最終更新日:2021/03/03
  • 今の会社が嫌だから、転職したいな…

と思う方も多いのではないでしょうか。

DAI
いままでプログラミングスクールや、キャリアカウンセリングを行う企業で求職者の方と向き合ってきた経験から、転職活動をしてきた方の本音に多く向き合ってきました。

その中で、1度目の転職活動に失敗してしまった方に、ある共通点があることがわかりました。

それは、「転職先のビジネスの仕組みを理解していないこと」でした。

本当に転職する人にお伝えしたいのが、転職先の企業が誰からお金をもらっていて、どういう力学が働きやすいのか理解することの重要性。お金の動きが分かれば、どういう力学で不条理なことが起こるのか予想できるはず。リクルーターの情熱より、お金の動きを理解する方が、内情をリアルに教えてくれる。(Twitter)

今回は、転職先の「ビジネスを理解する必要性」について解説していきます。

なぜビジネスモデルを理解する必要があるのか

さて、なぜ転職先のビジネスモデルを理解する必要があるのでしょうか。

理由は二つあります。

  1. 入社後のギャップが生まれにくくなる
  2. 自分をサポートしてくれる人たちの力学を理解することで、正しい意思決定ができるようになる

①入社後のギャップが生まれにくくなる

のちほど詳しく解説しますが、ビジネスモデルを理解すると、入社後のギャップが生まれにくくなります。

DAI
逆に言うと、入社後のギャップに苦しむ人の多くが、「ビジネスモデルを入社のタイミングで理解していなかったから」となります。

②自分をサポートしてくれる人たちの力学を理解することで支援を受けやすくなる

転職活動を行う中で、いろいろな企業からサポートを受けるかもしれません。

その際に、相手のビジネスモデルへの理解があることで、支援を受けやすくなる可能性があります。

ビジネスモデルを理解するとは?

ビジネスモデルを理解する上で、重要なことは以下3点です。

  1. 誰からお金をもらって、誰にサービスを提供しているか理解する
  2. お金の向きがわかると、仕事でどういう力学が働きやすいかわかる
  3. その力学で起こり得るリスクを理解しておくことが重要

①誰からお金をもらって、誰にサービスを提供しているか理解する

まず、その企業がどこからお金をもらっているのか理解しましょう。この後に例を出しますが、例えばこんな感じです。

転職エージェント 人材を紹介した企業から、年収の30%をもらう
Webメディア 広告を掲載した企業から、掲載費用や送客の成果報酬をもらう
エンジニアのSES営業 人材を紹介した企業から、月単価の20%をもらう

    そしてお金のもらう相手が、お客さんになります。

    逆に言うと、お金をもらわない相手は、お客さんではなく売り物になります。

    DAI
    「お客さん」ではなく「売り物」に価値貢献したい!と思って入社してしまったのに、仕事のギャップが多くて退職してしまうのは、転職で失敗するパターンとして非常に多いです

    ②お金の向きがわかると、仕事でどういう力学が働きやすいかわかる

    そのため、お客さんの価値最大化が、ビジネスモデル上力学として働きやすくなります。

    DAI
    お金の向きは、価値貢献の向きなので、企業の努力の方向性はお金が払われる方向に価値貢献が必要になってきます。

    ③その力学で起こり得るリスクを理解しておくことが重要

    転職をする上でとても重要なのが、就職先の企業のビジネスモデルで起こり得る「力学」を理解しておくことです。

    DAI
    力学を理解していないと、転職後のギャップに苦しむことになります。

    ビジネスモデルを理解しないと、入社後のギャップに苦しむ

    ビジネスモデルを理解していないと、入社後のギャップに苦しみやすくなります。

    DAI
    例えばWebメディアで多いのが、「本当は読者のためのコンテンツを作りたかったのに、儲かる商材の宣伝記事ばかり作らないといけなくなった」という退職理由です。そのビジネスのお金の向きを理解していないと、このような落とし穴にハマることが多いです

    といっても、具体的な事例がないと理解しづらいと思うので、例を3つ出しますね。

    1. 転職エージェントキャリアアドバイザーの力学
    2. Webメディアの力学
    3. エンジニアのSES人材営業

    例)転職エージェントキャリアアドバイザーの力学

    身近な例で説明すると、例えば転職エージェントのキャリアアドバイザーのビジネスモデルはこのような形になります。

    • お金は法人からもらう
    • 内定承諾の段階で、年収の30%をもらう(年収500万円なら、一人紹介で150万)
    • 一人一人に内定承諾数がノルマとして課されている

