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「フロントエンドエンジニアは在宅で働ける?」
「実際にどんな仕事があるんだろう?」

このような疑問を持ったことはありませんか?

そこで本記事ではフロントエンドエンジニアが在宅で働けるのか、どのような案件があるのかを紹介します。

この記事を読んでわかること
・フロントエンドエンジニアは在宅で働けるのか
・実際の案件例
・在宅案件の獲得方法

在宅で働く際の注意点も解説するので、ぜひご覧ください。

フロントエンドエンジニアは在宅で働ける?

リモートで働ける案件を選べば、フロントエンドエンジニアは在宅で働けます。

最近ではコミュニケーションツールの発達により、場所を選ばず業務が行えるようになってきました。

チャットツールやWeb会議ツールを活用すれば、オフィスに行かなくてもスムーズなやり取りは可能です。

ただし、在宅ワークを円滑に行うには以下の対応が欠かせません。

  • チャットや会議ツールに慣れる必要がある
  • 自宅での作業環境を整備する
  • タスク管理能力を高める
  • クライアントや同僚とのやり取りを行い、進捗を報告する

また、孤独感を抱きやすかったり、家事や私用で仕事に集中しにくくなったりするデメリットもあります。

フロントエンドエンジニアとして在宅ワークをするときは、デメリットにも注意したうえで働きましょう。

フロントエンドエンジニアの在宅で稼働できる案件例

フロントエンドエンジニアの在宅案件にはどんな案件があって、報酬の相場がどれくらいなのかを確認していきます。

実際にフロントエンドエンジニアの在宅案件をいくつかピックアップして紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

DAI
今回紹介する案件は募集を終了している可能性もあります。最新の案件例が見たい人はエージェントに登録したうえで、詳細を確認してみましょう。

案件例1:医療向けプラットフォーム開発

案件名 【GO/TypeScript/フルリモート】医療向けプラットフォーム開発の求人・案件
契約形態 業務委託
単価 〜800,000円/月
職務内容 ・Go医療向けプラットフォーム開発案件にて、機能追加開発に携わっていただきます。
・要件定義以降を一気通貫でご担当いただきます。
求めるスキル ・Goを用いた開発経験
・GraphQL、gRPCを用いたバックエンドアプリケーション開発経験歓迎スキル
・システムアーキテクチャの経験
・ECS、ECR、Codepipeline、Cognito、Lambda、API Gateway、VPCの知見
・ミドルウェア(MySQLやRedis)の知見
・E-R図からテーブル定義作成経験
・ReactNativeを用いたスマホアプリの開発経験
ポジション フロントエンドエンジニア、サーバーサイドエンジニア

案件例2:カードゲームアプリ開発

案件名 【フロントエンド(React)】カードゲームアプリ開発の求人・案件
契約形態 業務委託
単価 〜550,000円/月
職務内容 ・カジノ系カードゲームアプリ開発案件にフロントエンドエンジニアとして携わっていただきます。
・動画配信と同期してブラウザ上でカードゲームをするアプリのフロント開発をご担当していただきます。
求めるスキル ・フロントエンドエンジニアとしての実務経験(3年以上)
・Reactの使用経験(3年以上)
・GitやSVNツールの使用経験
・ネイティブアプリゲームの開発経験(ブラウザゲームでも可能)歓迎スキル
・下記バックエンド経験(2年以上)
-Javascript、Typescript、PHP、Ruby、Python
・下記クラウドサービスを使用した開発業務経験
-AWS、IDCFrontier、GMO Cloud
・APIやWebSocket通信を扱うフロントエンドの開発経験
ポジション フロントエンドエンジニア

