フロントエンドエンジニアがつらい7つの理由とは?苦痛を感じた際の対処法を現役エンジニアが紹介

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「フロントエンドエンジニアはつらいって本当?」
「具体的につらいと感じるときってどんな場面?」

このように思ったことはありませんか?

本記事では、フロントエンドエンジニアの仕事をつらいと思う理由を現役エンジニアが紹介します。

この記事を読んでわかること
・フロントエンドエンジニアの仕事内容
・フロントエンドエンジニアの仕事がつらいとされる理由
・フロントエンドエンジニアのメリットややりがい

仕事を苦痛に思ったときの対応策についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

目次 (PRも含まれます)

フロントエンドエンジニアとは

フロントエンドは、エンドユーザーが直接触れる部分、すなわちWebサイトやアプリの見栄え、UIのことです。

例えば、ログイン機能におけるIDやパスワードを入力する画面の開発や、入力する文字の制限を設けることがフロントエンドの業務です。

フロントエンドエンジニアは、広範囲にわたる職種を指す言葉です。

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主にウェブページの開発を行うフロントエンドエンジニアは「コーダー」と呼ばれます。

Webアプリの開発を手掛けているエンジニアは、一般的に「フロントエンドエンジニア」と呼ばれることが多いです。

フロントエンドエンジニアの仕事内容

フロントエンドエンジニアの仕事内容は、主に以下の4つです。

  1. レイアウトを考える
  2. UIを実装する
  3. APIとの連携を行う
  4. テスト、デバッグ

レイアウトを考える

フロントエンドエンジニアは、デザインの指示に従い、HTMLやCSSを駆使してレイアウトを作成します。

デザイナー不在時には、デザイン作業も行う場合があります。

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特にWeb製作会社ではデザインと開発を兼任することもあるので、レイアウトを考える仕事が含まれることが多いです。

HTMLでコーディングする際、どのタイプのカラムを選択するか、左右の表示位置をどうするかなど、レイアウト設計には細かな設定が求められます。

UIを実装する

次にUIの実装をします。全体のレイアウトが整った後は、細かい部品や文字などを実装していき、UIが形成されていきます。

APIとの連携を行う

APIの設定も大切です。Webアプリ制作の過程で、バックエンドの開発者が作ったデータベースとAPIによる交流が行われます。

フロントエンドの開発に携わる場合は、HTTPのリクエスト方法を知り、API経由でデータを収集する技術を理解する必要があります。

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バックエンドの専門知識がない場合でも、上記の知見は不可欠です。

テスト、デバッグ

最後に、テストやデバッグの作業があります。

Webアプリケーションを開発する際には、JavaScriptなどで書かれたコードが正しい挙動をしているかを確認し、問題があれば修正を行います。

これには自動テストや単体テストの実装が含まれることが多いです。

コーダーやマークアップエンジニアとの違い

コーダーやマークアップエンジニアの主な仕事は、渡されたデザインをもとに、企業のホームページやランディングページをコーディングすることです。

コーディングの際には、主に以下の言語を使います。

  • HTML
  • CSS
  • jQuery

コーダーは基本的に、WordPressやランディングページのコーディング(マークアップ)を対応します。

マークアップエンジニアは、デザイナーの意図やサイトの目的を把握したうえで、UXが良くなるよう、改善することもあります。

ただ、どちらもデザイナーからもらったデザインファイルを元に、デザインどおりにHTMLやCSSをコーディングしていく仕事が中心です。

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デザインファイルには、ホームページのデザインがまとまっています。

Webデザイナーとの違い

Webデザイナーは、ウェブサイトの見た目を考えます。目標とするユーザー層を考慮し、UIの配置や色彩設計などを選定します。

IllustratorやPhotoshopなどのデザインツールを活用し、具体的にデザインを確定していきます。

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フロントエンドエンジニアは、Webデザイナーが作成したデザインが実装できるかどうかも確認します。

