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「フロントエンドエンジニアが独学するにはどうすればいい?」
「フロントエンドエンジニアの独学におすすめのスキルや資格は何だろう?」

このように思ったことはありませんか?

本記事では、現役エンジニアがフロントエンドエンジニアが独学で身につけるのにおすすめの知識やスキル、学習法などを紹介します。

この記事を読んでわかること
・フロントエンドエンジニアが独学するのにおすすめの知識やスキル
・フロントエンドエンジニアの学習ロードマップ
・フロントエンドエンジニアの独学におすすめのサイトや本

独学でフロントエンドエンジニアの勉強をしたいと思っている人は、ぜひご一読ください。

目次 (PRも含まれます)

フロントエンドエンジニアとは

フロントエンドは、エンドユーザーが直接触れる部分、すなわちWebサイトやアプリの見栄え、UIのことです。

ログイン機能でのIDやパスワード入力用の画面作成や、入力する文字の制約などはフロントエンド開発の範疇に入ります。

フロントエンドエンジニアは、一つの用語で多岐に渡る職種を示しています。

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基本的に、ウェブサイトの構築を担当するフロントエンドエンジニアは、多くの場合「コーダー」という名称で呼ばれています。

Webアプリの開発を手掛けているエンジニアは、一般的に「フロントエンドエンジニア」と呼ばれることが多いです。

フロントエンドエンジニアの仕事内容

フロントエンドエンジニアの仕事内容は、主に以下の4つです。

  1. レイアウトを考える
  2. UIを実装する
  3. APIとの連携を行う
  4. テスト、デバッグ

レイアウトを考える

デザイン資料をもとに、HTMLまたはCSSを使用してレイアウトを構築する作業をします。デザイナー不在時には、デザイン作業も行う場合があります。

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特にWeb製作会社ではデザインと開発を兼任することもあるので、レイアウトを考える仕事が含まれることが多いです。

HTMLでページをマークアップする際には、どんなカラムを利用するか、左右の表示をどう配置するかといった、レイアウトの詳細な設計作業が必須です。

UIを実装する

次にUIの実装をします。全体のレイアウトが整った後は、細かい部品や文字などを実装していき、UIが形成されていきます。

APIとの連携を行う

APIとの連携も大切な作業です。Webアプリケーション開発時、バックエンドエンジニアによって構築されたデータベースとのコミュニケーションはAPIを介して実施されます。

フロントエンドの開発に携わる場合は、HTTPのリクエスト方法を知り、API経由でデータを収集する技術を理解する必要があります。

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バックエンドに詳しくなくても、上記の知識は必須です。

テスト、デバッグ

最後に、テストやデバッグの作業があります。

Webアプリケーションを開発する際には、JavaScriptなどで書かれたコードが正しい挙動をしているかを確認し、問題があれば修正を行います。

これには自動テストや単体テストの実装が含まれることが多いです。

コーダーやマークアップエンジニアとの違い

コーダーやマークアップエンジニアの主な仕事は、渡されたデザインをもとに、企業のホームページやランディングページをコーディングすることです。

コーディングの際には、主に以下の言語を使います。

  • HTML
  • CSS
  • jQuery

コーダーは基本的に、WordPressやランディングページのコーディング(マークアップ)を対応します。

マークアップエンジニアは、デザイナーの意図やサイトの目的を把握したうえで、UXが良くなるよう、改善することもあります。

ただ、どちらもデザイナーからもらったデザインファイルを元に、デザインどおりにHTMLやCSSをコーディングしていく仕事が中心です。

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デザインファイルには、ホームページのデザインがまとまっています。

Webデザイナーとの違い

Webデザイナーは、ウェブサイトの見た目を考えます。目標とするユーザー層を考慮し、UIの配置や色彩設計などを選定します。

IllustratorやPhotoshopを使い、実際のデザインを決定していきます。

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フロントエンドエンジニアには、Webデザイナーが制作したデザインが実装できるか判断する仕事もあります。

バックエンドエンジニアとの違い

フロントエンドから届いたデータは、バックエンドでサーバーに取り込まれます。

そこから、データベースとの通信や外部サービスとの結合、または複雑な計算作業などが実施されます。

例えばログイン機能であれば、行われる処理は以下のとおりです。

  1. ユーザーからID・パスワードを受け取る
  2. データベース側にそのID・パスワードがあるか問い合わせ
  3. ログインができるように認証情報を返す
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つまり、フロントエンドがユーザーと直接対話する部分を、バックエンドが裏側でのデータ処理や連携を担当するというわけですね。