上記の案件はあくまでも一例なので、自分のスキルに合わせて案件を探してみてください。

DAI
公開案件に自分のスキルになさそうでも諦めないでください。エージェントに登録することで非公開案件が見られるようになりますよ。

フロントエンドエンジニアの在宅案件の獲得方法

フロントエンドエンジニアの在宅案件を獲得するには、以下の方法が存在します。

  • クラウドソーシングを使う
  • SNS経由で案件を探す
  • フリーランスエージェントを使う

クラウドソーシングを使う

フロントエンドエンジニアの在宅案件を獲得する場合、クラウドソーシングからの応募が代表的な方法です。

DAI
クラウドソーシングは誰でも活用できるメリットがある反面、企業のリサーチや応募文の作成などは自分で行う必要があります。

最初の実績を作るためであればクラウドソーシングでも問題ありません。

しかし、理想の条件や働き方を効率的に目指したい場合は、エージェントのほうがおすすめです。

SNS経由で案件を探す

SNSやブログなどで情報発信をしていると、企業の目に留まって案件を受注できることもあります。

事前にあなたがどんな人物なのかを確認したうえで依頼してくれているため、信頼度が高く交渉もしやすいです。

DAI
SNSやブログを育てるのは一朝一夕では難しいため、長期的な目線で質の高い情報提供に取り組んでいきましょう。

フリーランスエージェントを使う

フロントエンドエンジニアの在宅案件を獲得する場合、エージェントからの応募も代表的な方法です。

エージェントであれば、担当者がアピールポイントのアドバイスや条件にマッチした仕事の紹介をしてくれるため、効率的に案件探しができます。

他にも業務委託案件を専門に取り扱っているサイトに登録するのもおすすめです。

気になる方は以下の記事も見てみてください。

在宅の業務委託案件が見つかるおすすめサイト4選

フロントエンドエンジニアとして活躍するうえで必要な知識・スキル

フロントエンドエンジニアとしてのキャリアを築くには、次に挙げる知識とスキルが必要です。

  • プログラミングスキル
  • ライブラリの知見
  • フレームワークに関する知見
  • 開発者ツールを使うスキル
  • デザインスキル、UI/UXの知見
  • レスポンシブデザインなどのデバイスに関する知識
  • CMSに関する知見
  • SEOの知見

それぞれ解説します。

プログラミングスキル

フロントエンドエンジニアが習得すべきプログラミングスキルは、以下に挙げられます。

  • HTML
  • CSS
  • JavaScript
  • PHP
  • Ruby
  • Python

それぞれの言語を詳しく紹介します。

HTML

HTMLとCSSはインターネットページの作成に活用されます。HTMLはページのレイアウトを形成する言語です。

たとえば、この文章のような記述にはHTMLでpタグが使われます。また、見出しを作成する際には、「h2」や「h3」などのタグがマークアップに利用されます。

CSS

Webページ作成時にはCSSが使われることも多く、HTMLの色合いや位置づけを変えるための言語として活用されます。

HTMLとCSSは絶えず進化を遂げており、現在はHTML5とCSS3が最新版です。

プログラミングの学習を始める際に、HTMLとCSSを駆使して画面を作成することは楽しいですから、これらを先に学習することをおすすめします。

JavaScript

JavaScriptはWebページを動的にすることが可能なプログラミング言語です。

一例を挙げると、ボタンクリック時にアラートを出現させたり、アニメーションやスライドショーを組み込む際にも使われます。

従来、JavaScriptはフロントエンドの開発に使用されるケースが多かったのですが、技術の進化でバックエンドでの使用も増えてきました。

DAI
その結果、エンジニアならばJavaScriptを習得する機会が近年ますます増加しています。

フロントエンドの開発には、ReactやjQuery、Vueなどのフレームワークがあり、これらは主にJavaScriptで実装します。

さらに、JavaScriptを静的型付け言語に変換できるフレームワークとしてTypeScriptが存在します。

DAI
TypeScriptは未経験者には困難なので、最初からマスターする必要はありません。

しかし、将来的にWebアプリケーションの大きな開発プロジェクトに取り組む際には、習得しておくべき重要な言語であることは間違いありません。

PHP

データベースを利用して会社の情報を取り出す際、PHPをバックエンドのプログラミング言語として使うケースが頻繁にあります。

コーダーを目指すなら、WordPressとPHPのスキルを習得することをおすすめします。

反対に、コーダーを目指さないなら、PHPを深く学ぶ必要はありません。

Ruby

Rubyは日本製のプログラミング言語で、松本行弘氏によって開発されました。

Rubyは型宣言がなく、文法が簡潔で読みやすいため、サーバーサイドのプログラミングを初めて学ぶ人にもおすすめです。

一般的に、フロントエンドエンジニアがRubyを学ぶ必要性は低いですが、バックエンドエンジニアと連携してAPIの開発を行う場合には、Rubyの知識が役立つことがあります。

