社内SEの年収は低い?その実態や年収アップの方法について解説します
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社内SE(システムエンジニア)とは、多くは企業内の情報システムを担当するSEです。
企業によっては、システム開発を担当するエンジニアやプログラマーを指す場合もあります。
本記事では、注目が集まる社内SEの年収や働き方を解説します。
社内SEの実態を知らないまま転職してしまっては、後悔しかねません。
転職で失敗しないためにも、ぜひ最後までご覧ください。
目次
【雇用別】社内SEの年収事情
社内SEの年収について、雇用形態別に紹介します。
- 正社員の社内SEの平均年収
- 派遣の社内SEの平均年収
- アルバイトの社内SEの平均年収
それぞれ解説します。
1. 正社員の社内SEの平均年収
求人ボックスのデータによると、正社員の社内SEの平均年収はおよそ525万円です。
※求人ボックスより引用(2023年3月10日時点)
なお国税庁によると日本人の平均年収は443万円なので、約80円も上回っています。
※国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」より引用(2023年3月10日時点)
全体的には年収300万円台〜1,000万円台と幅があり、経験年数や年齢・能力・ポジション・評価などによって年収は大きく異なります。
なお初任給は21万円ほどです。
高年収を目指すにはメンバーをマネジメントする管理職に就いたり、上流工程に携わったりすることが大切です。
2. 派遣の社内SEの平均年収
求人ボックスのデータから算出すると、派遣の社内SEの平均年収は約364万円です。
※求人ボックスより引用(2023年3月10日時点)
平均時給が1,896円のため、一日8時間・週5日・月20日の場合を想定しています。
月給に換算すると約30万円です。
3. アルバイトの社内SEの平均年収
求人ボックスのデータから算出すると、アルバイトの社内SEの平均年収は約249万円です。
※求人ボックスより引用(2023年3月10日時点)
平均時給1,299円で、一日8時間・週5日・月20日働いた場合で計算しています。
月給に換算すると約20万円です。
SIerのSEと社内SEの年収の比較
dodaの調査によると、SIerの平均年収は458万円です。
※doda「平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)」より引用(2023年3月10日時点)
とはいえ大手のSIerと下請けのSIerでは、年収にかなり大きな差があります。
大手SIerであれば年収1,000万円を得ることも可能です。
たとえば大手SIerである野村総合研究所(NRI)の平均年収は、1,232円です。
※doda「株式会社野村総合研究所」より引用(2023年3月10日時点)
またSIer業界には多重下請け構造があります。
多重下請け構造とは、下記のように多数の下請けが存在する業界構造です。
- クライアントから直接受注する:一次請け
- 一次請けから受注する:二次請け
元請けからマージンが引かれるため、下請けになるほど収入が低くなります。
年収以外の条件面を見ると、SIerの場合は納期を厳守する必要があります。
納品して案件が終了するまで残業が続いたり、土日返上を迫られたりする可能性も否めません。
一方、社内SEは残業が比較的少なく、子育て中の女性や親の介護をする必要がある人でも働きやすい仕事です。
社内SEに需要がある3つの理由
社内SEにニーズがある理由は以下の3つです。
- SEの業務内容の多様化
- DXの加速
- セキュリティへの意識の高まり
それぞれの理由を解説します。
1. SEの業務内容の多様化
1つ目の理由は、SEの仕事内容が多様化していることが挙げられます。
企業によっても異なりますが、社内SEの主な仕事は下記の通りです。
- IT戦略の企画立案や提案
- 自社内のシステムやインフラの構築
- 自社内のシステムやインフラの運用保守
- 社内のPCの管理
- 社員からの社内システムに関する問い合わせへの応答
自社内の社員を対象に支援を行う、ITサポートデスクのような役割が多いです。
社内には、経営陣専用のシステム・営業システム・業績管理システムなど、さまざまなシステムが存在します。