バックエンドエンジニアとの違い

フロントエンドからの情報はバックエンドでサーバーによって受信されます。

そして、データベースと連携したり、外部サービスと連携したり、複雑な計算作業を遂行したりします。

ログイン機能を例にすると、動作する処理は次のようになります。

  1. ユーザーからID・パスワードを受け取る
  2. データベース側にそのID・パスワードがあるか問い合わせ
  3. ログインができるように認証情報を返す
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つまり、フロントエンドがユーザーと直接対話する部分を、バックエンドが裏側でのデータ処理や連携を担当するというわけですね。

フロントエンドエンジニアの仕事がつらいとされる理由

ここでは、フロントエンドエンジニアが「つらい」と感じる理由について紹介します。

以下の見出しで詳しく解説します。

初心者はスキルを習得するまで時間がかかる

フロントエンドエンジニアの仕事がつらいと感じる理由の1つに、初心者はスキルの習得に時間がかかることが挙げられます。

フロントエンド開発に関わる技術は、以下のとおり多岐に渡ります。

  • HTML/CSS
  • JavaScript
  • フレームワーク
  • ライブラリ
  • ツール
  • デザイン
  • SEO

これらの知識を一から身につけていくには、時間が必要です。書籍や動画の教材を活用しつつ実際に手を動かし、トライ&エラーを重ねることが欠かせません。

特に初学者にとっては、プログラミングの考え方自体に慣れるのが難しく、試行錯誤を繰り返しながらスキルを磨いていく必要があります。

DAI
この過程で行き詰まりや挫折を感じてしまうものです……。

しかし、粘り強く学習を継続できればスキルは身についてきます。最初のうちはつらいと感じるかもしれませんが、できることが増えれば楽しさも感じられるようになります。

他の仕事の進捗に振り回されがち

フロントエンドエンジニアの仕事がつらい理由の一つとして、他の人の業務の影響を受けやすいという観点があります。

以下のように、フロントエンドエンジニアと関係する仕事をしている人が多いからです。

  • クライアント
  • 社内のディレクター
  • デザイナー
  • バックエンドエンジニア

たとえば、途中まで作っていた画面が途中でクライアント都合で変更になったとします。この場合、フロントエンドエンジニアがコーディングをやり直さなければいけないかもしれません。

また、ディレクターがクライアントからヒアリングしていた情報を仕様に入れることが漏れており、そのしわ寄せでフロントエンドエンジニアがコードを書き直す必要が出てくるケースもあります。

OSやバージョン、ブラウザ次第で挙動が変わる

異なるOSやブラウザにおける互換性の問題も、フロントエンドエンジニアをつらいと感じる理由の1つです。

各ブラウザやデバイスが持つ特性によって挙動が変わるため、開発者は広範囲にわたるテストを行い、全てのユーザーにとって一貫した体験を提供する必要があります。

特に、古いブラウザやOSのサポートは、新しい技術の採用とバランスを取るうえで難しい課題です。

このような状況下で互換性を保つためには「Polyfill」や「トランスパイラ」などの技術が使われることがありますが、使用には多大な労力が必要です。

デザイン崩れが発生すると修正を手間に感じる

デザインの一貫性を保つことも大きな課題です。異なるデバイス間でデザインが崩れてしまうことは、フロントエンドエンジニアにとって常に頭を悩ます問題です。

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レスポンシブデザインの実装やメディアクエリの使用など、適切な対策が求められます。

