バックエンドエンジニアに向いている人・向いていない人の特徴とは?適性を総まとめ
- バックエンドエンジニアに向いているのはどんな人?
- バックエンドエンジニアにはどんなスキルが必要?
- バックエンドエンジニアはどんな仕事をするの?
このように思ったことはありませんか?
バックエンドエンジニアは、Webサイトやアプリケーションの裏方を担当する重要なエンジニアです。日々さまざまなWebサービスが生まれる現代では、バックエンドエンジニアは非常に需要の高い職種となっています。
そこで今回は、バックエンドエンジニアに向いている人・向いていない人の特徴について詳しく解説します。あわせて、バックエンドエンジニアの仕事内容や、求められるスキルについて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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そもそもバックエンドエンジニアとは
バックエンドエンジニアは、Webサイトやアプリケーションの裏方を担当するエンジニアです。基本的には、ユーザーには直接見えない部分、例えばサーバ構築やデータベース設計などの開発を行っています。
現在は、次のようにさまざまな分野でWebサービスが幅広く提供されています。
- 音楽配信アプリ
- デリバリーサービス
バックエンドエンジニアは、これらのサービスの根幹を形作るエンジニアです。主な業務としては以下があります。
- サーバーサイドのコーディング
- データベースの運営
- セキュリティ対策
Webシステムの普及に伴い、この職種は IT 業界で高い需要を集め、今後も期待できる分野となっています。
フロントエンドエンジニアとの違い
バックエンドエンジニアとは、ウェブサイトやアプリの裏方を担当する技術者のことです。ユーザーに直接見えないサーバーの構築、データベースの設計、プログラミング開発などの仕事を行います。
一方、フロントエンドエンジニアは、ユーザーが目にするウェブサイトやアプリの部分を構築する技術者です。通常は、ウェブデザイナーなどが行う設計に沿って、必要な機能やデザインを実装していきます。
以下のように言い換えることもできます。
- フロントエンドエンジニア:ユーザーが目にするWebサイトやアプリの部分を実装する
- バックエンドエンジニア:Webサイトやアプリの裏側にあるデータ処理やサーバー側の機能を担当する
開発では、双方が協力して業務を進めることが不可欠です。
サーバーサイドエンジニアとの違い
バックエンドエンジニアとサーバーサイドエンジニアの職務は類似しているため、ほとんど同じものとして扱われることが多いです。
ただし、両者の役割にはわずかながら違いがあり、状況によっては区別して考える必要があることに留意しましょう。主な業務はそれぞれ次のとおりです。
- バックエンドエンジニア:Webアプリの開発が中心
- サーバーサイドエンジニア:サーバーやインフラ関連のシステムが中心
バックエンドエンジニアはサーバーサイドエンジニアの専門分野の1つだと考えられます。サーバーサイドエンジニアの業務がより全般的であるのに対し、バックエンドエンジニアはその一部分に特化しているということです。
就職活動をする際は、主要な仕事に注目してみると良いでしょう。
バックエンドエンジニアに向いている人
この章では、バックエンドエンジニアとして適した人物の特徴について解説しています。次のような特徴を持つ人がバックエンドエンジニアに適していると言えるでしょう。
- 学習意欲が高い人
- 細かい部分までこだわれる人
- 集中して作業をすることが得意な人
- ITやWeb技術に興味がある人
- 表立って活躍する裏方仕事が好きな人
- 保守・管理の業務が楽しめる人
ぞれぞれのポイントについて詳しく解説します。
学習意欲が高い人
バックエンドエンジニアとしては、絶え間なく進化するIT技術に対応し続けることが求められます。常に新しいプログラミング言語やフレームワーク、データベース、クラウドサービスなどの最新知識を習得し続ける必要があります。
そのため、常に新しいことを学び続けられる旺盛な好奇心のある人がバックエンドエンジニアに適しているといえます。
絶え間ない探求心を持ち続ければ、バックエンドエンジニアとして長期的に活躍することができます。
細かい部分までこだわれる人
バックエンドエンジニアには、システム全体の動きに影響を及ぼす細かな部分への十分に注意する必要があります。