フロントエンドエンジニアが独学で身につけたい知識・スキル

フロントエンドエンジニアになるために必要な知識やスキルは以下の通りです。

  • プログラミングスキル
  • ライブラリの知見
  • フレームワークに関する知見
  • 開発者ツールを使うスキル
  • デザインスキル、UI/UXの知見
  • レスポンシブデザインなどのデバイスに関する知識
  • CMSに関する知見
  • SEOの知見

それぞれ解説します。

プログラミングスキル

フロントエンドエンジニアに必須のプログラミングスキルは、下記のとおりです。

  • HTML
  • CSS
  • JavaScript
  • PHP
  • Ruby
  • Python

それぞれの言語を詳しく紹介します。

HTML

HTMLとCSSはインターネットページの作成に活用されます。HTMLはページのレイアウトを形成する言語です。

このような文章を書く際にはHTMLのpタグが使用されることが多いです。見出しの部分では、h2やh3のようなタグを活用して構造を整えます。

CSS

CSSは、Webページを構築する際に重要な役割を果たし、HTMLの見た目やレイアウトをカスタマイズする言語です。

HTMLとCSSは絶えず進化を遂げており、現在はHTML5とCSS3が最新版です。

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プログラミングの学習を始める際に、HTMLとCSSを駆使して画面を作成することは楽しいですから、これらを先に学習することをおすすめします。

JavaScript

JavaScriptはWebサイトに動的な要素を加えられる言語です。

例えば、ボタンを押した際に警告を出したり、アニメーションやスライドショーのような機能を導入する時に使用されます。

以前はJavaScriptがフロントエンドの開発でよく使われていたのに対し、近年ではJavaScriptの進歩によりバックエンド開発にも適用されるようになってきました。

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この変化により、多くのエンジニアがJavaScriptを学ぶ必要性が高まっています。

フロントエンドの開発には、ReactやjQuery、Vueなどのフレームワークがあり、これらは主にJavaScriptで実装します。

さらに、JavaScriptを静的型付け言語に変換できるフレームワークとしてTypeScriptが存在します。

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TypeScriptは未経験者には困難なので、最初からマスターする必要はありません。

しかし、将来Webアプリケーションの規模の大きな開発に参加するのであれば、学んでおくと有利な言語です。

PHP

データベースから企業情報などを取得する時、PHPをバックエンド言語として使用する必要があることがよくあります。

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コーダーを目指すなら、WordPressとPHPのスキルを習得することをおすすめします。

逆に言えば、コーダーになる予定がなければ、PHPを詳しく知る必要性はありません。

Ruby

Rubyは日本製のプログラミング言語で、松本行弘氏によって開発されました。

Rubyは型宣言がなく、文法が簡潔で読みやすいため、サーバーサイドのプログラミングを初めて学ぶ人にもおすすめです。

一般的に、フロントエンドエンジニアがRubyを学ぶ必要性は低いですが、バックエンドエンジニアと連携してAPIの開発を行う場合には、Rubyの知識が役立つことがあります。

Python

PythonはWeb開発のみならず、データサイエンスやAI開発にも広く用いられる言語として知られています。

フロントエンドの開発者がPythonを習得することは必要ではありません。一方でサーバーサイドの作業にアサインされた際、Pythonのスキルが役立つ場合があります。

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AIの統合やデータ管理を伴うプロジェクトにおいては、Pythonを理解していると重宝されます。

フロントエンドの開発者がサーバーサイドのプログラミング言語を習得することは、直接的には必須ではありません。

しかし、プロジェクトの全体像を把握し、チーム間のやり取りを円滑にするのに役立ちます。

ライブラリの知見

フロントエンドエンジニアがJavaScript等のプログラミング言語を使用して開発する時、多種多様なライブラリを駆使することがあります。

主要なライブラリには次のようなものがあります。

  • jQuery
  • React

各々の特性や使い方の違いを把握しておくことが必要です。

そして、ライブラリのバージョンアップに対応できるように、常に最新の情報をつかんでおきましょう。

フレームワークに関する知見

CSSフレームワークは、CSSにおいてよく利用されるパーツや色を簡単に実装可能なものです。

たとえば、CSSフレームワークを活用することで、以下を容易に実現できます。

  • ボタンの色を青色にする
  • ボタンを押した時にローディングアクションをつける

「Bootstrap」は、古くから人気のあるCSSフレームワークの一つです。

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現在では、JavaScriptのフレームワークと合わせて、TailwindというCSSフレームワークを使う流れがあります。