リリース後にデザイン崩れが発覚した場合、迅速な対応が必要となり、修正作業は多大な時間と労力を消費します。

仕様変更に応じなければならない

プロジェクトの要求変更に対応することもフロントエンドエンジニアにとっては負担です。

特に大規模なデザイン変更やバックエンドのロジック変更が行われると、フロントエンドも大幅に見直しを迫られることがあります。

フロントエンドはプロジェクトの「顔」となる部分であるため、他の箇所での変更が直接影響し、対応には細心の注意が必要です。

バックエンドとの連携も重要です。フロントエンドエンジニアはバックエンドの変更に応じ、フロントエンドの調整を求められます。

DAI
技術的なスキルだけでなく、柔軟な対応力と広い視野が求められる点は、人によってつらいと感じるかもしれません。

デザイナーなど他の仕事を兼ねるケースもある

フロントエンドエンジニアは、Webデザイナーや他の職種を兼務する場合があります。

たとえば、以下のようなケースです。

  • Webデザインを担当
  • バックエンドエンジニアの範囲を担当

フロントエンドエンジニア単体だと仕事を成り立たせるのが難しい背景があるので、何かしらの職種を兼任しなければいけない状況が多いです。

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たとえば、私が運営しているサービスの開発チームだと、フロントエンドエンジニアはAPIが存在しないとフロントエンドの実装ができません。そのため、バックエンド側が書いているAPIの実装まで依頼されるケースがあります。

バックエンドに比べ軽視されてしまうこともある

バックエンドエンジニアに比べて軽視されがちであることも、フロントエンドエンジニアの仕事をつらいと感じる理由の1つです。

バックエンドエンジニアはサービスの中核をなすシステム内部を担当しており、全体の根幹を支える重要な存在です。

一方、フロントエンドエンジニアは主にデザインの実装を行い、表面的な部分を担当します。

DAI
バックエンドに比べて軽く見られてしまいがちなのが実情です……。

また、バックエンドエンジニアは職種としても歴史が古く、重要視される傾向にあります。

しかし、フロントエンドもシステム全体を形作る重要な役割であることに変わりはありません。

フロントエンドエンジニアを苦痛に感じた時の対処法

フロントエンドエンジニアを苦痛に感じたときは、以下の対処法があります。

  • 資格取得を目指すなど学習習慣をつける
  • 違う現場にいるフロントエンドエンジニアに相談する
  • フロントエンドエンジニア経験を活かして転職を検討する
  • 無茶な要求や無理な仕事は上司・同僚・クライアントに相談する

対処法をそれぞれ紹介します。

資格取得を目指すなど学習習慣をつける

フロントエンドエンジニアの仕事を苦痛に感じたときは、資格取得を目指し学習の習慣をつけましょう。

フロントエンド開発の技術は日々進化し、最新のフレームワークやライブラリ、ツールなどが次々と登場しています。

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エンジニアとして常に新しい知識を身につけ、スキルを磨き続ける必要があるので、学び続ける習慣をつけることが不可欠です。