細部への配慮を怠らず、システムの設計・開発、データベースの管理など、あらゆる工程で高度な精度を維持できる人がバックエンドエンジニアに適しています。些細なことにも注意を払いつつ、集中力を持続させる力が重要です。
集中して作業をすることが得意な人
バックエンドエンジニアの仕事には、長時間にわたる集中力を必要とするコーディングやデバッグといった作業が多数含まれています。
サーバーやデータベースの構築、APIの設計など、細かな部分にも十分な注意を払う必要があるため、集中力を維持しながら取り組むことが重要です。
システムの保守・管理業務においては、長時間にわたる根気強い作業が必要不可欠です。
高い集中力を持ち、業務を効率的に進められる人がバックエンドエンジニアに向いていると考えられます。
ITやWeb技術に興味がある人
バックエンドエンジニアにとっては、コンピューターシステムや最新のIT技術について深い知識と関心を持つことが必要です。
ITやWebに対する探究心があり、新しい技術を熱心に学ぶことができる人がバックエンドエンジニアに適しています。単なる技術習得だけでなく、それらの内部構造を深く理解しようとする態度が不可欠です。
表立って活躍する裏方仕事が好きな人
バックエンドエンジニアの業務は、ユーザーから直接評価を受けることが少ない仕事が中心となります。Webサイトやアプリケーションを支える基盤となるサーバーやデータベースの構築、維持管理などの裏方の業務を担当しているためです。
表に出ることは少ないながらも、裏方としての重要性を理解し、着実に価値を生み出す仕事にやりがいを感じられる人がバックエンドエンジニアに向いているのです。
保守・管理の業務が楽しめる人
バックエンドエンジニアには新規システム開発以外にも、以下のようなシステムの維持管理が大きな役割として期待されています。
- サーバーやデータベースの運用
- パフォーマンス管理
- セキュリティ対策
- 障害対応
これらの裏方的な業務こそが、システムを安定して稼働させているのです。バックエンドエンジニアに向いているのは、保守管理の業務に真摯に取り組み、その重要性を理解できる人です。
些細な業務にも意義を見出せる人が、バックエンドエンジニアとして長年活躍できるでしょう。
バックエンドエンジニアに向いていない人の特徴
一方で、バックエンド開発に向いている人もいますが、次のような特徴の人はあまり適していないかもしれません。
- ITやテクノロジーに興味がない人
- 課題解決意識の低い人
- 新しいものに興味関心が持てない人
- 業務の効率化を考えられない人
バックエンド開発は、サーバサイドのロジックやデータベース設計などの基盤部分を担うため、技術的な理解と分析力が不可欠です。したがって、抽象的な概念の理解や論理的な問題解決に苦手意識がある人には、バックエンドエンジニアは向いていません。
ITやテクノロジーに興味がない人
テクノロジーに魅力を感じない人は、バックエンドエンジニアの仕事には不向きかもしれません。
バックエンドエンジニアの仕事はサーバーやデータベースなど基盤部分の構築を担うため、これらの分野への関心と知識が欠かせません。最新のIT技術動向に関心がなく、自主的に学習する意欲のない人では、バックエンドエンジニアとしての成長が望めないでしょう。
課題解決意識の低い人
バックエンドエンジニアには、システムの問題点を見つけ出しその改善策を提案することが期待されます。しかし、課題解決の意識が低い人では、システムの不具合を見落としたり、改善の機会を逃したりしてしまうことになります。
バックエンドエンジニアとして成功するためには、自走できる人材であることが欠かせません。
受け身でいるだけでなく、自発的に行動することが求められます。
新しいものに興味関心が持てない人
ITの分野は絶え間なく発展しているため、バックエンドエンジニアには常に新しい技術を学び、それを身につけていく必要があります。
絶えず新しい技術や市場動向に注意を向け、自身の業務に取り入れていくことが求められます。
業務の効率化を考えられない人
バックエンドエンジニアには、システムの処理速度やリソース使用量などの最適化を念頭に置くことが要求されます。しかし、業務の効率化に意欲的でない人では、このような観点からの改善策を出すことはできないでしょう
システムの品質向上やコスト削減につながる取り組みを実行できないので、バックエンドエンジニアの仕事には向いていないと考えられます。
未経験からバックエンドエンジニアになるには?