これらのシステムの安定した運用に貢献するのが、社内SEの主な業務です。
社員のITに関する課題を解決したり、要望を実現したりします。
他にもITに関する業務全般を社内SEが担うことがあるため、仕事の内容はさまざまです。
大企業ではIT部門を構えている企業や、社内SEだけを集めた子会社を所有している企業もあります。
テレワークの推進や、次の見出しで紹介するDXの加速なども関係し、社内SEの業務内容は多様化しています。
多様化にともない業務量も増えるため、社内SEの需要は今後も増えていく可能性が高いです。
2. DXの加速
社内SEに需要がある理由の2つ目は、DXの加速です。
DXとはデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)の略称です。
DX化をどのように進めるか検討したり、実際にDX化を進めたりすることも社内SEの仕事です。
経済産業省の公表した資料によると、DXの遅れで年間12兆円の損失が発生する恐れが指摘されています。
※経済産業省「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~」を参考
今後さらにDXを加速させる体制を整えるため、DX専門の部署を設立する企業もあります。
社内の人材を異動させることはもちろん、中途で高度なDX人材を獲得する企業もあり、人材確保の動きは加速中です。
3. セキュリティへの意識の高まり
セキュリティ対策や意識の向上も、社内SEに需要がある要因です。
背景には、サイバー攻撃の巧妙化があります。
加えて2022年2月からのロシアのウクライナ侵攻によって、海外からのサイバー攻撃の脅威が高まっていることも原因です。
サイバー攻撃のリスクに備えるためにも、IT技術や知識を豊富に備えたプロの手は必須です。
社内SEはセキュリティ対策を担う人材としても必要とされています。
社内SEが担うセキュリティ対策としては、以下が挙げられます。
- ウィルス対策ソフトの導入
- OSやソフトウェアのアップデート
- パスワードの管理
- ハードウェアの管理
- フォルダやファイルなどのアクセス制限
- 社内に向けたセキュリティ教育
「セキュリティ対策」と一口にいっても、対策方法は上記のようにさまざまです。
挙げた業務をただ実施すればよいわけではありません。
たとえばOSやソフトウェアのアップデートは、むやみに適用してはいけないこともあります。
社内独自のシステムやサーバーとの相性が悪いと、システムの不具合や障害につながりかねません。
「OSやソフトウェアのアップデートを適用しても問題ないか」をあらかじめ調べることも、社内SEの業務です。
以上のように、安心して社内のシステムやインフラが稼働するよう、セキュリティを整えることも社内SEの仕事です。
社内SEへ転職を成功させる5つのポイント
社内SEへの転職を成功させるポイントは、以下の5つです。
- 携わりたい業務を明確にする
- 資格を取得する
- 大手企業の求人を探してみる
- 地方企業の求人を探してみる
- 複数の転職エージェントを併用する
ポイントをそれぞれ解説します。
1. 携わりたい業務を明確にする
まずは、関わりたい業務をはっきりとさせることが重要です。
なぜなら社内SEの仕事は多岐にわたり、企業によって大きく異なるからです。
たとえば社内SEが中心になってテレワーク導入の対応をする企業もあれば、外部の業務委託先にすべて任せる企業もあります。
他にも、社内にサーバーのような機器がある場合と、社外のデータセンターに機器の管理を依頼している場合では、社内SEの業務量や内容が大きく異なります。
一般的な社内SEの業務は「SEの業務内容の多様化」で挙げた通りです。
しかし、企業によってSEの業務の量や範囲は異なります。
このように入社してから後悔しないためにも、自分の携わりたい業務を明確にしましょう。
やりたくない業務に就いてしまうと、スキルアップも図りにくいです。
やりたい業務ができる企業に応募し、担当したい仕事ができる可能性を高めましょう。
2. 資格を取得する
社内SEへの転職を成功させる2つ目のポイントは、資格を取得することです。
特に実務経験・実績・知識がまったくない人には、資格の取得をおすすめします。
履歴書や面接で成長意欲があることをアピールできるからです。