1つの方法として、資格取得を目指すことで学習のモチベーションを高められます。以下のように、フロントエンド開発に関する資格はいくつも存在します。

  • HTML5プロフェッショナル認定資格
  • Webクリエイター能力認定試験

これらの資格取得を目標にし、計画的に学習を進めましょう。

また、オンラインスクールの講座を受講したり、書籍や動画教材の活用も有効です。現場で役立つ実践的な学習を継続的に行えば、常に最新のスキルを身につけられます。

学習習慣を身につけ資格を取得することで、自身のスキルアップややりがいにつなげましょう。

違う現場にいるフロントエンドエンジニアに相談する

他のフロントエンドエンジニアに相談することも有効です。

同じような技術的課題やキャリアの悩みを持つエンジニアと会話することで、新たな視点や解決策を提供してくれるかもしれません。

同じプロジェクトのチームメンバー以外にも、以下の場面で知り合ったエンジニアに相談するのも良いでしょう。

  • 業界のイベント
  • オンラインのフォーラム
  • SNS

キャリアに関する悩みについては、社内の同僚だけでなく、業界のメンターやキャリアコンサルタントに相談することも1つの方法です。

異なる視点からアドバイスを提供でき、キャリアの選択肢を広げてくれる可能性があります。

フロントエンドエンジニア経験を活かして転職を検討する

フロントエンドエンジニアの経験を活かして転職を考えることも1つの対処法です。

フロントエンド開発の経験とスキルを活かせる職種は以下があります。

  • Webデザイナー
  • サーバーサイドエンジニア
  • フリーランスのフロントエンドエンジニア

また、まったく異なる業界・職種であっても、ITリテラシーの高さやコーディングスキルは強みです。

現在の仕事に行き詰まりを感じているなら、環境の変化によって新鮮な気持ちでキャリアを歩めることもあります。

ただし、慎重に検討したうえで

  • 現在の経験や技術がどの程度活かせるのか
  • 転職先の仕事内容や将来性はどうか

などをしっかりと見極めましょう。

無茶な要求や無理な仕事は上司・同僚・クライアントに相談する

無茶な要求や無理な仕事は泣き寝入りせず、上司や同僚・クライアントに相談しましょう。

プロジェクト遂行中に、過剰な要求やスケジュール面で無理が生じることがあります。1人で抱え込まず状況を共有し、上司や同僚、クライアントなど関係者に相談することが重要です。

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無理な要求を受け入れ続けるとストレスが溜まり、メンタル面でのダメージにもつながりかねません。

フロントエンド開発は、デザインとの調整や仕様変更など、さまざまな調整が必要な作業です。過剰な要求を押し付けられれば、品質低下のリスクも高まります。

そうした事態を防ぐには、事前に上司や関係者とコミュニケーションを密に取りましょう。現実的な工数見積もりやスケジュール管理を行うことが大切です。

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言いにくいかもしれませんが、無理な要求があれば相談し、調整を求める姿勢が必要です。

1人で抱え込まず周囲と協力し合えば、フロントエンドエンジニアとしての仕事を進めやすくなります。

フロントエンドエンジニアのメリット

ここではフロントエンドエンジニアとして働くメリットを紹介します。

  • キャリアパスが多様(デザイナー、バックエンドエンジニアなど)
  • ユーザーの目に触れやすく、人から賞賛を受けやすい
  • 初心者でも比較的チャレンジしやすい
  • マーケティングにも詳しくなれる

以下で詳しく説明します。

キャリアパスが多様(デザイナー、バックエンドエンジニアなど)

フロントエンドエンジニアには、以下のようにさまざまなキャリアパスがあります。

  • ITコンサルタントになる
  • PM(プロジェクトマネージャー)になる
  • 違う職種のエンジニアになる
  • 上流工程を担当するエンジニアになる
  • フリーランスになる

専門性をより高めて年収を上げたり、マネジメントスキルを活かして年収を上げたりなど、自分に合ったキャリアパスを選択できます。

将来を考えるうえで多くの選択肢があるのが、人気の理由です。

ユーザーの目に触れやすく、人から賞賛を受けやすい

フロントエンドエンジニアの仕事は、ユーザーの目に直接触れやすいといえます。

WebサイトやアプリケーションのUI部分を担当するため、自分の成果物がユーザーから評価を受ける機会は多いです。

たとえば、以下は一般ユーザーからも評価されやすいです。

  • スマートフォンアプリの操作性の良さ
  • Webサイトのデザインの美しさ

UIの工夫で「使いやすい」「見やすい」と感じてもらえれば、フロントエンドエンジニアとしての腕前が認められることにつながります。

また、デザイナーやバックエンドエンジニアからも、フロントエンドエンジニアの力量は目に見えて分かりやすいため、適切に評価されやすい側面があります。

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機能の実装方法や、パフォーマンスの最適化など、同僚から賞賛されるとうれしいものです。

このように、フロントエンドエンジニアは自身の成果物がユーザーや同僚から直接目に触れるため、技術力を褒められやすい職種です。

良い評価をもらえると、モチベーションアップにもつながります。

初心者でも比較的チャレンジしやすい

フロントエンドエンジニアはスキルや知識が必要とされる仕事ですが、実務未経験者を募集している会社もあります。

もちろん開発実績は必要になりますが、フロントエンドエンジニアとして働いたことがなくても、転職が可能です。

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業界全体として人手不足に陥りやすいため、未経験の人でも歓迎している場合が多くあります。

