未経験からフリーランスエンジニアになりたい人に知ってもらいたいこと
よく、未経験からフリーランスエンジニアになることはできるのか?というご相談を受けます。
僕自身、フリーランスの時に未経験からWebアプリ制作の案件を受託し、「起業しろメーカー」というアプリを作ったことがあります。
プロ奢ラレヤーを起業させるためだけに #起業しろメーカー をつくった話 https://t.co/LOTuFsxXdA #起業しろ #奢らせろ
— 木下 慶彦 / Skyland Ventures (@kinoshitay) November 17, 2018
狂気すぎんだろ…
プロ奢ラレヤーを起業させるためだけに #起業しろメーカー をつくった話 https://t.co/SYMSSRTEjc pic.twitter.com/b1G9ofTte6
— プロ奢ラレヤー???? (@taichinakaj) November 17, 2018

ということで、なぜ未経験からフリーランスエンジニアになることをおすすめしないかについて書いていきたいと思います。
目次
前提として、フリーランスエンジニアに未経験からなれるのか?
結論からいうと、できなくもないというのが、結論です。
仕事をとるためには、
- 最低限の実装スキル
- 営業や発信して顧客を獲得できる
ことが必要で、この2つがあれば一応は案件を受注することはできなくありません。

なぜフリーランスエンジニアになるべきではないか?
僕自身、完全独学で案件を受託して、実質フリーランスエンジニア?がやっていることをやってしまったのですが、その時に「いきなり未経験からフリーランスエンジニアになるべきではない!」と思いました。

- コードレビューをしてくれる人がいないため、エンジニアとしてスキルアップできない
- 既存のサービスのコードを見る機会がないため、より効率的なコードの書き方を学ぶことができない
- コードの品質が低いまま納品するリスク
- 仕事が途絶えるリスク
①コードレビューをしてくれる人がいないため、エンジニアとしてスキルアップできない
まず、エンジニアの成長に一番重要なのが、開発効率を下げるような「クソコード」を書かないために、しっかりとしたコードレビューを受けることだと思います。
しかし、未経験から全部独学で案件を受託する場合、コードレビューをしてくれる人がいない状態で仕事をすることになります。

②既存のサービスのコードを見る機会がないため、より効率的なコードの書き方を学ぶことができない
未経験からフリーランスでエンジニアをやっていると、基本的にWebサービスのソースコードを読む経験がありません。
例えば、Twitterログインを行うようなWebサービスを作る場合に、どのように実装するべきかなどは、既存サービスのコードを読むことで学習することができるのですが、独学でフリーランスで受託を行っていると、どうしてもそのような機会を得られません。

③品質が低いまま納品するリスク
①、②に関係しますが、コードの品質が担保できないまま仕事をすることになるので、品質が低いまま納品するリスクが常にあります。

④仕事が途絶えるリスク
未経験でスキルもなく、人脈もない、そんなフリーランスエンジニアは、常に仕事が途絶えるリスクと隣り合わせです。

これらの理由から、Webエンジニアに未経験からフリーランスになることは、全くおすすめできません。
未経験からフリーランスエンジニアになるには
「そんな夢も希望もない話をしないで欲しい!」という方もいらっしゃると思うので、ではどうやってフリーランスのエンジニアになるのか解説します。この場合、
- Web系のエンジニアを目指す場合
- Web制作系のコーダーを目指す場合
によって変わるのでそれぞれわけて解説しますね。
Web系エンジニアを目指す場合
Web系のエンジニアを目指す場合です。
Web系のエンジニアは、簡単に説明すると、
- PHP, Ruby, JavaScriptなどのサーバーサイド言語、フレームワークに加えて、基礎的なフロントのスキル(HTML / CSS )などが理解でき、またデータベースアーキテクチャの設計、インフラへの理解、LINUXコマンド、GITなどのバージョン管理スステムを扱えるようなエンジニア
となります。

この手の仕事をフリーランスで受ける場合、よっぽどのことがない限りは未経験からではむりです。
そのため、
- 一度就職してエンジニアとしての実務経験をエル
- 独立する
といったフローで進めることになります。
1点注意です!

