バックエンドエンジニアの業務委託案件はある?受注の仕方やポイントを解説
- バックエンドエンジニアの業務委託案件はあるの?
- バックエンドエンジニアが業務委託で働くメリットは?
- バックエンドエンジニアの業務委託案件を獲得するには?
結論から言えば、バックエンドエンジニアの業務委託案件は、案件として十分な数があります。また、フリーランスや副業として業務委託案件を受注することで、年収を増やせるなどのメリットがあります。
今回は、バックエンドエンジニアの業務委託案件について、業務委託案件の有無やメリット、獲得する方法について解説します。これからバックエンドエンジニアとして、独立や副業を始めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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そもそもバックエンドエンジニアとは
バックエンドエンジニアの業務委託について解説する前に、まずはバックエンドエンジニアについておさらいをしておきましょう。
バックエンドエンジニアは、Webサイトやアプリケーションの裏側を担当するエンジニアのことです。具体的には、ユーザーから直接見えないサーバ構築やデータベース設計などの開発業務を行います。
インターネットやIT技術の発展した現在では、さまざまな分野でWebサービスが幅広く提供されています。例えば、音楽配信アプリやデリバリーサービスなどで、あらゆる業界でWebサービスが数多く展開されています。バックエンドエンジニアは、これらのサービスの基盤となるシステムを開発エンジニアであり、非常に重要な役割を担っているといえるでしょう。
今後も、Webサービスの需要は高まっていくことが予想されます。そのため、バックエンドエンジニアは非常に高い需要があり、市場価値の高い人材といえます。
バックエンドエンジニアの業務委託案件はある?
結論からいえば、バックエンドエンジニアの業務委託案件は十分な数があるといえます。
例えば、フリーランス案件を紹介するフリーランススタートでは、約469件のバックエンドエンジニアに関する案件がみつかりました。(2024年5月時点)また、各種フリーランスエージェントにおいても、バックエンドエンジニアの業務委託案件を扱っており、十分に業務委託として活躍できる案件数があるといえます。
ただし、業務委託でバックエンドエンジニアの案件を受注する場合、案件ごとに開発環境が異なる点に注意しましょう。サービスによって、使われている言語や開発環境に違いがあります。そのため、自分のスキルセットにあった案件を受注することが重要です。
業務委託案件の検索サイトや、フリーランスエージェントなどを活用し、自分の経験やスキルセットにあった案件を受注できるようにしましょう。
バックエンドエンジニアが業務委託で働くメリット
バックエンドエンジニアとして業務委託で働くことには、次のようなメリットがあります。
- 案件によっては高収入が得られる
- 働き方の自由度が高い
- スキルの幅を広げられる
- 人脈を広げられる
- やり方によっては節税ができる
業務委託のメリットは、社員として働く場合に比べて自由度が高いことです。自分のペースで働くことができ、ワークライフバランスを保ちやすくなります。なかには海外で暮らしながら業務に携わるケースもあります。
また業務委託では、正社員のときと比べると、高収入を望めるのも魅力の1つです。業務委託の場合、通常は時給制や納期ベースの報酬体系になります。プロジェクトによって給与が変動するため、自分の実力次第で高収入を得られる可能性があります。一方で会社員として働いている場合は、会社の給与レンジによって一定の制限があり、一定の給与までしか受け取れない可能性もあります。
ただし、個人で事業を行う以上は税務上の義務も発生するため、確定申告をはじめとする事務作業を自分で行わなければなりません。フリーランスエージェントの税務サービスなどをうまく活用し、仕事に集中できる環境を作ることが重要です。
バックエンドエンジニアが業務委託案件を獲得する方法
前述の通り、バックエンドエンジニアの業務委託案件を探すときは、自分の経験やスキルにあった案件を探すことが重要です。
しかし、膨大な案件のなかから、自分にあった案件を探すの大変です。効率よく業務委託案件を探したい方は、以下の方法がおすすめです。