    内定承諾数がノルマとして課されているため、以下のような力学が働きます。

    • 決まりやすい職種を紹介する:例)元事務職なら事務職に近い求人を紹介する。
    • 決まりにくい人の支援はしない:例)過去に返信がなかった求職者、自己分析ができておらずなかなか選考に進まない求職者など
    • 転職難易度の高い仕事へは支援しない:例)現役事務職でマーケターに転職したい人
    • ノルマ達成のために、求職者に早期の内定承諾を強制せざるを得ない: 例)月末になると、内定期限を狭められて、すぐに意思決定せざるを得なくなる
    DAI
    求職者のキャリアに寄り添いたい!と志した人が、どんどんと心を捨てて機械的に求人を紹介するようになり、離職したという話もよく聞きます

    例)Webメディアの力学

    例えば、このWebメディアもビジネスモデル上の力学があります。正直にお話すると、

    1. お金は広告料を払ってくれる法人からもらう
    2. 視聴数(PV数)、広告主への送客数によって、報酬を得る

    というビジネスモデルとなります。そうすると、以下のような力学が働きやすいです。

    • 収益性の高い商材が掲載されやすくなる
    • 逆にいいサービスなのに、財務体質がよくないサービスを紹介しづらい
    • クリック、拡散されやすい、ネガティブな暴露記事が掲載されやすい
    • 本当に人のためになるかもしれないが、マス向けではないコンテンツは出しにくい

    などなどです。

    DAI
    メディア運営者としては、収益性と、広告主への成果と、ユーザー(視聴者)への最大公約数を取りたいと思う一方で、収益性、広告主への力学が働きやすいビジネスモデルとなります。

    メディア企業で働いて離職するは、「視聴者に必要なコンテンツが作れない!」という理由が多いです。

    例)エンジニアのSES人材営業

    エンジニアのSES営業は、企業に自社のエンジニアを紹介することで、マージンをもらうビジネスモデルです。

    ビジネスモデルとしてはこんな感じです。

    • お金は月単価の20%をマージンで紹介先企業からもらう
    • 80%分の報酬を自社の人材に対して支払う
    • 紹介する人の月単価が高ければ高いほど、SES人材営業側は儲かる
    • 紹介できる人が多ければ多いほど、SESは儲かる

    その結果、このような力学が働きやすくなります。

    1. とにかく紹介できないと赤字になるため、経歴を盛って紹介する力学が働きやすい
    2. 逆にどんな人でも紹介できれば黒字になるため、能力が低くてもとりあえず紹介できるロースキル案件に紹介される力学が働きやすい
    3. 現段階の能力が低くても、ビジネスモデル上派遣できれば収益が得られるので、入社難易度が低い
    DAI
    SESがエンジニアのキャリアとして問題視されるのは、上記のようなビジネスモデル上の力学が働くからです。求職者としては、この構造を理解しているかしていないかだけでも、入社後のギャップで苦しむことが少なくなります
    SESとは?「闇」「やめとけ」と言われる本当の理由と、契約形態を徹底解説します

    注意点)力学が働かない企業は存在しない

    さて、注意点ですが、ビジネスモデルが有る限り何かしらどのビジネスでも力学は働きます。

    DAI
    例えば、求職者から直接お金をもらう転職活動を支援するプログラミングスクールでも、「本来スクールにきても成長できないような人もノルマのために営業して成約させなければならない」と言った、力学が働く可能性は十分にあります

    ビジネスモデルが存在する限り、何かしらの力学が働くことは確実です。

    力学が働くのを理解した上で、経営者がどういう対応をとっているのか理解する

    その上で、求職者側がするべきことは何か。

    それは、その力学を理解した上で、経営者が顧客価値、売上を最大化するためにどういうスタンスをとっているのか理解していくことが重要となります。

    経営者のメッセージなどを読んでみてみると良いと思います。

    DAI
    客観的な情報であれば、Open Workや転職会議などで拾えることが多いので、みてみるといいと思います

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