ただし、一切スキルや知識がない状態では転職できません。

転職をする前に、まずは知識やスキルを獲得したり、資格を取得したりしましょう。

特に以下の2つの資格は職種に関わらず、Web業界全体で通用するため、取得するのがおすすめです。

  • ITパスポート
  • 基本情報技術者

特にITパスポートはすべての社会人が知っておきたい基本知識が学べる、比較的難易度の低い国家資格です。

マーケティングにも詳しくなれる

マーケティングの観点から様々な知見を得られる点もメリットです。

まずUIデザインにおいて、ユーザーの視線を意識する必要があります。

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ユーザーの行動を分析し、どのようなUIがエンゲージメントを生むか検討しなければなりません。

SEOの観点からコンテンツの最適化を図り、アクセシビリティに配慮したUIを心がける必要もあります。

このようにWebサイトやアプリを実装するフロントエンドエンジニアは、ユーザーの反応を意識しながら業務を進めます。

業務を通して、マーケティングの知見を得ることが可能です。

フロントエンドエンジニアのやりがい

フロントエンドエンジニアの業務では、以下の点でやりがいを感じることができます。

  • 成果物が目に見えやすい
  • 最新のテクノロジーやツールを使う機会がある

それぞれ紹介します。

成果物が目に見えやすい

フロントエンドエンジニアは成果物が目に見えやすく、誰かのためになるサービスを作ることができるので、やりがいを感じられます。

自ら開発したサービスからのフィードバックを受け取ることができ、それにより社会貢献の実感を持てるのが、この仕事の魅力の一つです。

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なぜこの職に就いているのかが明確であるため、意欲を保ったまま仕事を続けられます。

フロントエンドエンジニアはやりがいを感じながら働ける仕事なので、気になった人はぜひ転職を検討してみましょう。

最新のテクノロジーやツールを使う機会がある

フロントエンドエンジニアの仕事は、常に新しいテクノロジーやツールに接することでやりがいを感じます。

JavaScriptのフレームワークは年ごとに増加しており、次々に新しい技術が誕生している領域です。

フロントエンドエンジニアであれば、以下の最新技術の動向を採用することが求められます。

  • フレームワーク
  • ライブラリ
  • 開発ツール

技術の進化が早いため、絶えず勉強を続けなければなりません。

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ただ、そのような状況であるからこそ、フロントエンドエンジニアにとっては常に新たな挑戦ができる魅力があります。