バックエンドエンジニアを目指す際、次のような活動を行うことが肝心です。
- 知識やスキルを身につける
- プログラミングスクールに通う
- 資格を習得する
未経験者がバックエンドエンジニアとなるための具体的な方法を詳しく解説しています。
知識やスキルを身につける
バックエンドエンジニアには、プログラミング言語、フレームワーク、データベースといった幅広いスキルが要求されています。まずは主要な言語の中から1つを確実に習得するのがよいでしょう。
体系的に知識が身につくオンラインスクールの受講も検討してみましょう。
プログラミングスクールに通う
プログラミングの経験がない方が、プログラミングを学びたいのであれば、プログラミングスクールの利用がよいでしょう。
プログラミングスクールには、卒業後の就職支援が手厚いところが多く、キャリアアップにも役立ちます。
仲間や講師とのやり取りを通して、モチベーションを保つこともできます。
資格を習得する
バックエンドエンジニアを目指す上で、資格の取得は有効な方法の1つと言えます。初めてIT業界に挑戦する人にとっては特に効果的でしょう。
バックエンドエンジニアになる上で必要な知識を習得しながら、自身の能力も証明できる指標になります。
バックエンドエンジニアにとって関連する主な資格には以下のようなものがあります。
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- Oracle認定Javaプログラマ
ただし、各資格には習得の難易度が異なるため、自分のスキルレベルにマッチした資格を受験することが重要です。自分に適した資格を確実に取得できるよう心掛けましょう。
バックエンドエンジニアがやめとけと言われる理由
バックエンドエンジニアは、「やめておいたほうが良い」と言われることも多い職種です。その訳としては次のような理由が挙げられます。
- 常に知識のアップデートが必要だから
- 仕事が多くて激務だから
- 緊急対応が必要になることが多いから
- 納期や締め切りに追い詰められやすいから
- 残業が多いから
- 仕事が属人化しやすいから
- 人手不足でタスクが多くなるから
バックエンドエンジニアの職をやめたほうがいい理由を解説します。
常に知識のアップデートが必要だから
IT分野は非常に変化の激しい領域であり、バックエンドエンジニアには最新の知識を絶え間なく学び続けることが求められます。新しいプログラミング言語やフレームワーク、クラウドサービスなどの技術動向を常に追跡していかなければ、仕事において活用することができなくなってしまうでしょう。
最新技術の習得は大変ですが、疎かにすると自分のスキルが陳腐化してしまいます。
しかしながら、次々と新しいことを習得し続けなければならないことは、大きな精神的負担にもなっているようです。仕事をしつつ学習時間を確保するのは、エンジニアにとっても大きな課題なのが実際のところです。
反対に、学習時間を捻出することは大変でも、新しい技術を身につけられるエンジニアは、市場で高い需要を得られるようになります。
仕事が多くて激務だから
バックエンドエンジニアの業務範囲は広く、以下のように多岐にわたります。
- サーバー設定
- データベース設計
- システム開発
このため、1人で全ての業務を集中的に行わなければならず、仕事量が膨大になりがちです。
これらの業務には高度な専門性と技術が求められるため、一つ一つの工程が時間を要し、絶え間ない集中力と忍耐力が求められます。その結果、長時間労働に巻き込まれ、極めて過酷な労働状況に置かれるのが実情なのです。
ただし、激しい業務内容になるのは、企業の特性によるものが大きいという現状があります。いわゆる「ホワイト企業」に勤めることができれば、程度の差はあれど業務量の調整が期待できるでしょう。
緊急対応が必要になることが多いから
バックエンドエンジニアは、システムの基盤を支える重要な立場にあるので、サーバーの不具合やシステムの不具合が発生したら、すぐに対応が必要です。
このような緊急トラブルの発生時は、ユーザーから直接利用できるサービスが停止してしまうため、早急な復旧対応が要求されます。
バックエンドエンジニアにとって、予期せぬ事態に常に備えていなければならないのは、かなりの負担となっています。緊急対応に時間を取られ、本来のタスクに集中できないことがあり、精神的な疲労を感じることになります。
納期や締め切りに追い詰められやすいから
バックエンドエンジニアは、システム開発の最終フェーズを手がけることが一般的で、他部署の進捗に左右されやすい立場です。その結果、前工程の遅れの影響を被り、締め切りや納期に追い込まれやすい状況にあります。
期限内に業務を確実に終えることが求められ、常に余裕のないスケジュールの下で作業に追われるのが、バックエンドエンジニアの抱える課題の1つです。
このように、絶え間ない納期と時間との戦いの中で仕事を進めていくことで、ストレスが高まりやすい面があるのです。
残業が多いから