BootstrapかTailwindかを選ぶにあたり、おすすめをするのは難しいですが、Bootstrapに慣れたらTailwindの使用を始めるのも一つの方法です。

開発者ツールを使うスキル

フロントエンド開発者にとって、開発者ツールの使用は非常に大切なスキルです。

フロントエンドエンジニアは、開発者ツールを活用してブラウザで直接デバッグ作業を実施します。

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一方、サーバーサイドエンジニアは、サーバーのログを利用してエラーを特定することが多いです。

開発者ツールを利用することで、以下の内容を調べられます。

  • フロントエンドのログ
  • APIリクエストの正確性
  • ネットワークの通信状態

開発者向けツールは、多くのブラウザで「F12キー」またはマウスの右クリックで「検証」を選択することで、利用できます。

デザインスキル、UI/UXの知見

フロントエンドエンジニアの仕事では、WebデザインとUI/UXの知識が求められます。Webデザインをマスターしていれば、デザインの段階から実装にかけて一貫した作業が可能になります。

アプリケーションの開発においてデザインとフロントエンドの実装を一人でこなせると、市場価値が高まります。さらに、デザインのコンポーネントを作成することも可能です。

また、UI/UXの理解も不可欠です。ユーザーが使いやすい、迷わずに操作できるUIを作成できることが必要です。「Fの法則」のような基本的な理論を知っておくと良いでしょう。

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「Fの法則」とは、人々が左上の点から右下の方向へ視線を移す傾向を表す規則です。

UI/UXについての知識や手法を学習することにより、ユーザビリティを重視したサイトやアプリの制作に利用できます。

フロントエンドの開発を行う人には、プログラミングスキルのみならず、デザインの技術とUI/UXの理解も必要とされます。

レスポンシブデザインなどのデバイスに関する知識

フロントエンドエンジニアは、レスポンシブデザインの理解も重要です。

最近のWeb開発では、異なる画面サイズのデバイスに適応することが必須です。それぞれのデバイスに合わせて適切に表示されるようにデザインを微調整する技術が重要です。

レスポンシブ対応をするためには、CSSのメディアクエリを用いてデバイスの画面サイズにもとづき、以下のように様々なスタイルを適用することが必要です。

  • 大きなディスプレイ:情報を2列で表示
  • スマートフォンなどの小さい画面:1列で表示

レスポンシブデザインを想定どおり適用するには、多様なデバイス上でサイトのテストを行います。

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UIが乱れる状況やエラーが起きるリスクを把握しておく必要があります。

レスポンシブデザインを理解していると、どのようなユーザーにも対応できる使い勝手の良いソフトウェア開発ができます。

CMSに関する知見

CMSというのは「コンテンツ マネジメント システム」の略称で、企業のウェブページやブログなどを簡単に制作できるサービスのことです。

フロントエンドエンジニアにとって、CMSを構築する機会は非常に多いです。企業のホームページを作る際は、基本的にWordPressを利用するケースが多いからです。

WordPressではHTMLやCSSのコーディングをする機会が多いため、実装手順や方法について詳しく知っておくことが望ましいです。

SEOの知見

「Search Engine Optimization」の略であるSEOは、GoogleやYahoo!等の検索エンジンで上位に表示させる技術を指します。

多くの場合、SEO戦略はWebマーケティングの専門家が手掛けるものですが、フロントエンドエンジニアにとっても欠かせないものです。

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ウェブページのマークアップのやり方によって、検索エンジンの順位が影響を受けることがあるためです。

たとえば、以下知識の理解は欠かせません。

  • noindex:Googleで検索したページに対してGoogleに登録するかどうかを決める
  • nofollow:リンクジュース(リンク先に対しての評価)を渡すか渡さないかを決める

titleタグやh1、h2タグは、Googleにとって記事の評価を行ううえで不可欠なものです。

これらの知識を駆使してマークアップを行うことが非常に大切です。

フロントエンドエンジニアとしてプラスアルファで獲得したい知識・スキル

フロントエンドエンジニアにとって、できれば学んでおきたい知識やスキルを紹介します。

  • バックエンドに関する知識
  • 要件定義・機能設計のスキル
  • AIの知見
  • プロジェクト管理のスキル
  • BaaSの知見
  • PWAの知見
  • SPAの知見
  • WebAssemblyの知見