- フリーランスエージェントを利用する
- クラウドソーシングで探す
- SNSを活用する
- 知り合いに案件を紹介してもらう
ここでは、それぞれの方法について解説します。業務委託案件を探したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスエージェントを利用する
バックエンドエンジニアが業務委託案件を獲得する際には、フリーランスエージェントの活用をおすすめします。
多くのクライアントとの関係を持つエージェントは、自分の専門性と実績を適切に評価し、良質な案件の提案や単価交渉、契約手続きなどサポートしてくれます。
そして、キャリアアドバイザーとの話し合いから、自身のキャリアについてアドバイスを受けられるのもメリットの1つです。効率的に業務委託案件を探索でき、時間も最小限に抑えられます。
クラウドソーシングで探す
クラウドソーシングは、フリーランスの個人とクライアント企業を、オンラインでうまく組み合わせるサービスです。
クラウドソーシングでは案件の応募条件が緩やかで、実績が少なくても仕事を獲得できる可能性が高いです。そのため、副業の業務委託案件を初めて手がける人にとっても、クラウドソーシングは取り組みやすい選択肢だと言えます。
クラウドソーシングのプラットフォームでは、案件の単価や評価、実績などを詳しく確認できるので、自分に最適な仕事を見つけやすいというメリットがあります。ただし、案件の単価が低めになりがちなので、慎重に選ぶ必要があります。
SNSを活用する
バックエンドエンジニアとしての情報発信の場としての活用に加えて、SNSは副業案件探しの有効なツールにもなります。
Twitterなどのプラットフォームを活用すれば、企業や個人が掲載している案件情報を見つけられます。ハッシュタグやキーワード検索を駆使して、自分のスキルにマッチした仕事を発見できるはずです。
SNSでは、自分のポートフォリオや実績をアピールできるため、副業の直接オファーが得られる機会につながります。
知り合いに案件を紹介してもらう
バックエンドエンジニアが副業の機会を探る際は、人脈を活用するのもおすすめの手段です。知人や 同業者などとの交流から、良い副業案件情報を得られるでしょう。
自分の能力と実績を信頼してくれる人に相談することで、非公開の職探しの機会や良い案件について教えてもらえる可能性があります。人脈を活かせば、直接仕事を紹介されることもあるでしょう。
知人からの紹介は、信頼性が高く、有利な条件が期待できるなどの大きなメリットがあります。しかし、人脈が限られていると案件を見つけにくいといったデメリットもあります。SNSやフリーランスエージェント、クラウドソーシングなどの他の手段も同時に活用するのがおすすめです。
バックエンドエンジニアに必要なスキル
エンドエンジニアには広範囲の技術力が要求されます。特定の言語やツールに特化するだけでは不十分です。
具体的には、以下のようなスキルが求められます。
- 開発スキル
- フレームワークの知識
- サーバーに関する知識
- データベースに関する知識
- クラウド技術に関する知識
- セキュリティに関する知識
- APIの知識
この箇所では、バックエンドエンジニアに必要とされるスキルについて、詳しく説明しています。
開発スキル
エンジニアとしてプロダクト開発に携わるには、バックエンドの知識とスキルが不可欠です。
特に、以下のプログラミング言語の習得が強くお勧めされます。
- Java
- Python
- PHP
- Ruby
- Node.js
一般的に、これらのプログラミング言語でサーバー側の機能を実装する力が重要視されます。
さらに、データ構造とアルゴリズムの理解も不可欠です。
フレームワークの知識
バックエンド開発に携わるエンジニアにとって、プログラミング言語のフレームワークに関する知識が求められるのが一般的です。
代表的なフレームワークとしては、
- Django
- Ruby on Rails
- Express.js
- Laravel
などが挙げられます。
これらのフレームワークを活用すれば、Webアプリの構築を効率的に行えます。各フレームワークの特長を理解し、場面に合わせて使い分ける能力が求められます。