バックエンドエンジニアの業務は、システムの基盤を支える重要な役割を担っているため、プロジェクトにおいて優先度が高くなる傾向にあります。そのため、開発工程の遅れが生じた場合、期限に間に合うよう残業を余儀なくされることが多いのが実情です。
また、システムトラブルへの緊急対応は、残業が増える大きな原因の1つです。
バックエンドエンジニアの仕事は、常に期限との戦いとなり、長時間労働になりがちです。長時間労働は、身体的・精神的にダメージを与えるため、そのような仕事はやめたほうがよいと考える人も多いかもしれません。
ただし、残業時間はそれぞれの企業や案件によって大きく異なるので、一概に評価するのは難しい部分があります。
残業手当が適切に支払われる企業なら、過剰な労働時間になればなるほど、残業代で収入を増やせると考える人もいるでしょう。
仕事が属人化しやすい
バックエンドエンジニアには高度な専門知識が要求されるため、ミスが許されない大きな責任が伴います。そのため、業務はベテランのエンジニアに集中する傾向にあります。
一方で、実務経験の浅い新人エンジニアにとっては、業務に参加できる機会が不足しがちで、スキル向上に悩むジレンマに陥りやすいのが実情です。
バックエンドエンジニアとしての実践力を高めるには、ベテランから指導を受けることが重要ですが、過度な負荷がかかることから、控えめにすべきだと指摘されることもあるのが現状です。
人手不足でタスクが多くなるから
IT業界全体で人手不足が深刻化しており、バックエンドエンジニアの需要も高まっています。しかし、そのためには高度なスキルが必要とされることから、即戦力で活躍できる人材の確保が難しくなっています。
実態としては、熟練した少数のエンジニアに仕事が偏っており、彼らに過大な負担がかかっているのが現状です。
人材の不足によってバックエンドエンジニアの仕事量が膨大になり、それが大きな負担となっているのが今の実情です。ただし、企業によって事情は違い、人材を安定的に確保できている企業の場合は、開発やノウハウの個人依存が低くなる傾向にあるといえます。
バックエンドエンジニアに必要なスキル
エンドエンジニアには多岐にわたる技術スキルが求められます。特定の言語やツールを得意とするだけでは不十分です。具体的には、以下のようなスキルが求められます。
- 開発スキル
- フレームワークの知識
- サーバーに関する知識
- データベースに関する知識
- クラウド技術に関する知識
- セキュリティに関する知識
- APIの知識
この章では、バックエンドエンジニアに必要とされるスキルについて、詳しく説明しています。
開発スキル
プロダクト開発に専任されたエンジニアにとって、バックエンド開発の能力は必須の要素となります。特に、以下のプログラミング言語の習得はおすすめです。
- Java
- Python
- PHP
- Ruby
- Node.js
これらのプログラミング言語を使ってサーバー側の処理を実装する能力が重要です。さらに、データ構造とアルゴリズムの理解も不可欠です。
フレームワークの知識
バックエンドエンジニアには、プログラミング言語に関連したフレームワークについての知識が要求されます。代表的なフレームワークとしては以下が挙げられます。
- Django
- Ruby on Rails
- Express.js
- Laravel
これらのフレームワークを活用すれば、Webアプリケーションを効率的に構築できます。各フレームワークの特性を理解し、状況に応じて使い分けるスキルが重要です。
サーバーに関する知識
バックエンドエンジニアの業務の一つに、サーバーの設計や構築があります。よって、Webサーバーの構築、管理、運用に関する知識が必要不可欠です。
ウェブサーバーの設定やRESTful APIの設計・開発スキルは、求められる重要なものです。
大規模な開発プロジェクトではサーバー担当とクライアント担当の業務分担がなされることがありますが、サーバー側の知識があれば、作業がスムーズに進むことが多いです。
データベースに関する知識
バックエンドエンジニアにとって、データベースの設計、構築、管理は欠かせない重要な仕事の1つになります。
SQLデータベース(MySQL、PostgreSQL、Oracle Database)やNoSQLデータベース(MongoDB、Cassandra)の知識が求められます。効率的な問い合わせの書き方や、大量データの保管・検索方法の理解も重要です。
クラウド技術に関する知識
最近のバックエンドエンジニアに要求されるスキルの1つが、クラウド技術に関する知識です。
クラウドプラットフォームの活用方法の理解と、それらを使ってインフラを設計・構築する能力が、近年ますます重要視されるようになっています。また、コンテナ技術(Docker、Kubernetes)の活用も、クラウド上での開発において欠かせません。
クラウドの知識を身につければ、様々な開発環境に対応可能となり、需要の高いバックエンドエンジニアを目指せるでしょう。
セキュリティに関する知識
Webシステムにおいて、セキュリティは非常に重要な要素です。バックエンドエンジニアには、次の知識が特に求められます。