IT系の仕事が未経験の場合は、まず「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」の合格を目指しましょう。
どちらの資格も、IT人材になるための登竜門的な資格です。
IT企業への勤務経験がある場合や、IT関連の知識に自信がある場合は、以下の資格取得をおすすめします。
- 応用情報技術者試験
- プロジェクトマネージャー試験(PM)
- システム監査技術者試験
- ネットワークスペシャリスト試験
- データベーススペシャリスト試験(DB)
担当する業務によっても、重宝される資格や必要な知識は異なります。
たとえばネットワーク分野に携わりたいのに、データベーススペシャリスト試験の合格を目指しても遠回りです。
もし現場で使う製品を把握していれば、ベンダー試験を受けるのもおすすめです。
「どの資格を取れば、自分の希望する仕事に活かせそうか」を考えてみましょう。
3. 大手企業の求人を探してみる
社内SEとして転職を成功させるには、まずは上場している大手企業が求人を募集していないかチェックしてみましょう。
大手企業であるほど組織内で使うシステムの規模は大きく、システムの維持にも人員が必要になるからです。
より自分に合った業務だけに専念できるメリットもあります。
大企業であれば、社内SEのなかでも下記のようにさらに細かく業務が分かれている場合があるからです。
- データベースの設計や運用保守を担当する部署
- 従業員が使うPCの管理を行う部署
- セキュリティ担当の部署
自分の担当したい業務や得意な業務があれば、その業務だけに専念でき、ノウハウも蓄積しやすくなります。
大企業は住宅手当をはじめとした福利厚生や、スキルアップ費用の支給制度が充実していることも多く、高い人気を誇ります。
まずは大企業の社内SEを目指してみましょう。
4. 地方企業の求人を探してみる
地方企業の社内SEの求人情報を見ることもおすすめします。
地方の企業であれば都市部よりも人口が少ない分、転職希望者も少ない傾向にあるからです。
そのため転職時の倍率が低く、就職しやすいといえます。
また地方企業は都市部よりも人材不足のため、待遇をよくしているケースもあります。
上記のように転職活動が滞っている場合は、一度地方の企業に目を向けてみるのも一つの手です。
希望するエリア内で社内SEの仕事がないか探してみましょう。
5. 複数の転職エージェントを併用する
5つ目のポイントは、複数の転職エージェントを利用することです。
転職エージェントとは、勤務先の希望条件や自分の保有するスキルを登録すると、エージェントが自分の代わりに企業を探してくれるサービスです。
転職市場における、アドバイザーやコンサルタントのようなイメージです。
転職エージェントを複数利用すれば、以下のメリットがあります。
- 相性がよいエージェントと出会うチャンスが増える
- より多くの求人が見つかる
- 転職エージェントの使い分けができる
社内SEの現場に精通していたり、性格や考え方が合うエージェントからコンサルティングを受けたりすれば、転職活動がスムーズに進みます。
また転職エージェントはそれぞれ、非公開の求人を持っています。
そのため複数登録しておくことで、新着の非公開求人の紹介が受けられ、採用される可能性も高まります。
3つ目のメリットに挙げた通り、複数の転職エージェントを使い分けることも可能です。
たとえばIT業界に特化した転職エージェントがある一方、幅広い業界の求人を取り扱う転職エージェントもあります。
このように他のキャリア選択を考えている人にも、複数登録はおすすめできます。
複数のエージェントを活用して、自分にぴったりの企業を見つけましょう。
社内SEへの転職におすすめの転職エージェント
ここからは社内SEへの転職におすすめの転職エージェント3選を紹介します。
以下の3つを厳選しましたので、ぜひチェックしてみてくださいね!
- マイナビITエ―ジェント(公式:https://mynavi-agent.jp/)
豊富なSE求人のなかから、希望にマッチする企業を選ぶならここ! - ワークポート(公式:https://www.workport.co.jp/)
実務経験が浅くても社内SEを目指したい人におすすめのエージェント! - レバテックキャリア(公式:https://career.levtech.jp/)
社内SEへの転職で収入をアップさせたい方におすすめ!