最新技術をキャッチアップすることはハードな面もありますが、新たなことを学びたいと思う人や成長したいと思う人にとっては、大きな満足感を得られるでしょう。

フロントエンドエンジニアに向いている人

フロントエンドエンジニアに向いている人について解説していきたいと思います。以降の見出しで詳しく解説します。

Webデザインに興味がある人

デザインが好きかどうかは大事なポイントです。

デザインの意図を明確に認識し、意図を伝えられるようなコーディングをすることは、フロントエンドエンジニアに重要です。

デザインが好きな人は意図を読み取りやすいので、向いているでしょう。

ユーザーの利便性を考えられる人

ユーザーの使いやすさに対してこだわりが強い人や、UI/UXへのこだわりがある人も、フロントエンドエンジニアに向いていると思います。

たとえば

  • 「ユーザーが使ったときに不便ではないかな」
  • 「デザインが1個だけちょっとずれていて気持ち悪さがあるな」

というように、違和感を感じられることが非常に重要になってきます。

技術の発展についていける人

フロントエンドの技術的進化というのはとても早く、知識が陳腐化するのも非常に早いです。

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特にJavaScriptで顕著です。

たとえば、jQueryは10年前ぐらいは第一線で使われていました。

AngularJSなどのJavaScriptフレームワークも使われていましたが、新しい技術がどんどん増えていくので、少しずつユーザーが減ってきています。

フロントエンドでは、古い技術だけで食っていくというのは非常に難しいです。

DAI
新しい技術をちゃんとキャッチアップできるかどうかは、フロントエンドエンジニアを目指す人にとっては、非常に重要だと思います。

他のエンジニアやデザイナーとのコミュニケーションがとれる人

チームワークを大事にできる人も、フロントエンドエンジニアに向いています。

一人で黙々と作業していると思われがちなフロントエンドエンジニアですが、実際はチームワークが欠かせない職業です。

基本的にプロジェクトは複数人でチームを組んで進めるため、以下のようなスムーズなコミュニケーションが欠かせません。

  • 進捗状況を報告する
  • 不明点があればすぐに質問する

障害が発生したときは、メンバー間で情報共有しつつ、関係者にわかりやすく状況を説明する力も必要です。

フロントエンドエンジニアに向いていると思った人は、ぜひ転職を検討してみてください。

フロントエンドエンジニアがキャリアアップする方法

フロントエンドエンジニアがキャリアアップするには、以下の方法があります。

  • 開発スキルを身につける(React、Angular、Vue.js)
  • プロジェクトマネージャー(PM)になる
  • フルスタックエンジニアになる

それぞれ解説します。

開発スキルを身につける(React、Angular、Vue.js)

現状では、ほとんどのWebアプリケーション開発においてReact・Vue.js・Angularは使われています。

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React・Vue.js・Angularは、JavaScriptのフレームワークです。

これらのフレームワークを使えると、他のHTML・CSS・JavaScript、jQueryしか書けないフロントエンドエンジニアとは、差別化できるようになると思います。

プロジェクトマネージャー(PM)になる

フロントエンドエンジニアがキャリアアップを図る方法として、プロジェクトマネージャー(PM)を目指すことも1つの選択です。

PMはWebサイトやアプリケーションの企画から設計・開発・リリースまでを統括する重要な役割を担います。

主な業務は以下のとおりで、プロジェクト完了に向けてチームをまとめていく力が求められます。

  • プロジェクト全体の進行管理
  • メンバー管理
  • リスク管理

フロントエンドエンジニアの経験があれば、開発の実務を熟知していることから、要件定義や工数見積もりなど上流工程での発言に説得力が出ます。

また、フロントエンド開発のノウハウを活かし、エンジニアの適切な配置や指示、進捗管理などを的確に行えるでしょう。

PM業務を通じて、技術スキルだけではなく以下のマネジメント能力を高められます。

  • リーダーシップ
  • 課題発見・解決力
  • 交渉力
  • ファシリテーション力

プロジェクトの舵取り役としてキャリアアップが可能です。

フルスタックエンジニアになる

フルスタックエンジニアを目指すことも、キャリアアップの方法の1つです。

フルスタックエンジニアとは、フロントエンドだけではなく、以下のようにシステムの根幹部分まで、広く深く技術を持つエンジニアです。

  • バックエンド開発
  • データベース
  • インフラ

単一の領域に特化するのではなく、Webやアプリ開発の全工程をカバーできる総合力が求められます。

フロントエンド開発の経験とスキルを持ちながら、以下を習得することで、フルスタックエンジニアになり得ます。

  • サーバーサイドの言語
  • データベース設計
  • API設計
  • インフラ技術
DAI
フロントエンドだけでは対応しきれない大規模開発にも携わることが可能です。

フルスタックエンジニアになると、開発の上流工程から下流工程まで一気通貫で対応できるようになり、技術的な幅が格段に広がります。

単なるコーディングから脱却し、システム全体を把握できるエンジニアとして付加価値が高まります。

幅広い技術を備えたエンジニアは、高年収・高待遇が期待できる希少な人材です。

フロントエンドエンジニアはつらいこともあるけど充実感もある職業

フロントエンドエンジニアは、多くの人と関わったり仕様変更が発生したりするため、つらいと感じることがあります。

その反面、ユーザーからUIを褒められやすい、最新のテクノロジーに触れられるなど、メリットややりがいもある仕事です。

本記事ではつらいと感じたときの対処法も紹介したので、ぜひ参考にしてフロントエンドエンジニアとして活躍しましょう。