- アプリケーションの脆弱性への対策
- アクセス制御
- 暗号化などのセキュリティ対策
OWASPが提唱する、よくある攻撃手法への理解も不可欠です。
企業にとって、セキュリティ対策はきわめて重要な課題となっています。いくら優れたシステムを構築したとしても、セキュリティに弱点があれば、深刻な被害を被る危険性があるためです。
システム開発においては、安全性を多角的に検討し、適切な設計と構築の技能が求められます。
APIの知識
Webアプリケーションを作る際には、APIの設計と実装の技術が不可欠となります。
バックエンドの仕事では、REST APIやGraphQL APIといった設計方法を理解し、クライアントとサーバー間の通信を適切に実装する能力が必要とされます。
さらに、APIの仕様策定やドキュメント作成、テストなども重要な業務です。バックエンドエンジニアには、API開発に関する幅広い知識が求められています。
IT業界で働くうえで求められるスキル
ITバックエンド領域で実績を残すには、純粋な技術力だけでなく、以下のコミュニケーションや問題解決に関するスキルも培う必要があるでしょう。
- コミュニケーションスキル
- ロジカルシンキング
- 効率的な学習スキル
- 集中力
- 課題解決スキル
バックエンド開発においては、他部署やエンジニアとの連携が欠かせません。そのため、コミュニケーション力はバックエンドエンジニアにとって重要不可欠な能力だと言えるでしょう。さらに、顧客や関係部署との密接な連携も必要になるため、ヒアリング力や説明力、文書作成力も備えておく必要があります。
技術分野での専門性を磨くとともに、ビジネス面での才能の向上にも力を入れるべきです。
バックエンドエンジニアにおすすめの資格
バックエンドエンジニアには、プログラミングスキルだけでなく、サーバー管理や情報セキュリティなど、幅広い知識が必要とされます。これらの能力を効率良く習得するには、多様な資格取得がおすすめといえます。
バックエンドエンジニアにとっておすすめの資格には、次のようなものがあります。
- ITパスポート試験(iパス)
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- PHP技術者認定試験
- Linux技術者認定資格(LinuC)
- Ruby技術者認定試験
- CCNA(Cisco Certified Network Associate)
- Python3エンジニア認定基礎試験
- システムアーキテクト試験
- データベーススペシャリスト試験
- Oracle認定Javaプログラマ試験
ここでは様々な資格について丁寧に紹介します。
ITパスポート試験(iパス)
ITパスポート試験は、基礎的なIT知識を確認する試験です。ビジネスで必要とされる基本的なIT知識を証明できるため、バックエンドエンジニアとしてのキャリアを積む上で、まずはこの試験の取得をおすすめします。
ITの基礎からしっかりと学習できるため、プログラミングの経験がない人にもおすすめできます。IT業界に未経験で挑戦したいなら、まずこの資格を取得しておくと良いでしょう。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、情報処理の基礎的な知識を問う試験です。バックエンドエンジニアにとって、必須といえるスキルを示すことができます。
この資格は、既存の知識を体系化するだけでなく、新しい知識を吸収する際の基盤ともなる優れた資格です。
資格取得には一定の学習が必要ですが、取得すれば技術的な信頼性が高まり、スキルアップにもつながります。エンジニア職を目指す人にとっては、まず習熟しておくべき資格だと言えるでしょう。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験に続く上位の資格試験です。基本情報技術者試験に比べ、より専門的な知識が問われる試験となっています。
バックエンドエンジニアとして、サーバーサイドの設計、構築、運用に関する深い知識が必要となります。合格することで、優れた技術力をアピールできるでしょう。
基本情報技術者試験に合格済みの上で、さらにレベルアップを図りたい場合には、おすすめの資格と言えるでしょう。
PHP技術者認定試験
PHPはWebアプリケーションの開発において重要なバックエンドの言語の1つです。PHP技術者認定試験ではPHPのスキルを証明できます。
PHPの技術者認定試験に合格すれば、PHPを使ったWebシステム構築の実践力を示すことができます。バックエンドエンジニアとしての就職や転職を考えている場合、この試験に合格しているのは有効なアピールポイントとなるでしょう。
PHP技術認定試験は、受験者の能力レベルや、PHPの主要なバージョンアップに合わせて、以下のように区分けされています。
- PHP8技術者認定初級試験 ITSS レベル1
- PHP7技術者認定初級試験 ITSS レベル1
- PHP5技術者認定初級試験 ITSS レベル1