プログラミングスクールをいろいろと取材して分かったのが、IPOのために売上を急いで、本来お客さんにするべきではない客層に、「未経験からフリーランスになれる」と50万以上のお金を取っているスクールは、有名でもあんまりお勧めできない。いくら知名度が高くても。
— DAI (@never_be_a_pm) June 20, 2020
理由は、すでに解説した通りです。
また、未経験の人にフリーランスとして案件を任せる会社もありません。

Web制作系のエンジニアを目指す場合
次に、Web制作系のエンジニアを目指す場合です。

Web制作系のコーダーは、
- Webサイトのマークアップをする仕事。HTML / CSSなどを理解していて、デザイナーが設計したデザインカンプを基に、HTML/CSS/JavaScriptでWebサイトをマークアップすることがメインの仕事
- 場合によってはWordPressなどのCMSのテンプレート作成なども行う
といった感じのスキルセットとなります。

Web制作系のコーダーを目指す場合は、未経験からでもフリーランスとして案件を獲得することは可能です。

スキルだけで案件を獲得しようとすると、クラウドソーシング サイトでは1案件あたり1-2万円程度のお金にしかなりません。
また、一つ当たりの制作コストが5日かかるとしても、月の売上は6-12万円程度にしかなりません。

一方で、Web制作系のコーダーを未経験からはじめて、フリーランスで活躍する方としては、周辺のスキルを身につけている方が多いです。
「独学でフリーランスエンジニア(デザイナー, コーダー)」に本当になっている人は、プレイヤーとして専門性磨くベクトルよりも、職能を広げて組織作ったり、営業したりと全体的な経営スキルで稼いでいる。プレイヤーとして独学でフリーランスやって長い人あまり遭遇しないな。
— DAI (@never_be_a_pm) May 26, 2020
こういう人を、エンジニアの方が「スキルが低いくせによくフリーランス名乗れるな~」と批判されている方もいらっしゃるんだけど、このテーマは実は30代になった時に、自分がプレイヤーかマネージャーで生きていくか、将来的にエンジニアも悩むテーマだったりする。だから、どちらも正解だと思う。
— DAI (@never_be_a_pm) May 26, 2020
エンジニア以外でもそうですね。
私は一人で黙々と作業するのが好きなのでずっとプレイヤーでいたかったけれど、デザインは苦手だし企画やライティングも並。一方で段取り・調整・育成などのマネジメント方面は明らかに得意なので、そちらをメインにしつつ合間に実務を楽しむ感じになっています。 https://t.co/QfPNwTCSU4— 太陽 | フリーランス日記 (@aurinko2020) May 26, 2020
例えば、
- Webデザイン
- 営業
- プロジェクトマネジメント
など、より上流に位置する仕事から、実装まで一貫していくことにより、案件単価をあげていく方もいらっしゃいます。

フリーランスエンジニアに求められるスキルセットを理解するためには?
フリーランスエンジニアになりたい人の多くが、「どのレベルまでスキルを身につければ案件が獲得できていない」ことがほとんどです。

こちらは、とあるフリーランスエージェントのフリマアプリの求人から、Web系エンジニアの必須要件です。

- Go、Node.js、Pythonいずれかでの開発経験2年以上
- バックエンドを含むアプリケーションの開発経験3年以上
- DB(RDB、NoSQLなど)におけるスキーマの設計、効率的なクエリ作成経験
- クラウド(AWS、GCP、Azureなど)環境の利用経験
このように、「開発経験2年以上」といった、実務経験が求められることが多いです。
ですので、このような案件を受託するためには、必ず実務経験を得る必要があるということですね。
続いて、こちらがとあるフリーランスエージェントのWeb制作系コーダーの必須要件です。
- HTML,CSS,Javascriptの実務経験2年以上
- Web制作のご経験

最後に
ということで、未経験からフリーランスエンジニアになるための方法について解説しました。

エンジニアに未経験から転職するためにやるべき3ステップ【知らないと後悔します】
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