マイナビITエージェント
公式URL(https://mynavi-agent.jp/it/)
求人数 | 45,722 件 |
エンジニア | 16,490 件 |
(2023年3月10日時点の公開求人数をもとに作成。)
IT・Web業界で実務経験があるなら、マイナビIT AGENTがおすすめです。
もともとIT・Web分野の会社との繋がりが強いマイナビ転職が、IT業界向けの転職エージェントに特化して立ち上げられました。
IT系・Web系の業界にかなり詳しいエージェントです。
多様なIT業界の求人を扱っており、求人数も豊富にあります。
社内SEはもちろん、Webデザイナーやマーケターなど幅広い求人を探すことができます。
マイナビIT AGENT公式サイトより引用(公式:https://mynavi-agent.jp/it/)
「詳しい仕事内容を聞いて、働くイメージをしっかり掴んでおきたい」という実務経験者にとって、かなり心強いサービスと言えるでしょう。
ワークポート
ワークポート公式サイト:https://www.workport.co.jp/
拠点 | 東京 / 札幌 / 仙台 / 高崎 / 埼玉 / 横浜 / 千葉 / 名古屋 / 大阪 / 京都 / 神戸 / 岡山 / 広島 / 高松 / 北九州 / 福岡 / 熊本 |
求人数 | 約66,180件(2023年3月10日現在。非公開案件を含む) |
強み | ・元IT専門・転職エージェントの豊富な知見 ・専門性の高いキャリアカウンセリング ・経験年数の浅い人・第二新卒向け求人あり |
おすすめな人 | ・経験年数が短いが、転職したい人 ・IT業界の求人を幅広く知りたい人 ・IT業界全般に強いアドバイザーを求めている人 |
公式URL | https://www.workport.co.jp/ |
ワークポートは、IT業界の求人に強いことで評判の総合型エージェントです。
ワークポートには次のような魅力があります。
- IT領域の知識が豊富なキャリアアドバイザーが在籍している
- IT業界の経験年数が浅くても応募できる求人がある
ワークポートは「ITビジネス領域に特化したエージェント」から「総合型エージェント」にサービスを拡大したため、特にIT領域に豊富な実績と知見があります。
そのためIT業界の求人に強いだけではなく、専門的なキャリアカウンセリングを受けられることも評判です。
ワークポートの口コミ
・求人紹介のみでなく、これまでのキャリアや性格から、よい点も悪い点もよい意味で素直に分析をしていただき、サポートをしていただけた点。また過去の面接の内容を、口頭およびeコンシェルで教えていただけた点。
(26歳・女性)
・一貫して適切で丁寧だった点。思った以上の早さで転職ができた点。対応の早さ。履歴書などのWeb作成。
(24歳・男性)
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(23歳・女性)
・転職活動全般の注意事項や大切にすべき点を知れたこと。また、希望に沿った企業様を多数ご紹介いただけたこと。
(28歳・女性)
・他社と比べて、紹介していただいた求人数や幅が多かった。また、自身が望むキャリアやフォローについて理解していただけたため、スムーズに進めることができた。
(32歳・男性)
無料で登録できるので、ぜひ登録して実際の求人を見てみましょう。
ワークポート公式サイト:https://www.workport.co.jp/
レバテックキャリア
(画像はレバテックキャリア公式サイト(https://career.levtech.jp/)より引用
拠点 | ※現在は電話でのリモート対応可 (2022年1月現在) 東京 / 神奈川/ 千葉 / 愛知/ 大阪/ 京都/ 兵庫/福岡/熊本 |
求人数 | 17,749件(非公開求人は除く, 2023年3月10日現在) |
強み | エンジニア、ディレクター、PM、ITコンサル特化 エンジニアの転職にとにかく強い。 求人の平均年収も高い |
おすすめな人 | ・今より年収を上げたい現役エンジニア ・SIerからWeb業界に転職したい人 |
公式URL | https://career.levtech.jp/ |
レバテックキャリアの担当の人、かなり条件を細かく聞いてくれて好印象でした。
別のIT未経験に強いと言われているところ、すごくざっくりした条件しか聞かれなかったし、
提案数少ないし、
めっちゃタメ語だしあまり良い評価はできなかったので。— ハシオキツバサ@ゆるゆるブログ配信中 (@progra_0117) July 29, 2020
業界トップクラスのエンジニアに特化した転職エージェントを探すなら、『レバテックキャリア』がおすすめです。
下記のような企業でモダンな技術セットを扱っている人気求人が多数存在します(過去にはリクルート、サイボウズ、ビズリーチ、DMMなども取扱あり)。
- ベンチャー
- メガベンチャー
- 大企業
求人の年収相場も高いため、「エンジニアとしてもっとキャリアアップしていきたい!」という方にぴったりの転職エージェントです。
レバテックキャリア公式サイトはこちら: https://career.levtech.jp/
まとめ
この記事では、社内SEの年収を中心に解説しました。
正社員の社内SEの年収はおよそ525万円で、日本人全体の平均年収を上回ります。
社内SEは年収以外にもメリットがあります。
顧客が自社の社員であるため納品までの期間に融通が利きやすく、残業が少ない点は大きなメリットです。
ユーザーがオフィス内にいることもあり、ユーザーの声が直に届きやすい環境のため、やりがいにつながる点もメリットといえます。
社内SEを希望する場合は、紹介した5つの成功ポイントを参考に、ぜひ転職活動を進めてみましょう。