- PHP8技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3
- PHP5技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3
- PHP技術者認定ウィザード
PHPのスキルを持ちバックエンドエンジニアを目指す人には、経験レベルにかかわらず活用できるこの資格がおすすめです。
Linux技術者認定資格(LinuC)
LinuxはWindowsなどと同じようなオペレーティングシステムの1つです。
バックエンドエンジニアはLinuxサーバーの構築や運用に関するスキルが求められることが多いので、Linux技術者認定資格(LinuC)の取得をおすすめします。
LinuCには初級から上級までの幅広いレベルの資格があり、自身のスキルに合わせて取得することができます。Linuxの知識が豊富なバックエンドエンジニアとしての評価を得るには、LinuCの資格取得がおすすめです。
Ruby技術者認定試験
Rubyはバックエンド開発分野で広く使われている人気のプログラミング言語の1つです。そのRubyの技術力を証明できるのが、Ruby技術者認定試験です。
Rubyの開発者認定試験に通過すれば、Rubyを使ったWebアプリケーション開発における実践力を証明できます。特に、Rubyの開発言語としての特性把の握や、Ruby on Railsフレームワークの活用スキルの習得につながります。
未経験からバックエンド領域を目指す人にとっても、この言語を修得しておくことで、活躍の場が広がる可能性があります。
CCNA(Cisco Certified Network Associate)
バックエンドエンジニアには、ネットワークに関する知識も必要とされることがあります。そのため、Ciscoが提供するCCNA資格の取得がおすすめです。
CCNAは、ネットワーク機器に関する設計、構築、運用の基礎的スキルを証明する資格です。CCNAを取得することで、バックエンドエンジニアに必要な幅広い知識を身につけられます。
ウェブシステムの根幹となるネットワークについて理解を深めることで、ネットワークセキュリティや他の高度な知識を習得することが可能になります。
Python3エンジニア認定基礎試験
Python3エンジニア認定基礎試験は、Pythonの基礎知識と技術力を示すことができる資格です。
近年、Pythonは注目を集めているバックエンド開発言語です。バックエンドエンジニアとしてのキャリアにおいて、Pythonを用いたWebアプリケーション開発の実践経験があることは、採用選考においても有利に働くはずです。
データベース構築やウェブスクレイピングの技術にも活かせるため、汎用性の高い資格の1つだと言えるでしょう。
システムアーキテクト試験
システムアーキテクト試験は、システム全体の設計、構築、運用に関する高度な知識を証明する資格です。
バックエンドエンジニアとしてシステムの基盤部分を担当していくうちに、この試験に合格してシステム全体を俯瞰的に理解できるようになることが望ましいです。
数多くある資格の中でも、バックエンドエンジニアとしてのキャリア向上に最適な資格といえます。
データベーススペシャリスト試験
データベースの設計、構築、管理は、バックエンドエンジニアにとって欠かせない重要なスキルです。データベーススペシャリスト試験を受験することで、データベースの知識と技術力を習得することができます。
データベーススペシャリスト資格を取得すれば、SQLを用いたデータ操作と最適なDB設計ができることが示せます。
Webアプリケーションの根幹を支えるデータベースの知識を習得し、その実践力を証明したい人にとっては、この資格がおすすめとなります。
Oracle認定Javaプログラマ試験
Javaは、バックエンド開発の分野で代表的なプログラミング言語の1つです。Oracle社が提供するJava認定試験は、Javaの技術力を証明できる資格として有名です。
Javaを熟知しているバックエンドエンジニアとしての実力を証明することで、就職や転職の際に有利な立場に立てるでしょう。
Javaは、Webアプリケーション、モバイルアプリ、ゲームなど、幅広い分野で活用されている言語です。この資格を持っていることは、大変評価されます。そのため、初心者の方にもおすすめの資格だと言えるでしょう。
バックエンドエンジニアに向いているかを確認しよう
今回は、バックエンドエンジニアに向いている人物の特徴について解説しました。
バックエンドエンジニアには、絶え間ない学習意欲、細かな部分へのこだわり、集中力、ITへの関心、裏方仕事への適性など、さまざまなスキルが求められます。これらの能力を備えた人材が、バックエンドエンジニアとして長期的に活躍できるでしょう。
バックエンドエンジニアは、Webサービスの基盤を支える基幹的な役割を担っています。システムの安定稼働を支えるこの職は、ユーザーから直接評価を受けることは少ないものの、ビジネスを支える根幹的な存在となっています。
「適性がある」と思えた人は、ぜひバックエンドエンジニアを目指してみましょう。