Python

Pythonは、Web開発だけではなく、データサイエンスやAI開発など広範囲にわたって使われている言語です。

フロントエンドの開発者がPythonを習得することは必要ではありません。一方でサーバーサイドの作業にアサインされた際、Pythonのスキルが役立つ場合があります。

DAI
特に、AIの実装やデータ処理を含むプロジェクトで、Pythonのスキルはプラスとなるでしょう。

サーバーサイド言語の習得はフロントエンドエンジニアに直接必要とされるわけではないですが、プロジェクトをより深く理解し、チーム内のコミュニケーションを円滑にする点で、役に立ちます。

ライブラリの知見

フロントエンドの開発者は、JavaScriptを含む言語でコーディングする際、様々なライブラリを利用することが一般的です。以下がその代表的な例です。

  • jQuery
  • React

個々の特徴や使用法の違いを理解しておきましょう。

また、ライブラリの更新に対応するために、最新の情報を継続的にキャッチアップすることが重要です。

フレームワークに関する知見

CSSフレームワークは、CSSにおいてよく利用されるパーツや色を簡単に実装可能なものです。

一例を挙げると、CSSフレームワークを適用することにより、以下を手軽に実現することが可能です。

  • ボタンの色を青色にする
  • ボタンを押した時にローディングアクションをつける

CSSフレームワークで古くから使われているのは「Bootstrap」です。

近頃は、JavaScriptのフレームワークと併用して、TailwindというCSSフレームワークを採用するケースが増えています。

BootstrapとTailwindのどちらを学ぶべきか、具体的なおすすめは難しいですが、Bootstrapに慣れた後にTailwindを試すのもいいでしょう。

開発者ツールを使うスキル

フロントエンドの技術者にとって、開発ツールの活用はとても重要な技能です。

フロントエンドエンジニアは、開発者ツールを活用してブラウザで直接デバッグ作業を実施します。

DAI
一方で、サーバーサイドエンジニアはログを通じてエラーを見つけ出します。

開発者ツールを利用することで、以下の内容を調べられます。

  • フロントエンドのログ
  • APIリクエストの正確性
  • ネットワークの通信状態

「F12キー」を使用するか、右クリックで「検証」を選択することで、大半のブラウザで開発ツールが利用可能になります。

デザインスキル、UI/UXの知見

フロントエンドエンジニアには、Webデザインの能力とUI/UXの知識が必要とされています。Webデザインが可能であれば、デザインからコーディングまで一連の作業を行えます。

アプリ制作におけるデザインとフロントエンドのコーディングを一括で担当できると、大いに重宝されます。加えて、デザインのコンポーネントを制作することもできます。

同様に、UI/UXについての知識も欠かせません。ユーザーが直感的に使え、ストレスフリーであるインターフェースを設計する能力が不可欠です。「Fの法則」などの原則を理解しておくことが推奨されます。

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「Fの法則」とは、ユーザーが左上から右下へ目を移動させる傾向にあることを説明する原則です。