順番に見ていきましょう。

バックエンドに関する知識

バックエンドとはフロントエンドとは異なり、サーバーやデータベース、API等へリクエストを送信する言語のことです。

バックエンド開発で有名な言語には、次のようなものが挙げられます。

  • PHP
  • Ruby
  • Java
  • C#

以前はJavaScriptをフロントエンドのみに使うことがほとんどしたが、現在はNode.jsの進化により、サーバーサイドのプログラミングにも頻繁に使われています。

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PHPはWordPressと共に使われることがよくあるので、コーダーを志望する人にはPHPの勉強をおすすめします。

大規模プロジェクトに関わる際は、Ruby、Pythonなど他のプログラミング言語の知識を持っていると有利になります。

要件定義・機能設計のスキル

要件定義と機能設計を熟知していると、上流工程で働くフロントエンドエンジニアになることができます。

要件定義においては、顧客の課題や求めるものを把握し、それを叶えるためのWebサイトやアプリの要件を決めます。

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クライアントからの意見や現場のスタッフ、関係者の声を聞くことも業務の1つです。

実現性や開発にかかる費用や時間を検討しながら、システムの全体像をはっきりさせていきます。

機能設計時には、要件定義に基づいて、以下のような具体的な仕様を決めていきます。

  • アプリの機能や性能
  • 管理画面の構成
  • 操作方法

さらに、詳細設計のフェーズでは、プログラミングに必要な画面のレイアウトやソースコードの大枠などの資料を作り上げます。

コーディングスキル以外にも、要件定義や機能設計ができると、フロントエンドエンジニアとして重宝されます。

AIの知見

AIの使用はフロントエンドエンジニアの生存戦略の一つです。

今、フロントエンドエンジニアリングにおいては、AIによる実装が大半を占めています。したがって、AIを駆使して自らの効率を最大化することが求められます。

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AIにも作成可能なコードを何年にも渡って手がけていると、雇用側からは「AIで足りるのでは?」との見方をされかねません。

これにより、フロントエンドエンジニアとしての仕事の機会が徐々に減少してしまう可能性があります。

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私見ですが、Github Copilotを活用して、AIを利用したプログラミングができるように進化する必要があると考えます。

プロジェクト管理のスキル

プロジェクトを管理する能力があれば、上流工程に関わることができます。

アプリやWebサイト開発においては、様々な職種の人たちが関与し、数多くのステップを踏むため、適切な進行管理が必要不可欠です。

プロジェクト管理では主に以下を行います。

  • スケジュール作成
  • メンバーの役割分担
  • スケジュール・進捗管理
  • リソース管理
  • 品質管理
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ドキュメントの準備と定例ミーティングの実施も、重要な仕事です。

プロジェクトを円滑に運営できる能力がある場合、プロジェクトリーダーやマネージャーへ昇進する可能性があります。

BaaSの知見

フロントエンドエンジニアにとって、BaaS(Backend as a Service)に関する知識を持っていると大変役立ちます。

これに伴い、バックエンドエンジニアの手が足りない時でも、フロントエンドから直接、複雑なバックエンドプロセスの操作が実現可能になります。

たとえば、「Firebase Authentication」というGoogleのサービスは、認証のプロセスを容易に実装可能にするために作られています。

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このツールを使えば、フロントエンドエンジニアが複雑な認証ロジックを一から書く必要なく、少ないコードで安全な認証システムを構築できます。

特にスタートアップや小さなチームでリソースに制限がある場合、この種のBaaSが役立ちます。

PWAの知見

PWAとは「Progressive Web Apps」の略称で、ネイティブアプリのように使えるスマホ向けのWebサイトやWebアプリのことです。

Googleが促進している技術は、ネイティブアプリのようなスムーズなユーザー体験をWebアプリケーション内で実現することを目指しています。

PWAの主な特徴としては以下のとおりです。

  • ホーム画面への追加
  • フルスクリーン表示
  • プッシュ通知の受信
  • オフライン対応
  • インストール不要でブラウザから直接アクセス可能

Service Workerという技術はJavaScriptの実行環境の一つであり、フロントエンドエンジニアにとってはこの技術の理解を深めなければなりません。

SPAの知見

さらに、シングルページアプリケーション(SPA)の理解も不可欠です。

SPAはページの再読み込みなしに数多くの機能を提供する方法であり、フロントエンド開発のトレンドの一つです。

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SPAを使用すると、ユーザーがスムーズかつインタラクティブな体験を得られ、スマートフォンアプリのような感じでWebアプリケーションを操作できます。