サーバーに関する知識
バックエンドエンジニアの職務には、サーバーの設計構築も含まれます。そのため、Webサーバーの構築や管理・運用に関する知識が不可欠です。
Webサーバーの設定やRESTful APIの設計・開発スキルは、求められる重要なものです。サーバーの知識がないと、システムの内部構造を理解するのは難しくなります。
大規模な開発プロジェクトでは、サーバー担当のエンジニアと業務が分かれることもあります。サーバー側の知識があると、両方の仕事を効率的に進められるため、業務委託案件を受注しやすくなるメリットがあります。
データベースに関する知識
バックエンドエンジニアにとって、データベースの設計・構築・管理も重要な仕事の1つです。特に、SQLデータベース(MySQL、PostgreSQL、Oracle Database)やNoSQLデータベース(MongoDB、Cassandra)の知識が要求されます。効率的なクエリの記述方法や、大規模データの保管・検索の理解も重要です。
クラウド技術に関する知識
これ最近のバックエンドエンジニアには、クラウド関連の知識が必要とされるようになっています。
クラウドプラットフォームの活用方法の理解と、それらを使ってインフラを設計・構築する能力が、近年ますます重要視されるようになっています。また、コンテナ技術(Docker、Kubernetes)の活用も、クラウド上での開発において欠かせません。
近年では、オンプレミスのシステム開発に加え、クラウド上でのシステム開発も主流となっています。クラウドの知識を習得することで、様々な開発環境に対応できるようになり、需要の高いバックエンドエンジニアとして活躍しやすいです。
セキュリティに関する知識
Webシステムにおいて、セキュリティは非常に重要な要素です。バックエンドエンジニアには、アプリケーションの脆弱性への対策、アクセス制御、暗号化などのセキュリティ対策に関する知識が求められます。
企業にとって、セキュリティ対策はきわめて重要な課題となっています。いくら優れたシステムを構築したとしても、セキュリティに弱点があれば、深刻な被害を被る危険性があるためです。
システム開発を行う際は、セキュリティの観点から周到に検討し、適切な設計と構築のスキルを有していることが重要です。
APIの知識
Webアプリケーションを作る際には、APIの設計と実装の技術が重要不可欠となります。
APIとは、ソフトウェアやプログラム、Webサービス同士をつなげるインターフェースのことです。言い換えると、アプリケーション同士を連携させる役割を果たす仕組みのことを指します。
バックエンドの仕事では、REST APIやGraphQL APIといった設計方法を理解し、クライアントとサーバー間の通信を適切に実装する能力が必要とされますさらに、APIの仕様策定やドキュメンテーション、テストなども重要な業務です。バックエンドエンジニアには、API開発に関する幅広い知識が求められています。
IT業界で働くうえで求められるスキル
ITバックエンド分野でキャリアを積むためには、単に技術的な知識だけでなく、コミュニケーション力やソリューション提案能力など、IT業界で活躍するうえで求められるスキルも必要不可欠です。
- コミュニケーションスキル
- ロジカルシンキング
- 効率的な学習スキル
- 集中力
- 課題解決スキル
バックエンド開発においては、他部署やエンジニアとの連携が欠かせません。そのため、コミュニケーション力はバックエンドエンジニアにとって重要不可欠な能力だと言えるでしょう。さらに、顧客や関係部署との密接な連携も必要になるため、ヒアリング力や説明力、文書作成力も備えておく必要があります。
技術分野での専門性を磨くとともに、ビジネス面での才能の向上にも力を入れるべきです。
バックエンドエンジニアの仕事内容
Webサービスの中核を担う裏方の役割を担うのが、バックエンドエンジニアと呼ばれている人たちです。
今回の職務には、以下のような業務が含まれます。
- 要件定義
- システム設計
- サーバー設計・構築
- データベース設計・構築
- プログラム開発
- 保守・運用
以下では、それぞれの業務内容について、詳細に述べていきます。
要件定義
要件定義とは、Webサービスの機能や詳細を明らかにする作業です。この工程では、クライアントやユーザーのニーズを正しく把握し、サービスに必要な機能や性能、品質などの必要事項を整理します。