UI/UXの原理や方法を修得すれば、利便性に優れたサイトやアプリケーションを作成するときに知識を活用できます。

フロントエンドの開発を行う人には、プログラミングスキルのみならず、デザインの技術とUI/UXの理解も必要とされます。

レスポンシブデザインなどのデバイスに関する知識

フロントエンドエンジニアには、レスポンシブデザインに関する知識も求められます。

最新のWeb開発の世界では、様々な画面の大きさを持つデバイスへの適応が不可欠です。各々のデバイスで正しく表示されるためには、デザインの調節が必要です。

レスポンシブ対応をするためには、CSSのメディアクエリを用いてデバイスの画面サイズにもとづき、以下のように様々なスタイルを適用することが必要です。

  • 大きなディスプレイ:情報を2列で表示
  • スマートフォンなどの小さい画面:1列で表示

レスポンシブデザインを想定どおり適用するには、多様なデバイス上でサイトのテストを行います。

DAI
UIの崩れやエラーが生じる条件を認識しておくことが重要です。

レスポンシブデザインの知見がある場合、あらゆるユーザーに適した使いやすいソフトウェアを制作することが可能です。

CMSに関する知見

CMSは「コンテンツ マネジメント システム」の略称で、ブログや企業のウェブサイトなどを手軽に作成できるツールです。

フロントエンドエンジニアにとって、CMSを構築する機会は非常に多いです。企業のホームページを作る際は、基本的にWordPressを利用するケースが多いからです。

WordPressではHTMLやCSSのコーディングをする機会が多いため、実装手順や方法について詳しく知っておくことが望ましいです。

SEOの知見

SEOとは、検索エンジン最適化を意味する「Search Engine Optimization」の略称であり、GoogleやYahoo!のような検索エンジンで上位に表示されるための方法です。

一般に、SEOの取り組みはWebマーケターによって行われることがほとんどですが、フロントエンドエンジニアにとってもその重要性は高いです。

ホームページのマークアップ方法しだいで検索結果の順位が変化する場合があるからです。

たとえば、以下知識の理解は欠かせません。

  • noindex:Googleで検索したページに対してGoogleに登録するかどうかを決める
  • nofollow:リンクジュース(リンク先に対しての評価)を渡すか渡さないかを決める

titleタグやh1、h2タグは、Googleにとって記事の評価を行ううえで不可欠なものです。

上記の知識を使ってマークアップすることが極めて重要です。

フロントエンドエンジニアが在宅で働く際の注意点

在宅ワークには、以下のデメリットも存在します。

  • 情報漏えいに配慮する必要がある
  • 長時間労働になりやすい
  • 納品物のみで評価されやすい

それぞれの項目について解説していきます。

情報漏えいに配慮する必要がある

フロントエンドエンジニアが在宅やリモートで働く際には、情報漏えいへの対策も欠かせません。

特に、カフェなど自宅以外で作業する場合には要注意です。クライアントの社外秘などを盗み見されないようにするなど、オフラインでも配慮が必要です。

他にも、資料を第三者へ誤送信しないなど、情報の取り扱いには細心の注意を払う必要があります。

長時間労働になりやすい

在宅の場合は、働く時間や業務量などを自分で決められる自由があるため、深夜まで働くといったケースもあります。

業務量を調整するなどして、働きすぎないように注意しましょう。

納品物のみで評価されやすい

在宅勤務のフロントエンドエンジニアは、納品物のみで評価されがちです。

作業工程が見えづらいため、かかった時間や工夫した点、苦労した部分などは十分に考慮されにくい傾向があります。

また、要件の解釈や実装の工夫など、アイデアやノウハウなどが伝わりにくい面もあります。

DAI
チームと対面でコミュニケーションを取れないため、納品物以外の情報を共有しにくくなるのが実情です。

フロントエンドエンジニアが在宅で働く際には、こうした課題に配慮し、コミュニケーションの質を高める工夫が求められます。

フロントエンドエンジニアとして在宅で働いてみよう

在宅でフロントエンドエンジニアとして働く際、案件を探す方法としてはクラウドソーシング、SNS、フリーランスエージェントを使う方法があります。

しかし、フロントエンドエンジニアとして働くには相応のスキルが必要です。また、すぐに人に相談しづらい、長時間労働になりやすいといった注意点もあります。

本記事を参考に、案件を探しながらもスキルアップを続け、注意点を把握したうえで在宅案件にチャレンジしてみましょう。