SPA制作においては、React、Angular、Vue.jsといった現代的なJavaScriptフレームワークやライブラリを理解することが重要です。

これらの技術を駆使することで、下記の作業を効果的に進めることができます。

  • データのバインディング
  • コンポーネントの管理
  • ルーティング処理

フロントエンドエンジニアがフレームワークを深く理解していれば、SPAの構築がずっとスムーズに進み、さらに高度なアプリケーション開発にも携われます。

WebAssemblyの知見

WebAssemblyはブラウザ上で作動する言語であり、WebAssemblyで開発された機能は素早く作動し、ユーザーエクスペリエンスの向上に貢献します。

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C言語やC++、Rustで記述されたプログラムをコンパイルして、ウェブブラウザで実行できます。

その上、WebAssemblyはJavaScriptと組み合わせることが基本の設計思想です。

JavaScriptを併用しながら動くので、すでにあるWebアプリケーションに徐々に導入することが可能で、将来的にはWebAssemblyの使用が拡大する見通しです。

フロントエンドエンジニアが独学するための学習ロードマップ

フロントエンドエンジニアの初学者は、以下の順序で進めると良いでしょう。

  1. HTML、CSSを習得
  2. TypeScriptを習得
  3. ReactとNextを習得

HTML、CSSを習得

フロントエンドエンジニア初心者の学習では、まずWebサイトやアプリの基礎となるHTML、CSSの習得から始めることが不可欠です。

HTMLはWebコンテンツの構造を記述するマークアップ言語です。適切なタグを使いこなし、的確な構造を組み立てる力が求められます。

CSSはHTMLの要素にスタイルを付与し、デザインやレイアウトを構築する際に欠かせません。

HTMLとCSSの基礎を確実に押さえることが、フロントエンド開発の土台となります。

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書籍や動画、オンラインスクールなどで教材が豊富にそろっていますよ!

TypeScriptを習得

フロントエンドエンジニア初心者にとって、TypeScriptの習得は避けて通れません。TypeScriptは、JavaScriptの静的型付け言語です。

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JavaScriptの後継と呼ばれることもあります。

TypeScriptの公式ページには、習得に活用できるハンドブックや、動作確認ができるページが整備されています。

ただし、公式サイトは英語です。英語力に自信がない人は翻訳機能を使いながら読みましょう。

ReactとNextを習得

フロントエンドエンジニア初心者が次に習得すべきは、ReactとNextです。

ReactはJavaScriptの一種のライブラリで、UIを作成する際に広く利用されています。

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UIをコンポーネントに分けてコーディングできるため、メンテナンス性や再利用のしやすさが向上します。

Nextはフロントエンドをレンダリングするフレームワークとして位置づけられ、SEOやパフォーマンスの改善に役立ち、サーバーレスでReactを開発する能力も提供していることで知られています。

ReactとNextを採用する企業が多いため、フロントエンドエンジニアはReactとNextに関する知識が必要とされています。

フロントエンドエンジニアの独学におすすめのサイト

フロントエンドエンジニアの学習におすすめのサイトは以下の3つです。

  1. ドットインストール
  2. Udemy
  3. Progate

ドットインストール

ProgateはWeb上で気軽に学習を始められますが、自分のパソコン上でコーディングをしたい!という方にはドットインストールがおすすめです。
ドットインストールの特徴を一言で表すと、3分の動画でプログラミングが学べる学習サイトです。

また、ドットインストールは、プログラミング学習サイトの中でも老舗なので、解説されている言語の種類は多様です。

ドットインストールはどんなプログラミング言語を学んだらいいのか目的別に分かりやすくなっています。

学べる内容も基礎から発展まで幅広いレベルのコースがあるので、自分に合ったレベルのコースが見つかると思います。

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プログラミング初心者の方は、Progateで基礎知識を学びつつ、ドットインストールで発展的に学習を進めるのがおすすめですね!