サービスの目的やユーザーニーズを深く理解し、必要な機能をしっかりと洗い出すことが要件定義の際の重要なポイントです。
サービスの成功には要件定義が重要な役割を果たすため、バックエンドエンジニアには深い分析力と設計力が求められます。ユーザーのニーズを的確に捉え、効果的な要件定義を行う能力が不可欠です。
システム設計
システム設計とは、サービスの要求仕様に基づいて全体像を設計し、実装方法を決める作業です。バックエンドエンジニアは、サービスの機能やデータ構造、システムのアーキテクチャなどを検討して設計を行います。
さらに、フロントエンド開発と密接に連携し、ユーザーの体験を重視した設計を行うことも重要です。システム設計には、多様なエンジニアの知識と、豊富な実務経験に基づく設計力が欠かせません。サービスの要件を踏まえて最適な設計を行えば、ユーザーのニーズに応えるシステムを構築できるでしょう。
サーバー設計・構築
サーバー設計・構築とは、Webサービスの基盤となるサーバーを企画・構築する業務です。つまり、サーバーの種類や数、性能などを検討し、システムが適切に動作する最適な構成を設計することです。
サービスの利用規模や将来の需要動向、処理性能の要件、セキュリティ対策など、幅広い要素を総合的に考慮して設計プロセスを進める必要があります。さらに、適切なハードウェアの選定やOSの導入設定などの作業も必要不可欠です。
サーバー設計・構築には、システム全体を広く捉える視野と、ハードウェアやシステムソフトウェアについての深い理解力が必要とされます。
さらに最近では、クラウドサービスの活用が一般的になっており、クラウド環境でのサーバー設計・構築もバックエンドエンジニアの重要な業務の1つとなっています。より市場で求められるバックエンドエンジニアになるためには、クラウドの知識を身につけておく必要があります。
データベース設計・構築
バックエンドエンジニアにとって、Webサービスに必要な情報を最適に保管・管理できるデータベースの設計と構築は主要な業務の1つとなっています。適切なデータベースを設計し、必要な機能を備えて実装することが重要な役割です。
Webサービスで活用するデータを整理し、適切なテーブル設計とデータ型の定義を行うことがデータベース設計の核心です。検索性、更新性、セキュリティなどの要件を踏まえ、最適なデータベース構成を検討する必要があります。
データベースの構築・設計は、Webサービスの根幹部分を担うきわめて重要な業務です。そのため、バックエンドエンジニアには非常に高度な知識とスキルが求められます。
プログラム開発
バックエンドエンジニアの主な業務の1つが、サーバーサイドのプログラム開発であることはよく知られています。
サーバー上で動作するアプリケーションや、データベースとつながるデータ処理ロジックなどの開発を行います。プログラミング言語は、Webサービスの内容に応じてJava、C#、PHP、Pythonなどから最適なものを選択します。
アプリケーションの安定稼働と高速性を実現するには、きめ細かな開発体制が求められます。
保守・運用
バックエンドエンジニアにとって、自分で作り上げたシステムの保守と運用管理が最後の主要な課題となります。
Webサービスは公開後も、常に最適な状態を維持する必要があります。サーバー監視やログ分析、パッチ適用などのメンテナンス作業を行い、サービスが適切に機能するよう保つことが重要です。
Webサービスの安定稼働や機能の持続的な改善・拡張を支えるのがバックエンドエンジニアの保守・運用業務です。日々の保守作業と、中長期的な企画の検討など、幅広い視点が要求される重要な業務といえます。
まとめ
今回は、バックエンドエンジニアの業務委託案件ついて解説しました。
バックエンドエンジニアは、Webサービスの基盤を支える重要な役割を担っています。多くの業務委託案件が掲載されており、フリーランスや副業で受注しやすい環境といえるでしょう。
とはいえ、数ある案件のなかから、自分の経験やスキルにあった案件を受注するのは難しいです。そのため、フリーランスエージェントや副業サイトを活用して、自分にあった案件を受注することが重要です。
今回紹介した内容を参考に、自分にあった案件を探してみてください。