

資格試験はレベル1から7まで難易度が設定されており、自身の学習進度に応じて受けることが可能です。

ソフトウェア品質技術者資格(JCSQE)

ソフトウェア品質技術者資格(JCSQE)は、一般財団法人日本科学技術連盟が主催する資格です。

資格を獲得することで、ソフトウェアの品質に関する知識を身につけていることが明示できます。

テストの内容は、ソフトウェアの品質を向上させることを目指しており、テストエンジニアの学習にも適しています。

さらに、ソフトウェア品質工学の知識を証明できることで、キャリアの向上に寄与します。

テストエンジニアは将来性のない仕事ではない!

テストエンジニアは「将来性がない」といわれますが、正しい知識を付けると今から目指しても遅くない職業です。

「キャリアアップしない」「年収が上がらない」という悩みは、転職したりフリーになることで解決するでしょう。

またテストエンジニアは小さなバグを見つけるプロなため、今のネット時代にはなくてはならない存在です。

将来性がないからと諦めず、役立つ資格を取得しながら、求められるテストエンジニアを目指してみてください。