Udemy

公式サイト:https://www.udemy.com/

Udemyは、専門家が教えるオンラインビデオコースの学習サービスです。

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実はあのベネッセが運営しているのは、意外と知られていない事実です。
もともとはアメリカの会社だったんですが、日本に関してはベネッセが販売を対応しているので、安心感があります。

オンラインビデオコースはなんと、13万種類から選ぶことができます。

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Udemyでは、プログラミング、マーケティング、ファイナンス、資料作成など、幅広いコンテンツを学ぶことができ、学習期限がないため自分のペースで学習できるのがいいですよね!

Progate

Progateは、初級コースは基本無料、応用コースも月額980円で学ぶことができる初心者に圧倒的に人気を誇るサイトです。

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ブラウザ上ですぐにコーディングができるので、そもそもプログラミングが向いているかどうか知りたい!という人にもおすすめできます。

Progateには様々なコースがあるので、自分が学びたい言語が見つかると思います。

フロントエンドエンジニアの独学におすすめの書籍

フロントエンドエンジニアの勉強には、下記の3冊がおすすめです。

  1. 『リーダブルコード』
  2. 『JavaScript コードレシピ集』
  3. 『HTML5 & CSS3 デザインレシピ集』

それぞれ紹介します。

『リーダブルコード』

『リーダブルコード』は、質の高いコーディングを目指すための本です。変数の命名法、コメントの記述方法など、コードの見た目を改善するためのアドバイスが記載されています。

また、以下も詳しく解説されています。

  • 論理式、変数などループとロジック
  • コードを再構成する方法
  • テストの書き方
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イラストを用いているので、学びやすくなっていますよ!

フロントエンドエンジニアの仕事において、わかりやすいコードを書くスキルが身につきます。

『JavaScript コードレシピ集』

Web制作の実務で用いられる一般的なメソッドから上級者のスキルまで、JavaScriptのコード278例を網羅した1冊です。

この本では、以下の内容を載せています。

  • 基本文法
  • データの扱い方
  • HTML要素の操作
  • ユーザーアクションへの対応
  • アニメーション
  • 画像・音声・動画の扱い
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「あのプログラムをどうやって書けばいいのか?」という疑問が早く解決するように、実用的なコードを詳しく説明していますよ。

JavaScriptを勉強し始めた初級者から、中級者のエンジニアを対象とした、さまざまなレベルの人に役立つ構成になっています。

Web制作で使えるJavaScriptのテクニックを集めた役立つ1冊です。

『HTML5 & CSS3 デザインレシピ集』

『HTML5 & CSS3 デザインレシピ集』は、HTML5とCSS3を用いたWebサイト作成の実用テクニックが充実している一冊となっています。

実際の制作現場で使用されている定番のデザイン手法からプロフェッショナルな高度な技術に至るまで、300以上のレシピを集めています。

この本では、下記のテーマを易しく説明しています。

  • リスト
  • 画像
  • ボックス
  • レイアウト
  • レスポンシブデザイン

多くの図版を取り入れているため、初心者が理解しやすい形式になっています。

DAI
「あのデザインはどのようにして作るのか?」という問いに対する回答が得られる、実用的な1冊です。

Webデザイナーやフロントエンドエンジニア、そしてWebプログラマーをはじめとするWeb制作分野で働く人全員におすすめの書籍です。

デザインの辞典として利用可能で、初心者の学習にも最適です。

フロントエンドエンジニアにおすすめのテキストエディター

フロントエンドエンジニアにおすすめのテキストエディターを以下のとおり紹介します。

  • Visual Studio Code
  • Atom
  • Sublime Text

Visual Studio Code

ゲームやモバイルアプリ、業務システム開発には、一般的にマイクロソフトの「Visual Studio」という開発ツールが用いられています。

「Visual Studio Code」はVisual Studioのテキストエディターです。他にもVisual Studioには、以下の種類があります。

  • Visual Studio Community:無料で利用できる
  • Visual Studio Professional:小規模な開発にも使用できる
  • Visual Studio Enterprise:大規模なシステム開発に利用される

これらの知識があると案件獲得に有利になる場合があります。

Atom

「Atom」は無料で使える高機能なテキストエディターです。

Atomにはコードのプレビュー機能や入力補助機能が備わっています。HTMLやCSSなどのコードを入力するとリアルタイムでプレビューが表示されるので、コードの動作確認がスムーズです。

さらに、Atomにはショートカットキーが多数用意されており、作業効率が大幅に上がります。

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たとえばコードの整形、インデントの調整、ファイルの分割・結合などが、キーボードだけで簡単に行えます。

また、拡張機能も充実しています。必要な機能をパッケージとしてインストールできるので、自分好みの環境をカスタマイズできるのも魅力です。

Sublime Text

「Sublime Text」は、動作が軽快なことが特徴のテキストエディタです。Linux、macOS、Windowsなど複数のOSに対応している点も大きな特徴です。

また、機能のカスタマイズ性が非常に高く、プラグインを活用してさまざまな機能を追加できます。

ビルドや実行環境との連携によって、統合開発環境(IDE)としても使用が可能です。

フロントエンドエンジニアが取得したい資格

フロントエンドエンジニアが取得すべき資格には、次のものがあります。

  • 基本情報技術者試験
  • HTML5プロフェッショナル認定試験
  • Webクリエイター能力認定試験
  • Web解析士
  • Webデザイン技能検定

それぞれ順番に見ていきましょう。

基本情報技術者試験

ITパスポートと共に、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が提供する試験の一つに基本情報技術者試験があります。

経済産業省によって認定された国家資格であり、就職や転職の際にも役立ちます。

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この試験では、ITエンジニアが把握しておくべき基礎知識が問われ、初心者におすすめの資格となっています。

また、ITだけではなく、経営や会計の能力も重視されるため、ITパスポートと比べ実務に即した内容が多いです。

IT業界でのキャリアを目指すうえでの基礎的な知識が体系的に学べるため、これからエンジニアとしての道を歩みたい人におすすめです。

基本情報技術者試験公式サイト

HTML5プロフェッショナル認定試験

HTML5プロフェッショナル認定試験は、HTML5やCSS3、JavaScriptを駆使してHTMLのドキュメント作成やデザインを学べる資格です。

レベル1とレベル2、2段階の試験があり、どちらも最新のマークアップ技術の習得が可能です。認定の有効期間は5年で、期間満了後は再度取得する必要があります。

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ただ、5年ごとに新しい技術を学べるため、あらためて学習するにはぴったりです。

HTML5プロフェッショナル認定試験は、テストセンターやオンラインで受けられるため、受験しやすいです。

HTML5プロフェッショナル認定試験公式サイト

Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力認定試験は、株式会社サーティファイが主催です。

Webサイトやページを作成する上でフロントエンドエンジニアにとって欠かせないスキルや知識を修得できる資格です。

また、HTMLコーディングのスキルのほかに、デザインについて学べる資格でもあります。Webデザインを体系的に理解できるので、Webエンジニアの初学者にもおすすめです。

試験のレベルにはスタンダードとエキスパートの2つがあり、習得した知識やスキルのレベルに応じて選べます。

Webクリエイター能力認定試験

Web解析士

Web解析士認定は、一般社団法人 Web解析士協会(WACA)が実施する公式の資格認定です。

Webサイトから得られるデータや数値を用いて、原因を分析し、改良を加えることがWeb解析の目的です。Web解析士は、この分野の専門家であり、Webサービスを成功させるために不可欠です。

さらに、指示に従ってサイトを構築・改修するだけでなく、自らWebの課題を見つけ出し解決できる能力が身につくため、フロントエンドエンジニアとして次のステップを目指す人にもおすすめです。

Web解析士

Webデザイン技能検定

Webデザイン技能検定は、厚生労働省が監督する国家資格の一つです。

Web分野における国家資格であり、基礎的なWeb技術や実務スキルを身に付けることができる資格です。

DAI
Web業界は視覚的情報への依存度が高いですが、標準化団体の定める基準を学ぶことは、基礎を固めるために非常に重要です。

未経験の方でも資格取得が可能で、これが転職やスキルアップの際に大きなメリットとなります。

また、試験は難易度が3つに分かれており、自分の実力に合わせたレベルで受験することができます。

Webデザイン技能検定

フロントエンドエンジニアに必要な知識を独学で身につけよう

フロントエンドエンジニアに必要なプログラミングやライブラリなどの知識は、ある程度独学で身につけられます。

現在はドットインストールやUdemyなどの動画教材サイトも豊富で、テキストエディターも無料で使えるものがあります。

ただ、実践的な力をつけるのであれば、実際に仕事を受けたり、未経験で転職できる会社で働いてみるのがおすすめです。

本記事を参考に、基礎的なスキルは独学したうえで、不足する知識などはスクールや実際の仕事で身につけていきましょう。